5連戦最後となった鬼門の地での一戦は荒れた天候のなか予想通りタフな内容となるも、昨シーズンに続くクリーンシートで粛々と制し開幕からの連勝記録を6にのばした名古屋。さらに試合直後には好調を支える立役者の一人である稲垣のA代表追加選出が発表・・・名古屋にとってあまりに事がうまく進むこの状況には、正直なところ気味の悪さを覚えてしまう私。中断期間を境に「好事魔が多し」なんて事態にならなければいいのですが・・・。
今回のA代表については「コロナ禍でなければ呼ばれなかった顔ぶれ」との指摘があるし実際そうなのかもしれませんが、チャンスが与えられたという点ではなんら変わりはございません。純粋に代表監督のお眼鏡にかなった最も旬な選手として胸を張って戦ってきてほしいもの。ただし、繰り返しますがシーズンに影響するような怪我だけは本当に本当にご勘弁を・・・。
もしかして第4節の神戸戦で木本君が先発起用されたのはこれが理由だったのでしょうか・・・名古屋からのA代表選出は2015年の永井謙佑君以来とのこと。そんなこともあってここ最近は全くと言っていいくらい日本代表に興味が持てなかった私ですが、おかげで今後は多少なりとも関心を持つことができそうです。
現在の代表CBには麻也と冨安という絶対的な存在もあって壁は厚く高いかもしれませんが、与えられたチャンスを逃がすことなく代表定着に向けて思う存分アピールをしていただきたいと思います。唯一気がかりなのはシーズンに影響するような怪我だけで、特に今回は韓国との対戦もあるだけにくれぐれもご勘弁願いたいもの。本日めでたくU-20代表候補とU-24代表にそれぞれ選出、発表された成瀬と相馬と共に名古屋へ無事帰還することを願っています・・・。
当日の入場者数8,457人・・・
スタジアム到着時に吹き荒れていた強風も試合開始時までに収まり、平日開催ながら収容上限人数に迫る数の席が埋まるなかで迎えた今月最後のホームゲーム。開幕からの連勝を14年ぶりとなる4に伸ばして臨んだ名古屋が現在4連敗中でPK取消しの一戦の記憶も新しいチーム相手に取りこぼすことなく快勝。鬼門だった前節と同様に今節もまた相性のよろしくない対戦相手だっただけに喜びもまたひとしおでございます。
前半は相手の好守備に手こずりゴールが遠く感じる我慢の展開となりましたが、これも指揮官の想定内だったようで後半は状況が一転、ウノゼロの試合が続いていた名古屋にとって福岡戦以来となる複数得点での勝利となりました。内2得点はシュートのこぼれ球から決まったゴールで、「シュートを打てば何かが起きる」という言葉がよく理解できる一戦でした。
クラブ新記録となる開幕5連勝の歓喜にひたる間もなく中3日で迎えるのは5連戦最後となる鹿島とのアウェーゲーム。ここまで4試合を消化し1勝1分2敗ともたついている印象とはいえ地力のあるチームに変わりはなく、名古屋にとって今シーズン最初の山場と言ってもいいでしょう。この日はマテウスをベンチに温存する策を選択した指揮官がどのような選手起用を見せるのかが興味深いところです。
4～5月に開催予定だった日程が6～7月に延期が決まったことで、6月中旬から下旬にかけて4試合、7月上旬に2試合が組まれているJ1リーグの日程も再編成を迫られることになりました。ことと次第によっては東京五輪による中断期間を利用しての開催も覚悟しておいた方がいいのかもしれません。
尚、未定のままだったグループステージの開催地については名古屋が入るグループGはタイに決定。幸運なことに名古屋にとっては昨年までキャンプを行っていたお馴染みの地であり、そのキャンプ時と同様にToyota Motor Thailandによるバックアップやサポートが期待できそうです。一方、感染と合わせて少々気がかりなのは首都を中心に活発化しているという抗議活動による治安状態でしょうか。
いずれにしてもコロナ禍による不透明な状況は続くだけに、開催にこぎつけるまでは今後も不安がつきることはなさそうです。他にもグループGで最大の強敵と目されていた江蘇蘇寧が運営停止で大会参加不可能になるなど昨年以上に波乱が予想されるACLでございます・・・。
当日の入場者数9,846人・・・
週間予報では雨だった当日の天候が晴れに変わった後押しもあったのか、緊急事態宣言解除を受けて収容人数上限10,000人で行われた仕切り直しのホーム開幕戦のチケットは完売に。試合前には佐藤寿人氏が現役引退報告を行い懐かしいチャントが流される中場内を一周・・・試合後はベンチ入りするも出場機会がなかった青木亮太が殊勲のミッチ、丸山ら3人と一緒に場内を一周・・・名古屋のファミリーにとって試合以外のピッチも話題満載の一戦となりました。
名古屋は相手チームのハードワークで早い攻撃を封じ込まれ終始苦戦を強いられながらも自慢の守備で耐え忍ぶと後半に3選手を一度に交代させる策を敢行。これが功を奏し同じく途中出場の和也のつなぎから相馬の先制ゴールが決まると、その後は木本も投入し得意のウノゼロで逃げ切っての勝利でした。
かように5人の交代枠をフルに使う采配は昨シーズンには見られなかったことであり、今シーズンの名古屋の戦力の充実ぶりがうかがえる一戦でもありました。開幕２連勝の喜びに浸る間もなく待ち受けるのは東へ西へ移動を強いられるアウェー2連戦。選手2人を入れ替えたこの日のようにどのような先発メンバーを起用して試合に臨むのかが興味深いところです。
豊スタへの道中で「試合開催可否を協議中」の一報を確認しつつ現地に到着、新生チアグランパスのパフォーマンスやショップ巡りを楽しむなど普段通り時間を過ごし開場を待つなかでの試合中止決定でした。昨年の広島戦とは全く逆の立場とはいえ、またも新型コロナ感染の怖さを思い知らされることになった名古屋です。両チームの選手やスタッフの安全を考えると中止という判断はやむを得ないでしょう。
そんななかで我々ファミリーのために公開練習という粋な計らいを提案してくれたマッシモ監督はもちろん、それに応えてくれた社長や選手、スタッフ、会場関係者の方々に心から感謝したいと思います。この事態により中5日のアドバンテージを得た名古屋ですが、その一方でただでさえ過密日程という状況下で今後行われるこの試合の代替え日の調整結果が大いに気になるところです。
前日の試合では川崎のライバルになると目されたチームが相次いで勝ち点3を逃す結果となった2021年のJ1リーグ開幕戦。コロナ対策により完全アウェーとなった一戦に臨んだ名古屋はマテウスの2ゴールで勝ち点3を手にするも、終盤はロングボールを多用する相手に防戦一方の展開となり終わってみればオウンゴールを献上しての辛勝でした。やっぱり今シーズンの名古屋もこうしたハラハラドキドキの試合が多くなるのでしょうか・・・。
1.5列目で先発した注目の柿谷君は今は戦術遂行が最優先といった感じでまだどことなく遠慮している印象。いい意味でのやんちゃなプレーが見られるようになるにはもう少々時間がかかるのかもしれません。また、昨シーズンの好成績に慢心することなくこの日も攻守で存在感を発揮したマテウスについては今シーズンも大いに活躍が期待できそうですが、目立ちすぎて中東や中国のクラブに強奪されないかちょっと心配です・・・。
