Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

ペトロール香と紙一重

2017-08-26 | ワイン
2014産グローセスゲヴェックスをもう一本開けた。ザールのツィリケン醸造所のラウシュである。アルコールが11.5%である。だから期待できないので早めに開けた。キャラメル風味でペトロール香と紙一重であるが、焼けた木のような味でリズラーナーのような趣である。結局はその色合いで分かるように昔のシュペートレーゼのような趣だ。つまり蜂蜜香は致し方ない。こうしたグローセスゲヴェックスを試して、GGがそのようなものだと考える外国人がいたら大間違いである。要するに真面なグローセスゲヴェックスになっていない。そしてアルコールが弱いので既定の収穫量まで落としていても酒質が弱すぎて全く駄目である。個人的には透明なミネラルな液面の上の海原のようなそよ風感が良くてこれを購入した。

こうしたGGを飲むとモーゼルザール流域で本格的なグローセスゲヴェックスを醸造出来ている醸造所はどれぐらいあるのだろうかと思う。筆頭のファン・フォルクセム醸造所でもまだ本格的にそれを名乗るのを躊躇っているぐらいであるから、彼の地方では本格的なGGが実るのはドイツのシュペートブルグンダーと同じように十年に何回かはそのチャンスがあるかどうかというぐらいだろうか。それ故に今でも真面なブドウ栽培と醸造法が充分に身に着いていないのであろう。

食事もあまり力強くないものを考えた。肉団子を温めたものにした。ホースラディッシュを使うことも無く生の味で食するようにした。ワインが弱弱しいとそうしたものの方が合う。

日本のヤフーを見ていると、フライブルクのビオデザインという会社が出てきた。デンマークでの発明家によるバラバラ殺人事件に関して、30年前の日本人女性のバラバラ死体遺棄事件が連関されているからだ。その女性を欧州に招聘したのは所謂開発のためのテスト会社でベーリンガーの子会社らしい。シュピーゲル誌1987年32版にその事情は詳しい。個人的に興味を持ったのは、2005年にここでも紹介して、同様の実験者募集を独日協会を通じて広報したことがあるからだ。

シュピーゲルの記事には、日本の中絶数が多く、その薬事法の貿易障壁があることから、つまりアジア人は酵素の関係で欧州人と同じような実験結果を利用できないとして、また日本の製薬会社がこうしたサーヴィスを利用しているとある。

実際は知らないが、酵素の影響が云々というのは日本政府が語っていることで、本当に広範な試験が必要なのかどうかもとても疑問である。ここで扱ったのはハイデルベルク大学の募集だったようだが、この手の試験への疑心暗鬼は消えない。



参照:
交差する実験予測と命題 2005-08-13 | 数学・自然科学
若ニシンチラシに合わせる 2017-07-03 | ワイン
 

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« スマートに行こう! | トップ | 調えたいとても快適な環境 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿