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医療専門学校閉鎖へ 島根県吉賀、経営難で21年度末

2019年03月08日 22時57分16秒 | 地域
医療専門学校閉鎖へ 島根県吉賀、経営難で21年度末
2019年3月8日 (金)配信中国新聞

 島根県吉賀町の六日市医療技術専門学校を運営する学校法人「六日市学園」が、経営難を理由に同校を2021年度末で閉校させる方針を固めたことが7日、分かった。さらに系列の六日市病院の常勤医師8人のうち、2人を他地域に異動させる方針も町に示している。背景には、専門学校経営に対する町の支援姿勢への不信があるとみられる。
 専門学校は、島根県西部を中心として、県内外に医療、福祉人材を多く供給する施設。同町の六日市病院は中核的な病院で、学校の撤退と病院の態勢縮小は、地域医療に大きな打撃を及ぼす可能性がある。
 町などによると、同校は1993年に六日市学園介護福祉専門学校として開校。97年に看護科を開設した。定員割れで赤字が続いており、学校の関連グループの複数の病院による寄付で経営を維持してきた。学校法人は「これ以上の赤字の穴埋めは難しい」として昨年11月、国や県の制度を活用した新たな財政支援や、留学生の受け入れの支援などを町に要請した。
 町は今月6日、現時点での財政支援は難しいが、新たな支援制度の創設を国や県に要望し、日本語教員の確保を助ける制度を創設すると回答。これに対し、学校法人の重冨亮理事長は「町の財政支援がなければ事態は好転しない」として、今春入学する学生が卒業する21年度末に閉校する意向を決めたという。
 さらに、六日市病院を運営する社会医療法人「石州会」の理事長も兼ねる重冨理事長は、今年6月末までに石州会の理事長を辞任して常勤医師2人をグループ内の他地域の病院に異動させる考えを示しているという。重冨理事長は、今月中に見込まれる学校法人の理事会が終わるまで「取材に応じられない」とコメントしている。
 岩本一巳町長は「地域医療の維持に向けて全力で取り組む」と話し、新たな医師確保などの対応を急ぐ考えを示している。

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