今、脳内に鳴り響くのはかのテーマ曲。
おー8ビット音懐かしいねぇ
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閑話休題
先日タイラバ云々と書いたが天候不順の為その船が出なかったと報告ありけり。
だが準備万端釣欲MAXの彼等は別の港のタイラバ船を乗っ取り?出船したらしいのだがゼムゼム駄目だったとの事。
うーむ出ればいいってもんじゃないねぇ
クワバラクワバラ
ある意味危機回避。だからこそツキはこちらにある?
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ドラゴンハンティング
あぁなんと甘美な字面だろうか?
いにしえのRPGゲーマなら画面の中で散々狩ってきただろうが実は令和のこの時代にだってドラゴンは存在するのだ。
そんな出現情報を聞きつけた我等は一路清水港へ向かう。もちろん流行りのドラクエウォークなんかじゃない。
だが集まったバスターズはまさかの3名。我等+テンヤのお兄さんだけだ。何でもあと2名はノロウィルスか何かで欠席したとの事。
おやまぁスカスカですね
うーん微妙なパーティじゃのう?
生粋の遊び人と白魔術師(仕事が医療関係)とガタイの良いエサ師の武道家か。
我等の攻撃力なぞたかが知れてるしそんじゃまエサ師に討伐戦闘を頑張って貰おうかの。
しかし冬至ってのは夜が早い。17時半の集合時間は既に真っ暗であるが逆に私達の眼は興奮で真っ赤だったかもしれない。
それぐらいドラゴンバスターは貴重な機会。是が非でもこのチャンスをものにしたいと震える手でタックルセッティングをする。
そして今回ドラゴン対策として急遽ワイヤーリーダーを用意した。
「ワイヤー?喰いが渋くなるヨ」と伝承の如く言われてはいるけど本当に関係あるのか検証してみたい。
っかたかが10cmのワイヤーがジグの上に付いてても下から見ればワカランじゃろ?と思うのだ。
そりゃエサ師の諺であってジグマン関係なくね?とな。
でもそもそもエサも切り身にハリガネ巻いたりするじゃん?そっちの方がよっぽど悪目立ちするぜよ。
んで更にピカピカとレインボーに光る集魚灯まで付けてもうリグは豪華絢爛ごっちゃごちゃ!でもこれで行くぜよ!
色が変わるのが有効と聞いたもんでな
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18時に岸壁を離れ船は港出口の方へ走る。風は結構あり波気も強い。清水の船は南西の風が吹くと出られないらしいが
我等は出口まで行かずどこかの沖提の外側にアンカリングした。その沖提からの返し波が船を揺らしてユラユラと気持ち悪い。
こんなとこ
工業地帯の灯りかな
それはエスパルスプラザ?
水深は20m。
最近カワハギでも底20mってのが多いが実はそのカワハギでも今回のドラゴンバスターでも
使っているロッドは同じで中古で買った無名のタイラバロッド(5000円)であります。
最大でも30cmのカワハギとゆうにメーターを超えるドラゴンと同じ刀で戦うとはこれ如何に?と
まるで今回のタイトルみたいですが理由は簡単。他にもってないからw
いや正確にはベイトのジギングロッドといつものバスロッドの3本立てなのだがメインはこれって事。
それはやはり水深に拠るかな?潮も弱い20mぐらいならジグ60gもあれば十分だから
それを存分に操れるのはグリップ長くしなやかなタイラバロッドがいいのだ。いややはり他にないからだが。
とにかく豪華絢爛リグを投入したところたかが数投目でソコソコ(F4)のタチウオが釣れた。
幸先良し!
だがここからワラクシまさかの
大沈黙に陥る・・・
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ジグを追わない。
白魔術師の部長はジグをやりつつも時々ジグヘッドにエサをつけて送り込んでいるが
左舷のエサ師と共にそちらにはそこそこの反応がある。時速1~2匹であるがだがこれが細いタチ。
一方我等3名を船首の方へよせて船長はオオトモでエサ4本出しとジグを振っていて
それがポツポツと大型のタチを釣っていたのだ(主にエサでな)
彼はお客そっちのけで自分の利益の為に漁をしており太タチウオは結構良い値がつくのだそうだ。
だから我等の船代はあくまでお小遣い稼ぎ?でありアンカリングしてからは全くこっち見てないw
んで後で気が付いたのだが船長の使うエサがやたら大きいのだ。
おそらくサンマ丸ごとレベルでそれぐらいのエサだと太タチを狙い撃ち出来るのだと思う。目立つしな。
逆に普通の感覚で乗船しているエサ師や白魔術師の持つものは細い切り身であり、それだと一回り細いタチに噛まれてしまうのであります。
釣れるけどあと少しサイズが足りない
おそらくジグも然り。
どうゆう訳だがルアーってのは渋るとダウンサイジングしがちになるがこのケースでは多分不正解。
何でもアルミで出来た大きくて軽いジグがあってつい先日見かけた際に「
ブサイクなジグwコレ何に使うんだよ」と
思ったがなるほどもしかしてこうゆうケースが出番なんだろう。
勿論それは机上の空論。(現場で今)持ってないしやはり私もダウンサイジングを選んでゆく。
とにかくジグしかないのだから何とかバイトに導こうとあれこれ付け替える。
そのワイヤーも外したり集魚灯も落としたりついにはワインドモドキに手を出したりと色々試行錯誤するが・・・渋い。
試行錯誤の痕跡
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気が付くと既に23時。風が止み波気も収まった。
ワラクシここまで初球の1本のみ。白魔術師部長は(エサで)4~5本、武道家エサ師は7~8本ってトコか?
部長のクーラーを盗撮
完全に独り負けであります。
ちな船長は既に結構釣っている様子。
実はその1本から今までの数時間で何度かのラインブレイクをされておりジグもワイヤーも集魚灯すらも海の藻屑と化しているのだw
そのブレイクに対し静かに熱くなっているので集中力だけはメチャ高い。
そして遂にその時が来た。
ヒラジグラ60gのフォールにググン!と来た!咄嗟にあわせるとこれが未曾有の引き!
タチってこんなに引くのか!と驚くほどに強い引き込みでありこれまでのサイズではない事を確信させる。
やはり後に殉職
ただタチのフックは刺さり優先のバーブレスでありテンションが抜けるといとも簡単にバレてしまう。
慎重にそしてかなり強引にファイトする。いやとてもファイトを楽しむってレベルじゃないけどw
ゴリゴリゴリゴリと巻けばやはりたかが20m。すぐ上がってくる。おぉデカいぜ!!
これが現代のドラゴンでありタチウオの大きさ(太さ)を表す単位である指6本強!!おぉぉぉぉ獲ったどー!!
ドラゴン討伐完了!
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これでこの日のクライマックスは越えたがここからアンカーを上げてのアディショナルタイム戦。
船長もあと少し確保し足りない様で魚探で探しながら撃ってゆくのだがワイのジグにもどうやら当たりが出てきた。
しかもいずれも先のドラゴニック級の引きで期待値は高まってゆくのだがこれがことごとく全てラインブレイク!!
ワイヤーの上から切り倒してゆくのでもしかして相当口がデカイのだろう。手持ち最太の40lbフロロなぞ蜘蛛の糸w
そんな訳でロスタイムも相当奮闘したのだが結局このドラゴン級と最初の1匹の計2本。
部長は多分6~7本、エサ師は10本って言ってたかな?
ただそちらのサイズはF3F4程度でドラゴニック討伐は出来なかった様子。やはり従来思考からの脱却案が必要みたいだ。
ちな船長はF6レベルを10本ぐらい確保した模様でご満悦w
浜値でお幾ら万円だか知らんが自分で釣ったタチウオを持ち帰り刺身にしたら非常に美味しかったし
逆を言えばF6以上でないと刺身の冊が取れないから手釣りの新鮮な太タチは価値があるのだろう。
まー出来るならあと数本は釣りたかったけど「数じゃねぇんだ!太さだ!」と力説する船長の気持ちは良く解りましたw
でもこの経験にてタチウオゲームは初冬の一発狙いって方向性で固定されそうです。
早くも来年の冬をイメージしつつ一年かけて失った戦力の補強を行いたいと思うのであります。