ウィーンで研究留学!

以前はウィーンでの留学生活を綴っておりました。今後はクラッシック音楽を中心に細く長く続けていけたらと思っています。

大舞台で決める!

2006年06月25日 19時18分46秒 | サッカー

現在イングランドーエクアドルを観戦中。


ベッカムが見事にフリーキックを決めました。これで試合が動きそうです。


そんなにプレッシャーの掛からない時間帯とはいえ0-0の試合で見事に本来のすばらしいキックを出来るところが超一流!私はベッカムはマンチェスターでコールとヨークにクロスを供給して全く同じ形で次々ゴールを積み上げていたときの印象が鮮烈だったので、そのときのような切れはないのですが、まさにキャプテンにふさわしい働きですね。


中村はキックの上手さだけを取ったらベッカムの上を行ってるのではないかと思っていましたが、国際舞台の重要なところで決めたのはオリンピックの出場権を獲得したときしか記憶がありません。中田もかなりいい働きをしていたとは思いますが、結局ゴールをあげることはありませんでした。そういう意味ではネドベドも決めて欲しかった。全盛期の彼だったらイタリア相手に確実に先制点を上げていたでしょう。彼が代表を引退してしまうのはさびしことです。ヨーロッパ選手権ではギリシャ相手にいい試合をしていたのにネドベドが相手ディフェンダーを思いっきりけって怪我をして退場してしまったのが痛手でした。(彼はこの前のイタリア戦でも同じようなことをやっていました。チャンスがあれば思い切り蹴るのは彼らしいですが。)


話しがそれましたが、やはりベッカムは超一流です。デルピエロはクラブチームではすばらしい実績を残していますが代表ではあまり輝かしい仕事をしていません。特にフランス大会では彼の怪我が回復しない間に出場していたバッジオが余りにすばらしかっただけにその後出てきたデルピエロの切れの悪さが目立ちました。フランス戦にバッジオが先発していれば結果は違ったと私は思っています。ノルウェー戦でビエリのゴールを演出したバッジオのワンタッチラストパスは余りに芸術的で忘れられません。あの大会ではベルカンプのすばらしいワンタッチコントロールにも酔わされました。どうしてそっちのトラップするの?という方向にボールを押し出し、一瞬でディフェンダーの裏をつくプレーは南米の選手とは全く違うものでした。最近そういうシーンを見ていない気がします。


常に前進してるという錯角

2006年06月25日 07時10分43秒 | サッカー
ブラジル戦は残念でした。一部にはブラジルがすばらしかったので試合は楽しかったという感想も見られましたが、私にとっては後半は辛いだけでした。

以前に「Number」で興味深い記事を読みました。確か前回のオリンピックの前だったと思います。内容は日本人は日本のサッカーが常に進歩していて、前回の大会よりもいい結果を期待するがそれは現実とは反するというものでした。そしてオリンピックはその通り唖然とするくらいサッカーはだめでした。(しかし日本としてはとてもすばらしいオリンピックだったので辛くはありませんでしたね。)

前回は自国開催でしたからあまり比較になりませんでしたが、前々回、フランス大会と比べてどうだったのでしょう?アルゼンチン、クロアチアには善戦しつつも負け、勝てると思い込んでいたジャマイカにも無残に負けましたが、今回はあのときよりも強かったのか?だれにも分からない問いですが、私はあまり変らないと思ってしまいます。もちろんその間に中田がセリエAで大活躍し、日本人が海外でプレーするのは珍しいことではなくなりました。8年間で大きな変化があったことは間違いありません。しかしオーストラリアには一点を守りきれないだけでなく完全に集中力を失い大逆転負け、あまりチームコンディションが良くないクロアチアに引き分け、ブラジルには勝ちに行って結局大差の負け。私にとってはここ3回のワールドカップで日本を応援していて一番辛い大会でした。

自国開催を実現し、その前後の大会に出場し、日本は期待された十分な成果を挙げたともいえるのかもしれません。社会的には間違いなく日本人の好きなスポーツの一つにサッカーが加わったわけですから、おそらくこれから一番重要なのは若手の育成システムを向上させることでしょう。しかし時期代表監督の選考を見ているとやや心配になります。日本はワールドカップで優勝した国の監督を招いているんですね。ここんところずっと。ファルカン・トルシエ・ジーコと(ファルカンはすぐに解雇されてしまいましたが)。今回ドイツが優勝したら急にドイツ人が浮上したりしそうで怖いです。

緊張する日本人?

2006年06月20日 02時48分10秒 | サッカー
クロアチア戦の柳沢はささらに酷評されてますね。今度はリトバルスキーです。決定力不足は長年に言われていることですが、あの情けないシュートは98年の城を思い出させるものでした。しかし彼らは日本ではガンガン点を取ってるわけで技術的な問題ではなく、精神的な問題としか思えません。
私がこちらに来て感心するのは学生のプレゼンがとても堂々としていることで、緊張など全く感じさせません。慣れない大勢の前に出たら緊張するのが普通というのが日本人の感覚でそれをいかに上手くこなすかだと思っていたのですが、どうやらそもそも日本人のように緊張しないのではないかと思います。その背景にはいろいろあると思うのですが、それについてはまた書きます。

一方川口は絶賛されています。たしかにキーパーにとってPKストップほどのファインプレーはありえないわけで、すばらしいのは間違いありません。が、なんだか不満が残るのはやはりそれを生かして勝ちきれなかったからでしょうか。

不思議だったのは試合が終了した瞬間、飛び跳ねて喜んでいる日本の女性サポーターが大写しされたことでした。なに喜んでるんだ!というのは率直な感想ですが、わざわざそんな分かってないサポーターが大写しされたのは狙っていたのか、たまたまだったのか。私はオーストリアのORFで見ていましたので日本とは映像が違ったかもしれません。どうだったのでしょう?

うーん!

2006年06月19日 04時27分35秒 | サッカー
残念でしたねえ。
先ほどオーストラリアの監督のコメントを読んでその明晰な見解に非常に納得しましたが、やはり柳沢はあれは決めなくてはいけなかった!あんなに深いところからの加地からのラストパス。確かにタイミングは難しかったとは思いますが、触るだけですから。
しかし川口のPKセーブ!に続く好セーブに助けられたのですから(笑えるおまけもつきましたが)、まあ良しとしなければいけないのでしょう。でもクロアチア相手にずうっとゲームを支配してなかなかすばらしかったですが、どうして一点が!
マンオブザマッチは中田だそうですが、私は加地にすべきだったと思います。彼が第一戦にいれば全く状況は違ったのに!

こちらではワールドカップの予想ゲームと言うと、トトのように全部点数まで入れてやるのが当たり前らしく、職場でも盛り上がっていてなかなか楽しいのですが、今回は情報収集の手段が乏しいため、(サッカー雑誌買ってもドイツ語ですし、テレビもドイツ語)残念ながら積年の経験で、適当に予想しているだけです。たとえばパラグアイはどうせ守りまくりだろうから勝っても1-0だろうとか。それからするとクロアチアはスーケルがいたころの印象が強すぎて(というかそのころ私は一番サッカーを見ていたのですが)、もっと決定的なストライカーがいるのかと思っていました。中盤も絶対的な選手がいるわけでもないし、これで欧州予選を勝ち上がってきたとはよほど先進的に強かったのか?

私の開幕前の予想は、南米はやっぱりヨーロッパでは勝てない(しかもプレーしている南米の選手の少ないドイツだし)、大舞台は前評判に関わらず強くてしかも開催国ということで、ドイツ優勝です。

いい試合!

2006年06月18日 23時01分38秒 | サッカー
いやーいい試合ですね。いまハーフタイムです。
日本の試合でなければもっとのびのび楽しめたのですが。

しかしよくも悪くもKawaguchi目立ちまくり。
ちょっとテンション高すぎるくらいですね。
あの集中力はすごい。

しかし日本、オーストラリア戦よりもはるかにいいですね。
前回これくらい積極的にやってれば勝てたとおもうのですが。
まあKajiとKomanoの違いが大きすぎますが。

サッカーの中継は言葉が分からなくても
ほとんど問題ないようです。知ってるチームなら特に。

さあ、後半がんばれ!
今日の展開なら集中力切れないでしょう。

ウィーンフィル X ハイティンク X ブレンデル

2006年06月10日 23時00分00秒 | 音楽(クラシック)
久しぶりのコンサート。
今回は指揮がハイティンクでしかもソリストに私の一番好きなピアニストのプレンデル!

ということで期待大!でした。張り切って今回は開始45分前には到着。初めて立ち見の列に並びました。既に結構沢山いて15人目くらいでしたが、判断よく滑り込んで柱の横の一列目をゲット!自分の幸運に感謝しましたが、なかなかそうは行きませんでした。当然ながら立見席は満員で、演奏開始直前になって急に後ろのおばちゃんが迫ってきたと思ったら演奏中にしょっちゅう接触され、腰の辺りにバッグが触れたりする有様。本当に残念なことに演奏に集中できる状態ではありませんでした。これならもうちょっと見えなくても後ろの方がよっぽど聴けるというもの。難しいですね。

以下はそういう状況を踏まえての感想と思ってください。
一曲目はモーツァルトの交響曲32番。これは交響曲と言ってもとても短く一楽章しかありません。私はガーディナーのCDで聴いたことがあっただけですが、いい演奏でした。ハイティンクの指揮は堅実でお堅い感じですが、今日はウィーンフィルがまじめに指揮の従って弾いている印象。
二曲目はブレンデルのソロでモーツァルトのピアノ協奏曲27番。ブレンデルの演奏は私の愛聴している全集とはかなり異なり(20年以上たってるのですからあたりまえですが)、タッチはやや柔らかで、そしてすこしおっとりした運びでした。残念ながらそれがハイティンクの指揮とは合っていなかったように思います。ずれているわけではないのですが、メッセージが違うと言う感じでしょうか。
そして休憩後はショスタコービッチの交響曲10番。ハイティンクですからこれは期待大でしたが、うーん。(ちなみに後半は厄介なおばちゃんは姿を消し大分いい状況でした。)
これを書いているのはコンサートから1週間後で実はコンセントヘボウ・ヤンソンスでショスタコービッチの7番をきいたばかりです。これはまた後で書きますが、これを聴いて私の中では結論が出ました。
こんなことを書くのはとても勇気が要りますが、ウィーンフィルのショスタコはショスタコと思って聴いてはいけない!ということです。理由はとても簡単です。金管が弱すぎます。木管もピーピー鳴りません。これは使っている楽器の問題だと思いますが、私のショスタコに期待するものとはやはり違うのです。
それにしてもモーツァルトは多くて当然ですが、ショスタコもよく演奏されますね。そんなに行ってないのに、既に6,7,10と聴いてしまいました。(やっぱりサンクトペテルスブルグの5番を聞きに行くべきだった!重ねて後悔。。)