山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。

母衣への回帰“志村ふくみ”展

2016-10-23 22:39:04 | 美術・美術館
世田谷美術館で開催されている「母衣への回帰 志村ふくみ」展を見にいってきました。



いつもの撮影スポット。



入り口前



↑これは、パンフレットや絵ハガキを並べて、私が合成したものです。

草木染めの織物、とてもきれいでした。

手で染めて手で織った反物で作った着物がたくさん展示されていました。

縦糸と横糸の織りなす模様や配色は、自然の風景から再現されたデザインも多く、自然がいかに美しいものであるか、再発見させられました。

そういえば、山や海や水や植物や太陽の光など、自然の景色の中には色がたくさんあるけれど、とてもきれいに融け合っています。
自然界は配色が完璧なんだと思います。自然の景色というのは、センスが良いのですね。
それを再現したら、とても素敵なものができるのですね。

志村ふくみさんという方は、92歳になられるそうですが、VTRの画面に映し出されるお姿がとてもすっきりときれいな方で、植物を採ったり、染め物をしたり、機織りをしたり、テキパキと作業をされている姿がとてもイキイキとしていらっしゃいました。

好きなことに取り組んでいると、長生きできるのかもしれません。

ふと思い出したのが、ルーシー・リーという陶芸家です。この方も93歳まで生きられた方で、とにかく作品をコツコツと根気強く楽しく作り続けていた姿が似ているなと思いました。
陶芸は土をこねたり、形作った器に細かい地模様を彫ったり、薬をかけて色を付けたりして、焼きあげてとりだすまで、出来栄えがわからない未知なる部分があります。そして、突拍子もない形を作るわけではなく、長年の経験によって、その人の作品の様式美というようなものが確立されていきます。

織物もまた、草木の色素から糸に色を染め、縦糸と横糸で織りなすデザインを精密に構成して、いざ織り上げてみて、最終的にできあがります。それは、予測されていた完成品であるに違いありませんが、想定以上のものや未知なる形となって出現するのでしょう。

そうやって創作に取り組む姿は、芸術家というよりも、職人のようなものでもあり、長い年月、地道に繰り返して積み上げてきた経験と工夫により、洗練された誰にも真似のできない作品を、根気強く作り続けているのですね。

全く、感動、感服するばかりです。

毛筆の書もありましたが、とてもきれいな字でした。

そして、展示を見た後、美術館の外の景色を見ると、自然はきれいだな~と改めて感動しました。







子福桜 年に2回(春と秋に)咲くそうです。





2 コメント

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私も見て来ました (みよ)
2016-10-23 23:43:00
飛鳥さんも行かれたのですね。
私は金曜日に行ってとっても感動しました。
飛鳥さんは感動を文章で表現なさるのがお上手ですね。感心しました。私はうまく言えなくて…
前に飛鳥さんが書いていらしたセタビカフェでガレットもいただきました。時間がなくて食事も鑑賞も駆け足。ちょっと残念でした。
次回はもっとゆとりを持って出掛けなくてはと反省してます。
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Unknown (飛鳥)
2016-10-23 23:49:50
みよさんの世田谷美術館のブログ記事を読んでから行ってきましたよ~。
桜ってこれか~と思った次第です。
それから、ジョイフル本田も先週行っちゃいました。
どこかで会ってるかもしれませんね。
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