sigh of relief

くたくたな1日を今日も生き延びて
冷たいシャンパンとチーズと生ハム、
届いた本と手紙に気持ちが緩む、
感じ。

一人の豊穣

2022-10-31 | Weblog
友だちが仕事の取材でとある島に行ったんだけど、そこは前の恋人が行きたいと言ってた島で、
いつでも一緒に行けたのにねぇと思う、少なくともわたしはいつでも行けたよ。
彼はわたしを大事にしなさすぎたせいで、結局一生行かないかも知れない。
でもわたしは行きます。ひとりで自転車持って行く。
人の顔色を窺わず、自分と自転車の機嫌だけを取る。そりゃ楽チンだ。

いいこともたくさんあったのに、何を思い出しても恨みごとになってしまって
下書きに沈めてしまうけど、消えはしないのよねぇ。

ひとりならよかった、一人の方がラクだったのにと泣きながら過ごした日々を上書きするように、
宿を予約した。
ひとりの豊穣を味わい尽くす。
ひとりの豊穣をふたりで3人分、あるいは4人分にできる人しかもういらない。

理解のいらない関係もあると思うけど、わたしはそれは難しい。
まずコミュニケーション、理解。それから思いやり。
情熱や恋情やリビドーとかを軽視はしないけど、
それは始まりにはなるけど続きはしないし。
とにかく理解。全部とか言わないけど、まず理解。

3月のつぶやき:後半

2022-10-28 | つぶやき
お誕生日ケーキを買おうかと思ったけど、泡1本飲むカロリーを思うと、
どっちかにしなさいと大人のわたしが言い、泡ですねとやっぱり大人のわたしが答えた。

ちょっともう、シャンパーニュ美味すぎてテンションおかしくなってます。
高いワインは、高いのはわかるけど好みではないと思う庶民の舌を持つわたしですが、
シャンパーニュは高ければ高いほど美味い気がする…こわい…

お誕生日って素敵だなーと、自分の誕生日に好きなシャンパーニュを買って
美味しいお肉をもらえるしあわせを思う。世界は…いや、世界のことは今夜は考えない。
考えないで済むのは幸運で特権であることも忘れないけど。

去年の誕生日は好きな人と一緒にいておめでとうと言ってもらった(無理やり言わせた)けど、
ひとりで過ごす今年の方が去年より気持ちが穏やかでしあわせで、驚く。
父や夫や恋人が去るたびに気持ちも人生も軽やかになってきてる。


言い返す技術、って本を見かけて、出かける途中だったので買わなかったけど、
これはわたしに必要なものだったかも知れないと思った。
とにかくメンタルが弱弱なのでその時には言い返せない。
何言われても自分が悪いと反射的に思ってしまうから。
後でじっくり考えたり、親しい友達に相談したりすると、自分は全然悪くなくて、
言い返すべきことはいくらでもあったりするんだけど、その時には言い返せないし、
後で何か言おうとしてももう遅いのよねぇ。ずっとそういう人生だったわ。


クリュグ2006ミレジムをペロリと飲んでしまった後、まあお誕生日だし仕方ないよねーと
野菜室にあったテタンジェのロゼのハーフボトルをあける。
これはこれでめちゃ美味しい。


・・・誕生日に(限らないけど)こんな嫌な気分にさせられるとは…

例えば梅は終わって桜には早いけど、沈丁花の香りはささやかながらとても甘かったよ、
というような、LINEをオドオドびくびくせずに送れる相手ってどこ…?
・・・ああ、それがTwitterか…
なんでも言えるし、怒られないし、いちいちつまらないとも言われない。素晴らしいな。


外国の大きなコンドミニアムに住んでて、でも先住者?侵入者?が出て行ってくれなくて、
それが人種も年もバラバラな男の人で複数いて、頼んでも頼んでものらりくらり出ていってくれず、
とても焦って困ってるという夢。


よく眠る母の横で、さっきまで1時間以上温泉に浸かってたわたしは、また入ろうかなぁと、眠れない。
母は10時過ぎには眠くなって7時ごろまでぐっすり眠れる人なのです。
それで午後に昼寝も二時間くらいできるし夜中にコーヒーも飲める。
あの父の配偶者としてそんなふうにいられるそのメンタルの強さは、
わたしには3%くらいしか遺伝してない…


休肝日のつもりだったけど、あまりに好きな映画で、胸がいっぱいで飲まずにおれん。
映画は悲しい話なんだけど、内容とは関係なくこんな良い映画を見ると多幸感に包まれるし、
そうなるといいお酒を飲まないわけに行かない。


大きな本屋はその情報量にパニックになって落ち着かず何も見ず出てきてしまうことが多いので
あまり行かないようにしてるんだけど、情報量の多さをうまく処理できず
パニックになると認識してた自分の事が、実はこれはかなりのストレスと負担だったのかもしれない。
聴覚過敏な人が音がしてつらいように、情報量の多いものがかなり苦手で無理だったのでは、と気づいた。
本屋自体は好きだし楽しいので、
それが不快な雑音と同じくらいストレスになってるのかもなんて考えたことがなかった…

音と違って視界はある程度自分でコントロールできるので、
あらかじめこの棚だけを見ると決めておいたりすると大丈夫なことも多いです。

今日はベストセラーとかの棚をささっと見るだけと決めてたので、わりと平静に見られた。
でもなんか普段見ない自己啓発的な本をパラパラ見てしまった。それはそれで面白かったのですが。


ポテトサラダなどを作る時にマヨネーズは市販のものだけど少し下味に酢を使うと
塩分少なめでも味が決まりやすいけど、普通のビネガーだと味があって尖ったり、
調味酢だと甘すぎたりするのでマルカンのサラダ酢を使うことが多い。
いい感じにバランス良く味がついてると思う。
コープさんで買ってた便利で酢とか、カンタン酢とかは味がつきすぎというか、甘いのよね。
クセのないすし酢で代用してた事もあるけど、マルカンのサラダ酢程度の旨味と味付けが、
うるさくなくて丁度いい気がする。


昨日はシャブリを半分で辞めたので、朝から味見。やっぱり美味しいな。
これくらいの価格帯のものが美味しく感じることが多いとわかってきた。
赤ワインはそれが顕著で2-3千円のものが飲みやすくて美味しい。
5千円超えると、高いのはわかるけど好きかどうかは分かれる。
ただ、シャンパンだけは高ければ高いほど美味しい気がするので困る。
グラスで出てくるお手頃なシャンパンも美味しく飲むけど、好みは違うんだよなーとか思ってしまう。


誕生日が過ぎて3月後半になるともうこの一年の新しさは消えて、あとは年末と翌年に向かうだけ。
一瞬で年末になるし、その一瞬をいくつか繰り返したら母が亡くなるだろうし、そのあといつか自分も死ぬ。
と、いつも思いながら、生きるのは一日一日。


電球の交換ができないのは能力不足ではなく依存心からだと思うんだけど、
誰にも依存できなくても、ズルズル先延ばしにするのは男女問わないと思う。
(今朝とりあえずジージー音のする外側のやつは外した。えらい。)


小雨の中、人通りの少ない大きな高架通路で杖をついた年配男性が足を滑らせたのかゆっくり倒れた。
こけたの?起きる?と一瞬固まって見てたら傘を投げ出して男子高校生が駆け寄った。
はっと我にかえりわたしも駆け寄り立ち上がるのを手伝った。怪我はなさそう。
この高校生に今日は良いことありますように!


出社。ミルクの飴ちゃんとカフェオレの飴ちゃんを一つづついっぺんに口に入れてキメました。
甘。仕事がんばろ。


仕覆は文化と思うし美しいしハマってもいいんだけど、ミニマリストのわたしが言う、
仕立てる前の布でいいのでは?布の自由さそのままでいいのでは?


猫と暮らしてて、かわいくて笑うことは毎日のようにあるけど、
可笑しくて、愉快で、思わず声たてて笑うことは、一人暮らしでは少ない。
そういうことになった時は、そのありがたさにめっちゃ感じながら、声たてて笑うし、踊る。


映画の会で個人的な賞を勝手にあげるという毎年のやつですが、2021年わたしが選んだのはシンエヴァでした!
しみじみしたミニシアター系の映画が好きで昨年のベストには地味なカナダ映画を選んだわたしなのに、
わたしがシンエヴァを選ぶとは!と驚かれたけど、シンエヴァで選んだのは
25年間この終わりを待ちわびて、ずっと追ってずっと待ってずっと信じてた観客の人たちに対してでした。
長年よく頑張って信じてきました賞。

だって、信じるのも待つのも尊い。すごく。


実はアカデミー賞にあまり興味がない。映画は好きだしほどほどに見てるし楽しめるはずだし
何の反感とかもないんだけど、どうにも興味がないのよねぇ。流れてきた映像はちらっと見るし、
良い映画を作って賞をもらえた人たちにはすごくよかったねとうれしくは思うけど。


称賛する人は多かったけど、なんしか暴力はなぁ。
女性として自分の尊厳は自分で守るし、一緒にたたかってくれるパートナーは素敵だけど、
わたしを守るために丸腰の人にいきなり暴力振るうのはやめてほしい。
ウィルスミスの件を見て、パートナーが侮辱されると自分のこと以上に憤慨して
戦ってくれるのは良いけど、物理的暴力はあかんといいたいだけのことで、
自分のことをいろいろ思い出してしまったわ。さて気分を変えよう。

元恋人はわたしの尊厳のために一緒に戦うどころか、わたしを侮辱する側から
酷いことを言う人だったのをまた思い出してしまった。
その後数ヶ月も経って謝ってくれたけど、怒りと悪意を持って攻撃的に尊厳を踏みにじられることって、
ケンカ苦手な事なかれ主義のわたしの人生でそんなに多くないので、これは堪えたし、
まだ乗り越えられてない。
謝られた時も、謝られても忘れられないし許せもしないからもういいよと言ったんだった。

旅先の夜だったから出て行こうと思っても行ける場所もなく。
なんでそこまで酷いことを言われないといけなかったのか今もよくわからない。
虫の居所が悪かっただけなのか。機嫌が悪いだけでそこまで冷酷になれるのか。今もわからないわ。

あ、もっと前に付き合ってた人は、わたしが誰かのことで困ったりすると
すぐに相手に手が出るような血の気の多い人だった。わたしには明るくて優しい人だったけど、
だめです!大丈夫だから!って言わないといけないことがあったのも思い出した。笑

全部乗り越えるには何年もかかるかもしれないなー



今日は朝から、つらかったことばかり思い出した日だった。なんだかとても疲れたな。
思い出すだけですごい消耗する。思いだすとどんどん出てきて止まらなくなる。
成仏してないつらかったことがまだまだある。
迷いながらそのうち気持ちも落ち着くかなとぼんやり自分の心が静かになるのを思ってたけど、
予定を立てて決めたらいいのかな。1年くらいのスパンで。
来年の3月、誕生日は曇りのない晴れやかな気持ちで迎えるようにしたい。

梅雨にはこう、夏にはこう、秋にはこう、冬にはこうというイメージを少しずつ積み上げて行こう。



ツメクサはナデシコ科だけど、シロツメクサはマメ科。なんでやねん。


持ってないということは自由ということなのよねー。
何を見ても示唆に富むというか、世界は無知なわたしには示唆しかないな。

3月のつぶやき:前半

2022-10-26 | つぶやき
どうしていいのかほんまにわからんのよ。どうするべきかはわかってるけどな。
わかればわかるほどわからんくなるというのは、どこまで行っても落ち着くところがない。
人生はみんな伏線を回収しないまま終わる映画みたいなものなのかな。


3月の半ばをすぎると、もうこの年の目新しさも薄れて、いつのまにかいつのまにか大晦日になる。


雨降ってないけど、雨降ってるみたいな湿気と曇り具合やね


ゲルギエフ、プーチン支持で解雇かぁ。


ウクライナを見て戦時中の日本を思い出したり思い浮かべてウクライナに感情移入する人をたまに見かけるけど、
いや、日本は侵略側、ロシアの側だったんじゃなかったっけ…
今のロシアは戦争反対のデモをする人もいるし心を痛めている人も多そうで、
国の体制と国民はイコールじゃないなぁと思うけど、
当時の日本は一億総火の玉でお国のため天皇陛下のために一丸となって戦いに挑んで、
お国=国民だったという違いはあるか。。


わたしを傷つけても、ただ謝ってくれたら…ありがとうとごめんねを言ってくれるだけでよかったのにな。
何言われてもどんな扱い受けても、別の時にでもごめんねって言ってくれたら、
また受け入れることができたと思うけど、それはできない、大事にすることもできない、
思いやるのも無理と言われたら仕方ない。特性的にできないことがあるのは仕方ないけど、
努力する気もないと言われると仕方ない。

基本的に一人でも楽しく生きていけるというか、わたしを抑圧する家族や元夫なしで
一人で生きるのなんて幸せでしかない、おひとりさまサイコーくらいのメンタルだけど、
この2年、ひどい拒絶と無視と不機嫌と怒りを散々味わい続けてきたので、
誰かに大事にされたいなぁという気持ちは増幅したかも。

なんの努力もしないでいい関係なんてないから

わたしが猫を大事に扱う10分の1でよかったんだけどなぁ。



夕方からから予定がある日の、それまでを有効に過ごすというのが下手すぎる(^_^;)


1200兆円以上の個人マネーって、これから30年くらいの間に半分600兆円が相続税として
国庫に入っていくということか。
自民の日本に使われるのはホンマつまらんから個人のみなさん頑張って使って欲しい。
相続税は高くていいと思ってきたけど、それは高齢者が貯めたお金の半分が税金として、
苦しい人たちを助ける再分配になるならということなので、
それがうまくやってくれない政府の下では、相続税の高さももう肯定したくないな。


うちは国道に面してわりとうるさいところなんだけどたまに外から男の怒声が聞こえる。
意味不明なこともあるし、何かにずいぶん怒ってることも、目の前の誰かに因縁つけてることもある。
でもどんな理由があっても、わたしの人生に怒声はいらない。いらん。
言葉があるんだから話し合えばいいのでは?
もうやめて。わたしの世界に怒声はいらない。


猫がかわいくておもしろくて、わたしも猫漫画とか、描こうかなとふと思ったけど、
既にみんな良いもの描いてるし、わたしの役目は目の前の猫を撫でることだなーと思い直し、なでなで。


眠れないでいると何となく古いお屋敷のイメージが浮かんで、映画「アザーズ」のことを思い出した。
ニコール・キッドマンが美しく哀しい映画で、ホラー苦手なわたしの唯一好きな作品。
この映画ではニコール・キッドマンの美しさは重要で、そう思うと少し前に見た映画「マクベス」での
フランシス・マクドーマンドを大変な才能と好演ながら、
やっぱりニコール・キッドマンで見たいとあらためて思ってしまう。悲劇に似合う美貌なのよね。
「アザーズ」がリメイクされると少し前に見かけたけど、どうなのかな。
ニコール・キッドマンの役を誰がするのか。ニコールに負けずに演じられるのか楽しみだな。


やっと眠くなったら朝。大きな古い洋館のホテルにいる夢を見た。
帰るんだけどパーティーで女の子たちに止められる。


今朝はいろいろあって初動が送れたし今日の日曜日はあんまり上手くいかなかった。
けど今から美味しい物を作って立ち直ります。

土日ごとにフルに充実して楽しくなくてもいいんだけど、大体の日が、ちょっとの予定ならちょっとなりに、
大きな予定ならとても大きな楽しさが起こって予定以上に充実して過ごしてしまうことが多いので、
ついそれが当たり前になっちゃうのよね。
何もしないで家にいてもいたなりに、片付けが捗ったり、懐かしい古い映画を見たり良い本が読めたり、
やっぱり楽しい日になる。だから今日みたいにちょっと出かけたけどいろいろあてが外れて
イマイチなんでもなかった日というのはあんまりない。
でも猫もわたしも元気だからいいや。


チキンピリピリというのを作ってみる。ポルトガル料理。
だいぶ目分量だけど、こういうマリネして焼く肉って塩さえ決まってたら大体食べられる。

料理しながらハーフボトルのシャンパーニュ開けて飲み始めたらもう、全然ビクトリーな気分になってきた。
でも昨日もたくさん飲んだから今日はハーフです。


・わたしを救うものリスト:
計画と約束
美味しいもの(作ること食べること)
シャンパーニュ
もちろん猫
きれいなもの
馴染みのバー
友だち
Twitter
・わたしを痛めつけるもの
元夫と恋人…


自分の機嫌だけを取ればいいのって、ずっと人の機嫌を取りながらびくびくしながら生きてきた者にとっては
ちょう楽勝なんだけど、自分の機嫌ひとつ取れない人は案外多くて、
そういう人の機嫌を取りながらびくびく生きてる人も案外多いのね。
みんな、自分の機嫌だけなら自分で取れればいいのにねぇ、そんなに難しいことかねぇ、と
人の機嫌まで取ってきた者は思う。


焼き海苔とたくあんのパエリア、というのを見かけたんだけど、
それ、パエリアではなく炊き込みご飯なのでは…


猫を撫でると、ゴロゴロ言い出すの、わかりやすくて良いねー。
人も機嫌の良い時にゴロゴロ言う機能がついてたらわかりやすいのに。
猫がゴロゴロいうのは生理現象的な気がするんですよねー。
本人的に別にゴロゴロ言うつもりはなくても気持ちいいとゴロゴロ言ってしまう。
人間のニコニコは生理現象もあるけど、表現であったり社交であったりもしますからね。


しんどい時にわたしは心の中で「ぼんさんが、屁をこいた、ぷー」と節をつけて歌うのだけど、
心が痛いのはそれでちょっと和らぐけど、体が痛い時は難しいな。
(友達の住職に、それはやめれ、と言われつつ)


歯医者でも今日の分のエネルギーは全て消耗したのでもうTwitterしかできない


計画というか、テーマが欲しいのだな、いつも。漫然と映画を見たり本を読んだりしてると
中々進まないんだけど、テーマを決めるとどんどん見られるし読める。ということを今更思い出した。


明日はお休みをもらって出かけるけど、仕事の日と同じくらいに出て同じくらいに帰るから、
猫にはバレないと思う。


先週すごく久しぶりにクラシックコンサート行ったら、久しぶりすぎて
いつものうたた寝もなく堪能してできてしまったし、今日久しぶりに大きな美術館に行ったら、
ざざっと見ただけなのにやっぱり久しぶりすぎて見たものがするすると目と気持ちに入ってきた。
自分は本当に情報処理力はというか、脳みそと心のキャパが小さくて、
これくらい久しぶりでないとじっくり味わえないのかなぁ。

でも、生の絵画を見ると手が、指先が疼く。もう何も描けないけど描きたくなるんだなぁ。
せめて、ペンキ塗りでもしたい…


旅先や山やピクニックでリンゴの皮を剥く折りたたみナイフが欲しい。


自分が強くなれないのはつい弱さの方に惹かれるからだと思う。
弱さ、壊れやすさ、傷つきやすさなんてない方がそりゃ生きやすいし自分も周りも楽だけど、
弱さの分からない強さなんてやっぱりほしくないのよねぇ。
その上で、もっと強くなりたいものですが、中々まだまだやねぇ。


恋に落ちるのは自然に落ちるものだし好きになってもらうのに努力は関係ないかもしれないけど、
関係を続けて行くのには理解や歩みよりや思いやりは必要で、
何のケアもしないで傍若無人に振舞って雑に扱ってても大丈夫な関係なんてない。
昔読んだ山田詠美の言葉で、恋に落ちるのに言葉はいらないけど、
続けるのには言葉は必要、みたいなのがあったなぁ、と今思い出した。


不本意に結婚させられて子供生んだ身としては、生き生きと社会的で働く人をみて、
こういうのが与えられない人生だったんだなぁと思ってたけど、
なんか隣の芝生というより、老荘の何かを思い出したな。
あるものよりないものの可能性の方がずっと多く大きい。
別に羨んだり悔しがったりしてるわけではなく、
なんとなく、こういうのの与えられない人生だったんだなぁと思うことは、探せば探すだけあるかな。


今日も生活すること以外ほとんどないもできてないけど、先月末からお風呂で読んでた本は読み終わった。
何とも後味の悪い本。でも意地の悪い話ではない。人の心の闇という感じでもない。
世界の境界はそんなにくっきりしてなくてなんだか気味が悪いんだなと思う短編集。芥川賞作家。
庭や虫の話が多い「庭」という短編集。「庭」という言葉が好きなので読んでみたけど、
これはぼーっと不気味な庭と人と世界。


自転車で、車がビュンビュン走る国道沿いを走りながら、ふと何十年かぶりに口をついて出た歌が
「おお牧場は緑」で、自分でもなんで?と思いながらマスクの中で小さく歌った。
この歌詞、結構好きだと思った。最近山々川や湖に行くようになったからかな。
メロディに合わせて「草の海、風が吹く」って歌うと本当に目の前に草の海を渡る風の跡が見える気がする。
「雪が溶けて川となって山を下り谷を走る」というところもいいなぁ。
山が見えるようだし、テンポが良くて春の山のダイナミックな変化が流れるように感じられる。
子供の頃はこういう歌も歌詞もダサい、つまんないとしか思わなかったんだけどね。


15年くらい前、40歳前後で仕事探してハローワークに通ったんだけど、
TOEIC925点でも時給795円(だったか当時の最低賃金)とか、
月給15万円年間休日52日みたいな仕事ばっかりだった。もっとできないとダメなのね、
わたしは何もできないなぁと思ってた。親や夫のお前は無能という呪縛の強さよ。


ミルクの飴とコーヒーの飴を同時に舐めてカフェオレ味にしてる。


反ワクチン反マスクの人がウクライナは茶番と言ってて、
こういうのって一つハマると全部ハマるものなのか?
そういう人たちは必ず自分の頭で考えて!って言うんだけど、
いやあなたちが自分の頭だけで考えるのはちょっとまずいかと…


何飲んでも美味しいのは、生きていく上ではよいことかなとは思う。
2000円台のワインはほぼ全部とても美味しいけど、
5000円台のは5000円台の味がするなとは思っても
好きー!美味いー!とはならないことが多いのよね
(ジャンパーニュは別。高いやつ飲むと幸せに卒倒するくらい美味しい)


20代の頃、日本で生まれて育って韓国のことを言葉も歴史も何も知らずにいても韓国人と呼ばれるのはおかしい。
わたしの心は、メンタルもセンスも脳みそもフランス人が一番近いと思ったものだけど、
今もブルゴーニュの葡萄農家を見ると思うわそれ。


猫との3年で、今までのどの人よりたくさん見つめられた気がする。めっちゃ見つめるのな、猫。
見つめてるつもりはなくてガンつけてるとか、見張ってるとかかもしれないけど。


2日続けて飲んでるので今日は休肝日にしたいところですが、
お誕生日なので夜にシャンパンのハーフボトルでも飲むかとボトル眺めているうちに、
いやー、やっぱり誕生日のために買っておいた特別なのを飲むといいんじゃない?という気分になってきて、
今冷蔵庫に入れました。
クリュッグ2006
ああ、ボトル眺めてるだけです幸せな気分になってきた。
わたしの好きなしっかりしたシャンパーニュ。うふふふふー

2006年のシャンパーニュ地方は猛暑だったり雨季が短かったり豪雨があったりと
波乱の年ながら最終的には良い葡萄ができたと聞くけど、さて。仕事早めに帰ってきていただくぞ。
誕生日に好きなシャンパンを飲めるしあわせに感謝しつつ良い夜を過ごします。


お誕生日にいい年になりますようにと言われてふと思ったけど、
この2年ずっとつらかった恋人との関係もいろいろ乗り越えて変えて(元カレになってもらいました)
この2年頑張ってきた元夫との法的離婚の取り組みも時間もお金もかかったけど
来月判決だし、もういいことしかない。
ちなみに、元夫とは法的離婚はできていなかったのですが、10年以上の長期にわたる音信不通により
婚姻関係は完全に破綻しているので、他の人との恋愛関係も法的な不貞行為にはあたらないとのことですが、
すっきりしたいのでこのたび2年かけて手続きを進めてきたのでした。


キレる夫に苦しむカサンドラ妻の人に、
ありのままの夫を受け入れると傷つくとか言うあなたの方がひどい
鈍感でおかしいと攻撃的に書く当事者の人を見たけど、
ありのままと傍若無人の境目がない人相手だと、そりゃ傷つくし気づいてほしいと思うよねぇ。

3行日記

2022-10-25 | Weblog
何か新しいことをはじめたいと思うとき、いつも思い浮かべるのが語学だけど、
英語も韓国語も忘れたし、同じことは変わり映えしないしと避けてた。
でもまたフランス語でもやってみようかなぁと思ったのは
インスタで見かけたフランス語講師の人の、フランス語で日記を書いてみたらという言葉。
最初は、書けるわけないでしょとスルーした。
わたしのフランス語では簡単なことを書くのも調べながら大変な時間も労力もかかるし
そんな大変な思いをして時間をかけても、間違いだらけの幼児の話すことくらいしか書けない。
続かないし楽しくないし意味ないよね、とまず否定的に考えたものの、
あ、でも今は無料の翻訳ソフト先生が何人もいるじゃないか!とひらめく。
グーグル翻訳、DeepL翻訳。最近の翻訳ソフトは昔に比べて驚くほど優秀だ。
じゃあ、日記を書いて翻訳は翻訳ソフト先生にやってもらえば?
わたしは今まで語学をやるときは基本的にきっちり文法をやりながら覚えていったけど
なんかとにかく初めてのことがしたいんだから、フランス語の数行日記を
翻訳ソフトに任せて書くのはどうかな?それなら続けられるのでは?と思いついたのでした。

フランス語は第二外国語として一年やった程度だしそれもすっかり忘れてるけど、
どこに行った、何を見た、何をしたみたいな簡単なことを数行だけ翻訳ソフト先生に訳してもらう。
簡単な文章だから書けなくても読むと大体わかるし
似たような行動をすることが多いので、そういう日が続くと自然に覚える表現もあるでしょう。
映画を見たとかワインを飲んだとかギャラリーで作家と話したとかは、
繰り返し使う表現だからすぐ覚えるのでは?つまり身近な表現から覚えていけるし、
翻訳ソフト先生が読み上げもしてくれるからシャドウイングもできる。
文章3つくらいならぼんやりと覚えられる。

大人の語学は文法が近道だと考えているし、テキスト見ながらちゃんと覚えていくやり方できたけど
フランス語は別にそんなに上手くならなくて良いから、ただ楽しくてするだけだから、
今回は何もきちんとせずに、ざっくりわかれば良いかという気持ちでやってみることにしました。
大学生の時は、冠詞や動詞の変化や時制、名詞の男女やそれに合わせた変化など、
細かいところもできるだけきちんきちんとと覚えていくタイプだったのですが、それはやらない。
大体でいい。

これは数年前にフランス後で絵本を読むという講座のとても面白い経験があったから考えたことです。
講座を聞くだけのつもりで行ったらフランス語しか話せない先生から突然自己紹介や会話を容器されて、
最初は焦りまくったものの,後半になって絵本を見ながらあれこれ聞かれてるうちに
段々と言葉が自然に出てきてすごく驚いたのでした。
冠詞はほとんど覚えてないのでなんとなく嘘八百で、時制や動詞の変化も雰囲気で、
間違いだらけの当てずっぽうでもシンプルな文なら結構通じたのでした。
あと知らない単語を無理矢理英語から類推したりしても半分くらいは通じて、すごく面白かった。

なんだかんだ言っても文法の基礎の基礎は忘れてるにしても何度か勉強してはきたので、
日常の自分の生活の言葉を覚えながら思い出していけばいいかなぁと。

何か変わったこと、やったことないこと、と考えて、
社交ダンスやってみたり山や自転車乗ってみたりして、どれも楽しいんだけど
やっぱり語学が楽しいな。結局語学が好きなのですねぇ。上達はしないけど。
もっとやったことない言葉でもよかったけど、とりあえず多少の覚えのある言葉で3行日記やることに。
(次にやりたいのは手話です。ずーっとやりたいんだけど中々具体的な行動ができなかった)

Après le travail, je portais un yukata et allais écouter le rakugo de Danshun.
大体毎日Après le travail (仕事の後)から始まる。「浴衣を着て談春の落語を聞いた。」

J'ai fait du vélo jusqu'à l'aéroport d'Itami. C'était très chaud.
L'aéroport d'Itami possède une cave. J'ai bu du vin au bar à vin là-bas.

「伊丹空港へ自転車で行った。とても暑かった。」
「伊丹空港にはワイン醸造所がある。そこのワインバーでワインを飲んだ。」
あまりにしょっちゅうJ'ai bu du vin (ワインを飲みました)という言葉が出てくることに気づく…
この短い繰り返し出てくる文で、複合過去と部分冠詞を思い出せましたね。

Je suis allé chez le dentiste pendant la pause déjeuner.
Pour le dîner, j'ai préparé et mangé du pad thaï et bu du vin.
Le soir, j'ai regardé le film Jurassic Park sur Amazon Prime.

「昼休みに歯医者に行った。」
「夕食にパッタイを作ってワインを飲んだ。」
「夜にはジュラシックパークの映画をアマゾンプライムで見た。」

DeepL先生やGoogle先生の翻訳だけど、なんかおかしいなということも時々あって、
そいういうときは元の日本語を変えます。
どれだけ間違いなくフランス語になりやすい日本語を作るかで、
普通は日本語では抜かす主語もちゃんと書くし指示代名詞も書く。
日本語としては不自然な日本語を入力するけど、それも外国語で考える練習でもある。

そして一度勉強したことのある人用のテキストを買って、ゆーっくり見てます。楽しいな。

湯村温泉と余部鉄橋

2022-10-24 | 一人旅たまに人と旅
夏の初めの暑い日、母と叔母を連れて、日帰りバスツアーに行きました。
暑い時期だけど公共交通機関では行きにくい場所へ。
市内発でほぼ満席のバスに乗って出発。
バスでも電車でも車窓の風景が好きで、ガラス越しによく写真を撮る。
あまり良い写真は撮れないけど、自分で見返すとしみじみと旅の気持ちを思い出すので好きなのです。



街を抜け里を抜け田んぼを抜け。山が見えるとさらに気分が良くなる。丹波から但馬国へ。
兵庫県と鳥取県の県境の山が見えて、氷ノ山(ひょうのせん)という山らしい。
標高は1510m中国地方では第2で大山に次ぐ高さ。兵庫県では最高峰の「兵庫の屋根」だそうです。

海のそばまでたどり着いたらお昼ご飯。盛りだくさんですが安いツアーだったので味はまあまあ。笑


食事の後自由時間があったので海辺をぶらぶら。

写真でもわかるけどお天気良すぎて暑くて暑くて、そばにあった山陰海岸ジオパークに避難。



泣き砂がガラスのボウルに入ってて、すりこぎのような木で押してみる展示があって
やってみたらびっくりするようなキュッキュいう音がして楽しい。
泣き砂を踏んだことがないんだけど歩くときもこんなに大きな音が鳴るんだろうか?
いつか歩いてみたいです。
「中々繊細で手入れが大変なんですよ」と説明され「わたしみたいやねー!」とすかさず言う叔母。
どこへ行っても発揮される関西人クオリティですね。笑
他にもいろんな石や砂や化石の展示があって、地味といえば地味なんだけどわたしは楽しかった。
詩的だと思う。そして館内はとても涼しくて快適でした。








そして40年近く前に好きだったテレビドラマの「夢千夜日記」の湯村温泉。

子どもながらに印象に残る良いドラマだったと思います。
ドラマで見た温泉町の風情も、川縁を見ると少し残ってる気がしました。

あのドラマは雪に閉ざされた冬の寒い時期の印象しかないけど、
温泉より、外の方が暑いくらいのお天気の中、お風呂も入ってみました。

暑すぎて足湯が現実的でなかったので、あまり時間はなかったけどさっと温泉に浸かってさっぱり。

そして、おばぁかふぇの看板に圧倒される。でもいやじゃないな。元気で楽しそうで何より。




それから最後に餘部鉄橋へ。
ここもドラマの夢千代日記で、主人公が街の病院に通うのに乗った電車の鉄橋です。
今は使われていなくて、観光名所になってます。とても気持ちのいい場所。


帰りには少し雨。快適なバスの中から雨に煙る田んぼの道を見るのは素敵。

洗濯機の故障

2022-10-23 | Weblog
35分の洗濯に80分くらいかかって、洗濯機どこが悪いのかな?と取説を見てみたけど、
どうも洗濯機が壊れた気がした。

電化製品が故障するのが本当に嫌いだ。
洗濯機は必需品だけど、エアコン、冷蔵庫よりマシかな。
真夏のエアコンや冷蔵庫が壊れたらわたしも猫も死んでしまう。。。

洗濯機なら、徒歩15分でコインランドリーはある。徒歩7分で母の家がある。
それに本当に困ったらお向かいが親戚なので、洗濯機の故障はずっとでなければ死活問題ではない。

で、呑気な気分ですぐに来てもらえると思ってた徒歩3分の電器屋さんに電話したけど断られて慌てた。
今忙しい時期なので無理ですと言われ、いつでも何日か先でも何時でもいいんですけどと言っても
それでもちょっといつになるかわからないので無理なんですって断られて、
それって忙しいとかじゃなく、とにかく点検整理をする気はないってことよね。。。
うぅ。ここで買った洗濯機じゃないけど、もう古くなってきたので
見てもらったあといっそ買い直す気満々だったのになぁ…

洗濯機は給水にどんどん時間がかかるようになって壊れたのだけど、脱水はできるので、
慌てて新しいの買わなくても普段の服やタオルは手で洗えばいいか、と
100均で大きめの洗い桶と小さい洗濯板を買いました。
修理してくれるところを探すのに尽力するのではなく、なきゃないで何とかする方向に行きがちなわたしは、
十年以上前に炊飯器が壊れてからずっと鍋で炊いてるし
電気の安定器がおかしくなってから電気つけずにリーディングライトで凌いです。
洗濯機が直ったら、このタライは猫のベッドになるかな?
ないものは無理しないで、不便は我慢しながらなんとかする、というタイプのようです。
元々生活に余裕がなくて、いろいろ我慢したりあきらめたるするのに慣れてるからねぇ。

結局、近くのエディオンで手配してもらって修理屋さんに来てもらいました。
15000円くらいで直ったので、もう数年使うことに。
一人暮らしの洗濯機は小さいものでいいし、洗い桶と洗濯板の生活も悪くないかな?と覚悟したけど
無事に直ってよかったです。ボタン一つで洗濯できて、その間他のことができるってなんてラクチン。
改めて家電製品のありがたさを思う。

もうからっぽじゃない

2022-10-19 | Weblog
20代は家に閉じ込められてお見合いばかりさせられて過ごし、
30代のほとんどをマレーシアで駐在帯同家族の専業主婦として過ごし、
日本に戻ってきた40歳のときのわたしは40年生きてきたことがまるでなかったみたいに空っぽで、
人の奥さんと子供の母親というだけの人間だったけど、そこから20年近くの間に
人並みに世の中とも関わりを持つようになって、自分の名前を取り戻して、
今はもう人と話すときに自分がからっぽすぎて困ってしまうこともあまりなくなった。
いまだに別に全く何者でもないままなんだけど、
大事な人たちが大事にしてくれるようになって、尊重されるっていいことだなぁ。

ひとりの人間として尊重されるって、親からも元夫からも元恋人からももらえなかったことだけど、
友達や知り合いはそれぞれの関係に応じて尊重してくれていて、
実際のわたしよりよく思ってくれてる人もいて、自分の名前と尊厳を取り戻せてよかったなとしみじみ思う。

ネットもSNSもほとんどなかった時代に、8年東南アジアで子育てだけして日本に帰ってきたとき、
本当に困ったのよね。
みんなどう育ってどう働いてどう生きてきたかが連続して続いてきてあるのに、わたしは10年ほど空白で
その前も檻の中でからっぽだったし、昨日産まれたばかりくらいの困り方だった。

Facebookの過去の今日というのを毎日見ると、その後の人生を復習してるみたいで面白い。
間違いも多かったけど、そこから自分の人生を少しずつやり始めたんだなと復習してる感じ。
今現在の毎日もまた、未来に復習することになるんだろう。気持ちいい復習になるといいな。

お酒とタバコと猫

2022-10-18 | Weblog
今日は休肝日。今週はまだ1日しか飲んでない。
でも前はすごく楽しい時にだけ飲みたくなったのに、今はわりと毎日飲みたいので、
気をつけなきゃなぁと思う。
自分はいろんな人にいいように支配されてて生きてきたけど、
モノにまで支配されたくないのよね。依存するのって支配されることだから。

今までに煙草を結構たくさん吸ってた時期もぽつぽつとあるけど、
今は、とてもとてもつらいことがあった時と、煙草を吸う人と飲む時に少し吸います。
このひと月では10本くらい吸ったかな。0の時もあるしもう少し多い時もある。
でも習慣にはしない。煙草に支配されたくないから。

お酒や煙草など依存しやすいものをわりとコントロールして生きてこれたので
あまり心配してなかったけど、
最近はほんとにお酒が美味しくて困るので、もっと気をつけようと思ってます。
煙草も喘息によくないので基本的にはやめてるし。
このように依存に気をつけているわたしですが、
猫にはどっぷり依存してます(^_^;)
猫がいないと無理。猫がきれたらしむ。。

醜い子

2022-10-15 | Weblog
今日わりと真面目に仕事してスッキリと帰ってきたのに、映画を見てどよーんと沈んでしまった。
映画は家族もののオムニバスのハートウォーミング系だったんだけど。

父の支配と抑圧のことはあちこちでよく話してるし書いてるけど、
子供の頃に母がわたしにだけ毎日ひどくきつかったことも、何十年ぶりかで思い出したのでした。
どんな風に毎日怒鳴られ怒られていたか思い出すうちにつらくなった。
父がひどすぎて母のことを忘れていたんだなぁ。

今は母とはごく普通に仲良くしてる。
母は自分が毎日弟たちではなくわたしにだけ怒鳴り当たっていたことを全く覚えてない。
もういいんだけど。恨んでないしそもそも長い間忘れてたし。
アホだの馬鹿だの不細工だのデブだの罵り言葉以外に人格否定もよくされてた。
汚い子いやらしい子と吐き捨てるように言われたことも何度もあったなぁ。

母も仕事と育児で疲れてたんだろう。
帰宅するとまずわたしに、洗い物をしてない、洗濯を取り込んでない畳んでない、と
すごい勢いで怒鳴った。弟たちにはもちろん何も言わない。
わたしがひとりでお茶やおやつでも食べてると、弟たちにしてあげずに自分の分だけ作って
本当にいやらしい子自分勝手な人間と罵られた。

そういうことを少し思い出させる映画だったのです。
ハートウォーミング系映画なんですけどねぇ。笑

クスクス

2022-10-13 | お弁当や食べ物
クスクスを久しぶりに買ったので、タブレを作りたくなって幾つかの映画のことを思い出す。

クスクスというと映画「アスファルト」の中でアメリカ人宇宙飛行士を突然預かることになった
英語のできない移民のおばさんが、クスクス食べる?わたしのクスクス美味しいのよ、クスクス!
と通じないフランス語で話しかけながらうきうきと支度するシーンを思い浮かべる。
クースクースと言う声と口調も思い出す。いい映画だったなぁ。

このおばさんは移民で、最愛の息子は刑務所にいて、彼女は一人で暮らしてる。
そこに息子と同じ年頃の若いアメリカ人がやってきて、言葉は通じないけど世話を焼くのが嬉しいのよね。
アメリカ人は知らない場所(フランスの殺風景な郊外の団地の屋上)に不時着してしまって
言葉も通じないしどこかわからないし、全然クスクスどころじゃないんだけど、
通じないままおしゃべりするおばさんと食事をして世話をされているうちに
おばさんの他意のない優しさは通じていく。

その後、おばさんが息子と面会するシーンがあって、まあダメっぽい息子で
親の心子知らずな感じなんだけど、それでも息子のことだけを思ってる母親。
与えることが自分の全部になっているような愛情でできているような女性なので
ダメな息子のこともひたすら大事にするし、知らない若者にも同じように親切全開。
アメリカ人宇宙飛行士とは一期一会で多分もう会うこともないだろうけどと思うと
ちょっと切ないし寂しさもある話。でも温かい。

オムニバス形式で3つの話があるうちの一つだけど、他の話も好きなので何度も見た。
印象的なピアノの、たった三つの音を繰り返すメロディが記憶に残る。

クスクスで思い出す映画はもう一つあって「クスクス粒の秘密」これは南仏のチュニジア人家族の話。
元妻と家族、今の恋人とその娘とでレストランを開店しようとする60代の男の話。
10年くらい前に見てピンとこなかったんだけど、今見たらもう少しわかる気がする。
クスクス自慢の元妻の料理をみんなでわいわいと食べるシーンを思い出す。おいしそうなのよ。

映画でない思い出は、
昔パリに3週間ほどいた時、学生寮みたいなところで夕ご飯を食べてたんだけど
クスクスが何度か出て、それが生まれて初めて食べたクスクスだった。87年かな。
おいしかったし、パリで一人の自由と孤独に沁みました。それを作りたい。
というわけで、寒くなってきたらサラダのタブレでない、シチューをかける方の
クスクス料理を作りたいです。