ウィーンで研究留学!

以前はウィーンでの留学生活を綴っておりました。今後はクラッシック音楽を中心に細く長く続けていけたらと思っています。

ライナー・キュッヒル、ダニエル・ゲーテの元ウィーンフィルコンサートマスターのリサイタル二連発!

2022年08月04日 21時31分26秒 | 音楽(クラシック)
しばらく投稿していなかったところ3年間何もしないと編集機能を失うとGoo blogから警告が来てしまいました。
以前からの読者が読んでくれるかどうかわかりませんが、そういうことで3年に一度は投稿したいと思います(笑)。いえいえもっと書きます。

ということで今回は軽井沢の大賀ホールでのコンサートをレビューします。
・2022年7月23日 音楽の都ウィーンの至宝 ライナー・キュッヒル ヴァイオリンリサイタル
・2022年7月29日 ダニエルゲーテ&横山幸雄デュオコンサート

大賀ホールは軽井沢にあるだけあって普段からそれほど演奏会が行われているわけではありませんが、ゴールデンウィークや夏休み期間など軽井沢に人が集まる時期になると途端に賑わいます。
キュッヒルさんは有名人なのでクラシックファンの方はまずご存じだと思いますが、ゲーテさんについて知っている人はあまりいないかもしれません。1966年ハンブルグ生まれ、1994-2000年ウィーンフィルのコンサートマスターを勤めていらっしゃいますが、2013-2016年は読響でもコンマスをされていたということです。読響、あんまり聴く機会がなかったんですよね。毎年軽井沢で開かれている「若い芽のアンサンブルアカデミーin軽井沢」ですでに10年、指導、出演してくださっているそうですが、私は今回初めて演奏を拝聴しました。

同じようなコンサートになるかと思いきや、きわめて対照的でした。ゲーテさんのコンサートは本当に良かった!ウィーンにしばらく住んでいた身としてはこれぞウィーンの音楽!と思わされるきわめて居心地がよくかつ刺激的な音楽で、何よりゲーテさんの演奏姿がかっこいい!次の音楽はこうだよ、というのがすべて体から発散されている感じでした。ピアノの横山さんはショパン奏者の印象が強く室内楽をやられているイメージはないんですが、やはりそれはそんな感じで、あれ?そこヴァイオリンを置いて先に行っちゃうの?というような箇所がたくさんありましたが、そこはゲーテさんはアンサンブルの達人なので素晴らしくフォローされていました。惜しかったのは客席がかなり空いていたことで、こちらのチケットは3000円の全席指定席でしたが、本当にもったいない!値段的にもリーズナブルだしもっともっと多くの方に聴いて欲しいと思いました。毎年来てくださるのでチャンスがある方は来年是非!ちなみに曲目はブラームスのヴァイオリンソナタの2番、シューマンの1番、そして後半はフォーレの1番でした。事前に見ていたポスターでは後半はR.シュトラウスだったはずですが変更になったんですかね?

順番が前後しましたが、キュッヒルさんの方、こちらは軽井沢響きの会の主催、5000円全席自由でした。チケットは残っていましたが、さすがにキュッヒルさんですし、6-7割の入りというところ。調べたところキュッヒルさんは前日は札響でコンマスをされていたとか。ここ数年N響でも客演コンマスをされていて何度か拝聴しましたが、特にモーツァルトなどは音色が全然違ってくるので本当にありがたいことだなあと思いますが、一方でコンマスのソロパートではちょっと音程が怪しいのが常でした。オーケストラならそれはそんなに気にならないですが、リサイタルになるとどうなのか?というところが危惧されて、実はこのコンサートはチケットを買ったのは前日でした。

前置きが長くなりましたが、曲目はモーツアルトのロンドハ長調K.373,ベートーヴェンのソナタ4番、五番が前半。後半はリストの競争的大二重奏曲R.462、サンサーンスのロマンス、ハバネラ、それに6つの練習曲作品52大6番でした。前半はウィーンプログラムですが後半はリストにサンサーンス。ちょっと不思議だなあと思っていました。始まってみるとモーツァルトは予想を上回ってさらえてない感じ。素人の私ですら音程が不安定すぎて辛かった。ベートーヴェンになって少し改善されましたが、前半は楽しめたとは言えません。後半は自分があまり親しみのない曲だったりする部分と、たぶんしっかり準備されていたようで、だいぶ良かったですがトータルとして満足だったかと言えばそうではなく、軽井沢の聴衆を馬鹿にしないでほしいと思いました。といってもウィーンフィルで何度もコンマスとしての演奏は聴いているキュッヒルさんのソロを聴けるというのはそれはそれで面白い体験でした。キュッヒルさんは日本のオケでコンマスをされるときもなかなか規律に厳しいらしく、自分が入場するまでオケのメンバーは立たせたままで、自分が挨拶して着席してから全員座るとか、やっているそうですし、ウィーンフィルの時も特にヘッツェルさんがなくなってしまって第一コンマスになられた頃などはTVで映像を見ていてもいつも額に青筋が立っていて神経質な印象を受けていました。今回のリサイタルでもなんというかウィーンフィルに対して抱いている繊細な感じというよりはやや憤然とした態度で音楽もひたすらびしっと突き進む感じでした。(それで音程がちゃんとしてればいいのですが)一方でこの日のピアニストの加藤洋之さんはプロフィール的にも室内楽のスペシャリストとのことですが、本当に絶妙にキュッヒルさんに合わせていて、自分がリードするときは素晴らしく体でリズムを表現しされていました。当然ながら後で思ったのはこの加藤さんとゲーテさんだったらどうなっただろうか?ということですが、これはまあ主催者も違うし考えても仕方ありません…

ということでこのようなコンサートが一週間のうちに二度も聴けるという得難い経験をさせていただきました。第七波の中でなかなか混雑しているところに行くのもはばかられれますが、少し余裕がある客席で音響の素晴らしいホールで聴けたのは大変ありがたいことでした。

N響B定期(木)

2019年09月26日 23時58分50秒 | 音楽(クラシック)
学生の頃憧れだったN響サントリー定期会員の2年目。本当は曜日を変えたんですが、初回から都合が悪く振替。なんと前シーズンの席のすぐ近く、二つ右に寄ったところで、右隣だった学生風の青年は同じ席で更新したらしく、私を見てすぐ道を譲ってくれてんですが、その必要はなかったというややこしい状況。
席を(曜日も)変えたのは前の男性がなかなかヤバイ感じで、頭頂の薄い髪はいかにも不潔、風向きに寄って体臭がかなりキツく、しかも演奏中に乗り出すは、突然プログラムを高々と掲げて読み出すは、かなり不愉快だったので。その男性はやはり同じ席にいらして、同じことをされていましたが、今回は体臭からは解放。周りの人は気の毒です。定期会員って隣とか前とかの人が固定なのがなかなか難しいですね。本来の席はどうなのか、来月がドキドキです。
さて今回は音楽監督パーヴォ。ソリストはパユ。
Tüür Searching for Roots (Hommage à Sibelius) (1990)
Nielsen Flute Concerto
Sibelius Symphony No. 6 D Minor Op. 104
Sibelius Symphony No. 7 C Major Op. 105
前半に現代曲というのはやはり厳しく、今日はギリギリでホールに駆け込んだこともあり、かなり寝てしまいました。ニールセンはもうちょっと聴けるかと思ったんですが、一度寝てしまうと立ち直るのは難しい… パユはアンコールでVareseのDenstlity 21.5を吹いてくれました。ここ一年以内にこの曲二度目。流石にプラチナのフルートでは無かったと思いますが、なかなかの熱演でした。これは流石の技量で、なんとか吹いてるレベルではこんな熱い演奏は出来ないでしょう。
休み時間に定番のコーヒーとアイスクリームで後半に備えます。経験的には前半寝ちゃった時は逆に後半の集中力は得られます。
後半期待のシベリウス。6はザンデルリンクの録音で、7はマゼール、ピッツバーグのシャープな録音で昔はかなり聴いていました。6はなかなか難しい曲だと思います。N響もあまり経験がないらしく、今回のゲストコンマスにややついていけてない感じでしたが、熱演だったと思います。休みなく演奏された7は大好きな曲で、マゼールの印象が強すぎ、やや表情が明確でない感じがしましたが、まあマゼールはやややり過ぎなのでパーヴォが間違っているわけではないかも。実演としてはとても良い演奏だったと思います。
しかし昨年から何度もパーヴォ指揮のN響を聴いてきて、やはりなんか冷たいというか、心に響かない感は否めません。去年も一番良かったのはノセダ、パーヴォはいつも良いんですが、なんでですかね。ネーメの方がそういう意味では心に入ってくる音楽でした。

純粋な研究者から製薬企業の会社員へ

2019年08月20日 21時39分39秒 | 雑記
さらに三年が経ち、幸いなことに製薬会社のMedical Affairsの一員として、とても順調にキャリアを積ませていただいています。といってもバリバリに研究に打ち込んでいた大学の教員から、一企業人として働くのは劇的な変化がありました。我ながら適応能力は高いなあと思いつつ、やはり未だに一企業人になりきれていない葛藤もあり、自分がどういうところに収まるものなのか悩み続けています。というと、ちょっと違うかもしれません。企業経験が無いことで面接にすらなかなか辿り着かなかった当初は悩み様が無かった訳ですが、もはやメディカルとしての経験は十分になったからこそいま悩んでいるとも言えます。そこらへんはまだぼちぼち書いていきたいと思います。つまり、人生の半分くらいまで研究に没頭してきた私が、どうやって会社員としての歩み始め、キャリアを積んでこれたか、ということを今後の真面目なテーマとしてブログを再開するつもりです。といっても、昔の読者が残っているはずも無いですし、どんな読者を想定しているのかよくわかりませんが…
また、クラシック音楽は私の人生のより大事な位置を占めているのでその記事も書いていきます。というか、そちらの方が気楽に書けるので多くなるでしょう。また三日坊主になるかもしれませんが、気長に読んで頂ければと思います。

5年間が経ちました

2016年02月17日 18時19分10秒 | 雑記
前回、ブログを閉めると書いたのが地震の直前、5年間が経ちました。その間地震を含めて予想もつかないことが幾つも起こり、いま私はアカデミアを離れ、外資系製薬企業で働いています。

その間真面目にブログをチェックしていなかったせいで、恩師から折角ご連絡頂いていたのに気付かずに来てしまいました。メールをお送りしましたがアドレスはもう使われていないようです。

このブログにお送り頂いたメッセージは承認しないと公開されないようになっています。もしこの投稿にお気づきになられましたら是非ご連絡ください。お待ちしています。

そろそろ

2011年03月01日 03時06分37秒 | 雑記
予想していた通り日本に帰って来てからは、夕食時を除いて朝から夜中まで働く生活になりブログからはすっかり遠ざかってしまいました。留学中とは違って体力的にはハードですが、やはり日本人にとっては日本が一番生活しやすいというあたりまえのことを実感しています。

当初考えていたよりも遥かにたくさんの人達に読んでいただいたこのブログですが、やはり更新しなくては意味がないので、僕の留学生活が一応無事に終わったところでブログも閉じようと思います。また少し余裕が出来たら何処かで書くこともあるかもしれません。

今まで拙い文章におつきあいくださいましてありがとうございました。

いよいよ帰国

2010年10月27日 15時11分15秒 | ケンブリッジの生活
遂に帰国が決まりました。
ケンブリッジに移る前から日本の帰り先を探していたのですが、とれも有難いオファーをいただきました。とてもアクティブな研究環境なので、すべての人が超マイペースで動いている今の状況とはかなり異なりますが、これからは指導をしつつ自分自身の実験も頑張らなければいけません。基本的に指導するのは好きだし、日本で助手をしていた時の経験からかなり向いていると思っているで自分が力を発揮できる環境だと信じています。

ということでもう残りの時間が少ないのですが、今の仕事をようやく論文にしようとしているところで、毎度のことながら実験・論文書きと引越しとで大変な最後になりそうです。論文のReviseの実験は今の環境ではできなくなるので、予想される実験で技術的に難しいものを前もって仕掛けるために隣のラボとCollaborationをしたりしています。これらの実験はある段階でおそらく必要になるということは気づいていたのですが、後手後手になってしまい取り掛かるのが遅くなってしまいました。Reviseの時もいつも思うのですが、基本的に思いもつかないことを要求されるようなことは余りなく、ある程度自分でも自覚しているところを突かれるのです。ならば前もってやっておけばいいのですが、当然そのときは別の課題に取り掛かっているわけですし、常に取捨選択して実験は行っているわけで気になる実験を全部やるというわけにも行きません。難しいです。

過去を振り返ってもなかなか論文を量産する体制になれず、ひとつの論文にとても時間がかかってしまっていることが反省点なのですが、それゆえ一つ一つの論文が自分にとってとても大事でもあります。地味なジャーナルでもしっかりしたクオリティの論文にしなければいけないと思います。

ウィーンでの3年半は本当にあっという間でしたがケンブリッジの一年はそれに比べると長かったかもしれません。とにかくヨーロッパでの留学生活は後少しでおしまいです。理想的には論文をさっさとだして日本に帰る前には有給をたっぷり使って長期休暇をとりたいなあと思っていたのですが、完全に夢と消えました(笑)。日本に帰って赴任したら即座に日夜バリバリ働く生活になりそうです。ヨーロッパよりも日本の研究環境の方が自分には合っているというのが留学生活の一つの結論なのでそれをアウトプットで示さなければいけません。

スメタナ「わが祖国」から「シャールカ」

2010年10月09日 00時24分54秒 | 音楽(クラシック)
唐突ですが久しぶりにCDの紹介。

スメタナの「わが祖国」といえば「モルダウ」日本では普通はこれしか演奏されないでしょう。モルダウをプログラムに見つけるとちょっと心惹かれることはあっても「わが祖国」全曲だとなんだか重そうな感じがしてしまう。僕も実際に全曲を生で聴いたことはありません。プラハはウィーンからは近いので一度プラハの春のわが祖国を聴きに行くべきだったかなと今になって思うけれども、プラハは観光にはいい街だと思うけどやっぱりわざわざまた行こうとも思わないんですね。完全に個人的な理由ですが。

それはともかくわが祖国にはすごい録音があります。数年前にかなりの数の演奏の「シャールカ」を聴き比べたことがあるのですが、演奏の内容ではクーベリック以上のものはあり得ず、中でもこのサントリーホールでのライブは録音の良さも合わせて一番でした。しかしどうやら今現在はこのNHKから出ていたライブ盤のCDは品切れ状態なのでしょうか?アマゾンでは同じライブと思われるDVDは在庫があるみたいですが。

海外のAmazonで調べた限りではこのサントリーホールのライブ盤は出ていなようで、日本国内限りのようですが、なんともったいないことか。そもそもチェコの録音と比べたらいいに違いないわけで。アマゾンのページに熱いライナノートが紹介されていますが、本当にこのライブを聴けた人は羨ましい。

なんで今この録音を紹介するのかというと、たまたまつい最近イギリスのオケのこの曲の録音を聴いて、余りのなまっちょろさに気分が悪くなってこの録音を聴き直して、再び感動し数日間頭の中を「シャールカ」が回っていたのでした。表題がなぜ「シャールカ」なのかというと、この演奏を聴くとこの交響詩のクライマックスはシャールカにあることがわかるからです。

ちなみに良く出回っているCDでボストン響との録音がありますが、奏者の魂が乗り移ったようなチェコフィルのものと比べるとかなり見劣りします。それならば有名なプラハの春のライブが勝ると思います。僕はこれはDVDしか知らないのですが、やはり感動的なライブであることには変わりありません。


スメタナ:連作交響詩「わが祖国」

NHKクラシカル ラファエル・クーベリック チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 1991年日本公演 [DVD]

ロンドンで健康診断

2010年09月19日 01時19分02秒 | 留学
健康診断を受ける必要がありロンドン医療センター(http://www.iryo.com/)に行ってきました。ロンドンに車で行ったのも初めてでいろいろネタになることが沢山あるのですが、まずは健康診断そのものについて。

日本の大学に居た時に健康診断といえば大学の施設で受けるもので、大学院生の時は大学の保健センターで、そのあとは医学部だったので隣の付属病院に行ったものですが、残念ながらUniversity of Cambridgeにはそれほどのサービスはないようです。大学にはOccupational Health Serviceというものがあって、特に動物実験をする場合にはここで定期的にチェックを受けるのですが、基本的には肺機能を見るだけで血液検査などはありません。日本でもオーストリアでもRIを使うようになると必ず血液検査を毎年受けて、リンパ球の数をチェックされたものですが、こちらではそういう意味ではRIに対してはあまり敏感ではないようです。動物実験に関しては異常なほど敏感なんですが。。。

そういうことでOccupational Health Serviceは助けてくれず、登録の掛かりつけの医院に行くように言われたのですが、このような健康診断は個人負担になるので、全部の設備がある大きい病院でHealth Screeningのパッケージを利用した方がいいと言われました。ところが特に胸部X線はイギリスでは一般的でないようで、これを含むものというのはもう人間ドック的なもので600ポンドとか!これはちょっと厳しいのでどうしたものかと思っていたところ、知り合いにロンドンの日本人向けの病院を教えてもらい、上記ロンドン医療センターの健康診断を見つけることが出来ました。知らないで近くの病院で受けていたらお金がかかるだけじゃなくてバリウムとか必要ない検査までたっぷり受けさせられて酷いことになるところでした。ロンドン医療センターでももちろん普通にお金がかかります。でも余計な項目がないので半分以下で済んだ計算になりました。

ウィーンを去るときに血液と尿の検査を受けて以来の健康診断でしたが、ロンドン医療センターは基本的にすべて日本人スタッフで(X-rayの検査技師だけは日本人が見つからないのか現地の人のようでしたが)看護婦さんたちのすごいきちっとしたちょっと早すぎるくらいのてきぱきした働き具合にちょっと感銘を受けてしまいました。日本だったらあたりまえなのかもしれないですが(笑)。検査は例のよって前日の夜ごはん以降は絶食、それで早朝に起きて車でロンドンまで運転するのはちょっと辛かったですが、早く着きすぎたら早めに検査を初めてくれて、オーストリアとイギリスの常識に慣れてしまった私には信じられないくらい早めに終わってしまいました。そして会計処理を待っている間に食べられるように用意してあったどら焼きに感動。うーん日本は素晴らしい。

こんなに真面目で効率的に働ける日本人・日本がどうしてサイエンスで世界一になれないのか、改めて考えなくてはと思わされました。

ケンブリッジはすでに秋

2010年08月31日 00時14分34秒 | ケンブリッジの生活
八月に入ってから雨が多くなりそれにつれて気温も下がり夏らしい暑さからすっかり遠ざかってしまっているなあと思っていたら、どうやら木々はすでに色づき始め夕焼けは赤さを増し、いつの間にか秋になっていたようです。暑かったのは6月と7月のはじめだけでした。思い出してみればイングランドは8月は雨ばかりで気温もすでに下がるとずいぶん前に聞いていたのでこれは通常の気候のようです。どうしてこうなるんだか分りませんが、そもそも緯度を考えると異常に温和な気候とも言えると思います。日本は異常な暑さなようなので、それを考えると過ごしやすいのは何よりですが、いつの間にか夏が終わってしまったのと、まだ夏なはずなのに暖房を使いたくなるほどの冷え込みにはなかなか体がついていきません。もう秋なんだと気づいてからは体も落ち着いた気がします。

個人的には今年の夏ほどプレッシャーを感じて仕事をした夏はありませんでした。論文の投稿を前提としてデータを集めていく時期と言うのはプロジェクトの始まりの時期のようなエキサイティングさがなくなってしまうので、ひたすら淡々と欠けているデータを埋めていく作業になってくるのですが、一方でチャレンジもしている訳で八月も最後になってやっと結果になってきました。早く論文にまとめたいという気持ちと、できるだけ上を目指したいという気持ちは相反するわけで、データが結論を導いてくれるといいのですが、なかなかどうして落ち着かせてくれません。

ワールドカップ終わる

2010年07月11日 23時43分22秒 | サッカー
毎月投稿が現状の目標なのですが、まあなかなか余裕がないもんです。でも振りかえってみるとやっぱり投稿出来ていない時っていうのは大体仕事に集中出来てる時なんですよね。それかなにか理由があってものすごく追い込まれてるか。そういう意味ではいまはとても追い込まれてるんですが、まあサッカーは見てます。

結婚する前はわざわざそのためにWOWOWに加入してセリエAを欠かさず見ていたし、フランスワールドカップは多分、生でないしてもすべて見たくらいですが、昔に比べると今は全然見なくなってしまいました。それでもやっぱりワールドカップは別格です。ケンブリッジに移ってからはほとんどテレビというものが機能していなかったのですが、ここに来てついに動き始めてしまいました。研究所ではのどかなことに大型スクリーンがセミナー室に導入されたりして、昼間から仕事そっちのけでPIからしてワールドカップを見ていました。公にも認められていて、もっと大きいTheaterでも毎試合スクリーンで中継しているらしく、見るときにはフォームにサインすること、学生はSupervisorの許可を得ること、とかいうバカげたメールが回ってきました。いろいろ細かいことにはすごくうるさいお国柄なんですが、これは寛容というのか、それともわざわざこんなことまで取り決めしているところがらしいというのか。

昼間から見ていると仕事にならないのでなるべく見ないようにしていましたが、さすがに日本戦は生で見てしまいました。初戦カメルーン戦はこっちの15時半からでした。前半に先制して、パターン的に前回のドイツワールドカップのオーストラリア戦が思い出されてしまいましたが、しかし松井から本田のゴールは余りにも美しく、そして、普通に全く力むことなくゴールを決めた本田を見てジェネレーションが違うなあと思いました。僕にとっては98年、初出場の時の城のような、簡単なシュートでもとにかく力んで外してしまうのがワールドカップの日本、というイメージが強すぎるのですが、本田のゴールはそれを完全に払しょくしてくれるものでした。そして日本はすべての試合を通じて信じられないほどの労働力を伴う積極的なディフェンスをやり通して、それがほとんど感動的でした。BBCの解説者もとんでもないハードワークのすごいディフェンスと評してくれていましたが、これはいわゆるプレッシングサッカーの一つの理想形なんではないかと思いました。普通あそこまでフォワードがディフェンスしてしまったらボールを取って攻撃に転じた時に走れないんじゃないかと思うんですが、それが全くそんなことはなく前回で敵陣に走りこむ訳で、あんなことはヨーロッパ人の監督には思いつかないのではないかと思います。まさに日本人の監督による日本代表だからできたことなんではないかと。もちろん攻撃については、走っているとは言えその分切れはなくなるわけで、それがあんなに足が止まっていたパラグアイ相手に最後まで点を取れなかったことにつながるのかもしれないんですが、それでもこんなサッカーができることを示したのはそれだけで、世界を驚かしたんではないかと思います。

デンマーク戦は代表の試合を見ていてこんなに幸せになれることはもう一生でこれっきりじゃないかと思ってしまうほど、日本人にとって素晴らしい試合で、これだけで日本人みんなの活力が3倍とは言わないまでも2倍になったんじゃないかと思います。これこそ夢を与えてくれるスポーツならではの素晴らしさでしょう。この試合で本田はものすごく株を上げたんじゃないかと思いますが、BBCの解説者もべた褒めで、最後の3点目、自分でシュートすればゴールのランキングに載ったのにそれをせずにパスした、というのもヨーロッパ人にとってはかなり印象的だったようです。パラグアイ戦ではアナウンサーが本田にボールが入るたびにホンダ!ホンダ!(ホ、にアクセント)と叫んでいました。

日本がPKで散ってからは試合は面白いものの、やっぱり全然気合いの入り方が違うので、いつもここに日本がいたらなあと思ってしまったのですが、印象的だったのはブラジルとアルゼンチンのもろさ、彼らには南半球とはいえ南アフリカは寒かったんでしょうか?ブラジルはドゥンガ監督のチームなのに最後はすっかり冷静さを失って自滅してしまったのがちょっと残念でした。アルゼンチンはまあ巧妙なドイツを相手に戦略のなさが露呈したという感じではありました。

そして決勝戦、なかなか点が入らなかったもののこれぞサッカーという、緊張感の高い試合で存分に楽しみました。やはり三位決定戦なんかとは全然違います。準決勝ではあれだけ強いと思えたドイツがスペイン相手になすすべがなかったのはびっくりしましたが、これだけスピーディーなボールまわして支配されて攻め続けられるとカウンターも働かなくなるということが良くわかりました。オランダは開始直後こそドイツのように攻められっぱなしでしたが、ちょっとすると修正して、それ以降はかなりの時間中盤でのプレッシャーの掛けあい、ボールの奪い合いでした。この試合は後半の最後の方になっても運動量が落ちてスペースが間延びすることがなく、クオリティーの高いプレイが続いていました。最後延長になって先にオランダの運動量が落ちてチャンスを作られたまらずファールをして退場者が出てしまったわけですが、そこで当然オランダはディフェンシブになってPKに持ち込むんだろうなあとおもったら全くそんなことはなく攻め続け、そしてちょっとチャンスになった後に綺麗にカウンターでボールを回されて決勝点を奪われてしまったわけですが、その展開が意外で、感動的でした。最後は審判に文句を言っている暇があったら早く攻めろと思ってしまいましたが、それでも最後まで正々堂々と戦い続けたからこそ素晴らしい決勝戦になったと思います。

98年のフランス大会の時は結婚もしてなくて大学院生だったわけですが、それから2002年は博士をとって助手になった一年目、2006年は留学一年目のウィーンで、そして2010年はケンブリッジで迎えました。そう思ってみると4年おきに人生の節目が来ているわけですが、次のワールドカップまでの4年間は単なる節目でなくそろそろ人生の飛躍の時期にしたいものです。

ワールドカップが終わって世間的にはもうちょっとすると小学校が休みになってホリデーシーズンというわけですが、私自身は引き続き正念場なので全力で頑張っていこうと思います。

イングランドでドライブ

2010年05月29日 00時13分39秒 | ケンブリッジの生活
ドライブといっても基本は通勤です。ケンブリッジはシティセンターがあまりに家賃が高いのでちょっと郊外に住んでおり通勤は車+自転車の長い道のりです。そこらへんも書くと長くなるのですが、久しぶりの投稿なので無理はしないということで(笑)。

とにかくこっちの運転は集中力が要ります。右側通行だからと思ってウィーンより楽かと思ったらよっぽど大変です。まず日本人になじみがないのはリンクです。これはまあ慣れてしまえば要するに自分の上流から来る車が来るかどうかさえみていれば大きめなリンクは簡単、問題は小さいそこらじゅうにある三叉路になってるリンクですが、慎重にしていればまず問題ありません。スムーズに損をしないように通過しようと思うと、結構駆け引きというか譲り合いなのですが、タイミングが分からないとみんなでお見合いしてしまったりします。さすがはイギリスと言う感じでみんなとにかく譲るのでそこがウィーンとは全然違うところ、日本とも違います。なんとなく強気に出てしまって本当は譲るべきところを譲らせてしまって後味が悪いということが初めの頃はよくありました。また信号のタイミングもせわしないので赤信号が見えたらすぐに止まるべき。ウィーンだと赤信号になったばかりくらいはみんなどんどん行くので早めに止まると追突されるんじゃないかと思ったくらいでしたが、こっちはみんなすぐに止まります。で、すぐに反対側が青になります。迂闊に行ってしまうと本当に危ないと思います。感じとしては、こっちが赤になったと同時に向こうが黄色になり一秒後には青になっている(大陸もそうですが、こちらでは青になる前に黄色になります)。

信号の速さも集中力を要する一因ですが、他にも沢山あります。ケンブリッジ周辺だと一番大きいのは自転車です。特に街の周辺に近付くとそこらじゅう自転車が走っています。日本のように道の反対側を走る人はさすがに居ないですが、それでも自転車にはルールがあるようでないようなもの。二台並列で走るような人は沢山います。狭い車道だと一台自転車が走っていれば反対車線が空いていないと安全に抜けません。日本だと道は車のもの、自転車は端っこを走らせてもらっているもの、というような感覚がありますが、こっちででは自転車でも右折ラインはもちろんどこでも走ります。車のドライバーはものすごく自転車をケアしなければいけません。もちろんぶつかってしまったらほとんどこっちの責任ですから。どんな田舎道でも自転車が走っている可能性があるのでブラインドのコーナーなどは結構危険です。道を曲がってみたら自転車が前を走っていて対向車線は車が来ていて、でも自転車と自分の車のスピードの違いは40マイルもあるから止まりきれない・・・なんてことはなんとなく飛ばしていると十分起こりうるのです。ちなみに自転車の側になってみるとかなり怖いです。みんなセーフティーに抜いていってくれますが、だれか一人でもこちらに気づかずに突っ込んできたら死んでしまうので背中からのプレッシャーを感じすぎて過剰に疲れてしまいました。

なんだか教習所の授業みたいになってきましたが、こっちで特に違和感があるのがスピード制限です。街中は30マイルで、これは遅すぎるくらいで、でもきわめてもっともな理由があるので遵守していますが、一方で高速道路は70マイルです。これは110キロちょっとで、80マイルも出していたら捕まるので実際のスピードは日本の高速の方が速いかもしれません。オーストリアは130キロ、ドイツは通常140キロ、ご存知速度無制限区間も沢山ありますからえらい違いです。高速はまあいいんですが、信じられないのは田舎道で、片側一車線で、バスとすれ違う時は結構気を遣うくらいの道路でも制限速度は60マイルです。最近では慣れてきて60マイル強で走るようになってしまいましたが、道も結構でこぼこしているので初めは50マイルでもちょっと怖い気がするくらいでした。道幅が広くない上にカーブも沢山あって、なんとなくぼおっと走ってしまったりするとこの上なく危険です。逆にレーサー気分で集中して走っているくらいがぴったりです。これが単純なはなしですが、一番書きたかったことです。この制限速度はたしか50年くらい変わっていないということらしいんですが、深刻な事故が一番多いのはこの田舎道だそうです。逆に高速はもっとも安全なんだとか。そりゃそうでしょと言いたいですが、でもきっとこういうレギュレーションと言うのはイギリスではそう簡単に変わるものではないのでしょう。

ドイツの速度無制限のアウトバーンを走った後はBMWのMやAUDIのSが存在する意味がよくわかってそういう車に乗りたいと思ったものですが、こっちに来てからはハンドリングのいいFRオープン2シーターに乗りたいと思うようになりました。だって田舎道を飛ばしているとほんとカーブがスリリングですから。こういう事情だからMGとかTVRみたいなメーカーが生まれたのでしょう。ちなみにこっちに来てやたら多いと思うのは新しいMINIです。サイズがちょうどよく、しかも速いブリティッシュカー(実情はともかく)だからなのでしょう。でも私はコーナーでハンドルを支えているのが辛いのでFRが欲しいです(笑)。

科学者が国から出ることの意味

2010年02月05日 08時44分14秒 | 留学
柳田先生のブログに繰り返し書かれていることなのでたびたび考えることなのですが、先生から見た今の若者は圧倒的に地元から出たくなかったり、留学を考えない人が多いということです。

自分はおそらく「今の若者」に相当しないと思うのですが、なんとなくわかるようで、自分の出身ラボの後輩たちを見ているとどんどん海外に出ているので現実としてはなかなか認められないところもあります。私の場合は学部生のころからいずれ海外に出るつもりで、ヨーロッパでの生活に憧れていたので出たくて仕方がなかったのですが、いまヨーロッパで二つの国を経験して自分を見つめてみると海外に出ることのいいところはだいぶわかったと思うし限界もかなり見えてきます。

自分の発想として普通にみんなが考えているところとはちょっと違うところを行きたいと思っているところがあって、この「ちょっと」というのがあまりスケールが大きくないところですが、たとえば留学するんだったら大物のところにいって目立つ所に論文を書いてすぐ帰ってくるのではなくて、たとえ地味な仕事でもヨーロッパの科学の哲学を学びたいし、できることなら自分のラボを持ってみたいと思っていました。いまでもその思いは変わらないのですが、現実的に日本人が海外でラボを経営するのはなかなか大変だし、逆に日本のサイエンスのレベルは十分に高いわけで、海外の難しい社会システムのなかで、国民性の違ういろんな民族の人たちと働いて苦労するよりは、勝手知った日本のシステムの中で、なにより私生活に心配なく美味しい食生活を送れる日本で頑張ったほうがいいかもしれないとも思うようになりました。海外暮らしもおそらく10年前とは全然違って、日本と電話するのにお金もかからないし、食材もそれなりに手に入るし、休暇を日本で過ごすこともできるので生活は自分にとってはクリティカルな問題ではないのですが、研究の方は良くも悪くも全く違います。結局のところ自分の性格の問題で、やはり海外でやっていくにはそれなりの鈍感さが必要なところがあるように思います。外国人とやっていくのはうまくいけばとても楽しいし、仲良くなると言葉は違っても心は同じだと思えるような人間関係も築けるのですが、社会のシステムになじむのは言葉の問題もありなかなか大変です。オーストリアはドイツ語社会だし、保守的で怠惰なところが、居心地がいいところもあるのですが、やはり難しいものがあります。イギリスは英語なのでまだしもですが、逆に英語なので全部自分でやらなければいけないところがあり、オーストリアの方が実は楽だった(ドイツ語なのでできないから訳も分からずやってもらうがまま)ということがわかりました。イギリスの方は人種差別は圧倒的に少ないし、禁煙も進んでいるのでいいのですが、たとえばPIになったらどうかと思うとボスを見ていてあれだけの量の書類をこなすのは厳しいというか時間の無駄に思えてきます。とにかく何でもかんでも書類が必要になるのは想像を絶します。

話がだいぶそれてしまいましたが、自分の人生においては留学は当然するものであったので、国から出ないなんて考えもしなかったわけですが、客観的に見て研究者としてどうしても必要ということはないし、なかなか論文が出なかったりすると余計な手間をかけて海外に出るよりも日本で頑張ったほうが効率がいいかもしれません。語学だけの問題だったらなんとか機会を作って数カ月単位で海外にいければそれで十分なような気がします。それでもやはり若いうちに海外での研究生活を送ることに大きな意義を感じるのは、自分が科学はヨーロッパの文化だと思っているからなのかもしれません。ヨーロッパの研究社会もアメリカナイズされているのでだんだん時代遅れな主張かもしれないですが、やはりヨーロッパの科学者たちは確固たる哲学を持っていると思わせてくれます。私の意見では日本は根底ではアメリカよりもよっぽどヨーロッパに近いと思うのですが、言葉の壁が底をうち消してしまっているのでしょう。どうあっても日本の科学が国際社会で認められるには独り相撲ではなく欧米に評価されなくてはならないので、そのためには国レベルでも個人レベルでもいろんな形で海外に出ていかなければならないと思います。

ケンブリッジでも雪

2010年01月02日 21時53分25秒 | 雑記
ケンブリッジでは冬はそんなに寒くならず雪が降ることはあってもせいぜい二、三日、まず積もることはない・・・というのが聞いていた話でした。去年は何年振りかで積もって学校が休みになったりしたそうですが、今年も12月から降りました。学校はちょうど最後の日で、休みになったところもあったようです。クリスマス前の週は最高気温が零下のこともあったのでそうなるかと思っていたのですが、降った後もしっかり雪は一週間近く残りました。クリスマスイブの前日から急に暖かくなり、イブの日には無くなっていたのはご愛敬ですが。

オーストリアとは違い、冬タイヤの義務化どころか誰も冬タイヤを使わないような状況なので雪が積もった後はみんなものすごくゆっくりになり、ちょっと傾斜があるところでは立ち往生したり登れなくてあきらめてる車たいたり、ウィーンから来た私にとってはちょっと笑ってしまうような状況がたくさん見られました。もちろん私も冬タイヤではなかったんですが、幸いそれなりに雪の上でも働いてくれたし、一応雪上運転には慣れているので、滑ってるのにさらにアクセルを踏んだりはしません(笑)。みんなそろってゆっくりなのである意味平和で、多分、この状況で冬タイヤを履いても、より安全だとは思いますが、早くはならないでしょう。

それがクリスマス前の一週間だったのですが、いま、またかなり盛大に雪が降り始めました。なんというか結構大粒の雪です。気温もしっかり低いのでまた積もるかもしれません。細胞を飼っているのでラボには行かなければいけないのですが、うーん、早めに行った方がいいかもしれません。。。

今年を振り返って

2009年12月31日 23時44分34秒 | 雑記
すっかり余裕がなくなって今年は数えるほどしかまともな投稿ができなかったですが、今年は本当に思い悩んだ一年でした。表面的にはオーストリアからイギリスに引っ越ししたことだけでもそれなりに大変でしたが、それ以上に研究者として今後の人生について様々な可能性をを探ったことが自分の将来に大きな意味を持つことになるような気がします。どのような方向に進むことになったとしても。

予測しなかった厳しい事態に悩まされているときに、親身なご意見を下さった先生方・先輩方にはきれいごとでなく本当に感謝です。今まであまり周りに流されることなく自分の意思を強く持って人生を歩んできた自負がありますが、今年ほどいろんな人の言葉が身にしみたことはありませんでした。

日本時間の今年中に投稿するにはあと数分になってしまいました。遅々として投稿の増えないこのブログですが来年もどうぞよろしくお願いします。来年は仕事に少し余裕ができてもうちょっと頻繁に書けるようになるといいのですが。それでは皆様良い年をお迎えください。

ケンブリッジへ!

2009年10月31日 21時05分03秒 | Weblog
ヨーロッパ内とはいえ引っ越しは本当に大変で、あっという間に時間が経ってしまいました。といってもケンブリッジに移ることを決心したのが8月も下旬に入ったころ。それで10月の頭からには間に合わなかったにしても早かったほうかもしれません。引っ越しの最後はたくさんのつけがたまっていろんな人に迷惑を掛けてしまい、ウィーンに来た時の引っ越しを思い出してしまいました(反省しています)。

ブログのタイトルも変えなければいけませんがまだなかなか余裕がないので例によって月一ペースかもしれないですが、ゆっくり書いていきたいと思います。ウィーンでのようにオペラやコンサートに行ける生活ではなくなり内容もかなり変わってくると思いますが、どうぞよろしく。