先週土日のこの大会の2日間において審判での反省は、いつもながらまったくないということはない!?
まず初日、六合中学では、あんなに注意していこうと思っていたボークを、やはりこの日もひとつ見逃してしまった。
実際には見逃したというよりも、あまりにもあっけらかんと軸足を踏み外さず1塁への偽投をやられたので、藤枝KAWA氏、島田若手SUZUKI氏ともどもゲームを進めてしまった。
試合終了後の反省で、ようやくあれ明らかにボークだねと確認するのがお互いやっとだった(!?)
どうしても瞬間的にボークをかけないと、タイミングを逸し、間の抜けたコールとなってしまう。
そうなると遅れてコールすることの怖さか、説得力の無さか、そのままで済ませてしまう。
これはまずい。
おそらく見逃す時はたいてい集中力を欠いている時で、投手から目をそらしたり、あるいはバッターの手元で一瞬投手が見えなくなったりと、何らかの原因がそこにはある。
このボークをコールするタイミングでいい思い出もある。
今でも覚えているが、高校野球の夏の選手権大会で、あの藤枝T岡氏と組んでいたときのこと、T岡氏が球審、私が2塁で内野に位置していたとき、一塁けん制のピッチャーの軸足が投手板後方ではなく、横に移動、そして踏み出してのけん制であった。
この時、T岡氏と私は同時にボークのコール。
こんなことがその逆の私が球審、T岡氏が2塁のときにもあった。
これらの時は即ボークをコールできたが、今思えば、やはり集中していた時である。
T岡氏といえば、甲子園講習会組。
このときには私も甲子園レベルか!?m(_ _!)mとも思ったが、どうもその時以来(!?)こんなにスムーズにボークをコールすることがなくなった。
ということは、あれから集中力が、技術が右肩下がりとなってきたということか!?
とにかく、ボークは、おそらく審判員にとって、いや私にとって永遠の課題か!?
2日目の吉田中学での課題は、デッドボールと3人制の打球判定の責任範囲。
最近の中学生は、バッターボックスに向かってくる投球に対して、ボールを見ながらよけるのではなく、ボールを見ずにしゃがむ!
これはとっても危険。
今回もそんなケースが2回あった。
そのうちの1球は大きく曲がるカーブで、ヘルメットのつばに当たったが、きわどいボール。ストライクといってもおかしくないほどのいい球。
ここで私は、デッドボールとせず、ボールデッドにしてボール。
さすがにボールを避けようとしている動作は見られなかった。
このことについて後の反省会で、焼津KAWA添氏からデッドボールにしておいたほうがいいのではと指摘される。
特にこだわりはないので、素直に了解する。
もう一つの3人制の打球判定の責任範囲のケースは、緊迫する1点差ゲームの豊田中学と和田中学の最終の場面。
1点を追う豊田中学の2アウト後の最後の攻撃。
しかもランナー1、2塁とワンヒットで同点となる場面であった。
最後の打者の鋭い打球は、レフト前へのダイレクトかショートバウンドかの際どいライナー。
これをレフトが前進で地面すれすれでダイレクトキャッチ。
ここで試合終了となる最後のアウトの場面。
おそらく焼津若手ユウタ君のキャッチキャッチキャッチ、ヒズアウトの大きなジェスチャーがちょうど似合う(!?)ほどの大事な場面であった。
この時、球審の私、1塁のKAWA添氏、ショート前に位置していた3塁島田KAWA村氏ともどもキャッチの確認はしたものの、だれもアウトのコールをせず、レフトが喜んでつかんだボールを高く掲げてホームに帰ってくる姿を見ながら、流れに任せて選手を整列させた。
後で3塁島田KAWA村氏は、内野に位置しながらも小さくアウトのジャッジをしたと聞いたが。
試合後の反省会で私はあえてこの時のジャッジは誰がするのかと二人に疑問を投げかけた。
もちろんこれは、失礼ながら大ベテランのKAWA添氏や島田KAWA村氏のメンツを台無しにすることとなるかもしれないと、後ろめたさはあったが・・・。
この時、次の球審で控えていた島田UNO氏も加わり、検討した。
初めは、内野に入っている3塁が外野に出てきてジャッジてもいいのではないか、あるいは、内野に位置してジャッジするのか、とかいろいろ思案した。
そのうちUNO氏が審判メカニックスを持ってきて回答を見る。
なんと・・・、責任は球審の私であった。
これには驚いた。
あえて大ベテランに恥をかかすこととなるかもしれない問題を提起して、でも、今後の審判道のためにはと口火をきった。
そこには万が一にも私の守備範囲などとは頭の片隅にもなかったことだった。
それにしてもレフトまではだいぶ遠い。
しかもショート前に位置するKAWA村氏を差し置いて、私がコールするのか・・・。
あまりの不可思議に、UNO氏が見ていたメカニックスを奪い取り(!?)あらためて見直すが、やはり3塁塁審が内野に位置した場合のレフトフライは、定位置までは球審と書いてある。
試合前の打ち合わせで、ライン際のファウルフェアは球審の私が見ますからといったが、実はそれはレフト線定位置まで見ますからと言わなければならなかったのだ・・・。
この時、ダイレクトに取っただとか取らなかったのだとかのもめることはなかったが、地面にボールがついたつかないなどのぎりぎりのプレーで誰もジャッジしなければ、もめる原因となっただろう。
白熱する好ゲームで、最後ミスをして中学生選手たちに不快な思いをさせなくて良かった。
それにしても、よく今までこれで3人制をやってきたものだ。(^^!)