岡山の酒を飲む正月に思う

2015-01-09 00:00:51 | あじ
mannennyuki岡山で酒を3本買って、正月の横浜で飲んでいるのだが、総じて「変わった味だ」。米の種類も色々あるし、酒蔵所も数多くあるので、県民性でもある『内輪喧嘩好き』の結果、隣の兵庫(灘)とは異なる小規模無数メーカーの競争みたいになるのだろう。

で、たとえば倉敷は観光地なのだが、実のところそんなに盛り上がらない。岡山=台北便も、先日から休航になった。リピーターがないらしい。

観光の目的と言うのは色々あるのだが、街並みを楽しむというのが最も倉敷らしい楽しみ方なのだろう。それから美術館巡り。和風旅館もある。

一方、微妙なのが料理。瀬戸内料理は魚や蛸を用いたものが多いが、味が細かい。ままかりなんか一回焼いてから煮る。瀬戸内の魚は小型でさらに味が細かい。あまり鯛やフグのようなはっきりした味は好かない。

そして、さらに困るのが、「普通の日本酒」というものを料理屋は出さない。純米酒とか大吟醸とか、さらに山田錦ではない岡山産の米を使うので、なじみのない濃厚で甘口の酒が多い。実際に地元の人は、普通の全国版の日本酒を飲んでいる。メニューには高額の珍味の酒ばかりで、普通の酒はないかと聞くと、置いていないと言われる。2合(と言っても正味1合)で1,000円くらいだ。

sake2要するに、観光客=一見客と決め打ちして、3000円の料理に4000円の酒代を上乗せしようとするわけだ。

年末にも横浜からの酒好きのお客さんと倉敷で飲んでいて、次々に銘柄を変えて大人飲みした後、「全部口に合わない」ということになって、次回は神戸で宴会と言うことになってしまった。

わたしも、常飲酒は「酔鯨(高知)」である。(ウイスキーは「余市」と「タラモア・デュー」)