今日は中学生の審判。
しかし、この大会名すらもよく覚えていないが、今回30数回目を迎えるという結構伝統ある大会。
中学関係者の間では、おそらくこの大会を知っていたが、要は、中部地区大会ではあったが、今回この榛南地区に会場がきたことで、私としては初めてこんな大会があることが分かった。
しかし、この大会は結構大事な大会。
来年の春先に行われる中学選抜大会、いわゆるSBS杯大会への出場に関係するようだ。
今回の中部地区大会は、静岡県中部地区内の各地域からの勝ち上がりが出場する大会。
ではどんな目的で?
この大会の出場チームは、すでにSBS杯大会への出場が決まっている。
その各チームの中で、この大会で優勝すると、そのチームの地元地域の中学校で、この優勝チームと決勝で敗者となってSBS杯に残念ながら出場できなかったチームが、出場できることとなる。
いわゆる、この大会の優勝チームのSBS杯出場地元枠が2校に増えるのだ。
そんな大事な試合を一つジャッジすることができた。
吉田町大井川河川敷の清流グラウンド。
対戦は、地元吉田中学と静岡常葉橘中学。
昨日までの暖かい気候が、今日は曇りで風が少し冷たい。
しかし、グラウンドは、中学生のはつらつとした声で、熱気を帯びる。
ちなみに、もし吉田中学がこの大会に優勝すると、この地区で準優勝となっていた相良中学がSBSの出場権を得ることとなる。
地元ライバル校のためにも、ぜひ勝ち進みたい試合である。
今日の主審は、川根からわざわざ来ていただいた、川根の大御所松田氏。
また1塁は、島田から高野連審判を始めて3年目というこれから期待される山口氏。
そして私が3塁と、3氏による3人制。
試合は、実力からして常葉橘中学が優勢かと思ったが、吉田中学のピッチャーの結構キレのいい速球と、逆に荒れている球に常葉橘中学が打ちあぐみ、中盤まで2対1で接戦。
このままいくのかと思ったが、残念ながら、ここぞという時の常葉橘中学の勢いで、フォアボールをきっかけに、バント処理の3塁手の1塁への悪送球、ツーランスクイズなどをことごとくきめられ、終盤あと1点で7点差コールドというところまで点差が開いてしまった。
しかし、なんとかコールドは免れたが、健闘むなしく、吉田中学が負けてしまった。
ということは、相良中学も、一縷の望みであったSBS杯への出場もなくなってしまったということである。
ところで、今日のこの清流グラウンドに、県連のOZUMA審判長が、なんと第1試合の開始前から会場入り。
そしていつもながらの眼光鋭く、試合会場の、各チームのそしてゲームへの監視をしていた。
まずその標的(!?)になったのが、藤枝ベテランNAGA井氏。
通常そこまで気を配るか、というところにまずOZUMA審判長はご指摘。
NAGA井氏は、このグラウンドにJABBのウインドブレーカーを着てはきたが、その中は、アンダーシャツ。
その着かたがNAGA井氏独特の、いつもながらのウインドブレーカーをはだけた着こなし。
これではアンダーシャツがもろ見えるが、私たちにとっては、その恰好を見ても何とも思わなかった。
それが、OZUMA審判長が顔を見合わせるなり、審判シャツはどうした、と切りこみ。
県連審判長は、ここまで審判の身だしなみに気を使うのかと、関心(!?)してしまった。
もちろん自分の配下である審判員一人ひとりの身だしなみの乱れは、自分の責任になってくるので、気を使うのではあろう。
ところで、そんなOZUMA審判長が私たちの試合を最初から最後まで見ていていただいたが、試合後特に指摘されるところはなかった。(というか、あえて聞いてはみなかったが・・・。)
まあ今日は、この頃ろくな事がない清流グラウンドにしては、無事に終えたゲームであったので、特に問題はなかったのだろう。
しかし、私たちの次の試合では、その始まる前から、すこしピリピリとした、いつものOZUMA審判長の眼光が、鋭く至る所に向けられた。
その第2試合の球審は、残念ながら(!?)榛南支部しがない印刷屋審判員。
OZUMA審判長は、手下の(!?)しがない印刷屋をことごとく呼びつけ、あ~だこ~だと指示しまくっていた。
たとえば、シートノックの時、背番号がついていない選手がグラウンドにいる、あるいは、シートノッカーの監督自ら選手と同じスパイクではなくズック靴でノックをしている。
これは通常担当審判が気づき注意することで、そのチーム自体が反省すべきこと、審判長自ら指摘をされるまでもないが、審判長は、いちいちしがない印刷屋を呼びつけ、その都度注意して来い、やめさせろと指示する。
天下の全軟連県連審判長OZUMA氏自らの特命を受ければ、勇んで命令にそって行動すべきもの。しかし、しがない印刷屋はその都度あっちへ行ったり来たりで、いい加減(!?)うんざりの様子に見えたのは私だけか・・・。
そして決定的だったのが、清水のチームから攻撃中の川根チームの打順の誤りを指摘するというトラブルが生じた。
しがない印刷屋は、右往左往していたが、そのうち実際に打順誤りであったことが分かる。
この時OZUMA審判長は、本部席にどかっと座っているかと思えば、いきなり川根チームのベンチに向かって打順の誤りの確認に自ら行く。
そして誤りが判明。
しかしさすがはしがない印刷屋審判員。
打席が完了していない時での打順誤りのアピールであったのでそのままカウントを受け継ぎ正規打者に引き継ぐ。
その時のOZUMA審判長の興奮度は?とハラハラドキドキであったが、清水チーム監督のアウトではという疑問にもしがない印刷屋が冷静に説明して事なきを得て継続して、なんとか納まる。
私はその後、所用があるのでしがない印刷屋の球審試合を最後まで見ることはできなかったが、無事に終えてくれたか心配の第2試合であった。