sigh of relief

くたくたな1日を今日も生き延びて
冷たいシャンパンとチーズと生ハム、
届いた本と手紙に気持ちが緩む、
感じ。

猫がくるまでのつぶやき

2018-11-30 | うさぎとねこ
息子が家を出たのは5年前、でもまだ家にはうさぎがいた。うさぎが死んだのが2年前。
それからの完全なるシングル生活の2年間に、誰の世話もしないでいい生活に慣れすぎて、
猫を飼いたいと思いはしても、よく考えるたびに怖気付いてた。
気ままな一人暮らしが終わる寂しさ。自分以外の生き物を気遣う人生に戻るのか?

自分の子供からさえ、いつも逃げて一人になりたかったわたしが、
人間はもちろん無理だとして、猫となら住めるのか?
ひとりの寝床が好きすぎるから、猫が来ても猫は猫の場所で寝てもらわなきゃだし、
邪魔されるのがほんとに、苦手なんだけど。
うさぎは、全然邪魔にならない子で大丈夫だった。ケージで飼ってたし
猫より孤高の不思議な生き物なので、人間みたいな次元で寂しがったりしないから
問題なく共存できた。

保護猫サイトを見てた頃、よく懐いて甘えん坊の猫を欲しがる人が多いみたいだったけど、
わたしは甘えられるのが苦手なので、うさぎくらいクールな子がいいなぁ、
猫が、猫らしく、お互い干渉しない付き合いができたらいいなと思ってたら、
保護された野良の子をもらうことになったその保護主さんに
「この子は甘えん坊かも」と、多分褒めてるつもりで言われた。
甘えん坊なのか・・・大丈夫かわたし。
お互いのプライバシー尊重できる子に育てたいんですけど・・・。
息子が小さい時にはつまんなくて、話ができるようになってちょっと楽になって
高校生くらいになって面白くなったわたしには、
猫も小さくて庇護が必要な時期の可愛さが終わって、
どっしりとした大人になってからが楽しいと思うから、子猫時代をなんとか切り抜けて
ながく仲良く暮らせるように頑張らないとなぁ。

でもミランダ・ジュライの新作長編小説を読んでて、
猫どころではない最悪の闖入者(凶暴な美女)と暮らすことになるヒロインを見ると、
少し勇気がわいてきた。
心地いい自分だけの秩序は、いくらか壊してもいいのかも。

遠い夢だった「一人暮らし」も「猫」もかなったけど、最後の夢は叶わないままになりそう。
・・・外国暮らし。猫飼ったらもう留学とかできないもんねぇ。
でも夢も変わっていいのかも。ある夢をやめたら、別の夢が生まれるかも。と思って楽しもう。
留学は無理でも、たとえば1年もして健康な成猫になったら猫好きの友達に預けて
1週間くらいは旅行に行くことができるかもしれないしね。

しかし、猫が、うちのピアノとソファに敬意を払い、ボロボロにしませんように。
(その後、ソファはだいぶやばい・・・)
そして、台所の棚をオープン棚にした時には、猫が来るかもとはあんまり考えてなかった。
(猫の散歩用か!と思うような棚です。登る前に手を打たねば)

猫との生活はさておき、猫が来たら痩せないかなー。猫ダイエット。猫を食べるんじゃないよ。
なんかの猫効果で痩せ。。。ないか。笑
(痩せませんでした)

「家族のために死ねる」

2018-11-29 | Weblog
いざとなったら家族を守るとか、
家族のためなら死ねるとか言う人について考えてたんだけど、
死ぬのって案外簡単。
わたしも息子のために死ねるけど、
息子のために何十年もの過酷な労働をやれと言われたら、
実は、できるかどうか自信ない。死ぬほうが楽なら多分死にます。
だから、愛するもののために死ぬ、なんてそんな大変なことでもないと思うけど
ヒロイックに正義感や家族愛に酔って、こういうこと言いたがる人っている。

そういう、愛する妻や家族のために死ねるとか言う人は、
まず、死ぬよりつらいことを家族のために毎日やってから偉そうに言ったら?と思う。
自分の親の介護させっぱなしとか、育児任せっぱなしとか、家庭放りっぱなしとか、
そんなこともできないで、妻任せ人任せで、でも家族のために戦うとか死ねるとか
もう。ちゃんちゃらおかしい。

家族のために死ねるとか戦って守るとか言う人って、大体、
隣国が攻めてきて家族を蹂躙するというような妄想を前提に勝手に憤って、
勝手に勇ましい自分を想像して酔っていきり立ってるだけで、
普段は食器洗いもしないような人が多い印象があります。
いやもうね、
いざという時守るとか寝言言ってないで、食器洗え。親の面倒は自分でみろ。おい。

そして、勝手な被害妄想ではなく、現実で他国と危険な関係になる前に、
死に物狂いで、死ぬより必死に、戦わずに済む道を考えて、
戦争などしないよう、そういう努力をする政治家を選んで支持するべきでしょう。
本当に家族や国を守りたいなら、それしかないと思う。
それでも、妻や娘が蹂躙されるのをいちいち妄想して、家族のために戦うとか言うのは
本当は家族のことなど考えていない、ただのバカな戦争したがりでしかない。

猫の名前の発音とか

2018-11-28 | Weblog
→猫の名前のことは前に書いたけど、決める前のことなど。

シュミット、という名前の時の綴りの感じがなんか気持ちよくて好きなのですが、
shctという音の連なりが好きなんですね。なんとなく。そういえば、
単語って、字面を見るのと、発音して気持ちのいい音の並びは別のもので、
例えば、わたしは語尾のkやtの子音がわりと好きです。
小さく消え入るように発音したり、はっきり子音とわかるようにと発音したり、どちらも好き。
夏に時々スカート代わりにバティックを巻くのですが、その batik という単語も、
アクセントを後ろに軽めに持ってきて母音を短く発音すると、フランス語っぽいというか、
東南アジアの発音に近い感じで、好き。
これは、英語風に発音すると、途端にその良さがなくなるやつ。

あとrの音が別の子音とくっついてる時に、ときどき発音するのが好きな音がある。
鍵針編みという意味の crochet なんかは、好きな音だけでできてる。
cr、ch、et。chはshとは違う音で発音するのが好き。しゃんぜりぜのフランス語っぽく、ch。

というようなことを、小猫の名前を考えながら、
もごもごひとり発音しながら考えていました。
発音の好きな音がいいなぁと。

それから、フランソワとかシャルロットとか、コテコテの少女な名前はどうかなとも考えた。
野良の庶民的な猫に、ゴージャスな名前の違和感が面白いかなぁと。
逆に、八五郎とおミツとか和風の名前はどうかな。(お風呂で落語小説読んでた時)

11年飼ってたうさぎの名前は「はてな」でした。
変な名前かもしれないけど呼びなれるといい名前だと思った。
そういえば、息子にもみじという名前をつけようとして反対されたこともありました。
のちに息子本人にも、もみじじゃなくて良かった、といわれた母です。

さらに、他にもいろんな好きなものの名前で音も好きなものについて考えました。
シャルロット。プーランク。フランチャコルタ。シャンパーニュ。
ああ、飲みたくなってきた。

ぼんやりと2、3週間考えて、クロシェになったのでした。

とある大手銀行の人

2018-11-27 | Weblog
仕事先にある日、某大手銀行の役員の人がご機嫌伺いに来て、
応接で弟と話してたのが聞こえたんだけど、
その銀行の人の、障害者や生活保護受給者に手厚すぎ、自分が真面目に働いた税金が、
というような言葉が聞こえてきて、うーん、またこういう人たちか、とうんざり。
自分たちが必死で働いた税金がそういうことに使われるのはどうもね、みたいなことを
銀行役員が言うんですよね。
ああ、わたしならこんな銀行とは付き合わんぞと思いながら自分の仕事をしてたんだけど、
彼らが帰った後で、弟が、
いや税金ってそういうことに使うものだし、と憮然とした様子でぽそっとつぶやいてたので、
そこは、とりあえず、心底ホッとした。
弟はわりと保守的なリベラルと思うけど、
少なくとも弟がああいう人たちと同じでなくてよかった。

弟には少し障害のある娘がいる。わたしにとっては姪っ子ですね。
弟のところは家計は余裕がありますが、
だからといって障害者をもっと冷遇しろというような人の声を受け入れられないのは当然です。
お金の問題じゃなく、そういう考えそういう姿勢の人たちに対して、怒るのは当たり前だ。
ましてや大手銀行の役員のようなおっさんが、自分よりはるかにはるかに貧困層にいる人を、
ずるいとかラクをしてるとか言って責めるのって、なんなんだろうなぁ。本当に情けない。
周りに一人も困ってる人や障害のある人がいないんだろうか。
世知辛いことだなぁ。

映画:エンジェル

2018-11-26 | 映画


副題が、見えない恋人だかなんだか(副題覚えない人)。
思った以上に雑なメルヘンだった。
この内容だと30分のショートフィルム、イメージフィルム的なものでいいのにな。
前半の母親の哀しさとか、中途半端で全然描けてないし回収もないし。
映像はきれいけど、なんしかこの内容に80分くらいでも長いというくらい内容がない。
アイデアはいいのにな。ポスターの写真もいい。俳優さんもいい。
それだけに内容のなさが惜しい。

母親が、どことなく怖いんですよ。ホラー味がある。息子溺愛しすぎ系の怖さ。
だからこそ、もっと彼女の人生や悲しさを、込められたらよかったと思うけど
このシンプルな話にそれをするとバランス崩れるのかな。
そして、マドレース役の3人はみんな素敵。
特に少女時代が、すごくかわいくて透明感もあって素晴らしい。
大人になった後の女優さんも、不思議な存在感があって、
母親役に通じる怖さもあって良いです。
3人くらいしか登場人物がいない映画で、残りのひとり、
主人公の透明人間エンジェルの声が、女の人がやってるのかな?と思う声で
あまり魅力を感じなかった。もっといい声の男優にやってほしかったな。

お話(公式サイトより):
エンジェルが生まれ育つのは、ある閉ざされた施設の中。
彼の母親、ルイーズはマジシャンの恋人に捨てられ、心を病んでしまい施設に入居。その後、特異体質を持つ赤ん坊エンジェルを生む。
母親と仲良く暮らしていたある日、初めて施設を抜け出して外の世界に出たエンジェルは、盲目の女の子マドレーヌと知り合う。
エンジェルの秘密に気が付かないマドレーヌ。次第にふたりは心惹かれ合っていく。
そんな時、マドレーヌは目の手術を受けることになるが……

なくして見つける

2018-11-25 | Weblog
前に、大判のスカーフを落として、帰り道で見つかったことを書きましたが
→(スカーフとさくらんぼコンサート)
その後、別の小さめのスカーフを2度落としました。
半年くらいの間に3回。何年も何十年も、落としたことなんかなかったのに
これも老化なのかなぁ。

2回目の時は、多分玄関口で鍵を出す時に落としたみたいで、全然気づかず
翌日家を出たら、スカーフが部屋の前の階段の手すりにかけてあった。
うちは1階に2軒ずつ4階建ての低層マンションで、ここを通るのは上の階の人と
宅配などの業者さんくらいです。知らない人がほとんど通らないのがよかったのか、
誰かわからないけど、住人のものだろうと思って
手すりにかけておいてくれたのでしょう。
落としたことにも気づいてなかったので、驚いたけどよかった。

3回目は先週。
仕事から帰る支度をしていた時に、朝カバンに入れたスカーフがなかったのです。
小型のスカーフを小さい布の袋に入れてコンパクトにして、
寒くなった時用にカバンに入れてるのですが、それが見当たらない。
持ってきたつもりが家に置きっぱなしにしちゃったのかな?と、
そのまま出かける予定を急いで一旦家まで戻って探したけど、家にも玄関にもない。
途中のどこかで落としたのか・・・とショック。
一応マンションの管理人さんと近所の交番に遺失物の届けを出してみようかな
お財布じゃないし見つからないだろうけど、と半ば諦め気味に、
一応キョロキョロしながら、家から駅までの道を歩いていたら!
あった!
桜の落ち葉のきれいな芝生の上に!ぽんっと違和感撒き散らしながら。

この場所はマンションの敷地内ですが、とても好きで春の桜花も秋の紅葉も
毎日のように立ち止まって写真を撮る場所なのです。
この日も、写真を撮ったその時にカバンから落ちたんだろうな。
しかし、朝から夕方までいろんな人が通るのに、よくここにずっとあったなぁ。
清掃の人が来る日だったら、きっとゴミにされてただろう。運がよかった。

このスカーフはシルクのバティックで、持ってるものの中で一番薄い。
スカートになる大きさではなく、普通の正方形でとても軽くて薄くて小さくなるけど
薄さに似合わず、巻くとかなり暖かいし、とても繊細で美しい。
最初は、色も模様もきれいだけど地味なので、特にお気に入りと思ってなかったけど
10年以上、飛行機や建物のエアコンからわたしを守ってもらってるあいだに
とても愛着のわいたものです。
ふんわりとカバンの中で広がってしまうので、小さな袋に入れて持ち歩いてる。
それが、ちゃんと袋ごと見つかって、ほんとうによかったなぁ。
二度と無くさないように気をつけるぞ。

習慣を作る

2018-11-24 | Weblog
今の仕事を始めて1年経って、その間に自然にできた習慣はいくつもあるけど、
もう少し意図的に好みの習慣を作ってもいいかもしれないと、ふと。
放課後は家で晩酌したりレイトショー見に行ったりたまには人と会ったりしてたけど、
(今は猫がじゃまするので、晩酌はできないけど・・・)
この曜日にこれというものは特になかった。
何か一つくらい、ルーティンを入れたい気がするなぁ。
習い事をしてもいいんだけど、週に1〜2度のダンスだけでもついていけてないので
別のことにしたいかな。
水曜は、レディースデイなので映画を見ることが多いけど、
木曜あたりに自分だけの毎週の予定を入れよう。
簡単なことでいい。
交響曲を一つずつ聴いていくとか、作ったことのない料理をするとか。
何にしようかなぁ。

遠方の友達

2018-11-23 | Weblog
遠くから来た友達と、6時間飲みもせずに話し続ける。
違うなーと思うところと、わかるなーと思うところは、それぞれあるけど、
だからどうということはなく、やさしい気持ちで気持ちよくしゃべり疲れる。
彼女は昔通りの優しくてかわいい人だけど、わたしがずいぶん変わって、
彼女の人生に以前よりずっと違和感がある。でもまだ、受け入れることはできる。
彼女のいる世界からはるか離れてしまった自分のことを思いました。
素敵な優しい人で、わたしも彼女と同じような世界に住んでたんだけど、
もう彼女のいる世界には戻れないし戻りたくないかもしれない。

その彼女がウチに泊まった翌日に、また別の遠方の友達が泊まりに来て、
でもそれぞれ別の用事があって別々に出かけて過ごす。
自分が遅く帰った一本あとの電車で、友達が帰って来て、
本日の報告的な話を聞くのが楽しい。

翌日もまた遅く帰ったら、今度はわたしより少し前に帰ってきてた友達が
お土産に高級食パンを買ってきてくれてて、夜中に食べたら太る!あかん!と思いながら
それをオリーブオイルにつけて食べる。食べながら、恋バナを聞く。
昔少しだけやったことのある、楽しかった寮生活を思い出すなぁ。

遠方の友達がくると、旅をしてるのは友達の方なのに、
自分もなんだか旅行者のような気分になるな。
そして友達が帰ると、自分も旅から帰って来た気持ちになるのよね。

孫は来てよし帰ってよし、と言いますが、友達も同じだなー。
来ると楽しいし、帰っちゃうと少し寂しいながら静かな生活が戻って、
それはそれで良いのよ。

レイトショーと猫

2018-11-22 | うさぎとねこ
猫が来て、生活がすっかり制限されてしまってつらいんだけど、ひと月ほど経つと
タイミングを見て夜、レイトショーの映画を見に行くこともできるようになった。
初めて夜に映画を見に行った時の開放感を思い出します。
自由をひとつ手に入れたような気がしたなぁ。
これから、猫が落ち着いてくるたびに、
こうやってひとつひとつ、制限されてた自由を取り戻す気持ちを味わえるのかな。
それはさておき、
今夜は、元夫の兄嫁である義姉と食事をして帰るのが遅くなったんだけど
猫、遅くなってごめんよーという気持ちは帰宅後ほんの2分くらいで消えました。
相変わらず凶悪すぎる・・・。
上の写真はゴミ置場だけど、全然凶悪じゃない時です。
悪い時はあらゆるものを
猛スピードで破壊してて写真に撮れない。
・・・今ですけど。
ああああ。電子レンジの上にのぼった。電子レンジを蹴落とす勢い。。。

と思えば、ギターケースを駆け上って、そのままピアノに。
ギターをひっくり返そうとしている・・・。

と今度は、ライティングデスクの上の額をひっくりかえそうと・・・

あああ。絵筆の入った瓶をひっくりかえした・・・

よくこんな小さい体で、こんな真夜中にこれだけの騒音をたてられるものだ。
(下の家の人すみません・・・泣

遠い日の花火ではない

2018-11-21 | Weblog
恋は遠い日の花火ではない、というテレビのコマーシャルが昔ありましたね。
年を取っても、華やかに打ち上がるような恋もあるかもしれないし、
毎日が楽しくなる恋も、切ない恋も、あるかもしれない。
新聞の投書欄には時々、そういうのが載ってて、
実在する人の現実の話に、しみじみしたり楽しくなったりする。
ときどき、ここにも書いてきたけど、一番好きなのは
→77歳の初恋の記事。
悲しいけど→最愛の人がいなくなった話も心にしみる。

先週読んだのはこれでした。いいね。

(全部朝日新聞でした)