プレシーズンマッチ 岐阜２－３名古屋

 　
　岐阜とのプレシーズンマッチが興行として行われるのは'１０年以来でアウェー開催は７年ぶり。個人的にも長良川競技場は久々の参戦で、国体のための改修後に訪れるのは初めてのこと。先発メンバー発表のアナウンスを聞きながら会場入りする頃には雨が本降りとなるあいにくの天候のなかキックオフとなりました。

　試合前日の会見で西野監督が勝ちにこだわると明言したとおり結果こそ名古屋の勝利に終わりましたが、残念ながらその内容はお粗末なものに終始。名古屋は連携不足から攻守においてミスが多く、新たに取り組んでいるという遅攻は最後まで体現できないまま、ハーフウェイライン付近での横パスとバックパスを延々見せられることになりました。

　後半の逆転劇にしても相手の主力選手が相次いで退いた後のことで評価できるわけもなく、闘莉王の不在や現時点でのコンディションを差し引いても不安と不満だけが残った試合でした。唯一良かった点をあげるとすればば怪我人を出さなかったことぐらいでしょうか。タイキャンプからここまで主力メンバーをあえて固定してトレーニングを重ねてきたということで、後ろ向きな私としてもそれなりに期待していただけに本当に残念です。

　試合終盤に一時止んでいた雨が終了を待っていたかのように再び降りだすなか、２週間後に控える岐阜と同じチームカラーである松本との開幕戦を憂えつつ帰途についた私でした・・・。

第２次キャンプスタート・・・

　家庭の事情により闘莉王が不在となったものの、先月１９日のチーム始動日には昨年末に膝の手術を受けていた楢崎や怪我の回復具合が心配されていたレアンドロを含めた全選手が集合。その闘莉王も予定通りキャンプ直前には無事チームに合流しております。

　今回で３年目となるタイ・キャンプでは主にフィジカル中心のトレーニングとなったこともあり、現地チームとの練習試合では２試合共に勝利をおさめたものの内容は物足りないものに終わった模様。西野監督は現状メンバーでは３バックは難しいと判断しているようで、当面は昨シーズンと同じ４バックで戦うことになりそうです。収穫として右ＳＢでの起用が濃厚の輝希と昨年は長期離脱を余儀なくされた小屋松の名前を挙げております。キャンプは今月５日に終了しリハビリ中の野田以外に怪我等による離脱者が出ることもなく選手、スタッフ共に全員無事に帰国してくれました。

　昨日からは名古屋にとって１０年ぶりとなる沖縄での第２次キャンプがスタートしていて、２日目となる本日１０日には早くもＦＣ琉球との練習試合が組まれており、若手中心で臨んだこの試合は０－０に終わっています。その後も川崎、札幌との対戦が予定されているように、実戦を交えながら本格的に戦術や約束事を詰めていくことになるようです。早いものでＪリーグ開幕まで１ヶ月をきりました。まずは２２日に行われる岐阜とのプレシーズンマッチに向けて、とにかく怪我人だけは出ないよう願いつつ、チームの仕上がりを楽しみに待ちたいと思います。