突如の川勝知事引退表明、辞職届・・・、そしてその後は、一気に県知事選挙・・・。
今巷では、即座に立候補宣言をした2人の候補者への関心が、一番の話題だ。
国の要職を務めた逸材が、地元出身の静岡県に身を投じようと決意した。
資質温厚、考えも奥深い生まれながらに身に備えていた才能を、静岡県に生かしたいとの表明・・・。
私も、過去仕事柄、当時の副知事であった候補者に、何回かお会いして一言二言アドバイスをいただいた記憶がある・・・。
一方、元浜松市長は、その知名度、バックボーン、そして地方行政に長年携わってきた実績で、静岡県知事候補者としては、申し分のなしと県民が認める・・・。
さて、この二人の候補者を推薦する母体が、今だはっきりしない状況・・・。
県議会第1党の自民改革は、今後の両者の政策、信条をヒアリングしたうえで候補者の一本化を進めるという。
一方、第1党以外の野党勢力は、これも両者からのヒアリングの後、候補者を選定するという・・・。
今、自民改革とそれ以外の県議会各党は、疑心暗鬼で県知事候補者選定を何とか進めようと汗水流しているところだが、県民にとっては、躊躇せず即座に推薦候補者を決められないのかと疑問に思うところだ・・・。
おそらく、単純に見れば、県議会第1党の自民改革が推す候補者に、他の県議会野党が相乗りするわけがない、当然に一方の候補者の推薦となるのが普通だ・・・。
知事候補者としてふさわしい人物なら、与野党も関係なく、満場一致で推薦候補者が統一される。
しかし、推薦の選考が簡単にいかないところに、県民が理解できない政治のパワーというものが複雑に絡んでいるのだろう・・・。
自分の政党に有利に働いてくれる知事を推薦したいのは当然だ。
2人の候補者は、いわば静岡県で言えば、中部地区と西部地区の出身、単純に中部と西部の色が両候補者に濃く表れて見える。
しかしそこは、両候補者とも誰も求めていない「オール静岡」と、第一声で訴える。
要は、地域の色が濃い二人にとって、県内広い範囲からの票集めが、勝敗につながると敏感に思っているのだろう・・・。
温暖、温和な県土に培われた(!?)県民の中庸な思考は、はたしてどんな政策、政治手腕を求め、県知事を選択するのか・・・。