世界雑感☆新しい世界は日本から始まる☆

世界の激動を感じつつ、日本経済への応援メッセージを徒然に綴るページです。
ご訪問ありがとうございます。

【中国、欧米からの借金踏み倒しで海外マネーが途絶えるリスクも】中国と欧米との癒着ぶりを示す恒大集団のデフォルト騒ぎ⑤

2021-10-19 00:02:51 | アジア
前回からの続き)

 先述したことから、深刻な資金繰り危機下にある不動産大手「中国恒大集団」(China Evergrande Group)をはじめとする中国の各企業は、わずかに残ったキャッシュを身内すなわち自国(共産党?)投資家に対する返済にすべて回し、他方で外国人投資家に対する債務はデフォルトする気でしょう(?)。そのあたり、当局(共産党)の圧もあるし、各社の目の前には中華債権者が「カネを返せ!」と押し寄せているみたいだから、まあ仕方ないでしょうね(?)。こうして5千数百億ドルもの中華債権ファンドは、ほぼ「紙くず」と化し?、欧米諸国のほうでも投資家が「カネを返せ!」などと騒ぎ出しそうです(?)。そこで・・・一部の(欧米の)国(の銀行等)は、せめて自分のところの分だけでも回収しようと「抜け駆け」、すなわち、ウイグルや台湾に対する中国共産党政権のスタンスを支持する、などと中国(当局)を突然ヨイショしたりするかもしれませんよ。かの国は、そういうの、効きそうだからね・・・(?)

 まあそんなわけで中国(企業)は、外国からの借金を実質的に踏み倒すことで、巨額債務の軽減を図るつもりでしょう。が、それは一方で、中国企業の海外からの資金調達を困難化させるリスクを招きます。当たり前ですが、今後、外国人投資家は中国への投資を手控えざるを得なくなる―――借金を返してくれない(返せない)相手には、もうおカネは貸せないよ、となる―――いうことです。

 そもそも中国は言わずと知れた世界一の貿易黒字国&外貨準備国です。それなのにどうして同国企業は数千億「ドル」もの借金を外国に対してしているのでしょうか。常識的に考えると、各社は容易に国内で(銀行融資、社債発行などによって)おカネを借り受けることができそうなものですが・・・

 ・・・って、その理由に中国が共産主義国たる所以を見出すことができます。端的に言えば次のようなことでしょう。たしかに中国は上記のとおり貯蓄超過で銀行にはおカネがあるわけです。が、そのおカネの多くは(共産党系の)身内である国営企業に(ろくな審査等もされずに)投融資されるばかりで、民間企業には回りません。よって後者は、高コスト(≒高い利払い負担等)に目をつぶってでもソトのおカネに依存せざるを得ない、という次第です・・・

 本当なら―――中国がもうちょっと市場経済的な国なら―――銀行融資は、ちゃんとした経営のもとで採算の合う事業を展開する企業(≒民間企業)に対して行われ、他方でヤバい経営の企業(≒国営企業)にはローンが貸与されることなく、それらはやがて淘汰されること等で、市場の健全性が維持されるのでしょう。が、そこは共産主義者、つまりおカネを貸す側は乱脈融資、借りる側は乱脈経営で、いずれもおカネを持ち逃げするような感じ(?)。そのあげく、国中に「鬼城」(ゴーストタウンみたいな、誰も住めないマンション群)と不良債権と借金の山が立ち上がる、というわけです・・・

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする