平成28年11月26日(土)
毎年ご案内を頂いている、昭和33年度に同じ中学校を卒業された皆さんが開く、作品展にお邪魔してきました。
昭和33年度に中学校を卒業したということは、73歳を超えているということですが、とてもその年齢には見えず、お元気で、心身ともにお若い皆さんでした。
お誘いのお葉書には、「還暦にスタートして、70歳までと思っていましたが、まだ行けそうなので頑張っている様子を発表します。」との内容が書かれていました。
会の名前は「三八展」で中学校3年生の時のクラス、3年8組から来ているといいます。
会員は10名くらいでしょうか、そのうち男性は3~4名で、女性の華やかさに隠れて、裏方としてしっかりと存在感を感じます。
作品は、器や人形、表札などの焼き物、金属加工したオブジェ、エコバックや保温袋などの縫製品、絵画、装飾品など、この人数で作ったとは思えないくらいの作品の種類と数が展示されています。帰りには、金属板を加工し装飾したペンダントが気に入り、購入させていただきました。
私はお誘いを受け、通い始めてから7~8年が経つでしょうか。その間の作品の種類の拡がりには、毎回驚かされます。
高温での焼き物には電気炉が必要であり、今回展示されている金属加工のオブジェでは、肉厚の鉄板を切断したり溶接する機器など、一般に方には持ち得ないような設備が必要となります。
例えば、生涯学習推進の一環として、公共施設などに用意されている設備を使うことも可能でしょうが、これだけのモノを作るには、占有する時間などを考えると困難です。
お聞きしたところ、メンバーの中にはそれぞれの専門分野の仕事をされている方もいて、その施設をお借りしたり、皆さんが活動するアトリエというか作業所をお持ちになっているとのことでした。
「趣味が高じて」といいますが、まさにその通りの状況です。短時間で成し得たことでなく、挑戦を重ねるにつれて環境も整っていったということでした。
先ほど、「70歳までと」という表現がありましたが、皆さんの挑戦は「まだまだ上り坂で続く」という様子です。
静岡県は、全国一の「健康寿命」をさらに延伸することが、大きな行政目標の一つです。このように自主的に取り組む高齢者(静岡県の人生区分でいうとまだ『壮年塾期』といいます)が、どんどん増えていくことが大事であると考えます。
楽しみながら、心身ともに健康な姿は、羨ましくも見えました。
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