八国山だより

ノーサイレントマジョリティ!ごまめの歯ぎしりといえど、おかしいと思うことはおかしいと自分の意思を発信しなければ

ヒンギス、快勝で復帰

2006-01-18 15:24:40 | スポーツ
テニスの全豪オープンで元世界ランク1位のマルチナ・ヒンギスが、第30シードのベラ・ズボレワナに61、62で快勝し、復帰を飾った。ズボレワナは2年前の8月に世界ランク9位だった相手であり、ヒンギスがどの程度復調(通用しているか計るのに格好の相手だった。

現在のテニスはパワー(とスピード)全盛の時代であり、体格的にもまた球速でもとくに勝っているわけではないヒンギスがどの程度やれるのかと思って見ていたら、頭で勝っていたようだ。柔よく剛を制すとでも言うべきか。コースやスピンの度合いを変えるなど技で圧倒した。

一度は引退しながら再度現役復帰するという再挑戦の姿はすばらしい。
この技でどこまで上位にくい込めるのか見守りたい。

浅田真央のトリノ出場 - フィギュアの出場資格について

2005-12-21 06:46:08 | スポーツ
ISUのチンクワンタ会長はあらためて浅田のトリノ五輪出場を否定した。ルールはルール、らしい。だが、このルール、納得いかないものがある。

まず、他の国際大会は14歳からの出場が可能ということであり、
1)なぜ五輪は15歳で他の大会は14歳なのか(五輪だけが特別にハード?)
2)それぞれの医学的根拠は
3)15歳でも医学的に問題があるならそれより以下の年齢での練習することにいやフィギュア自体に問題はないのか

テレビ、ラジオでも評論家、コメンテータ、キャスターなどが「ルールはルール」と言っているが、よく考えて欲しい。このルールは、たとえば憲法などのように絶対なものではない。現にタラ・リピンスキー(米国)が前身の「チャンピオンシリーズ」を制した96~97シーズンまでは14歳で出場が可能だった。「医学的見地」という理由で変えられたので。
医学的見地を言うなら他の国際大会も15歳とするべきである。

15歳からに変更されたのにはタラ・リピンスキーがすぐにプロに転向したせいもあるようである。

欧米人が自分の都合のいいようにルールを変えるのはよくあることだ。スキーのジャンプでは、日本が優勝してしまうので板の長さが変更されてしまった。水泳の平泳ぎもそうだ。ことほどさようにいい加減なルールである。絶対のものではない。

また、日本スケート連盟の動きも不可解だ。
国際スケート連盟会長自身、「個人的には五輪で見たいと思うが、日本連盟から申請があり、それを受けて理事会が総会を開くと決めれば総会を開くが、私から働きかけはしない。理事会は一選手の利益にかかわることでは動かない」と言っている。


「日本連盟から申請があ」れば動くと暗に言っているのになぜ動かないのか。我々の税金で五輪に出場する以上は確実に表彰台に立てるものを選ぶべきではないのか。



再び「浅田真をトリノ五輪に」

2005-12-18 08:06:55 | スポーツ
フィギュアスケートGPファイナルで世界選手権女王イリー・スルツカヤを押さえて浅田真央が世界の頂点に立った。だが、ISUのチンクアンタ会長は特例を認めないという。医学的見地からで、日本からの要請もないという。

わずか87日の遅れの医学的根拠とは何だ。医学的にどんな障害があるというのだ。
また、それならなぜこの大会に出場できたのだろう。

一方、日本スケート連盟、無垢な少女を政治的な争いの渦中に置きたくない(チンクアンタ会長がイタリア人で、同国のカロリナ・コストナーが3月の世界選手権女子で3位に入った)とのことだが、このおっさん(チンクアンタ会長)自身が個人的には見たいと言ってるんだし、IOCに働きかけるとか、すでにアメリカは同情的でもあるし国際世論に訴えてとかしないのか?

浅田自身は「バンクーバー五輪(2010年)があるので、それに出られたらいいと思います」とのことで、確かにバンクーバーでも輝くかもしれない。5年経てばさらに円熟してうまさが出てくると思うが、今持っている天衣無縫さというのか才能のひらめきは5年後でもあるのかどうか。

浅田真をトリノ五輪に

2005-12-06 03:26:59 | スポーツ
国際スケート連盟(ISU)では医学的な見地から「五輪、世界選手権に出場するには、その前年の7月1日までに15歳になっていること」との規定を設けている。ことし9月25日で15歳になった浅田真央には出場資格がない。

日本スケート連盟も「ルールで書いてあるし、連盟としてはISUに働き掛けることはない」と述べている。

だが、長野五輪の金メダリストで当時15歳8ヶ月だったタラ・リピンスキー(米国)は、番組のインタビューに対し「ジャンプするなと言われても、どうせやり続ける。五輪に出してあげたらいい。4年間は長い」と話すなど米国人記者には同情論もある。

五輪競技の精神が各分野で世界最高のアスリートを決める競技の場であるなら、世界最高の技術を持つ浅田を参加させないというのは、五輪の精神を満たさないことになるのではないか。五輪出場規定にわずか2ヶ月満たないという理由で出場できないというのなら、逆に五輪精神を傷つけることにならないか。同情論もすでに起きている。他の選手だった浅田抜きで五輪で優勝しても、心からは喜べないはずである。日本オリンピック委員会も、世界の五輪委員にそのように主張すべきである。



高橋尚子が復活の勝利

2005-11-20 16:34:52 | スポーツ
闇の2年間の端緒となった東京国際女子マラソンで、高橋尚子が2時間24分39秒という記録で復活の勝利を遂げた。

レース前には右脚肉離れを自ら記者会見しており完走できるのかさえ不安視していたがそれは杞憂に終わった。記録自体も2時間25分というのが目安となっていたがそれもクリアした。

この挫折の2年間は彼女を大きく成長させたように思う。勝利インタビューでそれが読み取れた。正確には覚えていないが、

「暗闇の中でも、夢を持って生きることで充実した生活が送れるのです。今悩んでいる人も、小学校、中学校の子も、30代、そして中高年の皆さん方も1日だけでも3年先の目標でもいいです。夢を持って生きれば、毎日が楽しく過ごせます」

と、同じように悩み苦しんでいる人たちを励ましていた。

この言葉にどれほど多くの人が勇気づけられたことだろう。
そして個人的にもこの言葉を贈りたい人がいる。Eさん、希望を持って頑張って!