ウィーンで研究留学!

以前はウィーンでの留学生活を綴っておりました。今後はクラッシック音楽を中心に細く長く続けていけたらと思っています。

無償の愛

2006年08月25日 01時10分07秒 | 雑記

かつての教え子というとえらそうですが(彼は嫌がったりしないと思うのでそう書かせてもらいます)彼のブログを始めてみていろいろと驚かされました。彼と毎日接していたときから、こんな奴は世の中に二人といない(だれでもそうなのですが)と思わされることが良くあったのですが、彼がこんなことも理解しているとは。

親の子供を愛する気持ちというのは子供を持ってみないと分からないものだと思い込んでいました。彼ももちろん子供を持ったらまた違うレベルで感じるのだとは思います。

彼のストリートパフォーマンスはなんだかんだ余裕がなく行くことが出来なかったのが心のころでしたが、彼の歌が聴きたくなりました。


いま気づいたのですが、基本的に計算高い自分が、彼に対しては無償の愛に近いものを感じているかもしれません。彼には自分が教えられるものは何でも教えたいと思っていました。


ベルベデーレ宮殿!

2006年08月19日 08時46分29秒 | ウィーンの生活
実に2ヶ月ぶりの更新になってしまいました。
これでは読んでくれていた人にも忘れられてしまいそうですが、毎日きっちりなどと出来る性格ではないので今後も思いついたように書くと思います。

既に5ヶ月近くウィーンに住んでいるにもかかわらず、その前にも二度も来ているにも関わらずほとんど観光らしいところに行っていません。もちろん楽友協会とかオペラ座には何度も行っていますが。。。シェーンブルン宮殿どころかもっと身近なベルベデーレ宮殿にも行ったことがありませんでした。

で、8月の余りに天気のいい日に初めてベルベデーレを訪れすっかり感激して帰ってきました。とにかく青空の下の庭園は美しい限り。なにも言うことはありません。宮殿内は美術館になっているのですが、そこもとても素晴らしい内容でした。今回はエゴン・シーレ展が企画されており、その内容もとても楽しめましたが、(私はクリムトはさすがに知っていて日本でも何度か見たことがありましたが、エゴンシーレは知りませんでした。美術については知識は全然ありません。)常設の展示もかなりのもので、意外に印象派のモネやマネもありますし、クリムトはかなりの数があり、新鮮な感動を覚えさせられました。この系列は日本人好みかもしれません。エゴン・シーレ展では仲間のココシュカの作品の異様な迫力に圧倒されました。が、それらと並んでいることでエゴン・シーレの色彩のグロテスクでありながら繊細な気品を感じることができたような気がします。
まあ私が一生懸命こんなことを書いても仕方がないのですが、日本では印象派の作品ばかり見ていた私にとっては開眼させられる思いでした。