八国山だより

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泪橋 茶木みやこ - 備忘録その2

2012-09-18 15:43:30 | Weblog
 タイトルは茶木みやこさんが1974年にリリースした曲のタイトルである。関西ローカルの曲で、当時関西にいた方でもどれぐらいご存じの方がいるだろうか。
泪橋/茶木みやこ - YouTube

 この人の名前というかピンクピクルス(柴漬けの意)の存在は意外なところから存じ上げていた。
私は新聞社奨学生の制度(朝夕刊を配達すれば学費を負担し、住居、食事、若干の給料を提供するというもの)を利用して大学に進んだのだが、同じ新聞販売店に配属された同僚にギターを趣味とする者がいて、京都に出かけては彼女らとギターの練習をしていた。

 京都市には「泪橋」という橋は実在しない。聞いたところによれば作詞者の山本勣氏が当時京都にいらして、学生運動で次々と友人の方が亡くなられ、東京に戻ってから作詞されたとのこと。
私が大学に入学した頃は学生運動はピークを過ぎていたがその余波はまだ残っていた。

 私の母校英文科は面白いところで卒業論文は必須ではなく他の科目に振り返ることができた。学生の書く論文でしかも英語とあればさほど期待できないと判断していたせいだろうか。私の専攻は文学ではなくアメリカ地域研究であり、大下尚一氏や明石紀雄氏などが全国レベルでも有名な教授ではなかったろうか。

 閑話休題
そこで私が選択したのは国文科の「平家物語」の講座だった。その講座で知り合った友人に大阪の清水谷高校出身の女子学生がいたのだが、彼女は学生運動に参加していたようで講座の末期は命が狙われているからとほとんど出席しないようになっていた。その後の消息もわからない。彼女はまだ生きて日本に住んでいるのだろうか。この曲と共に消息不明のこの友人のことが思い出される。

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