The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

『探偵ミス・スカーレット』S1

2021-01-30 | 海外ドラマ
”Miss Scarlet and The Duke”

Season 1 2020年初放送
全6エピソード

以前放送予定でご紹介したドラマですが、早速全エピソード観終わりました。
予想通りなかなか面白かったので、概略を書き置きます。

キャスト、
監督:デクラン・オデュワイアー
脚本:レイチェル・ニュー
出演:
イライザ・スカーレット:ケイト・フィリップス
ウィリアム・”ザ・デューク”・ウェリントン:スチュアート・マーティン
ヘンリー・スカーレット:ケヴィン・ドイル
フランク・ジェンキンス:ダニー・ミドウィンター
モーゼス:アンス・カビア
ルパート・パーカー:アンドリュー・ガワ―




(各エピソード概略はAXNミステリー公式ページから)
又、日本放送は各エピソードタイトルは無いので、英国放送時のタイトルを記しました。

E1 : ”Inheritance”
舞台は19世紀のロンドン。イライザは早くに母を亡くし、探偵事務所を営む父親のヘンリーと暮らして
いる。彼女は父親の仕事を手伝おうとするが、ロンドン警視庁に勤める幼馴染のウィリアムも、スカー
レット家に仕えるアイヴィもいい顔をしない。そんな時、ヘンリーが突然他界してしまう。

E2 : ”The Woman in Red”
イライザが探偵業を始めて6週間が経過したが、思うように仕事が来ない。ルパートへの返済もままな
らず、あげくの果てにルパートの母親から借家の契約更新料を請求されてしまう。困り果てたイライザ
は、ウィリアムに会いに行くことに。すると、そこへ殺人事件の通報が届く

E3 : ”Deeds not Words”
ウィリアムから、ある団体の活動を探るよう頼まれたイライザ。彼らは女性の参政権を求めて活動して
おり、最近過激な発言をしているという。その団体の会長を務めるマーガレット・フェアファックスに
誘われ、イライザは次の集会にも顔を出す。するとそこへ、マーガレットを捜しにウィリアムが現れた

E4 : ”Memento Mori”
ヒルデガルトから仕事の依頼を受けたイライザ。彼の友人であるジェームスが悪質な写真を何度も受け
取り、困っているという。話を聞きに行くと、写真にはジェームスの亡くなった妻が写っていた。妻の
死後、ジェームスは新たな女性と婚約しており、その婚約者は「元妻の復讐」だと信じて疑わない。

E5 : ”Cell 99”
ある朝、アイヴィがウィリアムの元へと駆け込んで来る。イライザが行方不明になったというのだ。
最初は相手にしないウィリアムだったが、アイヴィの必死の訴えに根負けして捜索を開始する。聞き
込みの後、事務所でヘンリーの手帳を見つけるウィリアム。そこには、ある場所を記した跡が残され
ていた。

E6 : ”The Case of Henry Scarlet”
ナサニエルが殺され、残された手がかりはモーゼズのみとなった。さっそくモーゼズの家を捜索した
ウィリアムは、部屋の中から偽造された為替手形を発見する。この事実を知らされたイライザは驚き
を隠せない。どうしても信じることができず、ウィリアムに隠れてモーゼズと接触するイライザだが…。

~ ~ ~ ~ ~ ~ ~



元警官でもある父親の英才教育を受け、幼い頃から毒物や犯罪学の知識が豊富であったイライザだが、
父親の急死にに伴い 父の残した借金の返済に頭を悩ませた結果、父は不在であることにして 自分が
仕事の依頼を受ける事に。

女性が仕事、しかも犯罪に関わる仕事をする事などヴィクトリア朝では考えられない事。
自由奔放に行動するイライザは 幼馴染でロンドン警視庁の警部補であるウィリアムの頭痛の種ですが、
ウィリアムから”じゃじゃ馬”と云われながらも 危ない目に遭えばウィリアムが助けてくれると信じて
いるイライザ。

鬼母から反対され婚約破棄となった相手のルパートは それでもイライザのパトロンとなったり、時に
は協力をしたり、多分未練タラタラ?
このルパートが結構良いキャラで緩衝材の様な立ち位置になっている様子です。

困った時にイライザの前に表れる父ヘンリーの幻が ウィリアムの前にも表れるのは興味深い所ですね。


イライザのお蔭で事件解決の糸口を見つけ、彼女の能力を認め始めたウィリアムも徐々にパートナー
として受け入れて行きます。

ヴィクトリア朝の街並みや雰囲気を楽しみつつ、重くなり過ぎず楽しめるクライムドラマだと感じます。

お転婆なイライザとハンサムな(?)ウィリアムの今後の関係も気になるところ。
又、ウィリアムは警部に昇進できるのか?

それにしても、
ウィリアムの髭がねぇ・・・・ ヒゲ過ぎ(山賊か?)←又もや”ヒゲ”が気になるのですが。

そして、
このドラマのオープニングシーンがとてもスタイリッシュで気に入っています。
↓ コチラです
https://youtu.be/kanWeYJoLo4

↓ trailerはこちら
https://youtu.be/n_-55vkr1Y8

BGMが何となくロバート・ダウニーJr.のガイ・リッチー版のシャーロック・ホームズ風で(ツインバ
ロン?)、この点も又雰囲気があって素敵ですね。

既にS2も製作されている様です。
何時観られるのか・・・・。 楽しみです。




2月放送の海外ドラマ(追加)

2021-01-26 | 海外ドラマ
2月に放送予定の初放送ドラマ&再放送ドラマの追加情報です。

※『インスティンクト』S2

”INSTINCT”
2019年 米CBS初放送
11エピソード

シーズン2の放送が開始されます。
S1意外な面白さだったので、S2も楽しみに待っていたところです。

Super!ドラマTVにて
2月2日(火)22:00~(二か国語版)
毎週火曜日 24:00~(字幕版)



放送開始わずか2カ月でシーズン2への更新も決定した大ヒット作の『インスティンクト-異常
犯罪捜査-』。ジェームズ・パターソン原作の極上犯罪捜査ドラマである本作は、元CIAの
ディラン博士とニューヨーク市警のリジーがコンビを組んで、異常犯罪をスタイリッシュかつ
コミカルに捜査するストーリー。
アメリカのTV界のゴールデンタイム史上初めて、ゲイだと明かした主人公が描かれた犯罪捜
査ドラマであり、彼は異常行動学を教えている大学教授兼作家のディラン博士は同性の夫がい
る元CIAスパイでもあります。
映画『チョコレートドーナツ』でもゲイの主人公を演じたアラン・カミングは、元CIAの経験を生
かし、沢山の知識や鋭い観察眼と分析力を持っており、彼の直感(インスティンクト)が数々の
事件を解く鍵となっています。
(海外ドラマBOARDより)

出演者、S1概略は以前コチラに書きましたので、ご参照下さい。

↓ trailerはこちら
https://youtu.be/JcYBXLNKm1w

※『刑事ファルチャ― 失踪捜査』

”A Confession”
2019年 英ITV初放送
6エピソード

イギリスの小さな町である夜、若い女性シアンが突然姿を消す。彼女の携帯の電波は、現場
からほど近い森の中から発せられていた。事件はSNSですぐさま拡散され、捜索のためのボ
ランティアが各地から集まるなど世間の注目を浴びることに。一方、刑事のファルチャーが事
件を追う中、監視カメラ映像で、拉致に使用されたとされる車の特徴が特定される。それをも
とに何人かの容疑者が浮かび上がるが、その中には意外な人物が……。
(WOWOWプラス公式ページより)



実際に起きた事件に基づいたドラマです。
以前コチラに出演者、概要を書きましたのでご参照下さい。

マーティンの主演ドラマなので、楽しみにしていてしっかり観るつもりだったのに 前回放
送時は何故か途中迄しか観られなかったのです。
今回はしっかり観ますよッ!

WOWOWプラスにて、
2月24に(水)20:00~

↓trailerはこちら
https://youtu.be/LMUp5XsvP7w

※『シャーロック・ホームズ ロシア外伝』

”SHERLOCK :THE RUSSIAN CHRONICLES”
2020年初放送
8エピソード

スミマセン、ひつこく何度も取り上げまして・・・・。
このドラマ凄く気になっているもんですから。

ホームズ作品と云うだけでも気合が入る上に、このホームズさん美しいんです。



≪シャーロック・ホームズと切り裂きジャックが、ロシアで対決!
ロシア発!映像史上最高峰の美しさとワイルドさを併せ持つシャーロック・ホームズが登場! ≫
(AXNミステリー公式ページより)

”美しさにワイルドさが加わり・・・”って言われちゃ、もう見るしかないでしょ。
美形大好物ですから。

AXNミステリーにて、
2月14日(日)4:00pm~

↓ trailerが出ていますので、”美しい”ホームズを!
https://youtu.be/h7B_vkszhRY



お家時間が長引いて先の見えない鬱々と不安な日が続くなか、新作ドラマの放送はせ
めてもの気分転換になります。
昔の映画配信も観たいし、このところ少々忙しくなっています。



『追憶の森』2015年

2021-01-22 | 映画
”The Sea of Trees”(樹海)


「グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち」のガス・バン・サント監督が、自殺の名所として知られる日本
の青木ヶ原樹海を舞台に、マシュー・マコノヒー&渡辺謙共演で描いたミステリードラマ。
自殺するために青木ヶ原へやって来たアメリカ人男性が、そこで出会った日本人男性との交流を通じて再生
していく姿を描く。人生に絶望して自殺を決意したアーサーは、富士山麓に広がる青木ヶ原樹海を訪れる。
磁石が狂い携帯電話も通じない森の中で、出口を求めてさまよう日本人男性タクミと遭遇したアーサーは、
怪我を負っているタクミを放っておけず一緒に出口を探すことに。
過酷な状況に立たされる中、アーサーは運命共同体となったタクミに次第に心を開いていく。
やがてアーサーは、自分が死を決意するきっかけとなったある出来事について語りはじめる。アーサーの妻
役に「21グラム」のナオミ・ワッツ。
(映画,comから)

スタッフ・キャスト
監督:ガス・バン・サント
脚本:クリス・スパーリング
製作:クリス・スパーリング、他

出演:
アーサー・ブレナン:マシュー・マコノヒー
ナカムラ・タクミ:渡辺 謙
ジョーン・ブレナン:ナオミ・ワッツ


この作品は カンヌ国際映画祭でブーイングを受け、評価が低かった作品だそうです。
しかし、先ずは、マシュー・マコノヒー(お気に入りなので)主演という事で、不評の元は何なのか、
自分の目で見てみようじゃありませんか・・・って事で先入観を持たずに観る事にしました。



妻を失い 生きる希望を無くしたアメリカ人男性アーサー・ブレナンは 死に場所として 富士山の
青木ヶ原樹海へやって来る。
そこで怪我を負い出口を求めて彷徨い歩く日本人タクミと出合います。



静かに死を迎えるつもりであったアーサーは、タクミを助けながら一緒に出口を求めて彷徨い歩くこ
とになります。

怪我をしながら出口を探し回るうち、打ち捨てられた無人のテントを見つけます。
中にはトランシーバーも残されていたものの、電波は届かない。

そんな折々に、タクミは樹海へ来た理由を語り始める。職場での不当な仕打ち、そんな中 妻(キ
イロ)や娘(フユ)を養っていかなければならない辛さなど 涙ながらに語ります。

そして、アーサーも 何故生きる希望を失ったか。 



科学者であったアーサーの不倫、収入の差等が原因で妻がアルコール依存症となり、言い争いが続く
2人の仲は上手くいかなくなっていた。そんな時突然妻の病(脳腫瘍)が発覚し、手術を受ける事になる。
妻は病院では死にたくないと言い、アーサーにも死ぬときは理想の場所で死んでほしいと。
手術も成功し、その間2人は元の様に労わり合う時期を過ごすが、転院の為救急車で移動中交通事故
で妻は死亡してしまう。
生きる希望を失ったアーサーは、”理想の死に場所”として探し出したのが 青木ヶ原の樹海でした。
と、そんな妻との過去が挿入されます。

タクミは、「青木ヶ原はあなたの国の”煉獄”だ」と言い、「亡くなった人は居なくなったのではなく、
常にそばに一緒にいるのだ」と語ります。 
「生きていたくない」という気持ちと、「死にたい」という事とは違うのだとも。

何としてでもタクミを助けたいアーサーは、必ず助けに戻ると約束して 怪我をしたタクミをテント
に残し 電波の届く場所を探し歩きます。

~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

日本の描き方に違和感があったり、タクミの妻の名前が”キイロ”等(”キイロ”、”フユ”の名前に関しては、
最後に謎は終結してはいますが)、あり得ないポイントや、細かい突っ込みポイントもあり、又樹海を
さ迷い歩く2人の冗長な会話が続く 等退屈に感じる向きも少なくない様です。

現実に存在したのか、アーサーの心の中に生まれた幻なのか 明確な答えを示さず、霊に近い存在とし
て描かれるタクミとの会話を通して己を救済していくアーサー。

日本の生死観、宗教観は海外(特に欧米)では馴染みのない、理解出来ない点だったのでしょう。
そんな所が低評価の理由になっているのではないかと感じます。

この作品を観た後、レヴュー等を見てみると、日本人からは全く異なる評価を得ている事に気付きます。
この作品の幽玄な死生観は 日本人だからこそ無理なく理解出来るという感想も多くみられます。

私も個人的には、心に染みる作品だったと感じましたし、海外の権威ある映画祭の評価が必ずしも絶対
ではないと感じさせられました。

マシュー・マコノヒーはアクション作品、ラブコメ等幅広いジャンルをこなす俳優さんですが、この作
品での静かな演技も素晴らしかったと思います。

尚、
青木ヶ原樹海のシーンの実際の撮影は、マサチューセッツ州フォックスボロのF.ギルバート・ヒルズ州
立森林公園で行われたそうです。


『ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ』2016年

2021-01-18 | 映画
”Genius” 

イギリス・アメリカ合作作品

1920年代にアメリカ文学の名作を数多く手がけた実在の編集者マックス・パーキンズと37歳で生涯
を閉じた小説家の人生と友情を描いた作品。

アーネスト・ヘミングウェイや「グレート・ギャッツビー」のスコット・F.フィッツジェラルド
ら世界的な作家を見出した編集者マックスウェル・パーキンズのもとに無名の作家トマス・ウルフ
が原稿を持ち込んだ。 多くの出版社で取り扱って貰えなかったウルフだが、マックスウェルはそ
の才能を見抜きその作品を扱う事を約束。 但し、余りにも膨大な作品である為 マックスウェル
は大幅な削除をする様トマスを説き伏せ 2人は昼夜を問わず言い争いながらも編纂を続け、遂に
処女作「天使よ故郷を見よ」をベストセラーへと導く。 その間2人には友情と親子の様な絆が生
まれ、さらなる大作に取り組み、第二作を完成させる。 ウルフは『この本をパーキンズに捧げる」
と献辞を付け足しヨーロッパに旅だってしまう。 

しかし、2人が余りにも作品に没頭する為、パーキンズは家庭を顧みず、ウルフはパトロンであり
愛人であるアリーンとの仲も上手くゆかなくなる。
同時にウルフは作品の成功は自分の才能であり、編集者に操られると感じ始めパーキンズと距離を
とり始める。





キャスト:
監督:マイケル・グランテージ

出演;
マックス・パーキンズ:コリン・ファース
トマス・ウルフ:ジュード・ロウ
アリーン・バーンスタイン:ニコール・キッドマン
ルイーズ・パーキンス:ローラ・リニー
F.スコット・フィッツジェラルド:ガイ・ピアース
アーネスト・ヘミングウェイ:ドミニク・ウェスト


実際のところ、タイトルを見ただけでは 素通りして多分直ぐには取っつかなかったであろうと思う
作品なのですが、出演者を見ただけで お~ッ!となる入れ食い状態(?)で思わず釣られました。
コリン・ファースとジュード・ロー(前髪付いて(?)ます)ですよ! 
正に夢の共演ですし、他の出演者も豪華です。





娘ばかりで遂に恵まれなかった息子の様にウルフを思うマックスと、そのマックスを父親の様に感じ
るようになるトマスの関係は 単なる編集者と作家というだけではなく、父と息子の様な絆でアメリ
カ文学史上類まれなエピソードとして知られているそうです。

又、作中 マックスとヘミングウェイ、フィッツジェラルドの交流も興味深い点です。

冷静で理知的な編集者マックス役のコリン・ファース。
感情の起伏が激しい 天才肌の新鋭作家トマス役のジュード・ロウ。 
それぞれ持ち味にあった役柄でとても良いですね。

そして、
マックスは常に帽子を被っているのですが(自宅での食事時迄)、トマスからの最後の手紙を読だ
時 涙をポロポロ流しながら 初めて帽子を脱ぐのです。 この時は胸がイッパイになります。

派手な内容ではありませんが、出演者の演技に加え 小説家と編集者の関係、当時の出版界、小説
家達、小説が出版されるまでの流れ等が分り、個人的には満足の作品でした。
(コリン・ファースとジュード・ロウですから・・・・又言ってる)


↑ マックス・パーキンズとトマス・ウルフご本人(wikipediaから)

又、トマス・ウルフは浅学の為初めて知りましたので、その作品は読んだ事が無かったのですが、
アメリカでは当時大変な人気を博したそうです。
今回初めて調べてみましたら、翻訳本が出ているのを見つけました。

『天使よ故郷を見よ』上、下(講談社文芸文庫)

トマス・ウルフ(著)、大沢衛(翻訳)

内容(『BOOK』データベースより)
本書は主人公ユウジーンの誕生から両親との確執、兄の死、恋愛の悦びや青春の苦悩を越え成長
していく孤独な魂を、詩情溢れる描写で情熱的に謳い上げた自伝的小説。全二巻



BBC『ホワイト・クイーン 白薔薇の女王』

2021-01-13 | 海外ドラマ
”The White Queen”

2013年 BBC One初放送
10エピソード

『ホワイト・クイーン 白薔薇の女王』はフィリッパ・グレゴリーの原作小説『The Cousins' War』を元に、
薔薇戦争に巻き込まれた女性たちの物語を描いたミニシリーズです。
この作品は批評家から高い評価を受け、ゴールデン・グローブ賞3部門、プライムタイム・エミー賞4部門に
ノミネートされました。

1月11日からチャンネル銀河で放送開始となったドラマです。
全く知らずにいた所、先日情報を頂き、放送開始に間に合いました。

最初のE1 とE2観ましたので、取りあえずの情報です。

キャストは、
エドワード4世:マックス・アイアンズ
エリザベス・ウッドヴィル:レベッカ・ファーガソン
ウォーリック伯リチャード・ネヴィル:ジェームズ・フレイン
ジョージ・ネヴィル:デヴィッド・オークス
リチャード・ネヴィル:アナイリン・バーナード
イザベル・ネヴィル:エレノア・トムリンソン
アン・ネヴィル:フェイ・マルセー
マーガレット・ボーフォード:アマンダ・ハーレ
マーガレット・オブ・アンジュー:フィーラ・バーデンス
ジャケッタ・ウッドヴィル:ジャネット・マクティア


ドラマ『ホロウ・クラウン』等で描かれている薔薇戦争では男性視点ですが、このドラマではエリザベス・ウッド
ヴィル(ホワイト・クイーン)、マーガレット・ボーフォード(レッド・クイーン)、アン・ネヴィル(ウォリッ
ク伯の娘で後にリチャード3世の妻になる)の3人の女性達にフォーカスがあてられ、歴史を動かしていたという
テーマで描かれている様です。

ランカスター派の下級貴族ジョンが戦死し、2人の幼い男の子を育てていた寡婦エリザベスは、その美貌に魅せ
られたエドワード4世から求婚され、ヨーク朝初の王妃となる。





ヨーク派内の母のアン、従兄弟でエドワードの補佐役であったウォリック伯は大激怒。 
ウォリック伯は娘達をエドワードの弟ジョージ、リチャードと結婚させ、派内での実験を掌握しようと企てる。
その後ウォリックは反乱を起こし、エリザベスの父、弟を処刑する。
ってな具合で続きます。


↑ ウォリック伯

そして、エドワード4世の弟であるリチャード(後のリチャード3世)が シェイクスピア作品を基にした
『ホロウ・クラウン』等で描かれている稀代の悪王ではなく、容姿も普通で、穏やかな青年として描かれて
いる様なので この点は好感が持てます。


↑ ジョージ、エドワード4世、リチャード



又出演者として、個人的にツボは、
エドワード4世の弟であるジョージを演じているデヴィッド・オークス(『女王ヴィクトリア 愛に生き
る』でアルバート公の兄エルンスト)、これからの登場となるルパート・グレイヴス(『シャーロック』
のレストレード警部』、アーサー・ダヴィル(『ドクター・フー』、『ブロード・チャーチ』、『レジェンド・
オブ・トゥマロ―』)等が楽しみ。
マックス・アイアンズはアガサ・クリスティーの『ねじれた家』にも出演しています。

このドラマは、チャンネル銀河で放送中です。

↓ 公式ページはこちら
https://www.ch-ginga.jp/sp/movie-detail/?film_id=20044

↓ trailerはこちら
https://youtu.be/07W78BcB4C4

”薔薇戦争”は色々ややこしい(そう考えるのは私だけ?)ので、チャンと把握出来ていなかったのですが、
『ホロウ・クラウン』放送前にもう一度オサライし、『時の娘』の再読もしたのですが、それでもやっと
こさっとこ(汗)です。
このドラマは2エピソードのみを観た段階ですが、取っつきやすく 生き生きとした人物像が描かれており、
史劇といっても大変分かりやすく、とても面白く観られると感じます。

全部のエピソードを観た後追記しようと思っています。
が・・・出来るかな?


これから放送の海外ドラマ(2月&3月)

2021-01-09 | 海外ドラマ
2月放送分の追加情報と3月初放送ドラマ情報です。

※ 『ヴェラ~信念の女警部』S10

”Vera” Season 10
2020年1月初放送 4エピソード

いよいよ新シーズン(S10)の初放送が3月に開始となります。
2011年にS1がスタートして以来10年目を迎える訳です。
そんな訳で、10周年を祝いS1から又もやの一挙再放送が予定されています。

AXNミステリーにて、
2021年1月16日(土)スタート、毎週土曜16:00~

◎ シーズン10初放送は、
3月14日(日)放送

↓ 公式ページはこちら
https://www.mystery.co.jp/programs/vera

既にシーズン11の製作も決定されているとの事。
ブレンダさん頑張ります。

※ 『バルタザール 法医学者捜査ファイル』S2

”Balthazar” Season 2 10エピソード
2019年初放送

フランスドラマは余り観なかったのですが、以前シーズン1が放送され(コチラに概要を書き
ました)、結構気に入ったのでS2を楽しみに待って居りました。

ようやく3月にAXNミステリーにて放送されるとの事で、楽しみが出来ました。
(放送日は未定です。 正式に放送日が決まりましたら又追記します)

◎ このドラマも既にシーズン3迄製作されていますので、ドンドン進めて頂きたいと・・・・。

※『シャーロック・ホームズ ロシア外伝』

”Sherlock:The Russian Chronicles”
2020年初放送 8エピソード

このドラマに関しては、以前コチラでご紹介したのですが、放送日が発表されましたので追記です。

AXNミステリーにて、
2月14日(日)4:00pm~

↓ 公式ページはこちら
https://www.mystery.co.jp/programs/sherlock_the_russian_chronicles

このホームズさん、なかなか端正なイケメンさんの様ですが、やっぱり”ヒゲ”でしたねぇ。
う~ん・・・なのですが、何と言っても”ホームズ”作品は逃すわけにはいきませんので、”ヒゲ”は
見ない振り(?)で。

※ 『貴公子探偵ニコライ』

”Noble Detective” 6エピソード
2020年初放送

この作品もロシア製ドラマですが、前回詳細が出ていなかった為ご追加ご紹介の作品です。

19世紀のロシア・サンクトペテルブルクを舞台に、公爵であり、秀才かつハンサムな青年ニコライ
が、持ち前の推理力と行動力で事件に挑む!
(AXNミステリー公式ページから)

何となくロシア製ドラマが続きますね。
しかも、このドラマも何となく”ホームズ&ワトソン”を彷彿させる様な気もします。
が、観てみないとね。

AXNミステリーにて、
2月21日(日)4:00pm~

↓ 公式ページはこちら
https://www.mystery.co.jp/programs/noble_detective




「特捜部Q」シリーズ / 映画版

2021-01-06 | 映画


デンマークの作家、ユッシ・エーズラ・オールスンによる大人気「特捜部Q」シリーズは、
2007年初刊の『檻の中の女』を初めとして、
『キジ殺し』
『Pからのメッセージ』
『カルテ番号64』
『知り過ぎたマルコ』
『吊るされた少女』
『自撮りする女たち』
そして、最新作
『アサドの祈り』
迄8作品が刊行されています。

以前コチラで『檻の中の女』に関して書いた時点では このシリーズが映画化されている
事はまったくしらなかったのですが、その後たまたまHulu(だったかな?)『檻の中の女』
が配信されていて(何というナイスタイミング!)早速視聴しました。
その後、何故か他作品を見る機会が無く、そのままになっていた所 先日偶然にCSで放
送されていたので ようやく他作品も観る事が出来ました。
映画版は4作品製作されています。

一応各作品の概要を(ザ・シネマから引用させて頂きました)

※『檻の中の女』2013年

ある事件で捜査に失敗し重傷を負った殺人課刑事カールは、捜査報告書を整理するだけの新部
署“特捜部Q”へ左遷される。膨大な書類の中からカールは、5年前に起きた女性議員ミレーデ
失踪事件の捜査ファイルを手にする。弟との船旅中に行方不明となった彼女は、船上から投身
自殺したと結論づけられていた。その報告結果に疑問を抱いたカールは、上層部の意向を無視
して
助手アサドと共に再調査を始め、新たな手がかりを探す。

※『キジ殺し』2014年

敏腕刑事カールと冷静沈着な助手アサドによる未解決事件専門部署“特捜部Q”へ、女性秘書
ローセが新たに配属される。ある日、20年前に解決済みとなった双子レイプ殺人事件の被害者
の父親である元警部が、カールに事件の再捜査を依頼し自殺を遂げる。責任感を抱いたカール
は、事件の舞台となった名門寄宿学校から調査を開始。当時、事件の重要情報を握る女生徒キ
ミーが失踪していたことが判明し、カールはキミーの行方を追う。

※『Pからのメッセージ』2016年

「助けて」と書かれた手紙が入ったビンが海辺に漂着する。差出人の頭文字“P”が記された手紙
は7〜8年前の物で、インクが滲みほとんど読めない状態だった。そこで未解決事件専門部署
“特捜部Q”に捜査依頼が舞い込む。前回の事件のダメージから休職していた敏腕刑事カールは
助手アサドに促されて職場に復帰。手紙を解読しながら行方不明者の割り出しを進めていく中、
カールたちは宗教絡みの連続誘拐事件と関連づける。

※『カルテ番号64』2018年

1961年のデンマーク。いとこのテーイとニーデは深く愛し合っていたが、ニーデの父によって
引き離されてしまう。そして現代。コペンハーゲン警察で未解決事件を専門に扱う部署「特捜
部Q」で、カール警部補の相棒アサドに異動の話が持ちかけられていた。そんな中、あるアパー
トの一室でミイラ化した3人の遺体が発見される。現場を捜査し検死の結果も聞かされたカール
たちは、怨恨による殺害だと確信して事件の真相を追う。

この作品は、事件の詳細を原作から大きく改変し、映画らしいスケールと息詰まるタッチのサス
ペンスに仕立て上げている。

出演:
カール・マーク : ニコライ・リー・コス
アサド : ファレス・ファレス
ローセ : ヨハンネ・ルイズ・シュミット


原作はどれも社会問題、宗教問題、国家の陰謀等をテーマにしているので、かなり重い部分も
あるのですが、カールの私生活、アサドのミステリアスな存在、ローセの強烈な個性等と共に、
ユーモラスな会話(特にデンマーク語が母国語でないアサドのユニークな言い回しとそれに対す
るマークのボケと突っ込みの様なやり取り、何でもラクダに例える等)にクスっとさせられたり、
ニヤッとさせられたりして和まされます。

そして、どの作品もかなりヴォリュームのある内容なのですが、映画の尺では総てを描くのは
無理だろう事は理解できるものの、和みの部分が少ない様にも感じられました。

ただ、映像化されることにより、スペクタクルでダイナミックな点が表現されているので視覚
から入ってくるものは大きいと思います。

登場人物に関しては、原作を先に読んだ場合の常ですが、イメージピッタリとはなかなか難し
い点で、カールのやさぐれ感が強すぎる様な気もするし、アサドはまぁまぁあんな感じ?かな? 
個人的にはもっと飄々としたイメージだったのですが、映画ではカッコ良すぎかも。ローセは
もっと強烈な個性を発揮していた様にも思ったりと、色々感じるところはありますが このシ
リーズ映画の場合は許容範囲かな(偉そう)。

以上、あくまでも個人の感想ですのでお含みおき下さい。

尚、映画作品は既に5作品めの『知り過ぎたマルコ』も製作されている様です。
何時頃観られますか・・・・。

又原作の最新作『アサドの祈り』は、大分前に図書館に予約をしていたのが ようやく順番が
回って来ましたので、これから読み始めるところです。
この作品もかなりなヴォリュームがあります。
感想は・・・・何時になるやら、書けるやら・・・・。


『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章』2015年

2021-01-02 | 映画
”The Second Best Exotic Marigold Hotel”


少々遅ればせながら、
明けましておめでとうございます。
少しでも明るい兆しが見える一年になります様、心から祈るばかりです。
そして、今年もどうぞよろしくお願い致します。

新年最初の記事は『マリーゴールド・ホテル 幸せの第二章』です。
この作品は2012年公開された『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』の続編で、以前ザっと感
想を書いて以来大分時間が経ってしまいました。

監督:ジョン・マッデン
出演:
イヴリン・グリーンスレイド:ジュディ・デンチ
ミュリエル・ドネリー:マギー・スミス
ダグラス・エインズリー:ビル・ナイ
ソニー・カブール:デヴ・パテル
マッジ・ハードキャッスル:セリア・イムリー
ジーン・エインズリー:ぺネロプ・ウィルトン
ガイ・チャンバース:リチャード・ギア


メインの出演者は殆んど一作目のままですが、新たにリチャード・ギアとクシャル役のシャザド・
ラティフ他が加わっています。

オンボロホテルのマリーゴールド・ホテルに滞在する7人の男女にも変化が起きて、イヴリンはイ
ンドの布の仕入れ売買に係わり、ミュリエルはソニーを補佐する共同マネジャーに、ダグラスは観
光ガイド、ノーマンとマッジは外国人クラブの経営等、それぞれ戸惑いながら新たな道へ進み始め
ていました。



ホテルの若きオーナ-であるソニーは事業拡大の為新たなホテルを考え、融資を申し込む為ミュ
リエルと共に アメリカの投資会社を訪れます。
社長は鑑定人を送り、その報告次第で出資に協力すると答えました。

ソニー達が帰国すると、新たに二人の客が訪れます。 
母親が滞在するホテルの調査をするという女性客のラヴィニアと小説を書く予定という初老の男
性ガイ。
ソニーはガイが鑑定人に違いないと思い込み、ラヴィニアそっちのけで彼の世話を焼きます。
そんなソニーは、結婚式を控えていたものの 仕事に熱中するあまり式の準備が疎かになり、婚
約者のスナイナを苛立たせます。

そんな折、事業拡大の為買おうとしていたホテルをスナイナの兄の友人であるクシャルが買い取っ
たと聞きショックを受けるソニー。

滞在客たちもそれぞれ悩み、恋愛問題を抱えており、イヴリンとの一歩を踏み出せずにいるダグ
ラス、結婚したキャロルとノーマンはそれぞれ相手の気持ちに疑いの心を持つようになるし、2人
の富豪と同時に交際しているマッジ、それに加えソニーの母に惹かれて行くガイ、等。
恋に不器用な人や恋多き人それぞれの悩みが描かれています。



辛辣で人との交わりを嫌っていたミュリエルは体調の悪化を秘密にしていた。

前作に続き、ユーモアとヒューマニズムに満ちた内容で その上インドの風景、そして最後には
ソニーの結婚式、インド式ダンス等で物語を盛り上げています。


↑ 後ろでご老体達も踊っています。感動です。



それぞれの宿泊客に訪れる変化、そして年齢を超越して前に進む決心をする人達。
色々と考えさせられ、又力も貰える内容になっていました。

それにしても、
ホテルで毎朝宿泊客たち全員の点呼がある、これは彼等の年齢もあり生存確認(?)の為と云う
ソニーの考えがあったのですが、此れにはチョット笑えると共に 切実な事だとある意味ジンと
きたり なかなか複雑な気持ちさせられる点ではありました。



前作に続き、にジュディ・デンチ、ビル・ナイ等多くの作品に出演する大ベテラン俳優が素晴ら
しいのは言わずもがなですが、マギー・スミスの演技と存在感は抜群です。

又、チョット意外なリチャード・ギア出演でしたが、
流石のギアも他のベテラン名優達の前に少々影が薄いと感じたのですが(個人の感想です)

↓ 前作はこちら 
※ 『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』2011年