sigh of relief

くたくたな1日を今日も生き延びて
冷たいシャンパンとチーズと生ハム、
届いた本と手紙に気持ちが緩む、
感じ。

私設図書館

2021-04-30 | 本とか
何年ぶりかで、明窓浄几と言う言葉を見た。

数年前、祖母が亡くなった時のお葬式があった場所の近くに、
「女性の書斎 ひとり好き」という看板のあるビルがあって、
なんだろう?と思ってたのを思い出し、ググってみたのです。
それは私設図書館らしい。
200円で、ずっといてよくて、土日以外は女性専用。
年配の、本好きの女性が開いたもののようです。
その人のブログに明窓浄几という言葉があったのでした。
なるほどなぁ。
うちからはちょっと行きにくい場所なので
(乗り換えもあり、駅からもかなり遠い)行くことはないだろうし、
写真で見た中の様子は結構地味で昭和な感じに見えるけど、
私設図書館というのはいろんなバリエーションがあってもいいよね。

もしも、お金持ちのおばあさんになったら、私設図書館をやりたいなぁ。
でも、おばあさんにはかならずなるけど、お金の方は、わかりませんね。。。

子供の頃は本屋さんをやりたい気持ちの頃もあったし
大人になってからでも、あと一歩で絵本専門店をやりそうになったこともある。
そういう話を持ちかけられて心が揺れたのですが未経験で怖くて断ったのでした。
それでも本のある空間が好きなので、
大きな本棚が壁一面にあるカフェをやってみたのよね。5年ほど前に閉めたけど。
でも本屋さんは難しいですね、経営が。カフェより儲からない気がするし
わたしには商才が全然ない。笑
でも、営利を離れた私設図書館なら、趣味でやるのは楽しそう。
普通の公立図書館や、座って読める大型書店とは違う、偏った場所にしたいなぁ。

四国行ったときに、あったのがトップの写真。
図書室、図書館とは言うものの、部屋でもなく
駅のホームに着いてる棚です。
でもベンチもあるし、のんびりした駅でここに座って本を読むのは気持ちよさそう。
こういう小さい一箱図書館みたいなムーブメントというか仕組みもあるそうです。
誰でもできるみたい。以下Wikipediaより
小さな図書館(ちいさなとしょかん、英語: Little Free Library) は、地元の地域社会の人たちに小さな箱に収められた本を無料で貸し出すというアメリカ合衆国および他国にも広がっている非営利の運動である。マイクロ・ライブラリーと呼称されている。
この運動はウィスコンシン州のハドソンで始まった。このアイデアは愛書家で学校の教師だった母親への想いからトッド・ボル (Todd Bol) によって考案された。彼は小さな校舎のような外見を持つ木製の図書箱を芝の庭の支柱の上に設置した。ボルはパートナーのリック・ブルックス (Rick Brooks) と共にアイデアを広め、メディアで取り上げられたことから急速に運動は広がった。小さな図書館のオーナーを始める人は、人形の家ほどの大きさの図書箱を自分で作成することもできるし、会に依頼すれば製作したものを購入することもできる。小さな図書館は会のウェブサイトから登録すれば番号の割り当てを受けてGPS座標を通じて検索されるようにすることも可能である。登録するとオーナーは「小さな図書館」の看板を受けとる。図書箱にはしばしば「一冊借りて返す時はできたら一冊寄付して」 (Take a Book. Leave a Book.) という依頼が記されている]。 日本ではまちライブラリーを含めたマイクロ・ライブラリーが1,000にのぼると推定されている。

あら楽しそう。

宝塚の洋館松本邸に行ったときに、途中で見つけたこういうのもある。

これは、ほんと、かわいくてかわいくて悶えてしまう。
部屋じゃないけど、ちょうどいい感じに閉じて開いたスペースがあってベンチがあって、
素敵な場所だなぁ。
ただ、日本の気候では、野外のベンチは真夏も真冬も厳しいので
年の半分くらいしか楽しめないかな。
でもそういうのも、いろんなマイクロ図書室がたくさんあるのがいいな。

本のある空間ということでは、読書会もやりたいし、
シックなパーティもやりたいし、カジュアルなイベントもしたいし、
夜、静かにお酒を飲みながら読める時間も作りたいし、
書く人の書くスペースも作りたいし、
自分の施設図書室のことを考えるのは、
完璧なパフェを考えるのと同じくらい楽しい。

月記:2021年3月

2021-04-29 | 月記
4月も終わりになってまだ3月のこと書いてないのに気づいた。
ブログもあまり書けてないし、なんだか忙しいのはダイエットアプリのせいです。
3月のなかばすぎに始めてしまって、毎日それの記入や計算がいそがしい。

・コネないパン、というのを焼いたけどこねた方がおいしいかな。
・母の誕生会。近くの大好きなイタリアンで。
・私市の家にソファが来た
・美術館「えき」でソール・ライター展
・56歳になりました
・息子がグラウラー(ビール用水筒?)送ってくれた
・パスポート更新手続きした
・六甲で年配の友達と飲む
・オンラインの光冠茶会(コロナ茶会)
・アプリを使ってダイエットを始める
・朝に野菜果物8種類のスムージーを飲み始める
・Oisixのお試しを頼んでみる。おいしいけど追われるのがしんどいか
・アートメイク(眉毛)

映画館で見た映画「シン・エヴァンゲリオン」「あのこは貴族」
「きまじめ学隊のぼんやり戦争」「夏時間」

配信などで見た映画「アマンダと僕」「サマーフィーリング」
「スーサイドスクワット」「人間失格」

深い森の香り

2021-04-20 | Weblog
5年くらいつけてるわたしの香水に、恋人は甘い香り苦手と言うけど、
わたしのこれ全然甘くないんだけど…
ユニセックスの香りでトップノートは柚子、ジンジャー、柑橘、ハーブ。
ラストは仄かな甘さが出るけど
鼻を近づけないとわからないくらいの軽さやなんだけどなぁ
誰かと間違えてるんじゃない?

わたしのもう一つの深い樹木の香りの香水を、
しばらく一緒に住んでたとき毎朝彼にシュッとしてあげてたんだけど、
それは本当に大人の男の人を男前にする香りで、
うっかりモテてしまうんじゃないかと思う。

今は離れて住んでるので、彼は普通の洗剤の香りの男に戻ってます。
うちにある残りの香水をあげてもいいんだけど、
わたしと一緒じゃない時に、そんないい匂いさせてなくていいかと、まだあげてない。
次の誕生日かな(ずっと先)。

恭仁京跡で写真とお茶

2021-04-19 | 写真
友達の成田直子さんがここ数年取り組んでいる大きな作品は
人の目に映ったもの、土地や建物や城跡やなにかを写した写真で
最初は古の都と現代の対比のような作品を作ってらして、
それは京都まで見に行ったこともある良い作品です。
その後、人の記憶に関連したものを、その人の瞳で撮るようになって
わたしもモデルになったことがりました。
わたしが毎日必ず立ち止まって見てしまう場所、時々写真に撮る定点観測の
うちの近くの桜の木の場所を選んで、わたしの瞳に映る桜の木を撮影されたのは
ちょうど一年ほど前のことでした。
その直子さんが京都の端の恭仁京跡で展示をしてると聞いて
3月のお天気の良い日に行ってきました。

広くて風のよく通るところに展示がありました。
直子さんの写真作品以外にもいくつもの現代アートが展示されていて興味深かった。

そのあと、成田夫妻が(夫婦ともに写真家です)作業所に使わせてもらってる
古いお茶農家のやぎやさんに連れてってもらって、半日のんびり。

白いのと黒いの、ヤギがいます。
直子さんの作業所は古い蔵?倉庫?

外には達磨ストーブがあって、ピザやお餅を焼いていただきました。

古い茶箱



建物は週末には公開されて、「えんがわ文庫」に本を読んだり



のんびりとお茶を飲んだりできます。ポカポカの縁側も素敵だった。

台所もすごくいい感じ。気持ちの良い家だなぁ。

お茶を重い臼でごりごりと挽きました。

挽きたてのお抹茶をそれぞれ点てていただきました。


なんとも気持ちの良い風通しの良い場所で、車がないと行きにくいんだけど
気持ちがほどけてすっかりリラックスして、素晴らしい半日だった。
また遊びに行きたいな。
都会のギャラリーではなく、これくらいのスケールの広々とした野外で
現代アートに触れるというのもいいものですね。

初めての金沢:7 買ったもの

2021-04-18 | 一人旅たまに人と旅
鈴木大拙館で雨の中ゆっくりすごしたら、そのあと体が冷えてきて
足首までぐっしょり濡れてた足元も冷たいだけでなくだるさが上がってきて
これ悪い風邪引きそうな予感よね、まずい、雨も止みそうにないしね、ということで
これ以上歩くのはは諦めてバスに乗って駅へ。
雨が降ってなければ茶屋街などもゆっくり歩きたかったけど
お天気は仕方ない。お寿司も美味しかったしまた来ましょう。
帰る前に駅の構内でラーメンを食べて温まりました。

金沢のチェーンらしいけど、ゆず塩野菜ラーメンと海老餃子のセットをいただく。
ラーメンって嫌いじゃないけど外食で食べるのは年に一度あるかないかくらいなので
たまに食べると新鮮で美味しいですね。温まってほっとした。
それから駅の構内のお土産屋さんでお土産を少し買いました。
和菓子中心にセンスのいいお土産屋さんがたくさんあって買い物しやすかったです。
それと、足がびしょびしょのまま特急3時間はまた冷えるので、
車内で履く靴下もコンビニで買いました。

さて、買ったものの話。
国立工芸館で以前大阪の東洋陶磁美術館で見たルーシー・リーの器と再会して
いつみてもきれいでセンスがいいなぁ、ほしいなぁ、と思ったりしても、
富本憲吉の小さい旅用の煎茶セットがちょうちょうかわいくてほしい!
と思ったりしても無理ですが、素敵な器にぼ〜っとなってしまった頭で
ショップにあった青磁に紫の貫入の入ったやつがすごく欲しくなりました。
でも何万円もしたのでなんとか理性をかきあつめて諦めて、外に出たら
工芸館の前でハンドメイド作品を売るテントの集まったマルシェをしてて
そこで作家さんのお椀をひとつ、六千円で買うことに。
わたしには安くない値段だけど、美術館の器やショップの何万円の器の後では
記念にちょうどいいんじゃない!という気分になってえいっと決めました。

独特のにじんだ青い線に工夫がある器で、
いつか茶箱を作るなら夏用のお茶碗にこれを使ってもいいな~と思ったり。
(このお店の写真はこちらにも→「初めての金沢:2 美術館」
あと、このマルシェでは真鍮の小さい豆皿をひとつ。
いろんな金属自体を混ぜて合金を作るところからやってる作家さんで実験みたいで面白い。
他には美術館のショップで木のビーンズ型の豆皿ひとつ。豆の形の豆皿かわいい。
それから金沢の加賀八幡起上りの模様のハンカチや地図の模様の手拭いとか。
留守の間、猫のご飯をお願いしたお向かいさんへのお土産は
加賀八幡起上りもなか。これもかわいいな〜。





金沢はちょっと買いたくなる可愛いものも多いところですね。
そして旅先で記念になるいいものを見つけて買うのは楽しいな。

初めての金沢:6 鈴木大拙館

2021-04-17 | 一人旅たまに人と旅
ぶらぶらと寄り道しながら鈴木大拙館へ。
鈴木大拙は学生時代に老子荘子にはまっていたころに読んで
禅宗も面白いなぁと思ったので記憶にあります。

わたしは日本人ではなく、うちは仏教徒でもないので
生活の中で仏教との関わりが全然なくて、よくわからないままなのです。
お盆も法事もお葬式も、お寺さんは来ません。
それで仏教は遠いものなんだけど、鈴木大拙の本はすとんと気持ちに入ってきたのでした。
金沢に一緒に行った人も鈴木大拙を好きらしく、
彼は昨夜遅く金沢についてバーしか行ってないけど
雨の中どこか一つ行くなら鈴木大拙館がいいと言うのでそう決めたのですが、
わたしはもうすっかり昔読んだ本のことも忘れてたので、
一冊買って行きの特急サンダーバードの中で一生懸命読みました。
そこでは半分くらいしか読めなかったので帰宅後に続きは読みますね。

その中で仏が悟りを開くまでに何度も生まれ変わった話を読んでて
輪廻転生のことから魂について考えました。
恋人は、魂は体がなくなっても残る気がすると言い、もしも自分が死んでも魂は
わたしのことを思い出してふふっと笑うんじゃないかなと以前言ってた。
何を思い出すの?と聞くと、好き好き言ってたなぁと思い出すそうです。
本当かな?笑
でもわたしには、魂って体が死んでもずっとあるとは思えなくて、
体と魂は別々のものじゃなく、体がなくなるとしばらくは
魂は何かの記憶のようにふわふわといるけど、そのうちにだんだんと薄れていき
いつかなくなってしまうような気がします。なんの確証もないけど。
だから生きている体も大事。
生きて体があるうちに仲良く近くで過ごしましょうと思う。

でも輪廻転生するなら、完全になくなるのではなく単に個でなくなるだけとか?
それってエヴァンゲリオンの人類補完計画みたいな感じじゃない?などとも思う。
エヴァンゲリオンの中の人類補完計画は、生きている人類を
一気に肉体的には死なせてしまう暴力的で一方的な計画で
カルト宗教のひとりよがりな傲慢さを感じますが、
個がなくなった魂のイメージ自体はとてつもなく広くて大きくて面白い。
個がなくなって、言葉も境界も消えて、それでも残る何かが大勢集まって
世界が大きな一つのものになるイメージ。美しいと思う気持ちはわかる気がする。
などと考えてて、大拙先生を呆れさせたかもしれません。

街に残る花など見ながら、鈴木大拙館へは雨の中結構歩きました。

鈴木大拙館の前の桜もまだ少し咲いてた。

建物は谷口吉生さんの作品で、NY近代美術館(MOMA)の新館や
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、豊田市美術館(どっちも行ったことある!)などの
建築家だそうです。
建物はシンプルでミニマル。静かなモダンさ。

玄関棟、展示棟、思索空間棟の3つの棟と回廊があって、
外には浅く水をたたえた水鏡の庭というのがあります。

思索空間棟から水鏡の庭が見えますが、水面の雨の後を見ていて飽きません。
でも雨じゃなく晴れている日の鏡のような水面も見てみたいな。



初めての金沢:5 近江町市場

2021-04-11 | 一人旅たまに人と旅
バーでバーテンダー(地元)の人に、日曜の朝の市場のお寿司はどうかなぁ、
わざわざ行かなくてもいいかも、地元の人は行かない、なぜなら
日曜は漁がないので、売ってる魚は前日のだから、と言われ、
じゃあどこへいけば?と聞くと、回転寿司の「もりもり寿司」を勧められたので
そこに行ってみることにしました。
そういえば友達が、金沢は回転寿司の魚もすっごく美味しくてすごいと言ってたし。
朝から結構な雨だったのでバスで向かいました。
市場の中は全部屋根があるのでよかった。

もりもり寿司はすでに数組待ってる人がいたけど整理券を取って
その辺ぶらぶらしながら30分ほど待つと入れました。
カウンターでメニューを見ます。メニューは大阪などのチェーンみたいに多くない。
玉子とかないし、お寿司以外のものもほとんどない。
この辺で獲れる美味しい魚に絞ってある感じです。
回転寿司なので安いんだけど、お寿司はどれも美味しかったです。
昨夜のちょっと高い店もこの回転寿司も、お魚のレベルは高いなぁ。噂通り。

お腹いっぱいになったので、歩いて鈴木大拙記念館へ。
金沢は歩いて楽しい街なので雨の中少し歩いてみることにしました。
結構遠くて1時間くらい、ぶらぶらっと歩いたかなぁ。

まだ咲いてる種類の桜もあって、雨の中風情があってとてもきれいでした。

初めての金沢:4 バー

2021-04-10 | 一人旅たまに人と旅
金沢の魚のおいしさを堪能した後、一旦ホテルに戻ってチェックイン。
ホテルの温泉にチャポンと軽く浸かってからバーめぐりに出かけました。

1軒目は、バースプーン。スプーンというバーなのではなく、
「バースプーン」という名のバーです。
お酒混ぜるときのマドラーみたいな長いスプーンね。
80年台からある老舗バーで、まだ矍鑠としたバーテンダーさんが
金沢のきゅうりと玉ねぎの一皿をサービスで出してくれる。
お腹いっぱいでもシャクシャク美味しくいただけます。

お腹いっぱいの食事の後だったし日本酒も飲んでたので
一杯目のお酒を飲んでる時は調子が出なくて、このまま飲むとしんどくなるかなと
ちびちび飲んでたのに二杯目の途中で元気が出てきた。

日本酒のアルコールがだいぶ片付いたのでしょうか。
とはいえ、翌日も金沢で動きまわりたいのでほどほどにして次の店へ。
バースプーンのマスターにおすすめを聞くとすぐ近くに2軒教えてくれたうちの
若い方がやってるというマクリハニッシュというバーへ。



最後の一杯だからちょっと高いお酒をいただく。おいしい。

お酒の写真も、お寿司の写真と同じくらい代わり映えしないものですね。
このお店で大阪のバーを教えてもらったりした後に
翌朝の朝ごはんのお勧めも聞く。
何を見ても近江町市場のボリュームのある海鮮丼を食べるように書いてあるんだけど
日曜の朝は漁でませんから市場で海鮮丼食べてもなんてことないですよ、と言われる。
そうなの?じゃあどこへ?
市場の回転寿司でお寿司食べるのがいいと思います。
回転寿司だけどレベルが高くていつも人が並んでます、とのこと。
とりあえず地元の人の言う通りにしようと決めて、酔っ払う前に店を出ました。

しかし、美味しいお酒を出すバーも多いけど
最近は家で作るお酒のレベルが上がって家のお酒も負けずに美味しいなと思うことが多い。
作るといってもカクテルほどじゃなく、ソーダ割りくらいですが
ソーダ割にもいろいろなワザがあって中々奥の深いものなのですね。
日本酒もウィスキーも楽しめて、一人旅も人との旅も楽しめて、いい1日目でした。

初めての金沢:3 寿司

2021-04-08 | 一人旅たまに人と旅
夕ご飯は友達に聞いた超高級店はいつかまたの機会にして
弟夫婦に勧められたお寿司屋さんへ。
金沢行ったらとにかくお魚食べろといろんな人に言われてたので、
イタリアンも一つ勧められたのだけど、ここは迷いなくお寿司屋に。
21世紀美術館や兼六園のあるあたりからは徒歩で30分ほど。
少し迷ったので結局ギリギリにつきましたが、初めての街は迷うのも楽しい。
橋の上から流れる川と緑の川辺と桜の木と、向こうに雪の残る白山が見えて
気持ちいい景色。

お店は一軒家の中にお寿司屋さんとバーとギャラリーが入っているところ。
お寿司屋さん「くら竹」はカウンターと、奥にテーブルが少しありました。

入り口に近いカウンターに座らせていただいて、まずはノンアルビール。
あとで日本酒をいただくのだけど、食事の後、現地集合で人と待ち合わせて
金沢のバーをハシゴする予定なので、ここで酔っ払ってはいけない。
ここから延々食べたものの写真をアップします。

イサザの踊り食い。生きてて動いてて、踊り食い苦手なのに
酸の効いた汁に合ってて美味しく食べてしまった。

白魚入り茶碗蒸し。

ホタルイカとホタテと春の味。

カワハギ、肝のソース。肝も苦手なのにすごくおいしい。

この辺でお酒を頼む。旅先ではその土地のお酒を飲みます。

タコのとろっと炊いたやつ。となりの人が食べてて、それわたしも!と。

なんでもなさそうなマスの焼き魚なんですけど絶妙な焼き加減でとろける。

このあと別のお酒を頼んでお寿司に入りますが、
お寿司の写真って同じアングルでしか撮れなくて
ここからは見ても面白くないのでスルーしてください。すみません。

金沢では「なめら」関西では「あこう」標準語では「きじはた」


バイ貝とヒラマサ




ガス海老とイカ紫蘇




さわらの炙りとかつおのヅケ




まぐろトロ

この辺で最後のお酒


桜の葉っぱで締めた鯛


甘海老とのどぐろ



シャリが小さくて、ネタも大きすぎず
女性が一口でパクッと食べてよく味わうのにちょうどいい大きさで
ああ、お寿司ってこういうものよね、おいしい、おいしいと
至福の時間でした。金沢の実力に唸りました。

初めての金沢:2 美術館

2021-04-07 | 一人旅たまに人と旅
金沢21世紀美術館はオープンの時から一度は行きたいと思ってたけど、
もうあちこちで作品写真を見すぎて、行かなくていいんじゃないかという気持ちもあった。



それで、わりと駆け足で見たけど、現代アートのこういう作品は見やすくていいな。
有名なプールの上と下の作品は1時間待ちとか言われたので諦めましたが
タレルの部屋は直島の地下美術館を思い出しました。
空を作品にこんな風に取り込むのはいいよね。
シンプルな方法だけど、コンセプチュアルアートはシンプルで風通しの良いものが好き。
あと数年前からいつか実物を見たいと思ってるソ・ドホの作品を一つ
じっくり見ることができたのは本当によかった。

いいな〜。いつか大きな個展で彼の作品をまとめて見るのが夢です。
これはネットの拾いものの写真で美術館内の作品は写真禁止でしたが
ロビー横の白い壁とか背景に若い女の子たちが写真を撮りあったりしてました。
白い空間はスタイリッシュで映えるからね。

その後その周辺のギャラリーを覗いて、中村記念美術館をさっと見て
そこの喫茶室でお茶とお菓子で休憩。絵葉書を書きました。

そのあと、こっちでいいのかな?と山の中の?長い階段を登って
東京から移ってきたという国立工芸館へ。



しかし、金沢って素敵な建物が多いですね。
街を歩いてても、あれはなんの建物だろう?と思うものを見かけます。いいね。
工芸館では、前に大阪の東洋陶磁美術館で見たルーシー・リーの器にも再会。



工芸館の前の公園で、蚤の市的なマルシェ?がやってたので冷やかしてると
器を並べてるところで足が止まった。

気になるお椀があって、一回りしながら迷った末に買いました。
本当は工芸館のショップの紫の貫入のある青磁の器で欲しいものがあったのですが
ちょっと高かったので諦めたあとだったので、こっちはえいやっと買ってしまった。
他にも小さいものを買ったけど、買い物の話は旅の話の最後の回にします。

夕食の予約まであと1時間くらいになって、ホテルに戻るのも慌ただしいし
せっかくなので歩くかと30分くらいの道のりを迷い迷い歩く途中に
わりと最近できたという私設の現代美術のギャラリーを見つけました。

「KAMU kanazawa(カム カナザワ)」「KAMU sky(カム スカイ)」
「KAMU BlackBlack(カム ブラックブラック)」と3箇所あるのだけど
時間がなくて1箇所だけ。1箇所だけでも入館料は同じなのでちょっと高くついた。
これ1箇所いくら、3つ全部なら少し安くなる、みたいな方式にした方がいいのになぁ。

女性がインスタにあげる写真を撮ってましたが
現代アートに身近に触れるという点では、それもまた良いかと思います。