つかこうへいの言葉だったか、故郷は愛する人の胸の中にある、
というのが好きなんですけど、
それは自分が、在日で、故郷らしい故郷なしに生きているからかもしれません。
自分にとって一番大事な場所を、それが実際の土地でも、誰かの腕の中でも、
あるいは夢の中の想像の世界であっても、そこが故郷だと考えるのが好きです。
生きているといろんな場所に住む。
同じ場所にずっと住んでいる人もいるでしょうが、
心の中は、今実際に立っているその場所よりも広く遠くへ行くこともありますよね。
そういう中で、人生のどこかの部分で馴染みになる大事な場所というのができてきて
それら全部が、少しずつ自分の故郷になっているのだと思うと、暖かい気持ちになる。
住んだ場所も、会った人たちの輪も、よく訪ねる同じ美術館や映画館も、
通学や通勤で乗り続けた電車の中も、何度も繰り返し読んだ好きな本の世界も、
あるいはもう記憶にしかない楽しかった思い出の時間も、
それぞれが少しずつわたしの故郷なのだと思います。現実の場所だけでなく。
そして、日本人以外は出て行け、文句があるなら日本から出て行け、と
在日の人や外国人の人に言う人たちを、窮屈でつまらない人たちだなぁと思う。
そういう人たちにだけ優しい故郷って、実際は狭くて息苦しいことだろう。
というのが好きなんですけど、
それは自分が、在日で、故郷らしい故郷なしに生きているからかもしれません。
自分にとって一番大事な場所を、それが実際の土地でも、誰かの腕の中でも、
あるいは夢の中の想像の世界であっても、そこが故郷だと考えるのが好きです。
生きているといろんな場所に住む。
同じ場所にずっと住んでいる人もいるでしょうが、
心の中は、今実際に立っているその場所よりも広く遠くへ行くこともありますよね。
そういう中で、人生のどこかの部分で馴染みになる大事な場所というのができてきて
それら全部が、少しずつ自分の故郷になっているのだと思うと、暖かい気持ちになる。
住んだ場所も、会った人たちの輪も、よく訪ねる同じ美術館や映画館も、
通学や通勤で乗り続けた電車の中も、何度も繰り返し読んだ好きな本の世界も、
あるいはもう記憶にしかない楽しかった思い出の時間も、
それぞれが少しずつわたしの故郷なのだと思います。現実の場所だけでなく。
そして、日本人以外は出て行け、文句があるなら日本から出て行け、と
在日の人や外国人の人に言う人たちを、窮屈でつまらない人たちだなぁと思う。
そういう人たちにだけ優しい故郷って、実際は狭くて息苦しいことだろう。