先日、北の畑を、車で通りかかって、見ていたら、南瓜の苗の4株が、ウリハ虫の被害を受けていた。かなり酷く。「助けて!」のサインを傍受した。
殺虫剤はある。出動させねばならない。間に合うかどうか。
先日、北の畑を、車で通りかかって、見ていたら、南瓜の苗の4株が、ウリハ虫の被害を受けていた。かなり酷く。「助けて!」のサインを傍受した。
殺虫剤はある。出動させねばならない。間に合うかどうか。
発見! 庭の片隅に瓢箪が発芽していた。ぞろぞろと。自生だ。去年のが、殻を破って、発芽したのだ。はじめ、なんだろうと思った。よくよく見ていたら、瓢箪だと分かった。もう10cmは過ぎている。5~6株はある。
どうしよう。欲しい人がいないだろうか。
食べられはしない。鑑賞するだけだ。欲しい人がいるかどうか。
捨てるに忍びない。そのままにしておくか。蔓が伸びてきたところで、支柱くらいは立ててあげてもいい。近くの高い椿の木に上って行けるだろう。
そよそよそよそよ。風が吹いている。茄子の広い葉っぱを揺らしている。アスパラガスの細い葉っぱを揺らしている。これだけそよそよそよされたら、眠気を催してしまいそうだ。まもなく午後3時半になるところ。
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お爺さんは昼寝を終わった。やや寝過ぎた。4時になったら又畑に出よう。することはある。いろいろある。してもしても、それでもあ畑の畑の植物は人の足音を聞いて育つ、と言われる。それほどに愛情の頻度が必要になる。こまめに愛情を施す。(人間から植物への愛情流入は、即、植物から人間への愛情返還になっているはずだ。そんな顔をしている)
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午前中、落花生の苗(合計で20株ほど)をすべて移植し終わった。薩摩芋の蔓(ベニアズマの品種)も2束、20本、植え終わった。白オクラ苗(これも15株ほど)も植え込みが済んだ。汗を掻いた。シャワーを浴びて、着替えた。一仕事を為し終えた快感を与えられた。
さ、そろそろ畑に出て行こうか。10時を回る。
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畑に出て行けば、するべきことが沢山見つかる。
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ちょこちょこちょこする。へなへなする。よろよろする。
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発芽した韓国南瓜(ズッキーニに酷似している)の苗を移植すること。発芽した白オクラ苗を移植する。薩摩芋のベニアズマの蔓を植え付ける。落花生の苗を移植する。発酵鶏糞を施肥する。水撒きをする。西瓜の敷き藁をやり直す。
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これだけあれば、一日はあっという間だ。
ゴールとは到達地点だ。最後に此処へ来る。
(最後のゴールが、楽しい楽しい楽しいのパラダイスであれば、文句はあるまい)
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ゴールからの再スタートはあるか?
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あるように思う。
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なぜか?
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魂は永遠に進化向上を目指しているからだ。
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だから、留まることがない。ストップしない。
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ストップしないのであれば、そこはゴールではないだろう。
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ゴール無しだ。
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進化向上をするたびに、魂の光輝く明るさは強くなる。
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で、星になる。明るい明るい明るい光を強くする。
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星の生滅が繰り返される。
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宇宙がそのたびに膨張する。
植物はどうして言葉を獲得しなかったのだろう?
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言葉のプラス面とマイナス面とを総合判断したら、この無言語に到達したのだろうか?
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それとも、数億年の進化の過程で、もう言葉のときを超出して来たのだろうか?
(おしゃべりの時を去ったのかもしれないなあ)
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超出したら、悟りを得た。いまは、その悟りを吟味して味わっているときなのかもしれない。
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夏野菜の茄子も胡瓜もトマトもお喋りをしない。(人間女子会のするお喋りはあんなに楽しいのに)
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南瓜も西瓜も、座禅をしたまんまだ。
諸行無常 是生滅法 生滅滅巳 寂滅為楽
「四句偈」より (「雪山偈」とも)
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諸行は無常なり。是は生滅の法なり。生滅滅しおわって、寂滅を楽と為すなり。
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存在しているものはみな変化をする。変化こそは生滅の姿にほかならない。だが、その生滅の変化もやがて滅し終わるときが来る。そのときのこころの平安こそが最高の楽しみである。生まれて死んで、完結完了する。完結完了こそは、ゴールである。ゴールは無上永遠の悦楽である。
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変化の刻々を過ぎ去って行けば、無変化のとき、永遠の涅槃が訪れる。
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いいゴールでよかった、と思う。
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個を離れて全体に合一することだろうと、思う。
生まれて、生きて、成育して、勢力を張って、ピークを迎えて、次世代をもうけて、ターンして、やがて衰えて、枯れて、病んで、死ぬ。それを一生にして、完結するイキモノたち。
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完結したら、もう後を濁さない。心配をしないで、悉皆成仏(しっかいじょうぶつ)する。
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感謝して感謝して、悉く皆、寂滅為楽(じゃくめついらく)する。
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お釈迦様だけではなく、生きた者はみな、涅槃(ねはん=こころの平和と安心)に入る。
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それぞれが完全燃焼して、消え果てる。上手い仕組みだ。
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何世代も何世代も、何世代も。永久永遠にこれを繰り返す。
♪ ほろり涙で風呂焚く嫁女よ、煙いばかりじゃないらしい ♪ 新相馬節の歌詞より
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民謡は歌詞がいい。短い句のなかに、ドラマが詰まっている。
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嫁いでは来たものの、苦労苦労苦労。苦労を背負い込まされる。風呂焚きは新婦の仕事。大家族が入浴を済ませるまで寒い外にいて、夜遅くまで五右衛門風呂の薪をくべる。入浴は最後の最後。涙が零れてくる。
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それを理解して、民謡にして歌ったのだろう。
我が家の畑のニンニクを初収穫しました。玉が小さい! 肥っていない。下手くそだなあ。これじゃ、農業従事はできない。
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1個(の一部)を料理に。少しだけ食べて見ました。昨日、夕食の料理に家内が、ニンニクを加えてくれました。匂い、味は変わりません。