八国山だより

ノーサイレントマジョリティ!ごまめの歯ぎしりといえど、おかしいと思うことはおかしいと自分の意思を発信しなければ

一太郎裁判

2005-09-30 04:55:42 | ニュース・時事
「ヘルプ」ボタンをマウスでクリックした直後、さらに「ボタン」等をクリックすると、「ボタン」等の機能説明が表示されるという手順が、自社の所有する特許に抵触すると松下電器が訴えて勝訴し、ジャストシステムの国産ワープロソフト「一太郎」に「特許侵害」と「製造販売の停止」という判決が下ったが今年の2月2日。ジャストシステムが控訴し、裁判は知的財産高等裁判所の扱いとなったがその判決がいよいよ今日下される。

「一太郎」とは、1989年に以前勤めていた会社でバージョン3を使い出してからのつきあいになる。FEP(日本語変換ソフト)であるATOKはさすがに国産らしい細やかさでマイクロソフト社のWordに付属するものよりは格段よい(現在その差は縮まっているが)と思っている。得意先の指定でやむなくWordを使っているが、FEPはATOKを使い続けている。その一太郎が使えなくなるかも知れないというのでその時は衝撃だった。

ただし、その特許の内容というのはプログラマに言わせれば「アイコン」に対する裁判所の認識が間違ってるのであり、特許が成立するのかあやしいという。

また、松下が特許を申請したのは1989年10月であるが、その技術は1987年出版のMacTechという雑誌の記事を知るものならその技術容易に想到できたレベルのものであるとのこと。

そのようなものを特許として認めた特許庁そのものもお粗末であるが、この裁判で松下の訴えを認めた裁判長は、同じように松下とジャストシステムの間で争われた別のソフトの裁判ではジャストシステムの訴えを認めている。この時はアイコンは「?」だけ、この一太郎では「?」にマウスの絵が加わったものとなっていた。違いはただそれだけである。
メニュー項目で「?」だけならアイコンではなく単なる記号で、「?」+マウスの絵だとアイコンだという判断である。

プログラマーからの反発も多くあった。ユーザーインターフェースが各社間でバラバラあるとユーザーにとっては使いにくく、それではその業の発達にとってはマイナスとなる。
ユーザーインターフェースに対する特許が認められると、特許違反を避けるための独自の仕様のものが氾濫することになる。
また、このような基本のプログラムの特許が認められたなら、多くのソフトウェアは多数の基本プログラムを使っているので特許のオンパレードとなり仕事が立ちゆかなくなる。


それにしても松下電器はこの訴訟で何を得ようとしたのだろうか。朝日新聞では際立つ松下の知財戦略と持ち上げていたが、この特許の内容が独創的なものならいざしらず、相変わらず「まね下電器」と呼ばれるほどのせこい内容だったために松下製品の不買運動も起こったりした。

特許法第1条はこう唱っている「この法律は、発明の保護及び利用を図ることにより、発明を奨励し、もって産業の発達に寄与する ことを目的とする。産業の発達に寄与することを目的とする」。これに照らし合わせれば、自社で競合製品を持たない松下がジャストシステムをつぶせばソフトウェア業界が発展するのかという疑問がある。また次のような松下幸之助の教えと照らし合わせてどうなのか。

「企業は社会の公器」

 一般に、企業の目的は利益の追求にあると言われる。たしかに利益は健全な事業経営を行なう上で欠かすことができない。しかし、それ自体が究極の目的かというと、そうではない。根本はその事業を通じて共同生活の向上をはかることであって、その根本の使命を遂行していく上で利益が大切になってくるのである。
 そういう意味で、事業経営は本質的には私の事ではなく、公事であり、企業は社会の公器なのである。だから、たとえ個人の企業であろうと、私の立場で考えるのでなく、常に共同生活にプラスになるかマイナスになるかという観点からものを考え、判断しなければならないと思うのである。


松下は一方でジャストシステムと提携関係にあり、簡単に一太郎文書に変換できるOCRソフト「一発!OCR Pro3 for 一太郎」の開発、販売でも協力しており、この訴訟により現場サイドでは、せっかくうまくいっている関係を…と困惑していると聞いたこともある。まさに右手で握手しながら左手で相手を刺す(主力の「一太郎」が製造販売停止となればジャストシステムの経営が危うくなる)ような所業である。

類似の訴訟としてカシオのマルチウィンドウ訴訟がある。「PCディスプレイ上に複数の画面を重ね合わせて表示する発明」の特許を持つカシオ計算機が、特許を侵害されたとしてソーテックにPC販売の差し止めと損害賠償を求めていたものである。この時は、カシオがその特許を出願する1ヶ月前の1986年1月、サンフランシスコで開かれた展示会でアップル社が同様のソフトを販売しマニュアルを発行していた、つまり公知の技術であるという理由でカシオが敗訴した。

はたして今回の判決やいかに。「一太郎」ユーザーとしては気になるところである。

10月12日追記:11日付で松下、「一太郎/花子訴訟」の上告を断念、ジャストシステムの勝訴が確定!

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杉村太蔵議員

2005-09-28 09:42:57 | ニュース・時事
そりゃー確かに最初の頃はその言動にこんなヤツに2,500万円だかの給料を払うのは何だかなぁとも思ったが、マスコミもいつまでも追いかけなくても。ほかにもっと大事なことがあるだろうに。たとえば、今の郵政民営化法案は本当に財政改革につながるのか検証するとか。

マスコミ(主としてワイドショーだったか)が焚きつけるミッチー・サッチー騒動で世間の耳目が集まっている間に有事関連法案が成立した(と自分には思える)経緯が過去にあるというのに。

折しも同日日歯連事件で青木幹雄自民党参院議員会長が証人として出廷していたが、これは杉村議員の会見ほどには耳目を集めなかったのではないだろうか。深読みすれば目をそらさんがために…。それにしてもこの青木議員も1億円については「記憶がない」とのこと。見えすいた嘘を…。
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小泉チルドレン

2005-09-26 21:02:41 | ニュース・時事
テレビをつけながら夕食の支度をしていたら、小泉首相の所信表明演説の模様を流していた。野党のヤジを打ち消すかのごとく小泉チルドレンが拍手をしていた。民主党党首前原氏によれば拍手するようなところではないところで拍手が起きていたとのこと。さながら小泉親衛隊のような。どこの派閥にも属さないこと、即、小泉直属ということではないか。
郵政民営化が何であるか、法案に賛成した人に街頭で、また小泉チルドレンたちに
インタビューしていたが誰も答えられない。小泉チルドレンのひとりの料理研究家の藤野真紀子氏は、説明を受けたがわからないので旦那(自民党・藤野公孝参院議員)に聞いて復習すると発言していた。つまり内容もわからないのに賛成していたことになる。

旦那とのおさらいを終えたうえで説明して欲しいものだ。名目上は公務員であるが、独立採算性で自らの給料は自分で稼ぎ(つまり税金は一銭も使われていない。竹中も国会でそう説明)、その上黒字なので逆に税金まで納めている郵便局を民営化するメリットは何かを。確かに今は法人税を納めていない状態で民間企業と競争するのはフェアではないのでその点は改める必要があると思うが。

そんなことでは『拒否できない日本』で指摘している、小泉改革が実はアメリカ政府のアメリカの国益のための要望を実現している、という事実は知る由もないだろう。

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今日から始めるブログ

2005-09-26 15:28:48 | Weblog
男もすなる日記といふものを…ではないが、一念発起して今日から自分もブログ始めるにした。

というのはこんな経験があったからだ。それも別々のブログでたびたび。
あるブロガーの記事に反対意見を投稿したところものの見事に削除されてしまった。よっぽどお気に召さなかったのだろうか。あとで見てみるとその記事に対するコメントはそのブロガーの意見に同調するものばかり。

(自分の理解している)掲示板であれば一般的に反対意見だからといって削除されることはないが、ブログではどう処理するかは当人の胸先三寸。自分の思いをつづるにはやはり自分のブログを持つしかない。まもなく(9月30日)一太郎裁判の判決が出る。それを記録しておくためにも。
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