※沖田瑞穂(1977-)『すごい神話』(2022)第四章 インドの神話世界(42~52)
『マハーバーラタ』の主役である「アルジュナ」はクル国の王子「パーンダヴァ」五兄弟の三男だ。アルジュナの父は「戦神」にして「神々の王」インドラ神。アルジュナは『マハーバーラタ』随一の英雄である。彼は弓術の達人でありアグニ神から授かったヴァルナの神弓ガーンディーヴァを操りクルクシェートラの大戦争を戦う。
アルジュナの特徴の一つに「クリシュナ」との友情がある。クリシュナはヴィシュヌ神の(第8番目の)化身として『マハーバーラタ』の時代に地上に生を受けた。クリシュナは名高い英雄であり、クルクシェートラの大戦争においては「パーンダヴァ」の参謀の役を果たすとともに、アルジュナの戦車の御者として、クリシュナはアルジュナを導く。
《参考》「クリシュナ」はビシュヌと一体視され、さまざまなクリシュナ伝説が生まれ、ヒンドゥー教の神話の中で活躍が著しい。クリシュナはしばしば「青い肌」で表現される。叙事詩『マハーバーラタ』の中で「クリシュナ」はヴィシュヌの化身として主要人物の一人である。『マハーバーラタ』中の『バガバッド・ギーター』(神の詩)はパーンダヴァ軍の王子「アルジュナ」と、彼の導き手であり御者を務める「クリシュナ」との対話という形式をとる。
《参考(続)》クルクシェートラの戦争直前、親族同士が殺し合い、師を殺すという罪悪感に耐えきれなくなったアルジュナは、戦を放棄しようとする。これに対し、クリシュナはアルジュナに対し、武器を手に取って戦うように説得する。『バガバッド・ギーター』と呼ばれるクリシュナとアルジュナの問答において、クリシュナは、偉大なヴィシュヌ神の姿をアルジュナに見せたり、クルクシェートラの戦いでアルジュナに討たれた者は天界へ至ることを説いたり、あらゆる説得を行う。アルジュナは遂に決心し、神弓ガーンディーヴァを携えて戦に望む。
★インドネシア・ジャワ島のワヤン・クリ(影絵)のアルジュナ
『マハーバーラタ』の主役である「アルジュナ」はクル国の王子「パーンダヴァ」五兄弟の三男だ。アルジュナの父は「戦神」にして「神々の王」インドラ神。アルジュナは『マハーバーラタ』随一の英雄である。彼は弓術の達人でありアグニ神から授かったヴァルナの神弓ガーンディーヴァを操りクルクシェートラの大戦争を戦う。
アルジュナの特徴の一つに「クリシュナ」との友情がある。クリシュナはヴィシュヌ神の(第8番目の)化身として『マハーバーラタ』の時代に地上に生を受けた。クリシュナは名高い英雄であり、クルクシェートラの大戦争においては「パーンダヴァ」の参謀の役を果たすとともに、アルジュナの戦車の御者として、クリシュナはアルジュナを導く。
《参考》「クリシュナ」はビシュヌと一体視され、さまざまなクリシュナ伝説が生まれ、ヒンドゥー教の神話の中で活躍が著しい。クリシュナはしばしば「青い肌」で表現される。叙事詩『マハーバーラタ』の中で「クリシュナ」はヴィシュヌの化身として主要人物の一人である。『マハーバーラタ』中の『バガバッド・ギーター』(神の詩)はパーンダヴァ軍の王子「アルジュナ」と、彼の導き手であり御者を務める「クリシュナ」との対話という形式をとる。
《参考(続)》クルクシェートラの戦争直前、親族同士が殺し合い、師を殺すという罪悪感に耐えきれなくなったアルジュナは、戦を放棄しようとする。これに対し、クリシュナはアルジュナに対し、武器を手に取って戦うように説得する。『バガバッド・ギーター』と呼ばれるクリシュナとアルジュナの問答において、クリシュナは、偉大なヴィシュヌ神の姿をアルジュナに見せたり、クルクシェートラの戦いでアルジュナに討たれた者は天界へ至ることを説いたり、あらゆる説得を行う。アルジュナは遂に決心し、神弓ガーンディーヴァを携えて戦に望む。
★インドネシア・ジャワ島のワヤン・クリ(影絵)のアルジュナ