地方で考える ●oyajiの侃々諤々

北信濃の豊かな自然と歴史に抱かれて過ごす日々・・・

ちょっと斜に構えてみれば
???と思うことも多いですね~

それも、一度は火災で失ったものを再造した熱意と財力はどこから生まれたのか?

2017-11-21 | この「地区」のこと

11月21日(火)                /0 ℃

 

今朝は寒かった・・・

車のフロントガラスが氷ましたね

まだ11月なのに冬タイヤに履き替えました

(モミジも葉を落としました)

歴史好きグループの、今年の研修は長野市若穂の綿内エリアでした

九体仏で有名な真言宗の古刹、越智山蓮台寺と

武田の埋蔵金の民話も残る “金堀地蔵” と

廃寺となった東勝寺と湧水池(明治期サケの孵化がおこなわれた)の3か所が訪問地

中でも、メインは蓮台寺の九体の阿弥陀如来像です

 

九品往生の思想に基づく九体阿弥陀堂は平安期にはいくつかあったようですが、今では全国に3寺(多分)?!

●平安期のもの(国宝)は京都府木津川市加茂町の小田原山浄瑠璃寺だけ。ただし印相は中尊を除きみな同じ・・・

(浄瑠璃寺の国宝、阿弥陀如来坐像)

●東京都世田谷区の九品山浄真寺も巨大な9種・9体の阿弥陀仏を祀っていますが、それは江戸期・・・


●長野県長野市若穂の蓮台寺は、1体のみが平安~鎌倉期のもの(重文)で、8体は江戸期に再造されたもの。ただし印相は上品上生から下品下生までの9種・・・

・・・ということで、ほとんど知られていない(ネット情報には出てこない?!)蓮台寺の九品仏について学んだしだいです

(説明される宮澤蓮台寺住職。背後に阿弥陀如来仏の一部が見える) 

なお、重文となっている上品下生の阿弥陀如来坐像は、普段は収蔵庫に閉ざされていて拝観することができませんが、釈迦の生まれた5月8日だけは一般公開されています(8体は普段も本堂で拝観できます)

(重文の上品下生像・・・)

(収納庫の上品下生仏を特別拝観)

733年(天平9年)に開基されたといわれるこの蓮台寺・・・

信濃の貧しい片田舎になぜ九体仏が祀られたのか?

それも、一度は火災で失ったものを再造した熱意と財力はどこから生まれたのか?

いずれにしても、もっと世の中に知られて良いお寺だと思いました

九体仏(九品仏)の寺は、長野県長野市にもあるんです!!


 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする