「年金・カネ・閣僚発言が敗因」公明・太田代表が総括
(読売新聞 - 07月30日 23:32)
公明党の太田代表は30日、参院選の大敗を受けて党本部で記者会見し、「年金記録漏れ、政治とカネ、閣僚発言の三つの問題が原因で厳しい結果となった。本当に申し訳なく、心からおわびする」と陳謝した。
衆院の解散・総選挙について、太田氏は「首相の専権事項だ」とする一方で、「選挙で受けた国民の審判を真摯(しんし)に受け止め、課題を解決することが大事だ。衆院の解散・総選挙はあとの話だ」と述べ、与党の態勢立て直しが最優先だとする考えを示した。また、「国民は小泉、安倍(政権)と続いてきた改革路線を期待していると思っている」と強調した。
公明党は今回、9議席の獲得にとどまり、参院選では過去最低のタイ記録だった。選挙区選では埼玉、神奈川、愛知で議席を失い、比例選では草川昭三副代表が落選した。草川氏は、青木参院議員会長ら自民党幹部に幅広い人脈を持ち、与党内調整の要となっていただけに、公明党では「1議席を失う以上の損失だ」という声も上がっている。
これが本音なのか疑ってかかる必要がある。話では今回はあの宗教団体は選挙区の自民党の応援に動かなかったそうである。自民党の敗因はそこにもある。また公明党自体議席を減らしているということは政権に参加したいばっかりに変節している党に某団体の会員からノーが突きつけられたということではないのか。
話を本筋に戻すなら、「国民は小泉、安倍(政権)と続いてきた改革路線を期待していると思っている」というのが本音ならとんだお馬鹿さんだと思う。国民はその改革路線にノーを言ったのだ。
たしかに「安倍首相の続投に賛成、早期に内閣改造を」という経団連会長のように自分たちエスタブリッシュメントにとって便利な社会、強きを助け弱きを挫く政策を行う安倍政権は居心地がいいだろうが、一般国民にはそうではない。
民意は先の改革や市場原理を謳った成長路線を嫌ったのだ。
であれば、郵政民営化は見直すべきではないか。民主党は郵政民営化の修正動議を出してはどうか。
党の事情で続投表明なのかも知れないが、安倍さんは国民に再チャレンジ可能な社会を提供するより先に、自分に対して再チャレンジを実現させようとしているわけね。