ウィーンで研究留学!

以前はウィーンでの留学生活を綴っておりました。今後はクラッシック音楽を中心に細く長く続けていけたらと思っています。

将棋界の方は

2009年03月27日 07時21分09秒 | 将棋
何となく沈静化しているというか水面下ではいろいろ問題になっているようで、竜王はじめ苦労されているようです。身勝手なファンの立場でいろいろ書いてしまいましたが、当の棋士たちは自分たちの組織の危機なのでそれはもちろん大変でしょう。ただ、ファンの立場としてはやはり全くすっきりしないままなのでとにかく何らかのアクションが欲しいところです。より将棋連盟に近い立場の方が私のようなファンの姿勢を正すような発言されていますが、そもそもこんな事態になったのは分別を全くわきまえない会長が自身のホームページで自己陶酔的な身勝手なことを書き続けているからでそれを全く制御できていないのが一番大きな問題だと思います。明らかな問題があるのにそれをなるべく隠した方がいいとかいう意見はわからないでもないですが、組織の長がこれに反しているのだからどうしようもありません。たとえばネット委員会なる物の権力でこの根本的な問題をただすことができるのであれば話は早いですが、そんなことは年功序列の世界では不可能だから苦労されているわけで、結局次の選挙までチャンスはないのかもしれません。そんなもたもたしているとどんどんファンの心が離れると思うのですが、どうしようもないでしょう。個人的に少し救われたのは、この問題を本当に真摯に考えている棋士がいるということを人伝えではありますが、知ったことです。ここにはそれは書くことはできませんが、ネットの世界をどんなに探し歩いたたところでなんらポジティブな材料は得られなかったのに、意外なところからそんなことを知ったのは、やっぱり結局は直接の人と人のコミュニケーションに勝るものはないと思わされました。この騒動は、ちょっとレベルは低いとは思いますが、ネット社会の弊害を象徴している、ともいえないこともないのかもしれません。

ネットを通じて外から見る視点と内部から見る視点のギャップ

2009年03月11日 01時35分46秒 | 将棋
人間関係において一番よくないのは直接コミュニケーションをとらずに勝手に悪い感情を増大させること、だと私は今までの経験で感じてきました。自分にある程度の失点がありある人に迷惑をかけたような場合でも、どうしてそのような事態になってしまったかその人に直接話すことができればだいたいの場合わかってもらえるものです。これは狭い研究室のコミュニティーでは結構大事で、特にこういうことはボスがよくわかっていなければいけないことだと思っています。海外にいると外国人同士どういう考えをするかわからないのがある意味当然なので勝手に悪く決めつける前にどうしてこんなことをしているのか、などとダイレクトに聞いてきますからこっちも努力して理解してもらおうとするし、そうすると本当に理解してもらえなくても別にその人との間に悪い感情があるわけではないことは感じてもらえるので変な関係のもつれにつながりません。(これが日本人同士だとうまくいかないから困った物ではあります)

同じ問題が今の将棋界にあるような気がするのです。今将棋界で揉めていること(ここにまとめられています)はネットを活用している将棋ファンなら誰しも気づかされることです。しかし私も以前に書いたようにこれに対して明快な意思表示をしている棋士はいません。きわめて不自然なのはどうやらことが結構大きくなっているし、連盟理事会が強く動いているのは間違いないようですが、将棋連盟のホームページではなんらこれに関する記載がなく、会長の個人的なサイトで彼が非常識な文体で好き勝手なことを書いているに過ぎません。そして彼らが問題にしていて揉め事の発端になったのはmtmt氏の個人的なブログです。それゆえ情報が断片的で連続性にも欠けます。それぞれの感情が先んじた内容であり、いくつかの記事は明らかに勢いで書かれたものと思われます。

問題はファンにとってはこれしか情報源がないということ。一方で沈黙している棋士はおそらくネットを通じてよりは直接事態を知るなり、関係社から伝え聞くなりしていてよりリアルな姿を知っている。またそれぞれの棋士たちはおそらく会長を偉大な棋士として尊敬している。少なくとも彼が棋士としてどんなにすばらしかったかを知っている。このファンと棋士との違いは決定的だと思われるのです。もしかしたら連盟の控え室でブラックジョークを飛ばしている棋士たちにすれば話のネタになるくだらない喧嘩に過ぎないのかもしれない。もしくは世間的にどれくらい問題なのかは中にいるとわからないのかもしれない。だから片上さんがブログで「買ってちょ」なんて言い方をしてしまい、ファンの猛反発を買ったりするのだろう。正直私もそれはやめてくれよと思ったし、片上さんの将棋世界の紹介を読んでものすごく読んでみたくなったが、会長が将棋世界の売り上げにご熱心なのを思い出すと買う気がなくなってしまう。一時期は海外発送の年間購読もしていたくらい自分にとってはかなり読みたい物だが、どうしてももう買う気が起きない。そこに会長得意の言い回して書かれてしまうとかなりの拒絶反応を起こしてしまった。

この温度差、どのように解決していくことができるだろうか?竜王や片上さん遠山さんなどのブログによってかなり棋士の日常が身近になったと思うが、ここではそれ故にファンにとっては歯がゆい思いがするのだ。

ファンが素直に将棋を楽しめるようになるには?

2009年03月05日 23時00分40秒 | 将棋
一昨日は感情的になって勢いで書いてしまいましたが、たいしたことは書いていないのに派手にトラックバックしたのでとんでもなくたくさんの人に読んでもらってしまいました。なんというかやや申し訳ない感じです。今日はもうちょっとまともな、(といっても平凡ですが)意見を書いてみたいと思います。

冷静に考えて竜王やその他の棋士が今回のことでブログなどでなにか発信することはとても難しいでしょう。そういう意味では片上さんのブログ上での発言はちょっと言及しただけでも凄いことだと思います。同窓のよしみもありますが応援したくなります。最近目立った活躍がないですが、数年内にブレークしてくれるんじゃないかと期待しています。

今回の事態、きっと多くの棋士が不満に思っていることでしょう。将棋教室などのうたい文句で必ず出てくるように、日本の伝統に基づいた精神・礼儀作法を学ぶことができるのが将棋だとするのならその組織のトップがやっていることはなんなのか。連盟棋士にとってはまず現会長を下ろすことが先決でそれまではみんな忍耐の時という共通認識を持っているのだと楽観的に考えます。今度の選挙で理事が替わらないようであればそれこそ将棋連盟の将来はないでしょう。今の会長は今までできないことをいろいろとすでにやってきているしやろうとしていることは評価できても個人的な権力誇示がここまで表に出てきては社会的に認められないでしょう。理事選に先立って当面LPSA側がどのように立ち回るか見物ではあります。

問題は代わりに誰がいるか?ということです。ファンとして一致して良さそうに思えるのは谷川さんですが、まだもう一度名人になって欲しいと思ったりしていると早いような気もするし、それくらいでないと状況は変わらないような気もします。そもそも棋士が理事を占めていることが本当に不自然で、半分くらいは外部の社会的にも力のある見識のある人に入ってもらうべきでしょう。そして運営形態を抜本的に改革するべきでしょう。そういったシステムが動くようになれば、若手にとっては将棋に専念できなくなるから理事なんてとんでないという状況も少しは変わると思います。今の理事もなにか改革をしているようですが、ファンが待ち望んでいる竜王の著書の担当がだれになるかも決まっていなくて出版が遅れるようでは話になりません。

とにかくファンとしては気持ちよく将棋を楽しめるようにして欲しいものです。名人戦問題・女流の分裂・そして今回と、話題になるのはいいとか開き直っている人もいますが、本当に気分の悪いネガティブな話題が多すぎます。東京に住んでいたら将棋連盟は忘れてLPSAのイベントとか参加できたら変なことは考えずに素直に将棋を楽しめるのかもしれません。

こんなことは結局将棋ファンを減らすだけ

2009年03月04日 00時07分20秒 | 将棋
将棋連盟のごたごたがついにこういう形になったらしい。

連盟会長の増長した横柄で世間知らずなやり方は本当に嫌気がさすのでこの問題は無視できないでいたが、こういうことがあると結局ファンを減らすだけだろう。今日は名人挑戦者が決まるA級順位戦リーグ最終局の一斉対局の日で中継を見るのをとても楽しみにしていたが、中継ページを開く前にこれを知り気分が悪くなってしまった。このことに関するとても嫌な感情抜きに将棋を楽しむことができるとは思えないので見るのはやめておきます。

おそらく委員会とか棋士会でこのやり方に関する何らかの打診が棋士側にもあったはず。にもかかわらずどの棋士も全くコメントすらないあたり、結局だれも会長に逆らうことはできないと言うことか。これを機になにかの動きが棋士側からないのであれば今までどんなに魅力的に映った棋士たちも組織に埋もれて正義を忘れた人々に過ぎないと考えざるを得ない。そういう意味ではLPSAは本当に勇者の集団なのだろう。