sigh of relief

くたくたな1日を今日も生き延びて
冷たいシャンパンとチーズと生ハム、
届いた本と手紙に気持ちが緩む、
感じ。

裏の山に何度も登る

2022-09-23 | 自然
この本「山とあめ玉と絵具箱」を読んで
近くに気楽な山があるといいなと思って、この時点では小さな支線の電車に乗って行ける
熊のとよがいる山がそれかなと思ったんだけど、その後何十年も気づかなかった山が
もっとすぐそばにあったことに気づきました。

息子に言うと、窓から見えてた山かと言い、息子の部屋からは見えてたのね。
標高200メートルくらいの小さい山です。
山岳部の中2のお甥っ子に言わせると、山歩きじゃなく散歩くらいの道だそうだけど
散歩にしては結構大変。
往復1時間、3キロの道のりだけど、山の入り口までの住宅地の坂が十分きつい。

山に入ってからは横道もあるけど基本的に石段の階段です。
だから滑るような危なさはないし、15分くらいなので本当に少しなんだけ
体力のない人間には中々のトレーニング。



でも小さいながらも霊山らしく言われはいろいろあるようです。
そして仏様がたくさんたくさん、多分100人くらいいらっしゃる。
わたしは信心はない人間だけど、にぎやかでうれしく、そしてありがたい気持ちにはなります。

夏前には週に2回ほど仕事の後に登ってたけど、7月8月は暑すぎて
月に2回がやっと。
でもそろそろまた登れるかな。
15回ほど登ってるけど、これがなんと何度も登っても楽しくて飽きないのです。
短時間だと言うのもあるけど、同じ山でも横道を行ってみたり
顔を覚えた仏様や牛の石像に挨拶したり、







コンクリートに残る犬の足跡に微笑んだり、

帰り道の住宅街の猫のいる道でいつもの猫を探したり







どんぐりくらいだった青い柿が熟して赤くなるのを確認したり、毎回楽しい。





山と言えないくらいの小さな山だけど、自分の山があるっていいな。

ひとりピクニック・チェアリング

2021-06-19 | 自然
5月は暑がりのわたしにはもうだいぶ暑くてへたるのですが
湿気の少ない日なら多少気温が高くても平気。
梅雨入りが例年になく早かったせいで
晴れた日のありがたさにじっとしていられなくて
仕事が5時に終わった後に、キャンプ椅子とテーブルを持って
とことこ30分くらい歩いた河原で一人ピクニックを何度かしました。
以前は敷物をもって寝転んでましたが、
コロナ禍でお店のテラスなどで飲めなくなって
春に戸外で泡泡したものを飲むのがものすごく好きなわたしは
ピクニックしかないなと考えたのでした。

これは宝塚の小さい山の入り口。沢が流れてひと気がなくて気持ちよかった。


河原では夕方に日陰になる場所を探して1時間ほどのんびりします。
音楽聴いたり本読んだり。

小さいテーブルに敷くテーブルクロスは
大きめのハンカチサイズのお弁当包みやキッチンクロスや手拭い。
これ一枚敷くだけで、ピクニック感が出ますね。
椅子とテーブルとピスタチオなど少しつまむものを持って行きますが
飲み物は小瓶のワインが多いです。
小瓶のワインは種類が少ないし、割高だし、安物が多くておいしくない気がしてたけど
1本持ってくのは重いし、つい全部飲んじゃうと飲み過ぎだし
ハーフサイズの手頃なワインをいくつか買って試しているところ。
これくらいのサイズが一人にはやっぱりいいようです。

歩く元気がない時は、国道に面してるうるさいベランダでも
今の季節の夕方を味わいたくて、やってみました。

やっぱりうるさいし空気もよくないけど、
それでも外で飲みたい!という気持ちが強いのでたまにやります。

木の図鑑

2021-02-11 | 自然
恋人の家の近くの植物園の木々と仲良くなろうと、久しぶりに
木の小さい図鑑を見てて面白いんだけど、木の見分けは苦手。
いつか、葉っぱの落ちた姿でもわかるようになるんだろうか。
いつも持ち歩いているのはハンディタイプの小さい図鑑だけど、説明文が良い。
「木は中身がなくても平気で、外側(形成層など)がとても大事なのです」
ほほう。人間とはずいぶん違う生き物だな。

木が水を吸い上げる話のところでは、
「ちなみに幹に聴診器をあてても水が流れる音は聞こえません。
 聞こえてくるのは、枝がアンテナになり捉えた音です。
 風や沢の音、遠くでやったいるお祭りの花火の音などが聞こえてきます」

「…元気がよくても実をつけないことがあります。
 木は何百年も生きることができるので、
 毎年無理して実をつける必要はなく、数年おきに実をつければ十分なのです」

「木は枯れる前に大量の実をつけることごあります… 略…
 死ぬ間際にも子どもを残すことができる生き物なのです」
ああ、木の時間。面白いな。

ケヤキはうちのマンションの公園にたくさんあるのでよく知ってるつもりで
ケヤキの葉っぱはごくありふれた形と思ってたけど、よく見ると特徴的なところがある。
葉っぱの特徴を覚えたので春になって葉っぱが出てきたら必ず確認しよう。

あと、イチョウの木。この絶滅危惧種の木には結構謎があって
例えば銀杏の実の臭さの意味がまだわからない。
動物たちに食べ尽くされると繁殖に問題だから臭くしてあるのだ、
というのは一番に考えられることで、恐竜の時代はそうだったかもしれないけど、
今のイチョウに自然の植生はほとんどないらしいので(野良イチョウってないらしい)
どうなんだろうなー。臭いがなくなる方へ変わっていくのはこれからなのかなぁ。
タヌキだけは臭いに負けずに食べるらしいけど、
狸が食べてもイチョウの木の繁栄に繋がってないそうです。
確かにわたしも何で銀杏の実があんなに臭い必要があるのか知りたい。
図鑑、面白いね。

「散歩が楽しくなる 樹の図鑑」岩谷美苗著 東京書籍

冬の私市植物園

2021-01-31 | 自然
先日「植物園」について書いたばかりだけど、
休みを貰ったので、静かな植物園を時間をかけて歩き回りました。
正確には大阪市立大学理学部附属植物園ですけど、長いので私市植物園と呼ぶ人が多そう。
樹木中心の植物園なので、木の名前を見るんだけど
背が高い木が多くて葉っぱもずいぶん上の方にあるので葉っぱの形をあまり確認できない。
今度はメガネ持ってこなきゃなぁ。
今日は冬の植物園の写真をたくさん載せます。
木の魂は裸の冬によく見えると、ある映画で言ってたのが印象に残ってて、
葉っぱの落ちた木を見る時には、その木の魂が
どこかに透けて見えないかという気持ちで眺めます。

植物園は恋人の家から5分ほど。入り口手前には水辺プラザという広場?がある。

この広場の向こうの雑木林感も好きだなぁ。

植物園入って割とすぐのところに、ここで一番有名なメタセコイヤの並木道。
ほとんど散ってるけど落ち葉がふかふかでした。メタセコイヤの葉っぱは柔らかいのよね。

これがみんな優しい緑色になる春夏も、茶色がかって光が当たると光るような秋も
本当に楽しみです。
年間パスを(1000円!安い)買ったので、しょっちゅう来て季節が変わるのを確かめられます。

梅が少し咲いてる木が数本あって、梅の花はほんの少しでもよく香りますね。
小さい花一つでも、鼻を近づけるとよく香って、花によって匂いも全然違う。

椿もまだ蕾のものが多かった。春までに見に行くたびに花は増えていくかな。

枯れた紫陽花。光が当たってすごくきれい。

これはたくさん落ちてた実。その後真っ黒になるみたいだけど、これはかわいい。
チャンチンモドキという木らしく、帰宅後調べました。
香椿(チャンチン)という木に似た木で、チャンチンモドキ。
香椿は中国語だけど、日本の椿とは関係ないらしいです。ウルシ科の木。
そしてこの実は食べられるそう。
そのまま食べて特にフルーティでもジューシーでもないみたいだけど
ほんのり甘く酸っぱいらしいです。今度行ってまたあったら食べてみようかな?


常緑樹のところは冬でも鬱蒼とした感じ。所々に陽が差すのがとてもきれいね。



木が生えているだけのこういう道を歩くのが本当に好き。

大きなクスノキ?の下に小さなテーブル。
ベンチやテーブルもいくつか合って、暖かくなったらここで何時間でも本が読めそう。
お弁当とお茶を持ってきてもいいな。楽しみ。

はぁ、生き返るなー。
広大というほどではないけど、起伏があるので2時間ほど歩き回っても全部は見られなかった。

そういえばまだそんなに草木に興味のなかった20代の頃から、
生まれ変わったら何になりたい?の答えは杉の木でした。
その頃から人間に疲れてたし、動物のことよくわからんかったし、
杉のこともよくわかってなかったけど、見た限りまっすぐ伸びてしっかりして
揺らがない感じがしたから。

この日は恋人も少しだけ付き合ってくれたんだけど、
子供の頃来たことがあるけどその時はつまんなかったと言ってた。
そうよねー。わたしでも子供の頃は木しか生えてないところにいても退屈したと思う。
年取って好きなものやおもしろいものが増えてきて、たいへんよい。

ここは裏庭みたいに、毎週歩いて季節が変わるのを感じたいけど、
春には牧野植物園へもまた行きたくて、高知への飛行機を調べていました。
山歩きの体力はないけど、植物園というものが身近になってよかった。