胸に襲来するこのノスタルジア「ソロモンよ、私は帰ってきた!」と叫んだアナベルガトー少佐の気持ちと同じだろうか?!
「
山中湖よ!私は帰ってきた!!」
ガオー!
釣り人は夜明けが大好き
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それは約四半世紀前。ワラクシが27~8の頃ここ山中湖で3年間くらい働いていたのだが
その特異なロケーションを活かしてほぼほぼ毎日出勤前に湖上に(マイボートで)浮かんでいたのだ。
そこでバスフィッシングのなんたるかを教わったので少々(かなり)疎遠になった今でも心のホームレイクと思っているのであります。
まぁぶっちゃけその頃の山中湖はとにかく釣れた。本当に毎日出てたから日々魚を追えていたってのも大きくて
ここでこうすれば「ハイこの通り!」ってくらい全く難しくない湖でした。
だが私がトンキンに帰京しそこからはとんとご無沙汰に。恐らく自力では一度も・・・かな?
やがて聞こえて来たのは「
今の山中湖はデスレイクですよ」って奇妙な噂話ばかり。
そんなバカな!あんなにイージーなトコ他にないってばよ!
と、ズーッと思ってましたヨ。昨日までは。
***
今回の相棒はイワゾー社長。平日なのにお付き合いありがたや。
ちな彼もワカサギ釣りなら何度かだがバスフィッシングとしての山中湖は初とか。
超久しぶりとお初のコンビ。どちらも引き出しはカラッポで御座いますw
んでボートは旭日丘観光さんでお借りした25馬力のステアリング仕様のエンジン船。
これぐらいあれば山中湖では十分であります。
オジサマ朝早くからありがとう
速くて快適でした
準備も早々に出船しましたがエンジンは条例により7時からなのでエレキのみでまずは周辺をウロウロ。
さて山中湖と言えば広いフラットシャローとウィードの湖。
沖にある保安ブイが水深5~6mでその内側なら大体どこでもいるハズと記憶しており
そうゆう大場所を攻めるのにまずはポッパーをチョイス。
ビッグスワンと逆富士
鏡面ツルリだねぇ
ただ余りバスが捕食している雰囲気もなくたまにある水音はヘラのはたきのみ。アレレ?朝イチなのに始まらないの?
とりあえず360°全方位で投げまくるが一度だけ「モワン~」とルアーの後ろに波紋が出ただけで終了。
イワゾー社長も同様にi字系シンペンみたいのを投げているがノーチェイスの模様。ふむ。
そこからスピナーベイトをこれまた投げまくるが無反応。やはり風なきスピベは駄目かもぞ?
ちなみにここ最近の課題であるホバストは今回封印。桟橋は幾つもあり狙いドコでもあるが
余り他のボート屋にちょっかい出してトラブルになりたくないので遠慮した。2名乗船ってのもあったしさ。
まぁそんなセコ攻めよりフラットで普通に釣れると信じていたからなのだがその信仰が崩れるのも時間の問題だった。
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釣れねぇ!マヂデスレイク・・・
無風快晴の山中湖で釣り日和なのは間違いないのだがバスフィッシングには余り向かないのも本当。
だが天気予報では終日晴なので(雨男のくせに!!)せめて程々の風が吹く事を願う。
そんな訳で気が付くと7時を越え旭日丘周辺を見切りとにもかくにも旧オブケン前にバウを向ける。25馬力はこうゆう時便利。
いやまぁ本当に久しぶりで涙が出そうだがそれはともかくまずは立ち位置4mにしてここはワームを中心に投げまくる。
この場所は夢にまで見た光景かも
さぁ釣れてくんろ
正直幾ら何でもこれで釣れるやろとスプリットショット&カットテールでリアル四半世紀前の釣りを展開してみるのだがまさかのノーバイト。
ウィードはかわらずイメージ通りでならば居ない訳ないと思うのだがバイトはない。
この辺で信じてなかったデスレイク話が頭をもたげる。マヂで?本当にここで駄目なの?
とりあえず黙って30分やってみたがノーバイト。ガラガラと何かが崩れてゆく(←w)
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お次はなぎさ前。ここは山中湖唯一の吐き出しで水が動いているから常時魚をストックしているトコ。期待値はある。
そう言えば冒頭で平日と書いたのだが私達の他に後に行く平野でのエレキ小僧以外誰も浮いてませんでした。
メインレイクはマヂで誰一人として。だから貸し切りどころではないガチ独占であります。
正直「こんなことってある?」と驚き。あの秩父山奥のリザーバーや先日の相模湖でもポツポツはいるのに
こんなメジャーフィールドが終日空白なんて25年前には想像出来ない光景だ。
だがそれは本当で数多にあったボート屋の廃業がお客さんの推移を暗示している。
結局釣り人が来なくなるのは単に釣れないからであり(そりゃそうだ)そうゆう風に努力してこなかった漁協や組合の結果だとも言える。
でも逆にワカサギレイクとしては一定の評価はされているのでバス排除からのこちらが未来の方向性なのかもしれない。
さすればそのワカサギ釣りでもドーム船といわれる船を持たない(持てない)トコは淘汰されてゆくのだろう。
そんな栄枯盛衰を考えながらも釣りの手は休めない。
まだ風が弱く水中が見える。っか妙にこのエリアナマ臭いw
どうやら風下になるなぎさ浜には大量のデッドヘラブナが打ち上げられておりそれらの腐乱臭が凄い。
!
ここでイワゾー社長に待望バイト!どうやら見えバスにアプローチしたら口を使ったらしい。
そしてネットランディングしたらその瞬間フックが外れるという薄氷のゲットバス!危ない危ない~
やりましたな!しかもよいサイズ
おぉちょっと草臥れ系のバスですがサイズは40ジャストと上等上等!いやお見事ゼロの壁を抜けましたな!
***
暫く後にこのエリアを見切り長池ブレイクに。
こちらは国道側と違いブレイクがはっきりしている為狙いは付けやすいのだがこれが中々アタラない。
仕方がなく水深1m強のシャローサイドにのれば水中にはどうゆう訳だが車のタイヤがゴーロゴロ・・・すわ不法投棄かな?
その可能性とあとは誰かがバス用の障害物としてわざと投げ込んだかだ(こんな事出来るのは限られているが)
いずれにせよ嫌な気持ちにはなるが釣り人はバカなので頭では拒否していてもタイヤにバスがついてれば狙ってしまうのだw
そしてやっぱり釣れたのであります。ネストではないが余り嬉しくはない。
んーまぁありがたやデス
とりあえず後味はチト悪いけどお陰さまでゼロは回避出来ました。あとは自力で頑張ります。
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長池からまま森岬へ。
イメージではもう少し鋭角だったが目の前はかなりダラダラした岬。アレレこんなのだっけ?
実は今回一番のメインエリアに考えていた場所であり、そこでのスピナーベイトゲームで嵌めてやろう!と意気込んで乗り込んだのですが
ブレイクの上に船を置きそこから深い側にスピベを投げ着底後にスローリトリーブ・・・スローにスローに・・・喰わないねぇ。
欲しかった風は吹き始めたものいかんせん太陽が強すぎる。こうゆうトコで雨男のパワーを発揮すべきではなかろうか
ハレルノ?
雨もしくは曇りでのローライトと風の2つの条件が揃うときに来てみたいぞ。出来れば今月にでも。
バックシートのイワゾー社長はアラバマ投げてましたが駄目だったどころかラインが高切れしてマルっとロストしてました(涙)
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その流れで平野ワンドへ侵入。
小石の岬からブレイクも近く山中湖では唯一陸っぱりが出来るとこで割と良いイメージがあるのですがここでも喰わない。
この時間(昼前)になるとさすがにワームでじっくり探っているのだが小バス一匹引っ張ってはくれない。
ワンド奥は泥だから入口の硬い底質エリアを集中的に攻めたがノーバイト。
バスよどこにいるんだい?
これで山中湖のメインどこの周遊はオワタ
マヂデスレイク!
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食事休憩を挟んでの午後。タイムアップである4時まで残り3時間。
「
下ろう」とイワゾー社長の提案。
つまり先に釣れたなぎさ前シャローに入りたいらしいので同意。この時間は風がそちらに吹いていて状況は変わっているハズだ。
そんな期待をして再びなぎさ前からリスタート。今度は左の賑やかな方へ流してゆく。
岸から等距離に見えても水中は違う。ウェイクボード桟橋の前が最もブレイクが近く期待値が高いのだが残念ながらスルー。
うむむワラクシ本日ワームでは(見えバス以外)ほぼほぼアタリを取ってない。あの「ククッ!」というアタリを味わいたい。
中々釣れんのう
フックについてくるウィードにも種類や質がある。バスにとって最上級は活きたエビモだと思っているがどうもクサれ藻が多い。
水質の変化か水温の上昇か?やはり四半世紀前から釣れないデスレイク化するのは根拠があるのだろうか?
ここでワーミングを見切りスピナーベイトゲームへ移行。
何を隠そうバスで一番好きなルアーはスピナーベイトでありなんちゅーか個人的には「してやったり!」感が強いのだ。
何故なら何かを具体的に模したルアーではなく何となく小魚群れ風に作ってみたけどコレどう?
それを開発した人の脳ミソを見てみたいナンバーワンルアーでありその適当な造形が大好きなのであります。
もちろん釣れるのもその理由の一つであり過去何度もスピナベでハメた美しい記憶があるのでゴザイマス。
風が吹いたらスピナーベイト!
そんないにしえの金言を頼りにブンブン投げてゆく。
ちなお気に入りはがまかつのスピベですがもうとっくに廃盤の為、最近ではノリーズのを使ってます。名は知らん。
サイズはハーフオンスがメインでそれにトレーラーをつけるのがスタイル。アシストフックはつけない派。
ブンブンと投げ倒し続ける事数十投。ついにその時が来た!
!!
ドシャロー側になげたスピナベに喰った!マシャカっ!と自分自身を疑うがこれは紛れもないバスの手応え。
少なくともウロウロしているコイ野郎じゃないぞ!
そんな突然のビックリファイトでしたが何とか無事キャッチ!でもそのまま勢いで抜きあげたのでアームが伸びちゃったw
スピナーベイトの抜き上げは製品の強度やワイヤー径を考慮してネ。バラし超危ないッスよ。
おぉぉぉぉ~
やったよやった!
でもこれは嬉しい嬉しい一匹!これで本日成仏・・・
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オシマイ。
実はその次の一投でも(沖側)バイト!チビでボート際でフックアウトしましたが自分的にはキャッチ扱いw
更にその後もスピナーベイトで追加し(これは無事キャッチ)まさかの3連発で大満足となりましたが
他も何度かスピナベに違和感の触りがあったので(コン!とかプン!とか)バスはまだいたのでしょう。
それらがトレーラーフック搭載なら釣れたかどうかの検証は出来ませんがあの時合にハマったと思われます。
当然イワゾー社長もそれを見てスピナーベイトを投げていましたが中々バイトには至らず。
この差こそが経験値とルアーへのコンフィデンス。たった小1時間では埋まらないモノでありました。
だがそこは転んでもただでは起きぬ漢。
最後にキッチリワームで追加し(追ってきたのをフォールで喰わせたらしい)意地を見せられました。
追加に成功!おめでとう
そんな訳で数は伸びませんでしたがお互い課題をクリアーした気分で山中湖を後にしたのであります。
まぁ怖れる様なデスレイクでもなかったのが正直な感想で状況を揃えてまた再び挑みたいと思わせてくれました。
ありがとう山中湖!また来るネ!
***
ヲマケ
イワゾー社長が今回の動画をつくってくれました。文章ではなく写真でもなくたまには動画でお楽しみ下さい。