「日本全体がバブル期の雰囲気」…奥田会長が

【記事】
日本経団連の奥田碩会長は5日の記者会見で、株価が上昇していることに関連し、「日本全体がバブル期のような雰囲気を持ってきた。人が買うから俺も買うというムードになりつつある」との認識を示した。

また、奥田会長は、株価以外にも「日本全体が金目当てになりつつあると思う」と指摘。耐震強度の偽装問題を引き合いに出し、「ああいうことをしてまでも金もうけをしたいという倫理感に乏しい経営者が出てくるのは問題だ」と述べ、「前回のバブルの轍（てつ）を踏まないように、国民全体が行動しなければならない」と警告した。
（読売新聞） 12月5日21時44分

【コメント】
「バブル期のような雰囲気」になっているのはネットでのデイ・トレーダーが増えているからであろう。先日テレビでも放送していたが小学生でさえ自分の小遣いで株の取引を始めている。圧倒されそうな驚くべき低利率が長く続き、定期預金の利息も引き出し手数料で吹き飛んでしまうこの時代、一般人は大人も子供も生活防衛に走っても不思議はない。

企業の経営者についてはその通りだろう。某○上ファンドの社長などは金の亡者のような気がする。銀行は、この低利率の中未曾有の収益を上げている。我々の税金で立ち直って。
耐震偽装問題で生活・生命を脅かされているマンションの住人に対して、ローンの支払いを一時凍結とかそういうことを表明するところがないかと見ていたがどこもない。
自分が苦しいときは人に頼んで、人が苦しいときは知らん顔？

余談だがこの低利率は実質消費税の5%に相当するんだとか。消費税を上げるならいい加減金利も上げてほしいものだ。


倫理観といえばおかしいのは企業経営者にとどまらない。いわゆる「先生」と呼ばれる人たち－教師・警察官・医者・公務員（政治屋や高級官僚）－の傍若無人ぶりはどうか。権力を持っているだけにたちが悪い。特に政治屋や高級官僚。どこかのアニメ映画ではないが「日本のリセット」ができないものだろうかと思う。