The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

ドラマ化された英国ミステリ小説 : その(9)

2023-01-29 | ドラマ化された英国ミステリ小説
『刑事マシュー・ヴェン 哀惜のうなり』

”The Long Call”

以前AXNミステリで放送された『刑事マシュー・ヴェン 哀惜のうなり」の原作で ”あの” アン・ク
リーヴスによる”The Long Call” (原題)がようやく翻訳出版されるそうです。

ドラマは既に昨年日本でも放送になりました。

2021年製作されたITVのドラマ化作品は、以前コチラでも少しご紹介しましたが、

監督:リー・ヘイヴン・ジョーンズ
脚本:ケリー・ジョーンズ
出演:
マシュー・ヴェン:ベン・オルドリッジ
ドロシー:ジュリエット・スティーヴンソン
デニス:マーティン・ショウ






ドラマの内容紹介は、
≪絵画のように美しいイギリスのデヴォンを舞台に、20年ぶりに故郷に帰ってきた刑事マシュー・
ヴェンが、閉鎖的なコミュニティの秘密に関わる事件を解決していく。
主人公の刑事マシュー・ヴェンはノース・デヴォンの厳格なコミュニティの中で育ったが、そのコ
ミュニティと家族から拒絶され、故郷を離れていた。マシューは父親の葬儀に立ち会うため、20年
ぶりに故郷に戻ってきたが母から冷たくあしらわれてしまう。そんな時、付近のビーチで首にアホ
ウドリのタトゥーを入れた男性の遺体が見つかり、マシューも捜査に加わることになる。
やがて捜査が進むにつれ、マシューが20年前に去ったコミュニティに潜む秘密に直面することにな
る・・・。
事件の結末は?そして、マシューは母、故郷と和解できるのか?

本国では、バーナビー警部、ヴェラ、ルイス警部といった数々の傑作ミステリーを放送してきたITV
らしい正統派ミステリードラマでありながら、LGBTQ+を扱ったドラマである点にも注目を集め、
評価を得ている。主人公のマシューを演じるベン・オルドリッジは、話題作 「Fleabag フリー
バッグ」等数々のドラマに出演する人気俳優であり、彼自身もLGBTQ+であることを公言している。
さらに、「孤高の警部 ジョージ・ジェントリー」の名優マーティン・ショウがドラマのキーパー
ソンを演じる。≫

ドラマは勿論観ましたが、正統派ミステリである事は勿論なのですが、番組紹介にもある様に色々
考えさせられる内容でもありました。
マーティン・ショウを久し振りに見られて懐かしかったし・・・・。 流石の存在感です。



原作は、
"The Long Call"


シリーズ一作目がハヤカワ・ミステリ文庫で刊行が発表になりました。

『哀惜』 ハヤカワ・ミステリ文庫
3月23日発売予定

日本での原作翻訳版の出版は少し先の発売になりますので、現時点ではカバー書影は発表され
ていません。

原作内容概略は、
≪イングランド南西部の町ノース・デヴォンの海岸で男の死体が見つかる。捜査に当たること
になったバーンステイプル署の刑事マシュー・ヴェンは、彼が殺害された裏には何か隠された
秘密があるという直感する。捜査を進めていくごとに事件の関係者は増えていき、マシューの
パートナーまでもがこの事件に関係していることが判明し……。事件は絡み合う糸のように
複雑の一途をたどり、そして新たな事件が起こる。≫
”読む者の胸を揺さぶる巨匠の新たなる代表作が登場です” ← とあります。

これまで何度もひつこく書いてきましたが、”ヴェラ”、”シェトランド”等の原作者でありCWA賞
他数々の文学賞を受賞する英国推理小説界の至宝アン・クリーブスが2019年に発表した作品です
が、ITVでドラマ化され 上に書きました様に日本でも既に放送されたのですが この度遅れ
て原作が出版されるとの事は遅ればせながらではありますが大変嬉しいし、楽しみです。

当然ですが 原作も出版され次第読むつもりです。

尚、ドラマは現在放送予定は出ていない様ですが 原作が出版されたら再放送があるのでは?
と思っています。 その時はご紹介しましょう。




(source : ITV, AXNミステリ―、Hayakawa & etc.)



”The Christie Affair” (原題)原作とドラマ情報

2023-01-25 | アガサ・クリスティ
-アガサ・クリスティ11日間の失踪事件の謎-


これから刊行予定のミステリとして次に載せるつもりでいた『The Christie Affair』ですが、見逃して
いた同作のドラマも製作されるとの情報もあり、両方一緒にして”アガサ・クリスティ”のカテゴリーに
含める事にしました。

先ず、原作の『The Christie Affair』について、


原作はニーナ・デ・グラモンが世界で最も有名なミステリ作家の実際の11日間の失踪事件を元に描か
れた衝撃のサスペンス!
とのことで、これから翻訳出版される予定になっています。

内容概略は
≪ 1926年12月2日、36歳のアガサはひどく落ち込んでいた。作家の仕事はうまくゆき始めていたが、
数か月前、最愛の母親を亡くし、夫のアーチーはアガサより10歳ほど若い下流階級の事務員の娘ナン
と愛人関係にある。ナンに忠告をし、アーチーを取り戻すべく夜を共にした翌朝、アーチーは無情に
もアガサに別れを告げて、ナンと再婚すると宣言した。大喧嘩の果てにアーチーは出ていき、残され
たアガサはアーチー宛てと幼い娘テディの乳母宛てに手紙を残して失踪する……。≫

アガサ・クリスティの失踪事件に関しては 当時も大きなニュースとして報道されましたが、現在
も未だその真相は明らかになっていない為 これ迄の色々な小説、映像化もされて皆様も良くご存
知の事件だと思います。



個人的にも1979年公開の”Agatha”『アガサ愛の失踪事件』を思い出します。



当時映画館で観た事を良く覚えています(古い!)し、大分前に記事にした事もあります。
この作品は、ヴァネッサ・レッドグレイヴがアガサ・クリスティ、そしてダスティン・ホフマン、
ティモシー・ダルトンと共演。
色々な意味で印象深く記憶に残っています。

又、ドラマでは、2018年の ”Agatha and the Truth of Murder” 『アガサと殺人の真相』にも取り
入れられていました。

概要はコチラに書きましたので、宜しければご蘭になって下さい。


そんな、未だに謎に包まれたクリスティの失踪事件ですが、 上記”The Christie Affair”がドラマ化
されるとの情報が出ていました。

ニーナ・デ・グラモンによる原作では、アガサの夫アーチボルドの愛人ナンを主人公として描かれて
いるとのことですが、その主人公ナン・オディアを演じるのがデイジー・リドリー。



ドラマの詳細、他の出演者等現時点では発表されていませんが、撮影は既に開始されている様で 
2023年内のリリース予定との事です。

ドラマの詳細、原作本の翻訳刊行など情報が出次第追記します。


(source : viriety.com, BritishPeriodDramad, Hayakawa & etc.)



これから刊行予定海外ミステリ : 特に期待大作品 : その(2)

2023-01-22 | ブックレヴュー&情報
前回に続き、現時点では発売日、日本語タイトル、カバーは未発表ですので原作タイトルのまま
でのご紹介です。

今回は一点集中で ”特捜部Q” シリーズの新作情報です。

※ 特捜部Q ”Natrium Chloride” ユッシ・エーズラ・オールスン


デンマーク発世界的大人気作品。 累計で1,000万部以上売れているとか。
その ”特捜部Q”シリーズの最新作です。

【内容概略】
《60歳の誕生日に、ある女性が自殺をした。彼女の死は、30年前の未解決事件の記憶を特捜部Q
の面々に思い起こさせる。やがて明らかになる真相。30年もの間、人々は、罪を証明されること
なく殺人を犯す狡猾な殺人鬼の犠牲になってきたのだ。彼は正確に犠牲者と死の時間を選択する。
今まで、誰も彼を止めることができなかった。そして、コロナ・ウイルスの対策がさらに捜査を
複雑にさせていき……。限界まで追い込まれた特捜部Qがとった秘策とは――!?》

☆ シリーズ最新作にして最高傑作です!!← とあります。

このシリーズは大好きで、前作『アサドの祈り』まで総て読了して すっかり嵌り込みました。
映像化作品もされていて視聴可能の分は総て観ました。
北欧圏の俳優さん達はあまりお馴染みではない方が多いのですが、このシリーズに関しては観る
うちに何となく馴染んでいました。



ところが、『知りすぎたマルコ』からキャスト変更、新メンバーとなった様です。
まだ観ていませんがどうなんでしょう・・・。



これ迄発売された作品は、

(画像お借りしました)

『特捜部Q 檻の中の女』(概略、感想が書けたのはこの作品のみで・・・)
『特捜部Q キジ殺し』
『特捜部Q Pからのメッセージ』
『特捜部Q カルテ番号64』
『特捜部Q 知りすぎたマルコ』
『特捜部Q 吊された少女』
『特捜部Q 自撮りする女たち』
『特捜部Q アサドの祈り』

ハヤカワ・ポケット・ミステリ版とハヤカワ・ミステリ文庫版があります。

☆ 映画版についての過去記事は

「特捜部Q」シリーズ / 映画版


この作品も新情報出次第追記します。

そして、他作品に関しても

・・・・・to be continued です。



『刑事ヴィスティング~殺人鬼の足跡』WOWOWプラスで放送開始

2023-01-19 | 海外ドラマ
”Wisting”

S1 : 10エピソード (2019年)

ノルウェイのヨルン・リーエル・ホルストによるミステリ「ヴィスティング」シリーズの映像化作品です。
著者のホルストは実際にノルウェイ警察の元上級調査官という役職に奉職していた経歴のある方で、著者
8作目にあたる『猟犬』で北欧圏ミステリの最高峰と言われる”ガラスの鍵賞”を獲得しています。

日本で出版された原作は以前全部読んでいましたし、映像化されるとの情報も得ていました。
昨年だったかWOWOWで配信されると聞き、う~ン羨ましいな~、と他媒体での配信を心待ちにしていた
のですが、何とッ! この度WOWOWプラスでの放送が開始されるとののこと。
嬉しいですねぇ。

2023年2月6日(月)13:00~ 全10エピソード(吹き替え版です)

ストーリー概略は、
オスロ南西部の海辺にある小さな町ラルヴィクの畑でミイラ化した男性の死体が発見される。地元警察の
刑事ヴィリアム・ヴィスティングは捜査を開始するが、男性の所持品から20年も前から連続殺人容疑で
指名手配中の米国人ゴッドウィンの指紋が見つかる。その情報を得たFBIから捜査官2人、マギーらが
町へ派遣される。FBIのDNA鑑定で死体は米国人ピーターと判明。どうやらピーターはゴッドウィン
を追っていたようだ。
そしてマギーは、ノルウェーにルーツがあるゴッドウィンは他人に成り済まし、ラルヴィクのどこかに潜
伏していると推測。年格好の近い男性を絞り込むと同時に、ゴッドウィンが好むブロンドの若い女性の失
踪事件を洗い直すが……。





このドラマはノルウェイドラマ史上最も高額な製作費(1億1,000万クローネ=1,140万ユーロ)を投じて
製作されているそうです。

シーズン1(10エピソード)は、原作の『Hulemannenn』、と『猟犬』が下敷きとなっているとの事。

ドラマは、今回放送されるシーズン1(10エピソード)に続き、2021年にシーズン2、そして2022年には
シーズン3も製作されています。

今回は吹き替え版での放送ですが、通常吹き替え版は観ない主義ではありますがノルウェイ等北欧作品
は言葉も分からないし、役者さんもあまりお馴染みではない為思い入れも強くないので吹き替え版でも
文句を言わず観てみようと思っている所です。

冒頭に書きました様に原作はヨルン・リーエル・ホルストによる『ヴィスティング』シリーズで、日本
では4作品のみ翻訳出版されていますが、すべて読了しました。
個人的には北欧ミステリは好きで色々読んでいますが、他欧米作品とは一味違うミステリと感じますが、
風土、気候のイメージも加わる為か 重いとか暗いと感じる方もいらっしゃるようです。
私は、そこも含めてジックリ描かれる人間関係や心の動き等と共に好きな北欧ミステリだと感じています。

因みに、
翻訳原作一作目『猟犬』だけはハヤカワ・ポケット・ミステリ版です

この作品の感想をコチラに書きました。
その後の作品は手が回らず書けていませんが、

*これ以降小学館文庫版となります。
『警部ヴィスティング カタリーナ・コード』(2020年)

『警部ヴィスティング 鍵穴』(2021年)

『警部ヴィスティング 悪意』(2022年)


原作の雰囲気がどの様にドラマ化されているのか非常に興味があります。
既にシーズン3迄続いているという事は評価も高かったのだと思います。

ドラマを観た後感想を・・・・と思いますが、又何時ものフレーズになるかもですね。


(source : WOWOW公式ページ、cinema cafe & etc.)



これから刊行予定海外ミステリ : 特に期待大作品 : その(1)

2023-01-15 | ブックレヴュー&情報
これ迄書き足してきました「読む予定のミステリ」とはカテゴリーを別にして、刊行予告が出てい
る翻訳ミステリを書き出していこうと思います。

どの作品共現時点では、刊行日は勿論、邦題も発表されていないので(当然カバーも)、原作タイ
トルのままですのでお含みおき下さい。

※ ”The Twist of a Knife” アンソニー・ホロヴィッツ

2022年8月刊行された ”ホーソーン シリーズ”の第4弾です。

【内容概略】
《「きみとの契約は終了だ」作家アンソニー・ホロヴィッツは、元刑事の探偵ダニエル・ホーソーン
にこう告げた。もうホーソーンのミステリは書かない。いまは、自分が脚本を書いた演劇「マインド
ゲーム」の公演のことで頭がいっぱいだった。公演初日の夜、サンデー・タイムズの劇評家による批
評レビューがネットにアップされる――特に脚本が駄目だというレビューが。翌朝、その劇評家の刺
殺体が発見された。凶器は短剣で、表面にはホロヴィッツの指紋がベタベタとついていた。
当然のことながら、殺人容疑で逮捕されるホロヴィッツ。拘置所で孤独と絶望に苛まれる彼には分かっ
ていた。自分を救ってくれるのは、あの男しかいないと。》

今回もホロヴィッツさん大変な状況に陥る様です(再び自虐ネタでぼやき?)。 面白そう!

現在 AXNミステリチャンネルでは 「カササギ殺人事件」の初放送を記念して ”アンソニー・ホ
ロヴィッツ特集”でお祭り(?)、ホロヴィッツ作品の再放送等連日大盛り上がりの雰囲気です。
そんな折、再び新作の情報が出て、期待と楽しみでいやが上にも盛り上がります。

過去の”ホーソーン シリーズ”は、
『メインテーマは殺人』、『その裁きは死』、『殺しへのライン』の三作品です。


大分前にご紹介した『殺しへのライン』は今読んでいる途中です。

※ ”Dead Ground” M.W.クレイヴン

”ワシントン・ポー”シリーズの第4弾です。

英国推理作家協会賞スティール・ダガー賞受賞作!

【内容概略】
《数年前に起こった奇妙な銀行襲撃事件。犯人はショーン・コネリーやダニエル・クレイグなどの
ジェームズ・ボンド俳優のマスクをかぶっていた。だが、奇妙なことはそれだけではない。金庫か
らは何もとられておらず、現場には男の死体が遺されていたのだった……。そして、現在。サミット
の開催が間際に迫るカンブリア州で、ヘリコプターのパイロットが死体で発見される事件が起こる。
捜査に挑むポーとティリーだったが、事件の裏には、過去の銀行襲撃事件が関係していることがわか
りはじめ……。》
= シリーズ随一の驚きとドンデン返し!= ← とあります

これ迄の”ワシントン・ポー シリーズ”は、
『ストーンサークルの殺人』、『ブラックサマーの殺人』、『キュレーターの殺人』の三作品です。


これもご紹介してから時間が経っていますが、『キュレーターの殺人』は出遅れていて間もなく読
む予定になっています。

とても好きなシリーズですし、新作も益々面白そうな内容で、いや増しに楽しみです。

☆ 両作品共 刊行予定日、邦題、カバー等発表あり次第追記していきます。


(source : 東京創元社 & etc.)


他にも色々予定が出ていますので、


・・・・・to be continued です。




『アラビアンナイト 3千年の願い』日本公開

2023-01-12 | 映画
”THREE THOUSAND YEARS OF LONGING”


ー 「三つの願いをかなえてあげよう」 ー

何時もとはちょっと毛色の違う作品のご紹介です。

ジョージ・ミラー監督の最新作で、原題”Three Thousand Years of Longing”(原題)が『アラビアン
ナイト 三千年の願い』の邦題で日本公開されることが決定しました。

2023年2月23日よりTOHOシネマズ日比谷 他にて全国公開されるとの事。

この作品は A.S. バイアットの短編集 ”The Djinn in the Nightingale's Eye” を原作としてミラー
監督自身が90年代後半から映画化を模索して来た ”願い” を巡る寓話となっているそうです。

キャストは、
監督:ジョージ・ミラー
脚本:ジョージ・ミラー、オーガスタ・ゴア
製作:ダグ・ミッチェル、ジョージ・ミラー
そして、
イドリス・エルバが魔人(ジン)
ティルダ・スウィントンがナラトロジー(物語論)専門の学者であるアリシア

ストーリー概略は、
アリシアはナラトロジー(物語論)の専門家。孤独を愛し、空想の世界に生きていた。講演先のイ
スタンブールで美しいガラスの小瓶をお土産に買ったが、ホテルの部屋でそのフタを開けた途端、
中から突然巨大な魔人“ジン”が現れた。 魔人はアリシアに、瓶から出してくれたお礼に「3つの
願い」を叶えようと申し出る。そうすれば魔人も呪いが解け、自由の身になれるのだ。だがアリシ
アはその申し出を後回しに、3000年の時空を超え、魔人が目にしてきた奇想天外な出来事の数々を
追体験していく。それは夢の中で夢をみるような旅だった。

そしてアリシアは、魔人も、さらに自らをも驚かせることになる、ある願い事をするのだった……。









というのが内容概略です。

内容は肩が凝らない楽しそうな感じですが、かなりインパクトが強い主演の2人の手堅い演技で
ケミストリーが期待出来そうで、ただのおとぎ話では無さそうな気がします。
そして、アリシアの最後の願い事が何だったのか・・・・気になります。

尚、カンヌ国際映画祭で初お披露目をした本作は 6分間に渡るスタンディング・オベーション
を浴びたそうです。

↓ Trailer はコチラ
https://youtu.be/FfIPjhaFGEM

加えて、イスタンブールでのロケもある様なので、久し振りに懐かしいトルコの風景が見られ
るかしら・・・とその点も楽しみ。

原作の ”The Djinn in the Nightingale’s Eye”




(source : THE RIVER, FASHION PRESS & etc.)

これから読む予定のミステリ:2023-Jan./1

2023-01-09 | ブックレヴュー&情報
このカテゴリーでどんどん数が増えてきたので 少し整理をするつもりでちょっとタイトルを変えま
した。

今年も新年早々続々新刊の情報が出ています。
又々忙しくなりそうです。

※ 『メナハウス・ホテルの殺人』エリカ・ルース・ノイバウアー

東京創元社 2023年2月13日発売予定

【内容紹介】
《若くして寡婦となったジェーンは、叔母の付き添いでエジプトのカイロに建つメナハウス・ホテル
に滞在していた。異国の地での優雅なバカンス。だがホテルの客室で若い女性客が殺害され、第一発
見者となったジェーンは、地元警察に疑われる羽目になってしまう。疑いを晴らすべく真犯人を捜と
奔走するが、さらに死体が増え……。アガサ賞デビュー長編賞受賞、エジプトの高級ホテルを舞台に
起こる事件を描く、旅情溢れるミステリ。》

もう、これはタイトルに食い付きですね。
”メナハウス ホテル”はカイロにある由緒ある素晴らしいホテルです。
1869年創立、ギザ地区のピラミッドのすぐ目の前というとんでもない素晴らしいロケーションを誇
る歴史ある格調高いホテルです。(カバー画もその雰囲気が出ています) 


(お借りした画像です)

私自身はいつも新市街、ナイル川近くのホテルに泊まっていたので、このホテルには泊った事
はのですが、何度かお訪ねしたことがあるとても好きなホテルです。
以前は”メナハウス・オベロイ”でしたが、現在は”マリオット・メナハウス”になっていますね。

そんな良く知られたホテルが舞台のミステリとなれば、これは懐かしい思いと共に読まなくては
なりませぬ。
雰囲気を思い出しながら是非読みたいと思う作品です。

※ 『寒波 P分署捜査班』マウリッツオ・デ・ジョバンニ
創元推理文庫 2023年2月20日発売予定
(表紙カバー未発表です)

【内容紹介】
《十一月の朝、P分署に二重殺人発生の報がはいる。被害者は同じ部屋に住む二十代の兄妹。
化学者の兄とモデルの妹、仲の良いふたりを誰がなぜ殺したのか。ロヤコーノ警部とディ・ナル
ド巡査長補は即時捜査を開始する。いっぽう、中学生が家族に虐待されているらしいとの訴えを
受け、ロマーノとアラゴーナは学校に赴くのだが……。ナポリの街の事件を解決するため、型破
りな刑事たちは悩み、怒り、走る!〈21世紀の87分署〉シリーズ。》

『集結』、『誘拐』に続く”P分署”シリーズの最新作です。


イタリア、ナポリを舞台に 個性豊かな刑事達の活躍。
かなり気に入っているシリーズです。
『21世紀の87分署シリーズ』と言われていますが、ソフィ―・エナフの『パリ警視庁迷宮捜査
班』
にも通じる作品ではないかと感じています。

一作目の『P分署特捜班 集結』の概略、感想はコチラ

※ 『帝国の亡霊、そして殺人』ヴァシーム・カーン
ハヤカワ・ミステリ 2023年2月7日発売予定
(表紙カバー未発表です)

【内容紹介】
≪インドが共和国になる寸前の1949年12月31日。外交官のジェームズ卿が殺された。捜査に当
たるのはインド初の女性警部ペルシス・ワディア。独立運動の遺恨と共和国化の混沌の只中の
ムンバイを舞台に、女性警部の活躍を描く英国推理作家協会賞受賞の歴史ミステリ ≫

以前も何度か触れましたが、このところインドが舞台のミステリが随分増えてきています。
その都度読んではいるのですが、なかなか感想が書けていません。
(いずれ整理してご紹介出来れば・・・・と思ってはいるのですが)

いずれにしても、どの作品もインドの文化、宗教、歴史も学べる上に 興味深いミステリとなって
いるので、この作品も期待している所です。



(source :東京創元社、ハヤカワ)



『ヴェラ~信念の女警部』S12英国放送開始

2023-01-06 | 海外ドラマ
”Vera” 

Season12 : 4 episodes

以前コチラで製作開始情報をお伝えしましたが、いよいよ英国ITVにての放送開始が発表されました。



2023年1月15日(日)~ ITVでの放送開始

ここで改めて(今更ながらですが)出演者をおさらいしましょう

DCIヴェラ・スタンホープ:ブレンダ・ブレシン(S1~)
DSエイデン・ヒーリー:ケニー・ダウティ(S5~)
DCケニー・ロックハート:ジョン・モリソン(S1~)
マルコム・ドナヒュー:ポール・ケイ(S9~)
DCマーク・エドワーズ:ライリー・ジョーンズ(S3~)
DCジャクリーン・”ジャック”・ウィリアムズ:イビナボ・ジャック(S8~)




こうして改めて見てみると、最初から継続出演している方はブレンダさん以外はケニーのモリソンさん
だけですね。
始めの頃ヴェラはケニーを信頼していない様子で、結構辛辣な態度で接していた様に感じたのですが、
色々あったせいか随分軟化して、信頼感も出てきたように思えます。



そして、エイデンが随分長く継続して出演になっていますね。
最初の相棒ジョー・アッシュワーズ(デヴィッド・レオン)はS4迄で退場で(全16エピソード出演)
残念に思っていたのですが、その後任のエイデンにすっかり馴染んでいます。
エイデンも最初に登場した時は独身だったのが、結婚し子供も出来てすっかり親ばかになって微笑ま
しい姿も見られます。

ジョーの時は ヴェラとジョーの奥さんが何となく険悪な関係で(嫁と姑の様な?)、間に挟まれた
ジョーが難しい立場で苦労していた感じを受けましたが、エイデンの場合、奥さんがあまりあからさ
まに出てこないせいか エイデンは同じ様な苦労はしていない様に思えます。

何れにしても、ヴェラ自身が最初の頃に比べると随分人間的に丸くなって来た様ですね。

S12がどの様なストーリーになっているのか詳細は出ていません。

又、日本放送が何時頃になるのか・・・・という点も気になるところです。

それより、何時も同じことを言いますが、ブレンダさんの年齢のこともあり、次のシーズン製作が
あるのかどうか・・・・が最も気になりますね。

又情報がでれば、追記します。

✩ 尚、AXNミステリーでは、これ迄のシリーズ再放送が予定されています。
≪4日間丸ごとヴェラ≫として、

2月23日(木)朝6:00~ 2月26日(日)
S1 ~S11 (全46エピソード)


そして、これも以前ご紹介したドラマの原作本に関してですが、
アン・クリーヴスによる『ヴェラ・スタンホープ』シリーズは現在12作品出版されている様です。
以前も書きましたが、何故か翻訳はされないんですね。

原書でも読みたい方の為にご紹介しておきましょう(私自身は自慢じゃありませんが根気がなくな
りました)

01. The Crow Trap(1999)
02. Telling Tales (2005)
03. Hidden Depths (2007)
04. Silent Voices (2011)
05. The Glass Room (2012)
06. Harbour Street (2014)
07. The Moth Catcher (2015)
08. The Seagull (2017)
09. Frozen (2020)
10. The Darkest Evening (2020)
11. The Woman on the Island (2022)
12. The Rising Tide (2022)
(以前ご紹介した時は8作品迄出版されていましたが、着々と新作が出版されている様です)

同じアン・クリーヴス原作の『シェトランド』シリーズは、何度もご紹介してありますが、最新作で
完結編と言われる『炎の爪痕』迄すべて翻訳本出版されているのに 何故ヴェラが出ないのか不思議
でなりません。 本当に残念!




『オッペンハイマー』初Trailer & その他情報

2023-01-03 | 映画
”Oppenheimer” 2023


新年おめでとうございます。
この数年すっきりしない年明けを迎えていましたが、今年こそは明るい兆しが見える年になります
様に心から祈るばかりです。
皆様にとっても良い年になります様に、そして引き続きお付き合い頂ければ幸いです。
どうぞよろしくお願い致します。

さて、
新年最初の記事は期待の大作『オッペンハイマー』に関して。

これ迄何度か追っていましたこの作品ですが、Trailer第一弾が公開されていたにも拘らずアップ
するのが後回しになっていました。



クリストファー・ノーラン監督が手掛けるこの作品は多くの注目を集めているのですが、過去記事
にも書きました様に ピューリッツァー賞受賞作品「オッペンハイマー『原爆の父』と呼ばれた男
の栄光と悲劇」を原作として製作、ノーラン監督自身が脚本を手掛けているという点でも注目され
ているのですが、その他”超超”(繰返す)豪華な出演者、又撮影方法も 「65mmのIMAXカメラと
65mmの大判フィルムの組み合わせで撮影され、IMAXでは初のモノクロのアナログ部分もある」
という手の込んだ作りをしている点でも目が離せない作品です。

今回リリースされた初 Official Trailerはコチラ

https://youtu.be/bK6ldnjE3Y0



今回の第一弾予告編では、
「未来を想像しても、その映像は恐ろしいものだ」「彼らは(原爆)を理解し、使用するまで恐れな
い」「この兵器を信用できるかわからない。だが選択肢は残されていない」というオッペンハイマー
の言葉と共に、原爆開発の様子や爆炎を交互に映し出す。

撮影は65mmのIMAXカメラと65mmの大判フィルムの組み合わせ出撮影され、IMAXでは初のモノクロ
のアナログ部分もあるとの事。
又、核爆発のシーンは CGを使用せずに実写に拘って撮影されているとの事。
色々な点でノーラン監督の拘りが感じられます。

そして豪華な出演者の顔ぶれ。
これは、過去にも繰り返しひつこく書きましたが 兎に角超豪華版です。
もう一度ここに書いて置きましょうね(役名、役柄が未発表も多いですが‥‥)

キリアン・マーフィー:ロバート・オッペンハイマー
エミリー・グラント:キャサリン・オッペンハイマー
マット・デイモン:レズリー・グローヴス
ロバート・ダウニー・JR:ルイス・ストローズ
フローレンス・ビュー:ジーン・タットロック
その他
レミ・マレック
ケネス・ブラナー
ゲイリー・オールドマン
ジェームズ・ダーシー
他豪華出演者(書ききれないので、取りあえず個人的思い入れのある名前だけを書きました)


↑ 右はRDJのファーストルック(白髪?!)

最初に製作開始の画像を見た時にも感じたのですが、オッペンハイマーを演じるキリアン・マー
フィーの雰囲気がこれ迄と違っている様に思えました。 役作りのためでしょうが 顔がほっそり
痩せて見えるのでオッペンハイマーご自身にもよく似ていますし、細かい役作りに注目が集まって
いるとの事です。特に目の表情がオッペンハイマーを彷彿させると好評だそうです。

既に”傑作の予想”、”オスカー像が見える”等々の感想が寄せられているとの事。
期待感が盛り上がる作品です。

”OPPENNHEIMER” は2023年7月21日 全米公開予定(日本公開は未定)

これから順次情報が出てくると思います。
かなり期待作品なので、その都度追記していこうと思います。

(source : CinemaCafe net & etc)

関係過去拙記事は下記ご参照下さい

※ クリストファー・ノーラン監督『オッペンハイマー』初情報
※ 映画 『オッペンハイマー』追加キャスティング情報


ところで、話しが少し逸れますが、
お正月を迎え、何となくマッタリテレビを鑑賞しておりましたところ、アレ?と画面を観直
しました。



偶然にもノーラン監督の『インセプション』をやっておりましたわね。
この作品は2010年公開の映画ですが、何故か見逃していました。

これが又出演者が豪華版で、
レオナルド・ディカプリオ、トム・ハーディー、マイケル・ケイン、渡辺謙、そしてキリアン・
マーフィーも・・・・となかなか豪華ですよね。
内容はSFアクション系(?)ですが、しっかり観ていないと頭がグチャグチャになってしまい
ました。
何故この作品を見逃していたのか・・・・? 多分ディカプリオだからかな?(ディカプリオ
苦手なので・・・・)。
でも、いいタイミングでした。
皆若い、キリアン・マーフィーも若かった(しみじみ・・・)
 

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新しい卯年。
マスク無しで気兼ねなく外出できる年になります様に。