The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

『刑事アニタ ブラックサンド殺人事件』4月初放送

2023-02-28 | 海外ドラマ
”Black Sands”

2021年 アイスランド
8エピソード

4月に日本初放送が予定されている最新ミステリ―ドラマです。
アイスランドが舞台という珍しい作品ですが、北欧ミステリ―が好きな者としては非常に興味があ
る楽しみな作品です。

過去アイスランドが舞台のドラマと言えば、『トラップ 凍える死体』を思い出しますが、最近は北
欧ミステリ―が増えている中でもまだ数が少ないと感じます。

北欧を舞台にしたドラマはどれも、風土自体の寒々とした印象もあり、一種独特の雰囲気を感じる作
品が多く 人間ドラマとしても深みを感じさせられ じっくり観られるる作品が多いと感じています。

ドラマの概要は、(以下AXNミステリーの公式ページから)

犯罪が少ないことで有名なアイスランドが舞台の最新ミステリー!
母との関係が破綻し長い間故郷を離れてきたアニタが、心に傷を抱え故郷に十数年ぶりに戻ってくる。
帰郷早々、事件が発生し、捜査を進めるうちに複数の事件が関連している可能性がある
ことが判明する。暗く寒々とした風景、欠点や問題を抱えた登場人物、舞台となる地域社会の問題と
いった「北欧ノワール」の特徴を備えた質の高いミステリーシリーズ

2021年にアイスランドで放送され、その後、Viaplay(北欧)、Alibi(英国)、SBS(オーストラリア)、
Disney+(一部地域)など世界各国での展開も決定した、アイスランドの観光地・ブラックサンドビーチ
を舞台にした話題の最新ミステリー!





観光客の死について調査する若い刑事アニタを中心に、幾重にも重なった事件に関する謎、また登
場人物についての秘密が浮き彫りになっていく。
十数年ぶりに、問題と心に傷を抱え故郷に戻ってきた刑事アニタ。
その途中、海岸で若い女性の遺体が発見されたとの連絡を受け、アニタは早速、警官のラグナル、
医師のサロモンとともに捜査にとりかかる。一見すると転落事故と思われたが、捜査を進めるうち
に複数の事件が関連している可能性があることが判明する。殺人を事故に見せかけて何年も活動
している連続殺人犯がいるのか…?

本作では、観光客の死の謎とともに、幼少期に母から虐待を受け、心に傷を抱えた主人公アニタ
と母との関係再生が描かれており、ミステリーの面白さとともに、機能不全家族とその子供への
影響という社会的問題が示唆的に描かれている。ストーリーが進むごとに、登場人物の謎と秘密
が明らかになっていき、謎の積み重ねが見る者の心を掴んで離さないストーリー展開となっている。
暗く寒々とした風景、欠点や問題を抱えた登場人物、舞台となる地域社会の問題といった「北欧
ノワール」の特徴を備えた質の高いミステリーシリーズとなっている。

アイスランドの観光名所であり絶景ポイントとして知られている、火山灰で出来た「黒い砂浜」、
ブラックサンドビーチの真っ黒な砂浜とそこに打ち上げる真っ白な波の泡の美しいコントラスト
も見どころである。

とあります。

放送は、
AXNミステリーにて、
2023年4月1日(土)16:00~


約一ヶ月先の放送開始ですが、一味違うドラマになっているのではないかと注目作品の1つです。


因みに、
アイスランドと言えば あまり詳しくは知らないので 直ぐ思いつくのはレイキャビック位なの
ですが、今回の舞台となっている”ブラックサンドビーチ”は初めて耳にしましたので少し調べて
みました。



黒い砂の正体は細かく砕けた火山岩(玄武岩)
アイスランド南部にあるレイニスフィヤラは観光地としても人気のビーチだそうです。

レイニスフィヤラのブラックサンドビーチには海に突き出た巨大な岩の柱(レイニスドランガル)
という玄武岩の柱があるそうです。
又レイニスフィヤラにはトロール伝説もあるとか。
等々 
珍しい風景も共に楽しみができました。

(情報&画像は@icevel さんからお借りしました)


又、アイスランドが舞台になっているミステリはこの所色々多く出版されていますし、読んだ作品
も色々ありますので、これは別途ご紹介しようと思います。


これから読む予定のミステリ:2023-Feb./3

2023-02-25 | ブックレヴュー&情報
続きです。

※ 『警部ヴィスティング 疑念』ヨルン・リーエル・ホルスト著

小学館文庫 2023年3月7日発売予定

≪内容概略≫
【ある朝、ヴィスティングの自宅の郵便箱に差出人不明の封書が届く。中にあったのは、12―1569/99
と数字だけが書かれた一枚の紙。数字は事件番号で、隣接する警察署の管内で1999年に起きた1569号
事件を意味していた。
この年の7月、十七歳のトーネ・ヴァーテランが行方不明となり、二日後に絞殺体で発見された。
トーネの体内から検出された精液のDNA型が元恋人のもの一致し、男は逮捕され禁固十七年の刑を受け
ていた。
匿名の手紙は冤罪を示唆しているのか、何を訴えたいのか、そしてなぜ自分に届けられたのか‥‥。 】

北欧ミステリの名だたる賞を総なめにしている〈ヴィスティング〉シリーズ。
1999年に実際に起きた事件を下敷きにして、作者が精魂を込めて執筆したコールドケース四部作の最終
作にして最高傑作が、本作である。
↑ とあります。
先日シリーズのドラマ化作品に関して書いたコチラの記事でも原作に触れたばかりでした。
コールドケース4部作の最終作が出版されることになったそうです。
ナイスタイミングでした。

※ 『禁じられた館』ミシェル・エルベール&ウジェーヌ・ヴィル著

扶桑社海外文庫 2023年3月2日発売予定

≪内容概略≫
【飲食産業で成功を収めた富豪のヴェルディナージュが、マルシュノワール館に引っ越してくる。
これまでの所有者には常に災いがつきまとってきた曰く付きの館だ。
再三舞い込む「この館から出ていけ」との脅迫状。
果たして雨の夜、謎の男の来訪を受けた直後、館の主は変わり果てた姿で発見される。
どこにも逃げ道のない館から忽然と姿を消した訪問者。捜査が難航するなか、探偵トム・モロウが
登場し……『黄色い部屋の謎』以降の歴史的空白を埋めるフランス産不可能犯罪小説の傑作、つい
に発掘! 】

天外消失の謎に名探偵が挑む!
フランス産探偵小説の傑作、遂に発掘!

有栖川有栖氏によれば、
「ストレートで高純度の本格ミステリ。
よくぞ掘り出してくれました。
1930年代のフランスでこんな不可能犯罪ものが書かれていたとは、
ヴィンテージミステリの世界はまだまだ底が知れませんね。」
とあり、
なかなか貴重な作品が発掘された様で どんな風かとても楽しみ!

※ 『ボビーの為に出来る事』ジャニス・ハレット著

集英社文庫 2022年5月20日

≪内容概略≫
【イギリスの田舎町で劇団を主宰するマーティン・ヘイワードは地元の名士。次回公演を控えた
ある日、彼は劇団員に一斉メールを送り、2歳の孫娘ポピーが難病を患っていると告白。高額な治
療費を支援するため人々は募金活動を開始したが、この活動が思わぬ悲劇を引き起こすことに──。
関係者が残したメール、供述調書、新聞記事など、資料の山から浮かび上がる驚愕の真相とは!?】

「21世紀のアガサ・クリスティー」英 タイムズ紙
関係者が残した資料の山から浮かび上がる、殺人事件の真相とは!?
ABCシグネチャーがテレビドラマ化権獲得。サンデー・タイムズ紙が選ぶ、2021年ベスト・ミス
テリー!
破格のデビュー作
↑ 等の評価を得ている作品です。
少し出遅れましたが、一応押さえておかなければ・・・・ですね。

次々新作ミステリが刊行され、忙しいです。
まだまだ続きます。



(source : 小学館、扶桑社、集英社)



これから読む予定のミステリ:2023-Feb./2

2023-02-21 | ブックレヴュー&情報
これから読む作品、その(2)です。

※ 『迷宮の淵から』ヴァル・マクダーミド著

集英社文庫 2012年6月26日発売

≪内容概略≫
スコットランド屈指の富豪の娘と娘が誘拐された。娘は殺され、孫が行方不明となったまま事件は
迷宮入りとなる。四半世紀近くたった現在。トスカーナのヴィラで一枚の人形劇団のポスターが発
見されたのをきっかけに、富豪から誘拐事件の再捜査を依頼されたカレン・ピーリー警部補は、同
時に、22年半前に消えた炭鉱労働者の捜索も消えた炭鉱労働者の捜索も担っていた。無関係に見え
た二つの事件はやがて…。実力作家マクダーミドの傑作。

マクダーミドはCWAダイアモンド・ダガー賞受賞作家です。
少し古い作品ですが、3月にマクダーミド原作の新作のドラマ放送の情報が出ていたのでフト思い
出しました。
ドラマの原作でもあり、読んでいなかった様な気がする(記憶喪失)ので、兎に角再読してみようと。

尚、ドラマの方は、『刑事カレン・ピリー 再捜査ファイル』のタイトルで

AXNミステリ―チャンネルにて
2023年3月25日(土)16:00~ 日本初放送の予定になっています。

ドラマに関しては、機会があれば別途ご紹介出来れば・・・・(不確定)

※ 『濃霧は危険』クリスチアナ・ブランド著

国書刊行会 2023年2月27日発売予定

≪内容概略≫
過保護に育てられたレデヴン館の相続人ビル・レデヴン少年は、同年代の少女のいる知人宅で休暇
を過ごすよう親に命じられ、気乗りしないまま、シルバーのロールスロイスに乗せられ目的地に向
かっていた。ところが、霧が濃くたちこめた荒れ地の途中で、いきなり、意味も分からないまま、
お抱え運転手のブランドンに車からつまみ出されてしまう。同じころ、周到な計画のもとに、〈ナ
イフ〉と呼ばれる若者がボースタル少年院から逃亡する。
ビルは荒れ地をさまよううちに少年パッチと知り合い、行動をともにするようになる。二人はビル
が思わぬ形で手に入れた暗号で書かれた文書を解読しながら、〈にやついた若者〉、〈ヴァイオリ
ン〉、片手が鉤爪の男との、追いつ追われつの冒険へと踏み出してゆく。

オールタイムベスト級の傑作を次々と発表し、いわゆる英国ミステリ小説の黄金時代最後の作家と
してゆるぎない地位を築いたクリスチアナ・ブランドが、すべての少年少女のために、みずみずし
い筆致で、荒涼とした大地と海が広がるイギリス南部のダートムアを舞台に繰り広げられる冒険を
描いたジュヴナイルの傑作。

何時も読んでいる”ミステリ”とは一味違うかもしれません。
内容概略にもある様に、”ジュヴナイル”にカテゴライズされる本書ですが、たまにはこんな本も読
んでみたくなります。

※ 『閉じられた棺』ソフィ―・ハナ著

クリスティー文庫 2017年6月22日発売

≪内容概略≫
招待先のアイルランドの荘厳な子爵邸で、ポアロと盟友キャッチプール刑事は再会を果たす。そ
の夜、ディナーの席で、招待主である著名作家が全財産を余命わずかな秘書に遺すという不可解
な発表をした。動揺した人々がようやく眠りについたころ、おぞましい事件が…。“名探偵ポアロ”
シリーズ公認続篇、第2弾!

大変今更なんですが、実はすっかり忘れていました。
クリスティ財団公認のポアロ作品としての1作目の『モノグラム殺人事件』は発売後すぐに読みま
した。
が、”ポアロ続編”というには内容が今ひとつに感じたもので、2作目にも直ぐには食指が動かずそ
のままになっていました。
先日『カササギ殺人事件』の記事で、久し振りに『モノグラム殺人事件』をとりあげて、そうそう!
と思い出し、やはり読んでみようか・・・・と思った次第でした。
他での評価も、2作目の方が良いとのことでしたし、一応読んでおかねば。


(source :集英社、国書刊行会、ハヤカワ)



『刑事モース~オックスフォード事件簿』S9:イメージ画像や情報色々

2023-02-18 |  ∟新米刑事モース/主任警部モース
“ENDEAVOUR”

Season 9 : 3 episodes
ITV

ようやく!と言うか、遂に!と言うかですが、ファイナルとなるシーズン9のファーストイメージ
が出ました。



前回ほんの少しだけ情報を書きましたが、その後ボチボチと追加で発表されています。

先ず、前回中途半端な情報でしたが、英国初放送の日にちとエピソードタイトルと共に正式発表
ありました。

ITV放送 : 2023年2月26日~

E1(#34) ”Prelude ”Feb.26,2023 ← (ショーン君監督)
E2(#35) ”Uniform ”Mar.05,2023
E3(#36) ”Exuent ”Mar.12,2023









ファイナルとなるS9では1970年代を舞台にしている様で、各エピソード内容も紹介されています
が、ここでは敢えて触れない様にします。
キャスト(ゲストを含む)、その他情報も少しずつ出てきましたが、これも順次・・・。

パイロット版として2012年”Endeavour”がリリースされて以来、11年経ってしまいました。
早いもんですね。



原作に基ずく『主任警部モース』の1987年初放送から36年目となる今年は、同時にモース関連と
して、40年近くに渡る”Endeavour Morse”の世界を描く新しいドキュメンタリーの製作も予定さ
れているとか。

そう言えば、かなり昔 オリジナルモースの世界を描くドキュメンタリーを観た事があるのです
が、その後もう一度観なおしたく色々探してみたけれど見つからない・・・・(泣) 

もう一つ、コリン・デクスターによる ”モース trilogy” とも言える『主任警部モース』、『ルイ
ス警部』、『刑事モース』の三作品の舞台となったオックスフォードのジェリコで モースの
世界についてのトークショー(なのかな?)が2023年3月4日に開催されるとの事。
ここには、アビゲイル・ソウ、アントン・レッサーの参加が発表されています。


“MY JERICHO
MORSE AND OXFORD
END AND A CELEBRATION”

となっています


そして、
少し話が逸れますが、
ショーン君出演の新作ドラマの製作が発表されました。

”Delia Balmer” というタイトルで、アンナ・マックスウェル・マーティンとの共演。
ITV製作、実際に起きた事件を元にしたクライムドラマとのことですが、より詳しい内容、続報は
又改めてご紹介します。


(source : ITV, La Gazza Ladra, &etc.)



『カササギ殺人事件』ドラマ版Review : (2)

2023-02-14 |  ∟カササギ殺人事件 /ヨルガオ殺人事件
”Magpie Murders"


・・・・・ その(2)

前回の続きです。



『カササギ殺人事件』では、過去に何度も触れました様に アガサ・クリスティへのオマージュが豊
富に散りばめられています。

チャールズが口ずさむ 作品タイトルにも使われたカササギの童謡です。

One for sorrow, (一羽なら悲しみ)
Two for joy, (二羽なら喜び)
Three for a girl, (三羽なら娘)
Four for a boy, (四羽なら息子)
Five for silver, (五羽なら銀で)
Six for gold, (六羽なら金)
Seven for a secret, (七羽ならそれは)
Never to be told. (明かされた事のない秘密)
(wikipediaによると、もっと長いものや、少しずつ異なる色々なバージョンがあるようです。)

アガサ・クリスティもマザー・グース等(と言われている)童歌をモチーフに使った作品が幾つか
ありますね。
こんな点でもクリスティへのオマージュが見受けられます。
(因みに、”One for Sorrow”は『ルイス警部』のS9でエピソードのタイトルに使われていました。
いきなり話が逸れてスミマセン)

その、「カササギ」ですが、トリの種類にも疎いし、実際お目に掛かった事が無い(多分)のですが、


こんな鳥です。 ドラマの中にも沢山出て来ましたね。
(画像お借りしました)

そして、このドラマのもう一つの需要なテーマ、”アナグラム”。
アランが仕掛けたアナグラムというのは、彼のアティカス・ピュント シリーズのタイトルに隠されて
いました。

1.Atticus Pund Investigates :『アティカス・ピュント登場』
2.No Rest for the Wicked :『慰めなき道を行くもの』
3.Atticus Pund Takes the Case :『愚行の代償』
4.Night Comes Calling :『羅紗の幕が上がるとき』
5.Atticus Pund Christmas :『無垢なる雪の降り積もる』
6.Gin and Cyanide :『解けぬ毒と美酒』
7.Red Roses for Atticus :『気高きバラをアティカスに』
8.Atticus Pund Abroad :『瑠璃の海原を越えて』
9.Magpie Murders :『カササギ殺人事件』

9作品の頭文字をとると、”an anagram” となります。 そして、翻訳された日本語タイトルもしっか
りアナグラムとなっています。
これは凄いです。 原作を読んだ時から感じていた点ですが、英語でのアナグラムを日本語で意味の
ある言葉に翻訳する難しさが如何に大変かと。そこを踏まえ、原題から離れず、キチンと意味を持つ
タイトル翻訳をなさったことは感動モノで、お見事!と称賛の気持ちを表したい所です。

アランが絶対タイトルを変える事を認めないと激怒していたのですが、それはアナグラムが崩れてし
まうから。 と後で分かるのですが・・・

そして、アティカス・ピュント(Atticus Pünd 」という名前自体もアナグラムになっていて、アラン
が仕掛けた地雷になっています。(ここで書くことは自主規制しておきます)

その後、ドラマの中で、「カササギ殺人事件」というタイトルに関して、ソフィ―・ハナが「秘密の
カササギ殺人事件」と変更した方が良いと言っている・・・というセリフがありました

この”ソフィ―・ハナ”は、クリスティ財団公認のエルキュール・ポアロ作品の作者です。 
一作目の「モノグラム殺人事件」は大分前ですが一応読みました。 



原作には他にも実在の人物が登場しています。
アガサ・クリスティの孫(?)でクリスティ財団のマシュー・プリチャード氏他名前だけを含め
多くの著名人が登場しています。

ドラマは、ピュントの力(?)を借りてスーザンは「カササギ殺人事件」の全容を理解します。
最後に、ピュントと共に歩きながら、「貴方に会えなくなるのは寂しい」というスーザンに、ピュ
ントは、「アランの原作はあと8作あるから大丈夫」と(意味ありげに)言うのです。



これで、このドラマは終わるのですが、
ピュントの言う通りになっています。

『カササギ殺人事件』に続く2作目『ヨルガオ殺人事件』が既に刊行されていますが、先日その『ヨ
ルガオ殺人事件』のドラマ化も決定と発表されましたね。



これは、スーザンがアンドレアスと共にクレタ島でホテルを経営する事になったところから始まります。
アランの作品『愚行の代償』に関連する事件が起こり、又もやスーザンが巻き込まれる。
ってな事でしたね。

再びスーザンとピュントに会えそうですね。
楽しみが出来ました。
リリースは2024年予定と言われていますが、決まったらその前に『ヨルガオ』もう一度読みなおさ
なければ・・・・・。

製作情報が出たらご紹介しますね。


(source : Masterpiece,BritishPeriodDramas & etc.)


※ 関連過去記事は、
右カテゴリー欄 : ∟カササギ殺人事件



『カササギ殺人事件』ドラマ版Review : (1)

2023-02-11 |  ∟カササギ殺人事件 /ヨルガオ殺人事件
”Magpie Murders"


6エピソード
#1 名探偵アティカス・ピュント
#2 アランの真実
#3 疑惑の連鎖
#4 パイ屋敷の暗い過去
#5 偽りの真相
#6 笑顔の別れ

ストーリー詳細は原作及びその後の情報の中でご紹介していますので、今回はドラマを観た感想
と気付いた事色々に触れたいと思います。

いや~、待った甲斐がありました。
一言、面白かったです。
過去にも何度か書いたのですが、原作が2重構造になっている為映像化が難しかろう、しかしホ
ロヴィッツさんご本人が脚本を担当なさったので とんでもない事にはなる筈もなく、どんな
風に収められたのか・・・この点が非常に興味を持っていた点なのでネタバレ等は全く観ないで
ひたすた我慢でお待ちしたという訳で。
一応2回視聴して、2度目は割と細部まで観たつもりですが・・・・・

原作は、編集者のスーザンがアランの死と共に失われた『カササギ殺人事件』結末部分の原稿
を追う現実と、その『カササギ殺人事件』の登場人物、名探偵アティカス・ピュントと若き助
手が依頼された殺人事件の真相を追うというフィクションの2重構造が複雑に交差するのです
が、この作品では映像作品ならではの鮮やかな手法によって ”スーザン パート”と”ピュント
パート”が非常に分かりやすく自然に切り替えられています。
う~~ん、そう来たかッ! 成程ッ!と感動しました。



例えば、スーザンが運転するコンバーチブルとピュントとジェームズ乗る車がすれ違い、ここ
でパートが切り替わる。 ってな具合で映像として分かりやすい演出がされています。

ファーストルックの画像で、スーザンとピュントが並んでいるのを観た時に、スーザンが夢の
中で事件を追うのかな?(ガウン姿だったので)と想像していたのですが、当たらずとも遠か
らずでしたね(自画自賛?)

最初にスーザンが車に乗りバックミラーを観た時にピュントが写る…のを観た時にトリハダ
もんでした。


その後、スーザンが推理をする度にピュントが現れて色々と意見交換をする、或はピュント
の考えを聞く…と言う形で、スーザンが自分の推理を頭の中で組み立てていく、と言う形式
をとっています。



又、登場人物も アランが『カササギ殺人事件』の登場人物は殆んど現実に存在する人々を
モデルにしている点(名前も殆んど同じ)、映像化されたなかでは両パート同じ俳優さんが
演じている為、これも又理解しやすい演出になっています。

そこで、その登場人物に関してなのですが、キャストに関しては前回コチラに書きましたの
でご参照下さい。

今回はアランの作品に登場する人物のモデルが誰なのに触れておきます。

ジェイムズ・フレイザー(ピュントの助手)=ジェイムズ・テイラー(アランの愛人):マシュー・ビアード


チャブ警部補(ピュントの知り合い)=ロック警視(バース警察):ダニエル・メイス


クラリッサ・パイ(サー・マグナス・パイの双子の妹)=クレア・ジェンキンス(アランの妹):ピッパ・ヘイウッド


サー・マグナス・パイ=マックス・レイランド(スーザンの父):ロルカン・クラニッチ
その他何人もの人物が作中のモデルとして登場しています。



そして、スーザン・ライランドを演じるレスリー・マンヴィルに関してなのですが、
最初にキャスティングを見た時、スーザンの年齢が気になったのですが(原作では40歳位?)でも、
流石の演技力で全く気にならない、どころか、むしろもっと若い女優さんでは難しかったかも、と
思えましたね。
それにしても、マンヴィルさんこの所の勢いは凄いです。 最近では『ミセス・ハリス パリへ行く』
をはじめ、TVドラマでも『刑事シンクレア』をはじめ多くのドラマ、以前ご紹介した製作予定の
『Critic』等多くの作品に出演するベテラン女優さんですね。

余談ですが、ゲイリー・オールドマンは元ご主人です←凄いですね!(って、意味不明ですが、個人的
な感想で)

又、アラン・コンウェイを演じるコンリース・ヒルは、
”GoT” のヴァリスで良く知られていますね。 あの時はツルピカ(?)だったからこのドラマでは
最初はすぐには気付かなかったのです。
他にも多くのドラマに出演。
そう言えば、先日日本放送になった『なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?』にも出演していまし
たっけ。偶然に出演作が続きました。

アティカス・ピュントのティム・マクマランは
味のある俳優さんです。 何と言っても『刑事フォイル』での出演が印象的でした。
このドラマでも 海外で初放送時に”アティカス・ピュントがimpressiveだった”と評されていました。

ここでちょっとtribia ですが、

その1 : ホロヴィッツさんのカメオ出演 
一回目視聴している途中で、アレ?今のは?・・・・と思ったのですが、余りにも短い本当に一瞬の
事でした。 その後チョット確認したところ確かにカメオ出演していらっしゃる事が判明。
2回目の時よ~~っく観直しました。 それにしても短すぎ(笑)
コリン・デクスター氏のカメオは割と良くみつけられたんですけどねぇ。
皆様気付かれましたかしら?

その2 : スーザンの妹ケイティ―役
クレア・ラッシュブルックでしたが、これも、あれ?の1つ。 何処かで見た様な・・・・。
と思ったら、『刑事シンクレア』でもレスリー・マンヴィルの妹役でしたわ。 、


まだまだ書きたいことが沢山ありますので、
その(2)に
・・・・・to be continued です。


(source : Masterpiece,BritishPeriodDramas & etc.)

※ 関連過去記事は、
右カテゴリー欄 : ∟カササギ殺人事件




“Beyond Paradise”(原題)リリース日等の追加情報

2023-02-09 | 海外ドラマ
”Beyond Paradise” : Season 1

6 episodes
BBC One, BritBox 

『ミステリ―inパラダイス』(”Death in Paradise”)のスピンオフとして”Beyond Paradise”(原題)が
製作されるという一報をコチラでご紹介しましたが、その後あまり情報も出ていなかったので続報を
書けずにいました。



昨年夏に撮影開始の情報が出ていましたが、この程BBC Oneでの放送開始が発表されました。

シーズン1としての6エピソードは
2023年2月24日(金)放送開始 (BBC One) とのこと

前回の繰り返しになりますが、ザっと概要を、
カリブ海に浮かぶセント・マリー島(架空の島)にイギリス本土から赴任した2代目の刑事ハンフ
リー・グッドマン がガールフレンドのマーサとロンドンに残ることになった事からのお話しとな
ります。

最初のご紹介をした時には未だ内容が良く分からなかったので、ハンフリーはロンドンで刑事の
仕事を続けるのだと思っていたのですが、どうやらマーサの故郷であるデボンシャーの近くの
シップトン・アボット(架空の町)にあるマーサの母が住む家に一時同居をすることに。



マーサは自分のレストランを持つ夢を持ち続け、又、ハンフリーは地元の警察で仕事を始める
ことになる。
どうやら、その地方は犯罪発生率が大変高いと言われている様で、ハンフリーの経験、能力が
買われる事に・・・・ってな感じの様です。 詳細がなかなか見つからず かなり(と言うか、
まるっきり)大雑把な掴みですが、開始されれば徐々に分かって来ると思います(当たり前?)

そんな訳で、南洋の島とは全く異なる英国の田舎(?)が舞台になる出来事になるようですね。

キャスト:
DIハンフリー・グッドマン:クリス・マーシャル
マーサ・ロイド:サリー・ブレットン
PCケルビー・ハートフォード:ディラン・ルウェリン
DSエスター・ウィリアムズ:ザーラ・アフマディ
アン・ロイド(マーサの母);バーバラ・フリン
フェリシティー・モンターグ マーゴ・マーティンス


英国放送開始の後 何か目ぼしい情報が出れば追記します。
又、日本放送の時期(何時になるやら?)も分り次第ご紹介します。


又、ご本家『ミステリ―inパラダイス』の新作情報も近いうちにご紹介しようと思います。





(source : BBC, telly visions & etc.)








『刑事モース~オックスフォード事件簿』S9情報ほんの少し

2023-02-06 |  ∟新米刑事モース/主任警部モース
”ENDEAVOUR” : SEASON 9

ITV 3 episodes

ファイナルシーズンとなるシーズン9のリリース情報がなかなか出て来ません。
一部では2月26日ITVにての初放送と出てはいますが、ITVからの正式発表は出ていません。
でも、多分2月中である事は確かだとは思うのですが、なかなかとジリジリ、ヤキモキさせてくれ
ます。
当然ですが、Trailerも未だですねぇ・・・・。



エピソードタイトルは後日正式発表されてからご案内しますが、E1はショーン君が監督を兼任し
ています。

以前もご紹介しましたが、ファイナルとなるS9では ”many surprises” と共に、”懐かしい顔”が
見られると言われていましたが、この点に関しても未だはっきりとした発表はありません。
ストレンジ、マックスはオリジナルにある様にモースとのお付き合いが続くのは分っているものの、
サースディ―達との別れがどの様に描かれているのか・・・・なんか辛くなりそうな・・・・。

”懐かしいい顔”と言われれば、ジェイクスとかトゥルーラブやらが顔を見せるのかな? 等色々
色々妄想が溢れてきますが、何と言っても遂に、”ファイナル”です。
楽しみではありながら、寂しい思いもあり・・・・で待ちかねる今日この頃。
とは言え、日本で観られるのは何時になるやら(と何時ものフレーズ)

そんな待ちかねる状況の間を持たせる意味で、取りあえず画像を見て我慢で待ちましょう。









そんな訳で流石にDVD予約受付情報も未だ出ていませんね。

何れにしても、近いうちにリリースデイト、追加情報が発表されると思いますので、出次第追記し
ます。

最後に、アビゲイルさんのツイートから(3人の雰囲気がとても素敵で!)




(source : endeavourland, ITV & etc.)



これから読む予定のミステリ:2023-Feb./1

2023-02-02 | ブックレヴュー&情報
※ 『だからダスティンは死んだ』ピーター・スワンソン

創元推理文庫 2023年1月30日発売

『内容概略』
≪ボストン郊外に越してきた版画家のヘンと夫のロイドは、隣の夫婦マシューとマイラの家に招
待された。食事後にマシューの書斎に入ったとき、ヘンは2年半前に起きたダスティン・ミラー殺
人事件で、犯人が被害者宅から持ち去ったとされる置き物を目にする。マシューは殺人犯にちが
いない。そう思ったヘンは彼について調べ、跡をつけはじめるが……。複数視点で語られる物語は
読者を鮮やかに幻惑し、衝撃のラストへとなだれ込む。息もつかせぬ超絶サスペンス! ≫

『そしてミランダを殺す』
『ケイトが恐れるすべて』
『アリスが語らないことは』
でお馴染みのピーター・スワンソンの作品です。

過去作品は全部読了しましたが、今作も相変わらずサスペンスフルでドキドキしそうです。

※ 『匿名作家は二人もいらない』アレキサンドラ・アンドリューズ

ハヤカワ・ミステリ文庫 2022年2月16日発売

『内容概略』
≪作家になることを夢見るフローレンス・ダロウはある日、匿名のベストセラー作家、モード・ディ
クソンのアシスタントとして雇われる。最初はまじめに仕事をしていた彼女だったが、次第にモード
の原稿へ自分の文章を入れ込み、共同執筆者じみたことに快感を覚えるようになる。そしてとある事
故がきっかけとなり、作家になりたいというフローレンスの野心が爆発し……予想できないどんでん
返しの連続に驚愕必至のサスペンス ≫

大分前に読むつもりでリストアップしていたのに 何故か漏れていました。
初読みの作家さんですが、元々はニューヨークとパリでジャーナリスト、編集者、コピーライターと
して働いていて 本作品で作家デビューなさったとか。
なかなかの評価を得ている様ですし、これも楽しみな作品です。

※ 『頬に哀しみを刻め』 S.A.コスビー

ハーパーBOOKS 文庫 2023年2月16日発売予定

『内容概略』
≪殺人罪で服役した黒人のアイク。出所後庭師として地道に働き、小さな会社を経営する彼は、ある
日警察から息子が殺害されたと告げられる。白人の夫とともに顔を撃ち抜かれたのだ。一向に捜査が
進まぬなか、息子たちの墓が差別主義者によって破壊され、アイクは息子の夫の父親で酒浸りのバディ・
リーと犯人捜しに乗り出す。息子を拒絶してきた父親2人が真相に近づくにつれ、血と暴力が増してゆ
き――。アンソニー賞、マカヴィティ賞、バリー賞総なめ。
絶賛の嵐≫

初読みの作者さんです。
チョット考えさせられそうな内容ですが、とても興味を魅かれます。


(source : ハーパーコリンズ・ジャパン、創元社、ハヤカワ)