「へぼ将棋王より飛車を可愛がり」
この川柳に詠われている「へぼ」って? なあに?
電子辞書にお世話になるとこうあった。
① 平凡の略か。へた。技がまずいこと。まずい人。
② 野菜果物のできの悪いもの。
*** (ここから本論)
へぼでいいなあ。へぼがいいなあ。
巧い人とはソリが合わないよ。
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「へぼな人は人生を生きたことにはならない」なんてことはない。断じてない。だから、そういう生き方しか出来なくても自虐しないでもいい。自己卑下する必要はない。
そういうことが70年経ってやっと分かってきた。でもまだ山霧が薄れた位。
上手を憧れたものだ。巧い世渡りをしたいと願ったものだ。そこにしか価値がないなどと思っていた。横柄だった。
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へぼには、へぼの暮らし。これはへぼになって見ないと分からないはずである。どれが最高かなんてその身になってみないと分かるまい。
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へぼでない人を羨むことはなかった、そういうことがうっすらと分かりかけて来ている。遅きに失したが。
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へぼが見上げる空も青い空。身上げる空はそれ以上でもそれ以下でもないわい。
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