無心という厄介なコトバ

2015-01-24 00:00:00 | しょうぎ
数十年前に手に入れたかなり大きな湯呑み茶碗。内径が直径で7センチ、高さは9センチ。計算すると、3.5×3.5×3.14×9.0=346ml。約2合である。もっぱら、焼酎の湯割りを飲んでいる。元々、お茶を飲んでいて茶渋で汚れていたが、焼酎を飲んでいるうちに段々ときれいになってきている。

musin


それで、デザインだが「無心」と書かれていて、反対側に中原元名人の似顔絵が描かれているが、眠そうな顔になっている。勝負に対して無心になるというのが本意なのだろうが、その頃、別の場所である女性に対して無心していたわけだ。というか相手の女性が無心したのかもしれない。

で、無心というのは、勝負では「相手を屈服させようという心を抑える(つまりアドレナリンコントロール)こと」を意味するのだが、相手におカネや肉体関係をおねだりするときにも使われる。いったいどういうことなのだろう。

つまり、仏教的には、心は、「相手を思いやる善の心」と「相手を痛い目に合わせる邪の心」があるとされる。勝負での無心とは「相手を打ち負かせようとする邪の心」を無しにすることを意味し、お金の無心の場合は、「相手を思いやる気持ちという善の心」を無しにすることを意味するようだ。

しかも、善の心と邪の心を統合した「統合的心」を無にするというのが、幼児的に「無心に遊ぶ」というような時に使われる。

さらに、漢字の本場の中国では、「心」は日本語の心より広い意味を持っていて、「考えて何か行動しようと思うこと」まで含んでいて、その場合、「無心」というのは、色々と考えたことを全部ナッシングにすることを意味するようだ。

私の場合も、一日の終わりに焼酎湯割りを飲んで、きょうのできごとをすべて忘れてしまおうというのだから、中国式なのかもしれない。

もっとも、機会があったら、誰かに何かを無心してみたいものだと思っているのだが、なかなか機会に恵まれないものだ。



さて、1月10日出題作の解答。

c12


▲4四歩 △同金 ▲同金 △同玉 ▲3四金 △5四玉 ▲3六角まで7手詰。

駒交換など詰将棋であってもいいのだろうか。

動く将棋盤は、こちら


本日の出題。

0124m


長いのだが、だらだらと惰性的に続く。初手を見つけた後は無心になるといいかもしれない。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数を記していただければ、正誤判断。