八国山だより

ノーサイレントマジョリティ!ごまめの歯ぎしりといえど、おかしいと思うことはおかしいと自分の意思を発信しなければ

米国産牛肉、12月にも輸入再開へ

2005-10-31 17:10:28 | ニュース・時事
<記事>
食品安全委員会のプリオン専門調査会(座長・吉川泰弘東大教授)は31日、牛海綿状脳症(BSE)の確認以降、輸入が止まっている米国産とカナダ産の牛肉の安全性について、生後20カ月以下の牛に限り危険部位を除去するなどの条件を守れば、日本の牛肉と比べて「リスクの差は非常に小さい」とする答申原案をまとめた。これらの安全対策が両国で守られるかどうかを厚生労働、農林水産両省に監視するよう求めた。安全委は一般から意見を募集し、12月上旬に政府に答申。これを受けて政府は12月にも輸入再開に踏み切る見通しだ。
</記事>

気は確かか、吉川さんよー! (▼、▼メ)メラメラ

次のような事実がある。

1)米BSE対策で手続き違反1000件以上-農務省発表 (2005年8月16日-日経)
【ワシントン=吉田透】米農務省は15日、BSE(牛海綿状脳症)のまん延防止策の一環として実施している脳や脊髄(せきずい)など特定危険部位(SRM)の除去について、今年5月までの1年半の期間に手続き違反が全米で1036件も見つかったと発表した。
 
2)「米のBSE汚染度高い」-プリオン調査会が評価案 (共同通信) 9月12日17時36分更新

米国とカナダ産牛肉の輸入再開に向け、安全性評価を進めている食品安全委員会プリオン専門調査会(座長・吉川泰弘東大教授)が12日開かれ、吉川座長が米国の牛海綿状脳症(BSE)汚染度は飼料規制の不備などから日本より高いなどとする評価案の「たたき台」を提示した。

9月に「汚染度が高い」と言いながらその舌の根も乾かないうちに「リスクの差は非常に小さい」とはどういうことだ。
「危険部位を除去するなどの条件を守れば」-守られるのか。1,000件以上の違反をしており、監督官庁が黙認しているあのアメリカが守るというのか。

20ヶ月以下の牛肉が安全だという根拠はどこにある。

すでに『拒否できない日本』で指摘されているように、日本はアメリカの都合の
いいように変えられている。この上にさらに食料までもいいようにあしらわれて。
政治家・官僚どもにはプライドはないのか。自分たちが安全なら国民はどうなって
もいいのか。

先日発表された自民党の新憲法草案の前文で次の一節があった。

「日本国民は、帰属する国や社会を愛情と責任感と気概をもって自ら支え守る責務を共有…」

国民に問う前に自分の胸に手を当ててよく考えろ。国や社会を愛情を持って支え守っていると言えるのか。

米国産牛肉問題で31億 ドル対日報復関税

2005-10-28 09:25:38 | ひとりごと
コンラッド議員(ノースダコタ州)など有力畜産州の約20人の議員が12月15日までに輸入の再開を証明できなければ年末に報復関税を発動する法案を上院に提出とのこと。
「科学的根拠を欠いた」日本の輸入禁止が世界貿易機関(WTO)の精神に反すると指摘とのことだが。

彼らはCustomer Satisfaction(顧客満足)という言葉を知らないのだろうか。輸入再開しないのは日本国民の多くが安全性に疑問を抱いてるからというのが分からないのだろうか。客が不安を持っているなら手を尽くし言葉を尽くしてその不安を取り除くのが売り主の務めだろう。

アメリカ産牛肉の安全性に疑問があるのは次の理由からである。
1)特定危険部位の除去が最も効果との主張だが、実際にやっているのか、またそのチェックができているのか不明。

2)肉骨粉の制限は牛では禁止されているが鶏や豚には許可されており、流用されないという保証はない。

3)20ヶ月以下の牛肉が安全であるという根拠が不明。また、アメリカでは牛の年齢の把握が正確にできていない。

4)日本や欧州と検査方法(3種類の検査方法を使用)が違い、せいぜい2種類の方法しか取られていない。


また、アメリカ自身はBSE問題のある国から輸入はしていない。つまりよそから危ないものは買いたくないが危ないものをよそに売るのはOKということである。

『拒否できない日本』で指摘されているように、アメリカは自分の都合の良いように日本の社会を変えている(小泉政権も唯々諾々として従っている、ということでもあるが)。その上さらに自分のやるべきことは棚に上げてさながらやくざのように押しつけてくる。

ブッシュ大統領が間もなく来日するが、だからといっておみやげ代わりにと妙な妥協はして欲しくないものだ。輸入するなら、万一何かあったときにどう補償してくれるのか取り決めをした上で合意して欲しいものだ。






沖縄基地問題

2005-10-28 06:51:11 | ひとりごと
沖縄の普天間基地はシュワブ沿岸移設で日米政府で合意とのこと(10/26)。
水面使用に関しては知事ではなく国に権限を移管する特措法を検討するとのこと。

あれ、確かアメリカは無条件で普天間基地を返還すると言っていたのに日本政府が
それに頬被りして代替施設を辺野古沖に作ることを検討してたんじゃなかったっけ。
2年ほど前に沖縄出身の女性からあるHPを通じて辺野古沖のボーリングを中止するよう
市長宛の嘆願書を出すよう依頼されファクシミリで送信したことがあったんだが。



首相靖国参拝に思う

2005-10-19 05:31:41 | ニュース・時事
私人というが、それならなぜ公用車を使い、SPを付けるのか。
小泉チルドレンの片山、佐藤議員なども私人と言うが、馬鹿を言うな。あんた達は思考が停止しているのか。マジでそう思っているなら庶民とは感覚がずれている。私人というなら一人で警備もなしでタクシーなり徒歩なりで行くのがよかろう。首相として身の安全がというなら、つまり、首相という公務の間は私人はありえないということである。
まず、これがテレビの報道を見ていてその場で思った率直な感想である。

「戦没者に哀悼の誠をささげることは当然」とは首相の言だが、それはA級戦犯が合祀されていないければそのその理屈は通るだろう。戦争を起こしたものと、その戦争に出征するように命じられて亡くなった一般国民とが同列に論じられてよいのか。新聞なども一緒になって勝っていると嘘の大本営発表に踊らされ、異論を唱えると危険思想と弾圧された庶民を。A級戦犯の合祀以前の靖国については中国も認めているとのことである。

靖国という一宗教法人に首相が参拝するというのは、明らかに政教分離の憲法に違反する。

また、外交政策として日本の生き方をどう考えているのか。中韓などの近隣と関係を冷却させ、対立したまま、アメリカべったりの今のやり方が日本の幸せになると思っているのだろうか。

麻生総務大臣は中韓以外のアジアからは抗議がない、と言う。それはそうだろう、他のアジア諸国は欧州の支配国から解放される結果となり、感謝している国もある(先日の日経にも出ていた)。だが、彼らと中韓が決定的に違い、だからこそ中韓が抗議をするのは、戦前に日本が彼らに対してした仕打ちのゆえであろう。

中国に対しても言いたいことはある。国内の政治の不満を海外に目をそらさせることでガス抜きをするのは政治の常套手段ではあるが、貧富の差が拡大し、その不満のはけ口として日本を利用し、あまつさえ20年間国家として反日教育を行っている。
将来を志向してそれはいかがなものか。

また、この60年間、先進国のなかで戦争をして軍隊が人を殺していないのは日本だけである。その事実にも目を向けてもらいたい。

さりながら、自らも反省が必要である。そして、ほんとうの謝罪を。日本が戦前中国でなをしてきたか。すでに何回も謝罪しているが、靖国がいまだに問題なのはほんとうの謝罪になっていないからであろう。同じ戦敗国であるドイツと比べればよくわかる。ヒットラーのナチスドイツの所業は日本のA級戦犯の比ではない。だが、その後ドイツがこのことで非難されることがないというのは、きちんと歴史のけじめがついているからであろう。

往来で

2005-10-17 15:18:27 | 日々の雑感
今朝は所用のため電車で都心に出かけたのだが、その道中で不愉快なことと、ちょっとほっとした出来事を経験した。

まずは不愉快な出来事。今朝は雨降りで傘を差し、歩道の水たまりを避けるように
して歩いていたら、あるところで自転車が追い越していったのだが、追い抜きざまこちらをにらむようにして走り去っていた。思うに傘差し運転をしており、こちらが水たまりを避けて歩いていて進路が変わったりしたのでブレーキで停車を余儀なくされたのかも知れない。
それは申し訳ないことをした。って、おいおい、それはそっちの逆恨みだろう!?

自転車は道路交通法により車両にあたる(自転車の交通法規)。したがって、自転車の走るところはあくまで車道の左側である。だが、道路標識で許可された歩道を走ることができる。
ただし、その場合も、歩行者の通行を妨げる場合は、自転車が一時停止しなければ
ならない。また、傘差し運転(正確には傘に限らずハンドルから手を放して運転すること)も道路交通法違反である。

歩道は「歩行者が歩く道路」であり、歩行者に対して絶対的な安全が確保されていなければならないのに、どけどけと言わんばかりに歩道を猛スピードで走ったり、ベルをリンリン鳴らしたりと我が物顔の自転車が多い。

自分の日常体験として、自転車が通行できない歩道を自転車が走っていても、前方から来るものは視界にはいるので対応できるが、後ろからでは、目は後ろについてないので重い荷物を持って歩いているときに、後ろから来られてベルをチリンチリン鳴らされてこっちが停止せざるを得なくなるのは腹立たしい。

自転車に当てられて転倒し、亡くなった人さえいる。厳密に罰則を適用しろなどとは固いことはいわないが、マナー向上とは言っても人の善意だけではどうしようもないので(たばこのポイ捨てがなくならないように)、車のように法規の講習が必要なのではないか。

以前スピードの出るシティサイクルで幹線道路を通って職場に通勤していたことがある。その時、横の小道からおばさんの乗る自転車がいきなり飛び出してきてあわや衝突でひやっとしたことがたびたびある(そうなるとこっちが車道に投げ出され車にひかれて重傷、下手すれば即死となる)。自動車免許の講習を受ければ、小さな道から大きな道に出る際はまず安全を確認してそれから出る、と習う。自転車乗りもこの点は常識としてしてわきまえておく必要があるのではないか。

もう1つ、ちょっと心暖まる出来事というのは電車内での出来事。
私が立っている、その前の座席の端っこに60歳代のご婦人とその娘さん、二十歳ぐらいの若者、それに20代前半の若い娘が雨のせいなのか、それぞれ微妙に間隔を空けて座っていた。その隙間をなくすと婦人一人ぐらいなら座れそうな間隔である。

ある駅で70歳代のご婦人と50歳代のその娘さんらしき二人連れが乗り込んできた。
70歳代のご婦人はどこかに席が空いてないかと探しているが、手近なところはやはり数人で微妙な隙間があるのだが寝ているのか目をつむっていて、チャンスがありそうなのは私の前ぐらいである。そのご婦人は背中を娘さんに支えられ、両手で手すりにしがみついている。誰か間隔を詰めて席をあけてやろうという人がいないのかなぁと見ていたが、誰もいない。ただ、その若者はちょっと隣も見たりして詰めた方がいいのかなぁというような素振りではあったが。

私も"こちらの方のために席を詰めていただけませんか"と言おうと考え、その4人の乗客をちらちら見たりするのだが、肝心の「こちらの方」である0歳代のご婦人がもう席とは反対の方向を見ていたりするので、"もう、いいのかなぁ"と躊躇していた。

ところがある駅でどっと乗客が乗り込んできて、それを機に状況が一変した。
席の端に座っていた60歳代のご婦人が、自分の膝の外側にあった傘を自分の体の中央に移すと同時に、他の3人の乗客(うち1人は連れだが)に詰めてもらうよう促し、70歳代のご婦人のために席を空けてあげたのだった。目的地までは半分ほど進んだ時間帯だった。やれやれ、よかったと思った。まだまだ人間も捨てたものではない。

もちろん、東京にも優しい人はいるが、私が電車で多く目にする光景は、老人などの優先席で老人が前に立っても若い人が席を譲らないということである。
いつぞやも東京メトロの東西線で20歳代の若い娘さんが優先席の座っていて、自分の目の前に60代半ばのおばあさんが立ったのに平気で座り続けていた。

"あなたは見たとおりお若いし、妊婦さんでもお子さん連れでもない。とすれば、どこか体が悪いんだろけど…。顔色も悪くないし、松葉杖をしているわけでもない。
あぁ、そうかぁ、じゃ、きっと頭か顔が悪いんですね"と言ってやりたかったのをじっと我慢した。