(2015年1月1日の産経新聞の第一面なのですが、1945年の敗戦以前の新聞記事に見えるところがミソ)
『第二次敗戦前夜』破滅へのカウントダウンが始まった日本
『1931年の満州事変から1945年の帝国の敗北まで「この道しかない」と一直線だった日本』
『この道しかない』とのスローガンで破滅に向かってまっしぐらに突っ走る安倍晋三首相(自民党政権)の機関紙だと揶揄されているのがマスコミのドン、ナベツネの読売新聞だが 、今や頭が空っぽで目が節穴のネットウヨの機関紙と化しているのが産経新聞である。
なにしろ茶の間で炬燵に寝そべって怠惰にみかんを食いながらでも恐怖の大日本帝国に安直にタイムスリップ出来るのですから素晴らしい。(ブラックジョークとしては特上の出来上がり)
『明仁天皇による2回目の玉音放送が迫っているのだろうか』
元日(2015年1月1日)付の産経新聞一面トップは悲惨極まるペリリュー島の玉砕(集団自殺)を全面的にヨイショするという、とんでもない(ひょっとして褒め殺しの心算か?)お馬鹿記事。
たぶん産経編集部ですが4月1日のエイプリルフールの爆笑記事と元旦記事とを4ヶ月速く『うっかり間違えた』のだ。(と、祈らずにはいられない)
日本軍礼賛は一面だけでは無く三面にも続き、現地島民の日本軍人礼賛の伝承。元日付の産経新聞正論は曾野綾子の『日本人よ、逆境に耐える力養え』で、小見出しは『外敵との戦いは当然だった』。社会面は大きく『今年も、来年も、生命がある限り靖国神社へお会いしにゆきます。』と、靖国神社の戦争博物館『遊就館』のコマーシャル記事だった。
産経新聞ですが、一休禅師の『正月は冥土の旅の一里塚、めでたくもありめでたくもなし』以上に、正月のめでたい気分を全部吹き飛ばすが、これでは常に世間に向かって『お前たち全員が間違っている』(今までが間違っていた)とのオルタナティブな冷水を浴びせ続けた『逝きし世の面影』ブログ以上に皮肉が強烈である。
逝きし世の面影では今の日本の置かれた状態は、70年前の本土の最後の防衛ラインのサイパン島やペリリュー島陥落で命運が尽きた状態と同じで、後は『何時玉音放送が始まるかだけだ』といい続けていた。
今回は元日の産経新聞の一面トップで悲惨極まるペリリュー島玉砕を大喜びで取上げる始末。もはや日本の無条件降伏は目の前であり避けれない。
『典型的な保守政治家の亀井静香が極左に、権威と伝統の天皇が左翼に見える日本の不幸』
元警察官僚の亀井静香は、戊辰戦争の会津藩など幕府軍や西南戦争の西郷隆盛など薩摩軍も合祀するべきだ、今の靖国神社は『長州による長州のための長州の神社』であり、贔屓目に見ても長州藩の氏神様程度の存在であると喝破した。既成左翼よりも左翼的な発言の亀井静香ですが、かってはロッキード事件で逮捕された田中角栄と同じようにイトマン事件に関係して汚い金を集めていた金権政治家の代表的人物であり、利益誘導型の典型的な自民党系の保守政治家である。
日本社会全体が極限まで劣化した結果、その亀井静香が今の日本では極左に見えるのですから驚きだ。
この『極左に見える亀井静香』と同じ原理で、日本の権威と伝統の権化(守護者)である明仁天皇が左翼に見えるのですから、いかに日本の右傾化が凄まじいかは論を待たない。
今年元日恒例の宮内庁発表の天皇発言が日本共産党の志位委員長発言よりも左翼的であり素晴らしいとインターネットの政治ブログでは大きく取上げられているのである。
護憲左派で話題になっているので改めて読んでみると確かに素晴らしいし、左翼の志位共産党委員長よりも政治的に的確な正しい判断をしているのですから驚きだ。それだけ日本全体が病的に右傾化しているのである。
『1にフクシマの敗北、2が第二次対米戦争の敗北』
どれ程上手な天才的詐欺師ペテン師でも、長年の知識や経験などに培われた知性や判断力は覆せないのである。(これ等は泳ぎとか自転車と同じで一度覚えると生涯忘れることは無い)
手品師とか詐欺師のダマシの手法とは常識有る大人の持っている知性や判断力を利用して間違いの迷宮に誘い込むのです。具体的には人々の価値観(何が大事であり、何が大事で無いかとの、全ての物事の優先順位)を狂わして、勘違いを起こさせて騙すのです。
1931年の満州事変では『この道しかない』(満州は日本の生命線)と騙して人々を熱狂させ、日本人は絶望的な日中15年戦争の泥沼に自ら飛び込んで行ったのである。
今回の天皇発言が素晴らしいのは、言葉の順番である。
憲法による天皇の政治発言が禁じられている中で、ぎりぎりの線を守って精一杯日本国の未曾有の危機を訴えているのである。
宮内庁発表の天皇発言の前半部分はフクシマから4年目の放射能被害であり、後半部分では満州事変から一直線だった日本の敗戦から70年目の節目での危機(第二次対米経済戦争で25年間穏やかに死につつある日本)である。
一番最初にフクシマの敗北(放射能被害の深刻化)をあげて、二番目に戦争の敗北を示唆しているとしたら、共産党など左翼政治家以上の素晴らしい政治見識であると言わざるを得ないのである。
極悪自民党政府と同じで『除染して全員帰還』との夢物語を語り現実の放射能被害に目を瞑る能天気な赤旗や志位委員長に天皇の爪の垢でも飲ましたいものである。(広範囲なレベル7の原発事故では除染が無意味『気休め程度』なのは1986年のチェルノブイリで証明済み)
『トイレ使えない! 暴走族対策SA閉鎖で苦情』1月5日NHKニュースの不思議
台風19号接近を理由にして首都東京に次ぐ日本第二の人口密集地である大阪のJR全線やデパート、地下街や大手スーパーなど都市のインフラを一時的に閉鎖した暴挙(大掛かりな『何か』?の社会実験)の続きが、今度は日本第三位の人口密集地である名古屋周辺の警察によって行われた模様である。
一般道とは違い、高速道路でトイレの使用が禁止されたのですから今回行われた社会実験の無茶振りにも程が有る。
初めての社会実験では、NHKは10月13日放送予定を勝手に中止して台風情報一色の報道に替わった。
10月13日(体育の日)の3連休のマスコミ(テレビ)は台風報道に終始した台風19号ですが規模は一月前の18号同じだった。
ところが何から何まで18号とは大きく違っていた。
10月13日に予定されていた日本シリーズのパリーグの決勝戦が、雨天でもゲームが可能な屋根があるドーム球場(京セラドーム)だったのに試合が中止されている。家の近所にある大手のスーパーマーケットまでが臨時休業していた。JR西日本は午後4時から全線運休が、全てが前代未聞。JR西日本は台風当日だけでは無くて、無関係な翌日の14日朝の運行予定さえ『未定である』と言い張って、一切発表しない。
全員で、有りもしない『危機を煽る』さまが可笑しいやら腹がたつやら。その徹底ぶりには呆れ果てる。
町内にある消防署は、この台風で緊急車両が出動して何回も何回も警報発令を拡声器で宣伝するし、携帯電話にも市役所からの緊急通報が流れるなど、全てが異例尽くし、初めて尽くしなのです。
ところが、風もないし雨も大したことは無い。騒いでいるのはマスコミとか消防、市役所などだけの珍現象。
台風19号の暴風雨が単なる口実であり、目的が別だったのは明らかなのです。
『帰省ラッシュの一番激しい時間帯を狙って高速道路のサービスエリアを封鎖する無謀実験』
年始のUターンラッシュが続いていた3日夜から4日未明にかけて、三重県内の高速道路では、警察が一部のサービスエリアやパーキングエリアを閉鎖する措置を取りました。
警察は暴走族が集まり周りの迷惑になるのを防ぐためだったとしていますが、事前の告知はなく、トイレが使えないなどの苦情が相次いだということです。
三重県警察本部によりますと、閉鎖されたのは、東名阪自動車道の上りの御在所サービスエリアや伊勢湾岸自動車道の湾岸長島パーキングエリアなど合わせて5か所です。
この地域には、例年、正月に暴走族が集まることから、ことしは三重県警が中日本高速道路に協力を求め、周りの迷惑になるのを防ぐための措置として3日午後7時から4日午前2時までの7時間にわたって5か所の施設を全面的に閉鎖したということです。
閉鎖を決めたのは当日で、事前の告知はなかったということです。
また、この時間帯は年始のUターンラッシュが続いていたため、トイレが使えないなどの苦情が警察に相次いだということです。
三重県警察本部高速道路交通警察隊の北井秀也副隊長は「ドライバーへの情報提供のしかたに問題がなかったかなど、今後、検討したい」と話しています。
中日本高速にも苦情相次ぐサービスエリアなどを管理する中日本高速道路によりますと、閉鎖に関する苦情などがこれまでに合わせておよそ130件あったということです。
中日本高速道路は「閉鎖は警察からの依頼を受けて行ったが、ドライバーへの事前の周知など、広報の在り方については、今後、警察と話し合いたい」としています。
[ドライバーから不満の声]
サービスエリアなどが閉鎖されたことについて、三重県四日市市にある東名阪自動車道上りの御在所サービスエリアではドライバーから不満の声も聞かれました。
帰省先の奈良県から東京に戻る途中の30代の男性は「長時間運転するなかで、サービスエリアで休憩したりトイレを利用したりできないのは非常に困ります」と話していました。
観光で訪れた奈良県から神奈川県に戻る途中の30代の女性は「おとといの夜にこの付近の下り線を走行中、大きな音をたてて走る暴走族がいて、とても怖かったです。閉鎖するという選択肢もあると思いますが、警察官がサービスエリアの前で警戒するなど、別の対応もできたのではないでしょうか」と話していました。
[ツイッターにも書き込み]
三重県内の高速道路の一部のサービスエリアやパーキングエリアが閉鎖されたことについてインターネットのツイッターにも書き込みが相次ぎました。ツイッターには「ガソリン無いんです。休憩できんしご飯も食べれんしトイレすらいけんし」とか「ようやく渋滞抜けてきたのにちっとも休めない」などといった苦情が書き込まれていました。また、「サービスエリア閉鎖中なんで?」とか「安全対策のためと言っているがそれ以外はまったく情報がない」などと突然の閉鎖に戸惑う人の声も書き込まれていました。
1月5日NHKニュース
『安倍晋三首相(政府)による迷惑な社会インフラの遮断』
正月の帰省ラッシュの真っ盛りに高速道路のトイレやガソリンスタンドを閉鎖する今回の傍迷惑な社会実験ですが、報道しているのが何故かNHKだけであり、民報各社は報道しない。
新聞社もまったく報道しない。(犬が人を噛んでもニュースにはならないが人が犬を噛んだらニュースになる『報道の原則』から大きく逸脱している)
張り切っているのはNHK一人なのですが、去年10月の台風19号を口実にした社会インフラの停止実験でも同じで、主導しているのは『民』では無くて、NHKや役所などの『官』の方だった。
もしも今回の社会インフラの遮断を安倍晋三政権が主導していたとすれば、間違いなく4年目を迎えて福島第一原発が危険なのである。(メルトダウンした核燃料の再爆発が迫っている)
あるいは、小児甲状腺がんなどの放射能被害が爆発的に発症して旧ソ連のように被曝住民の大量疎開(放射能による民族大移動)が目前なのである。(その他の原因としてはJRや消防警察などの幹部が軒並み若年性痴呆症になった可能性も有るが、集団アルツハイマーなどあまりにも低すぎる)
いずれかは不明だが、どちらにしろ日本の破滅は確実であり、それなら今上天皇の玉音放送(第二次敗戦)も確実な政治情勢である。御名御璽。
日本に再び敗戦の時が来るという論はよく目にしますが、果たしていったい何に敗北するのだろうかと考えてしまいます。
前回はアメリカに敗北したところ、空襲は止み、「反共のエサ」としての民主主義や技術や市場まで貰う事ができました。
アメリカ(あるいはソ連)にとっても、焦土と化した真っさらな日本は魅力的だったように思います。
今回の敗北相手は原発(放射能?)となるでしょうか。
原発に対していくら土下座をしたところで、延々と放射能が出続けます。
日本は敗北宣言すらさせてもらえないのではないかと思います。
それがなかったとしても少子高齢化は致命的。産業の空洞化も致命的。
第三国がまた統治しにくるとして、誰がこんな国欲しがるんだ??と考えてしまいます。
25年間穏やかに死につつあった日本国ですが、この逝きし世の面影ブログでは、実はアメリカの日本に対する秘密経済戦争の結果ではないかとの仮設を唱えているのです。
紀元前のローマとカルタゴの戦いを研究したプロイセンの戦略家クラウゼヴィッツの「戦争論」では、戦争とは政治、経済の延長なのですが、第二次世界大戦でも同じで、日本やドイツがファシズムだから戦争になったのではなくて、経済問題でアメリカと戦争になる。具体的には日本軍の仏領インドシナ進駐がトラの尻尾と踏んだのです。
半世紀続いた冷戦も同じで経済問題なのです。
そして、冷戦崩壊から25年。
今の日本人が対米従属なのは、ひとえに冷戦時の成功体験なのです。
アメリカの言うとおりの経済政策で日本は大発展したのですが、ソ連が無くなった後では逆に25年間も日本経済は穏やかに死につつあるは誰の眼にも明らかなのですが、この原因が何か。
日本ですが冷戦崩壊前も後も同じなのです、日本独自の経済政策など一つを行っていない。アメリカに言われるままに改革に努力した結果が今の姿ですよ。
それなら、答えは一つしかない。冷戦崩壊で大切な仮想敵国を失ったアメリカはソ連の後釜に密かに日本を想定して、秘密経済戦争を行ってるのかも知れないのですよ。第二次対米戦争ですが、これは対米従属が国是の日本では勝ち目が無い。一方的な敗北を重ねて今に至っている。
しかも4年前からはフクシマも加わったのです。原発被害ですが、はるかに国家予算を超えていて到底払える額ではない。
チェルノブイリ事故の5年後に崩壊したソ連ですが、たぶん不良債権のチェルノブイリをウクライナに押し付けて逃げた擬装倒産なのです。
ソ連崩壊ですが、国家では珍しいが企業では親会社がグループの子会社不良債権を押し付けて擬装倒産して、債務を踏み倒すのは良く有る出来ごとであり少しも珍しくありません。
天皇陛下のお言葉は、私もすばらしいものと思います。戦後民主主義者という言葉を聞いて、大江健三郎氏より先に陛下を思い浮かべるほどです。いいことをおっしゃるおじいちゃんです。
世襲制や権威主義といった点に批判的な人がいますけれど(それはもっともかもしれないけれど)、私は全く悪く思えません。ネトウヨは早速、天皇は反日やら在日やら左翼やらと騒いでいますけれど、わけがわかりません。思想信条の整合性がなく、支離滅裂なんですもの。
今回の天皇発言ですが、矢張り最初にフクシマから4年目の放射能に言及したことが特筆されるが、続けて後半では満州事変に言及していることでしょう。
満州事変から玉音放送まで、日本はまさに今と同じで『この道しか無い』と滅びに向かって一直線に突っ走ったのです、
レベル7のフクシマからソ連は国家崩壊まで一直線なのですよ。幾ら小細工をしても無理なのです。
目の前に第二次玉音放送が迫っていると見れば、今起きている摩訶不思議な事柄が全て納得出来る。
体制変更を待ち望む左翼としては、これ以上にめでたいことは無いでしょう。
もう残されている時間は少ししかありません