みちのくの山野草

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3151 『春と修羅第三集』の検証(#1)

2013-03-19 08:00:00 | 賢治渉猟
《創られた賢治から愛される賢治に》

 それでは、今度は『春と修羅第三集』を『阿部晁日記』の天候によって検証を試みたい。
 具体的には、それぞれの詩に詠み込まれている気象現象が〝『阿部晁日記』に記載されている天候〟と合っているか否かを調べてみる。そしてそれが合っていれば〝○印〟を、多少合っていれば〝△〟を、合っていなければ〝×印〟を、それら以外のはっきりしない等については〝?〟をつけて一覧表にしたのが下表である。

 この一覧表を概観してみると、『春と修羅第三集』において気象に関しての虚構はあまりないといえそうだ。
 なぜならば、天気が判明している日に詠まれた詩66篇中
  ○印=46篇(70%)
  △印= 5篇( 7%) 
  ×印= 4篇( 6%)
  ?印=11篇(17%)
  合計=66篇
とそれぞれがなっていて、
  ・ほぼ合ってるものまで含めると合っているもの77%
  ・合っていないもの                 6%
であるからである。

 次回はこの表を基にして少し考察をしてみたい。

 続きの
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