一人の旅

なんでも知ってる人と出かけると、ひとりだとわからないことをたくさん教えてもらえるけど、
自分の旅のブログを改めて読むと、
人が見向きもしない小さいものに足を止めてに眺めてばかりいる自分がいて、
自分にしか意味のない旅行だったりするけど、自分はそれが好きだと思う。

かわいい駅弁、知らない人に物を聞かれること、
知らない街の知らない道で見つけた店で買うなんでもないお土産、
特急電車の中で読んだ本に泣かされること、車窓、雨宿りの100円コーヒー、草むらの中の野点、
名前のない小さい川、すごく居心地の良さそうなテラスのある民家を外からそっと眺めること
不思議な地名、野良猫、くたくたの足に嬉しい足湯、旅先から絵葉書を書くこと。
名所旧跡でもないし歴史もいわれもないところでも、
一人の方が小さい物を見ても自分でいろいろ考えて、小さい考えや感想や感慨を味わえるかなと思う。

人と一緒の旅もいいけど、結局そのあとすぐに一人旅に出たくなる。
感動の量というより質が違うのかな。
人と行く旅に一人旅の、ちょーたのしー！充実！ってテンションがないのは、
旅ではいつも知らない場所での孤独を楽しみたいからかもしれない。
どっちの旅も楽しいからバランスだと思ってたけど
今のところ一人旅の方が大事な気がする。
知らない場所で味わう混じり気のない孤独が好きすぎる。