読書感想とロードバイク日記2

週末のお天気の日にロードで走っています。晴耕雨読ならぬ、晴れたらバイク、雨の日は読書の日々

「ドナ・ビボラの爪」上

2017年02月09日 | 日記
宮本 (中央公論新社)

 徹底的にエンターテインメントだ。斎藤道三の娘、帰蝶の物語だが実像はほとんどわかっていないので作家の想像力で何でも書けるのだろう。その意味で自由に面白くエピソードもいくらでもふくらますことができる。

 上巻だけだが、ここまでも十分に楽しめたが少々暗い印象が残った。

内容紹介は
『死者二万余人、流失家屋数万戸と記録される大嵐「濃洲大洪水」の真っ只中、沛然と降りしきる雨のしたで、美濃国守護所で一人の赤子が産声を上げた。
ぎょろ目、長々しい中停、角張ったあご。その威圧的な容貌は、蝮で知られる父・斉藤道三に瓜二つであり、抱き上げた忠臣・堀田道空は、主君に並ぶ大器誕生の予感に喜びを覚える。
だがその期待は稲妻が全身を照らし出した瞬間、絶望に変わった。
赤子の股には、男子たる証がなかったのだった……。

醜女として家臣に忌避されながらも、道三や道空らに武士として教育を施される娘は、あるとき、崇福寺の法嗣・快川紹喜の元で修行する稚子・希希に恋をし、次第に女に目覚めていくが、身分違いの恋は、容赦なく二人を引き裂いてしまう。
失恋に打ちひしがれる女のもとに、隣国尾張・織田三郎信長との縁談が持ち込まれるが――。

歴史上から忽然と姿を消した信長の妻・帰蝶の謎に迫る、本格歴史伝奇小説、ここにあり』

著者略歴
宮本/昌孝
1955年、静岡県生まれ。日本大学芸術学部卒業。手塚プロ勤務などを経て、執筆活動に専念。95年『剣豪将軍義輝』で一躍脚光を浴び、以降、歴史時代小説の第一線で活躍している。2015年『乱丸』で第4回歴史時代作家クラブ賞作品賞を受賞

・・・娯楽作品として楽しめばいいのだろう。下巻の展開は如何?また、表題の由来がまだ不明だ。図書館からの連絡待ちです。
コメント
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