折田不動公園の不思議

2022-06-07 00:00:01 | おさんぽ
散歩コースの一つに『折田不動公園』がある。横浜でも開発から20~30年程度の場所は、当初の開発時に里山を残したり、ブルでつぶしたりして、結局は、つぶしたところに人が住んで、残された場所を公園にしている。



その一つが『折田不動公園』。『折田』は『おりた』と読む。



ちょっとした丘があり、最も低いところから最も高いところまでは高低差が少しある。一部は普通の公園のように整地され、こども用のやや危険な遊具が設置され、かなり立派なトイレもある。とはいえ、週末の早朝には早い者勝ちというルールにより、超高齢者達がグラウンドゴルフのために占拠し、プレー上の細かなことで声を荒げ見苦しい。トイレは公園利用者ではなく、周囲の住宅の小改装工事などの業者などが利用している。



ところで、この公園には『折田不動公園』という名称が与えられているのだが、奇妙なことにバス停の表示は『折田公園』となっている。『不動』はどこにいったのだろう。

ここで『不動』のことだが、『不動尊』だそうだ。『不動尊』というのは仏教の『不動明王』のこと。『不動明王』というのは例えば真言宗では、大日如来の化身と言われる。任務は愚かな人間に仏教を広めること。教えに従わないものを無理やり痛めつけるわけだ。それだから怖い顔をしている。大物の不動明王になると、童子という子分を連れている。




そして公園内を歩くと、小さな石碑を見つけた。

ふどうそんあと、と刻まれている。

つまり、ご不動様は、この公園の中にあったのだが、今はいないということだ。不動とは、ゆるがないことなのだが、いなくなってしまったわけだ。これが公園の表記に二通りある所以なのだろう。

ところで、ここにあった不動尊がどこに行ったのか。実は、ネット上に情報があったのだが、確認できていない。情報の場所に行ったのだが、数年前にずらっと家が建ち並んでしまった場所だった。そこには「不動尊跡」といった手がかりの石碑もないわけだ。調査を進めるしかない。

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