The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

翻訳刊行待ちの海外ミステリ : 2024年(6)

2024-02-27 | ブックレヴュー&情報
・・・・その(6)です。

★ 刊行日、邦題も発表されていないので 今回も引き続き原作タイトルのままでご紹介します。
(一部仮の日本語タイトルが付いている作品もあります)

※『West Heart Kill』 ダン・マクドーマン


【内容概略】
≪私立探偵マカニスは、ニューヨーク州北部の高級クラブ、ウェストハート・カントリークラブの創立
200周年記念パーティに呼ばれた。大学時代の級友と旧交を温めていたアダムだったが、その数時間後
にパーティの会場を大嵐が襲う。停電となり、予備電源も使えず、完全な復旧にはあと4日かかるという。
まるでミステリの舞台のようだと冗談めかして言っていた矢先、本当に殺人事件が起こる。凶行はさら
につづいていき……。 ≫

★ 謎を解くカギは・・・・読者!?

初読みの作家作品です。 
興味をそそられるコピーですね。

※『Debts of Dishornour』 ジル・ベイトン・ウォルシュ


【内容概略】
≪セント・アガサ・カレッジの卒業生で国際的大企業のカリスマ経営者、ジュリアス・ファランが死亡した。
英国東部海岸の町イーストハムでアルコール依存症の高級療養施設〈ヘッドランズ〉に滞在していたところ、
深夜の散歩中に崖から転落したのだ。妻と院長のランダム医師が遺体の身元を確認し、ファラン・グループ
の経営は娘婿のマックスが継承。世間の騒ぎも徐々におさまった。しかし、事件の数か月前、サー・ジュリ
アンはセント・アガサの晩餐会で酔っ払って転倒し、イモージェンの手当てを受けていたのだがその冷静な
対応に惚れ込んだサー・ジュリアンは、自分はさまざまな相手から命を狙われているのだと彼女に打ち明け
ていた……≫

以前ご紹介した、『ウィンダム図書館の奇妙な事件』、『ケンブリッジ大学の途切れた原稿の謎』に続く、
”イモージェン・クワイ” シリーズの3作目です(何時ものフレーズですが、感想は書けずじまいで・・・・)




※『The Librarian Always Rings Twice』マーティ・ウィンゲイト



【内容概略】
≪わたし、ヘイリー・バークがバースにある初版本協会のキュレーターに就任してから1年が経とうとしていた。
協会はミステリ黄金時代の女性作家の初版本収集家だった故レディ・ジョージアナ・ファウリングが設立した
もので、彼女の自宅だったミドルバンク館にある。わたしと一緒に協会の運営を担っているのが、レディの長
年にわたる親友で、個人秘書を務めていたミセス・ウルガー。現在は協会の終身事務局長だ。このたび、協会
の認知度アップや新たな会員の確保を狙い、〈初版本図書館〉である図書室を週に一度、水曜日の午後だけ一
般に公開する運びとなった。一方、レディのろくでなしの甥チャールズ・ヘンリー・ディルがわたしのアシス
タントとして協会で働きたいと申し出てくる。レディが亡くなってから4年間というもの、あの手この手で遺
産をかすめ取ろうと策略を働いてきたディルをおとなしくさせることができるならと、理事会は採用を決定し
てしまう。そんな折、レディの孫だと名乗る男が現われる。レディに子はいなかったはずだが……。≫

『図書館の死体』、『殺人は展示する』(2作品共過去にご紹介しました)に続く3作目です。

(再び得意のフレーズですが、感想は書けずにいます・・・・)

この所、図書館、キュレーター 関連ミステリが目につく機会が多くなっている様に感じます、好きなジャン
ルなので すぐ釣られます。



(source : 東京創元社、早川書房 & etc.)



北欧ミステリー『特捜部Q』がドラマ化!

2024-02-24 | 海外ドラマ
”Department Q”

Netflix : 8エピソード

デンマークの作家ユッシ・エーズラ・オールスンにの”特捜部Q”シリーズがNetflixでドラマ化され
ることになった様です。

この原作は大好きでこれまで翻訳出版された作品は総て読了していますし、この原作を元に映像
化されたデンマーク版も観ています(総てでは無いのですが・・・・)。

そんな作品が英国でドラマ化製作されるとの事で、実のところどうなんだろう?と言う気持ちも
ありながら興味をもったのですが 何と言ってもマシュー・グード(←one of my favorits)が主
演という事で、これは捨て置けないと・・・・。

今更ですが、原作について。
原作小説の方は日本で翻訳出版されている作品は、
1. 『特捜部Qー檻の中の女』
2. 『特捜部Qーキジ殺し』
3. 『特捜部QーPからのメッセージ』
4. 『特捜部Qーカルテ番号64』
5. 『特捜部Qー知り過ぎたマルコ』
6. 『特捜部Qー吊るされた少女』
7. 『特捜部Qー自撮りする女たち』
8. 『特捜部Qーアサドの祈り』
9. 『特捜部Qーカールの罪状』
以上9作品

因みに、最新作の『カールの罪状』は



ハヤカワ・ポケットミステリ―版
500ページ以上の作品ですが、ハラハラしながら読みました。

本国デンマークでの映像化は5作品製作済で、これからも継続製作予定とのこと。

今回舞台をコペンハーゲンからスコットランドのエディンバラへ移し、『Department Q』(原題)のタ
イトルで製作されるとのことで、

スコット・フランクが製作、監督等担当、



カール・マーク(カール・モーク?)にマシュー・グード、 アサド(アクラム・サリム?)にアレク
セイ・メンヴェロフ ← 名前がそれぞれ原作とは若干変わっているのか???
他に、
ケリー・マクドナルド、リア・バーン、クロエ・ビリー 等、それに マーク・ボナーも出演予定の様
です。

原作でのカール・マークは心に傷、トラウマを持ちながら、やれば出来る優秀な刑事ではあるが、やさ
ぐれ感もあるキャラクターだと感じていたので、マシュー・グードは麗しすぎるなぁ(個人の感想です)
と感じ、はたしてどんなカールになるのでしょうか不安もありながら・・・ですね。

個人的になアサドが印象深く、気に入っているキャラクターですので、今回のドラマでどの様に描かれ
ているのかも楽しみではあります。

撮影は開始されたばかりなので、リリースは2025年になるのでは?と言われています。

ついでながら、
ご本家のデンマーク版映画は、
『檻の中の女』、『キジ殺し』、『Pからのメッセージ』、『カルテ番号64』までは大分前に観ました。


一部感想は下記に書きました



5作目の『知り過ぎたマルコ』から、理由は分かりませんがメインキャストが交代になっていて、何と
なく違和感があり(個人の感想です)まだ観ていません。 見慣れれば問題ないのかも・・・・。

これからゆっくり観てみようと思っています。

原作がとても好きな作品なので、英国版になって果たしてどうなるのか・・・・。
マシュー・グードなので、とても観てみたいとは思います。

続報入り次第順次追記していこうと思います。

拙関連過去記事は

※『特捜部Q 檻の中の女』ユッシ・エーズラ・オールスン著
※「特捜部Q」シリーズ / 映画版



(source : Netflix, Variety, 海外ドラマ NAVI & etc.)





これから読む予定のミステリ:Feb./3(2024)

2024-02-21 | ブックレヴュー&情報
※ 『スリー・カード・マーダー』J.L.ブラックハースト

創元推理文庫 2024年3月29日発売予定

【内容概略】
≪被害者は、空から降ってきた。落下したと思われた部屋は無人で、玄関ドアは内側から釘と板
で封じられており……。刑事の姉と詐欺師の妹が密室殺人に挑む、新シリーズ開幕!≫

初読みの作家作品です。
シリーズ化が予定されている様ですが、取りあえず読んでみなければ・・・・。

※ 『母親探し』レックス・スタウト

論創海外ミステリ 2024年3月4日発売予定

【内容概略】
≪世界一赤ん坊(ベビー)が苦手な探偵ネロ・ウルフと、世界一女性(ベビー)が得意な助手アー
チー・グッドウィンが、捨て子(ベビー)に悩める美しい未亡人を救うために捜査に乗り出す。
二人の行方に待ち受ける事件とは……。家族問題に切り込んだシリーズ後期の傑作を初邦訳! ≫

随分久し振りのネロ・ウルフです。
しかも、初邦訳作品だそうで、楽しみな作品です。

※ 『蜘蛛の巣の罠』上&下 ラ―シュ・ケプレル

扶桑社ミステリ― 2024年3月2日発売予定

【内容概略】
≪連続殺人をほのめかす絵葉書を公安警察のサーガ・パウエルが受け取ってから三年が過ぎたあ
る日、国家警察長官が突如失踪、後日遺体で発見される。現場には葉書の記述どおり残された純
白の薬莢。それは殺人鬼が練りあげた計画の始まりを告げていた……。北欧が誇るクライム・シ
リーズ最新作。≫

北欧ミステリは好きで色々読んではいるのですが、この作家作品は多分初読みかな?
と思ったら、『鏡の男』の作者でした(以前ご紹介したかと思いますが・・・)



因みに、著者 ”ラ―シュ・ケプレル” はスウェーデンの推理作家で アレクサンデル・アンドリ
ルとアレクサンドラ・コエーリョ・アンドリル 夫妻の共作ペンネームとのこと。

※ 『象【かたど】られた闇』 ローラ・パーセル

早川書房 2024年2月21日発売予定

【内容概略】
≪切り絵作家のアグネスに不穏な影が迫る。
彼女に肖像画を依頼した客が、次々と謎の死を遂げているのだ。
真相解明のためアグネスが縋ったのは、11歳の霊媒師パールだった。
死者の口から犯人を聞こうと開いた 降霊会を機に二人の運命の歯車は狂い始める――≫

エドガー賞最優秀長篇賞ノミネート ヴィクトリア朝を舞台にしたホラーミステリ

”ホラー”系はあまり得意ではないのですが、ヴィクトリア朝を舞台に・・・とのことで、かなり惹
かれますので試してみようと・・・・。

又、この作品は、
”アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀ペイパーバック賞最終候補となった注目作”
だそうです。






(source : 創元社、扶桑社、早川書房 & etc.)







『私立探偵ストライク』 6作目”The Ink Black Heart" 撮影開始

2024-02-18 |  ∟私立探偵ストライク
”Strike” Season 6 : The Ink Black Heart
BBC One : 4 episodes



随分久し振りの”ストライク”情報です。

ロバート・ガルブレイス(=J.K.ローリング)による「私立探偵ストライク」の6作目にあたる
”The Ink Black Heart” のドラマ撮影が開始されたとの事です。

その前に、繰り返しになりますが 原作の確認を

1. "The Cuckoo's Calling" (カッコウの呼び声)
2. "The Silkworm" (カイコの紡ぐ嘘)
3. "Career of Devil" (悪しき者たち)
4. "Lethal White" (リーサル・ホワイト)
5. "The Troubled Blood" (乱れし血潮)
6. "The Ink Black Heart" (邦題未定)
7. "The Running Grave" (邦題未定) 2023年刊行







(何度も愚痴っていますが、日本での翻訳出版は2作目の『カイコの紡ぐ嘘』迄のみという・・・・
全くもって残念な状況で・・・(号泣)。 それじゃ原書で読めッ!ですよね。はい、仰せの通りです。
が、何度も言い訳しますが、益々面倒になって翻訳で読みたいんですツ!
何とか可及的速やかに翻訳出版お願いなのです)

ドラマ版も過去ご紹介しました様に、5作目の”The Troubled Blood”迄放送済です。
(日本では放送媒体が少なく、又はっきりしないので 観られていないという絶望的な状態です)

そんなこんな状況ではありますが、一応情報だけは確認しておきたいので。

6作目である”The Ink Black Heart" の概略は、
人気漫画『The Ink Black Heart』の共同執筆者でるイーディ・レッドウェルがオフィスを訪れロビンに
相談を持ちかける。 イーディはアノミーと名乗る謎のオンライン人物から脅されていて、その正体を
暴こうとしていた。 ロビンは協力出来ないと判断して、そのままになっていたが 数日後イーディが
『インク・ブラック・ハートの舞台となったハイゲートでテーザー銃で殺害されるという衝撃的なニュー
スを読む事に。
ロビンとコーモランは、アノミーの正体を暴く為動き出す事になるが、ビジネス上の利害関係、家族間
の対立等が複雑に絡み合い、2人は限界まで追い詰められる事になる事件に巻き込まれてく事になる。
・・・ってのが凄く大まかな流れの様です。(原作も読めていないので)

情報によれば、
ストライクの小説 7 冊すべてが国内外のベストセラー リストのトップを獲得し、シリーズは全世界で合
計 2,000 万部以上売れています。 『The Troubled Blood』は、2021年英国図書賞のブック・オブ・ザ・
イヤー:犯罪とフィクション部門を受賞した。これらの本は世界 50 か国以上で出版され、現在までに
43 の言語に翻訳されています。 

とされています。
(なのに日本は仲間外れ?)

又、
『ストライク』は英国で最も視聴されているドラマの 1 つで、5作目の『トラブル・ブラッド』は 2022 年
の放送期間全体で平均 840 万人の視聴者を記録しました (28 日間の数字)。
だそうです。

ある情報によれば、シーズン5の”The Troubled Blood” は日本でも何処かの媒体で観られる(??)との
噂もあり・・・(定かでないので興味のある方はご確認下さい)

兎に角、何とか早く日本でもキチンと試聴できますことを強く祈っていますし、同時に翻訳本の出版もど
うか実現して頂きたいとお願いしたいです。(何度同じことを繰り返している事か・・・・)

取りあえず
5作目の ”The Troubled Blood” の trailerがありますので・・・・。

https://youtu.be/-jEWPMkwwrE

原作の『The Ink Black Heart』はコチラ



7作目の『The Runining Grave』はコチラ



ところで、
話しが逸れるのですが、再び ”ポアロ” 全作マラソン放送をしています。
もう何度も観ているのですが、何となくチャンネルを合わせていた為チラチラ見ながら用事をしていた所
丁度『複数の時計』を放送中でした。 もう何回目かなので あまり注意をしていなかったのですが、フ
ト気が付いたら トム・バークさんでしたわねぇ。 そうそう、そうでした・・・・・。


↑ 若くてスリムなバークさん

すっかり記憶が薄れていたのですが(又!)、他にも気づいたら、
あら、ジェイソン・ワトキンス(マクドナルド&ドッズ)や、アビゲイル・ソウ、お2人も出演していたん
でした。
このエピソードはそんな点でも貴重かもですね。



(source : BBC, jkrowling.com, what to watch, Nationalwaorld.com & etc.)




BBC:アガサ・クリスティの「ゼロ時間へ」をドラマ化

2024-02-15 | アガサ・クリスティ
"Towards Zero"


以前『殺人は容易だ』”Murder is Easy” のドラマ化情報を何度か書いてきましたが、ドラマは
2023年のクリスマス期間中に英国放送され平均視聴者数700万人という高い視聴率を獲得した
との事でした。



尤も、作品自体には賛否両論あったそうですが・・・・らしいですね。 でも、自分の目で観
てみないと・・・。 で、日本放送待ちです。

まぁ、それでも兎に角高視聴率であったとの事で、BBCは次のアガサ・クリスティ作品ドラマ
化について『セロ時間へ』を製作すると発表されたようです。

『ゼロ時間へ』”Towards Zero” はアガサ・クリスティが1944年に発表した作品で、これも
エルキュール・ポアロもミス・マープルも登場しません。 原作ではバトル警視が登場します。
(原作の『殺人は容易だ』、『ひらいたトランプ』等にも登場)。

犯人が殺人の計画を策定する時間から始まり、犯行の瞬間「ゼロ時間」へ遡っていく独特な叙
述法が採用されている。
金持ちの未亡人のもとに、被後見人の男が訪れる。彼は前妻と現妻の両方を連れてくる。
そしてこの未亡人の旧友が死に、さらには彼女も殺される。そこにバトル警視と彼の甥が呼ば
れる
・・・・と言うのが大雑把な流れです。

出演者は現時点では発表されていませんが、
脚本は、レイチェル・ベネット(”リッパ-・ストリート”、”ベラミ 愛を弄ぶ男” 等)
製作総指揮、ジェームズ・プリチャード(アガサ・クリスティ財団、アガサ・クリスティの
曾孫)、ダミアン・ティマ―、シーナ・バックトゥオンシング(マンモス・スクリーン)他

過去には ジェラルディン・マクイーンワン版ミス・マープルでドラマ化されたことがあり
ます。



原作には登場しないミス・ミス・マープルがバトル警視に代わり事件に係わる事になってい
ました。
基本的には、ミス・マープルはジョーン・ヒクソン版しか観ないのですが、偶然に観た事が
ありました。

ミス・マープルにジェラルディン・マックイーン、
他に
ジュリアン・サンズ、グレッグ・ワイズ、グレッグ・ワイズ、サブロン・バロウズ、等
それに、ゾーイ・タッパー(”警視グレイス”のクリオ)も出ていましたね。←(やっぱり苦手)
(シーズン3、エピソード3の2008年初放送作品です)





今作の撮影は今夏開始予定とされています。
そして、
リリースは2024年クリスマス時期(不確定)??

出演者等続報入り次第追記していきます。

原作は、
『ゼロ時間へ』ハヤカワ・クリスティ文庫 2004年


【原作内容概略】
≪残忍な殺人は平穏な海辺の館で起こった。殺されたのは金持ちの老婦人。金目的の犯行か
と思われたが、それは恐るべき殺人計画の序章にすぎなかった――人の命を奪う魔の瞬間
"ゼロ時間"に向け、着々と進行する綿密で周到な計画とは?ミステリの常識を覆したと高い
評価を得た野心作の新訳版。 ≫


大昔に読んだ記憶はありますが、又読み直してみようと思っています。



(source : BBC, British Period Dramas, 海外ドラマNAVI & etc.)




これから読む予定のミステリ:Feb./2(2024)

2024-02-12 | ブックレヴュー&情報
※ 『最上階の殺人』アントニー・バークリー

創元推理文庫 2024年2月29日発売予定

【内容概略】
≪閑静な住宅街、四階建てフラットの最上階で女性の絞殺死体が発見された。現場の状況から
警察は物盗りの犯行と断定し、容疑者を絞り込んでいく。一方、捜査に同行していた小説家ロ
ジャー・シェリンガムは、事件をフラットの住人の誰かによる巧妙な計画殺人と推理し、被害
者の姪を秘書に雇うと調査に乗り出す!≫

探偵小説本来の謎解きの魅力と、才気溢れるユーモア、痛烈な批評精神が奇跡的な融合を果た
したシリーズ屈指の傑作。

改訳、新訳等が出ています。

先日『レイトンコートの謎』を読了したところです。


今回も楽しみな作品です。

※ 『友情よここで終われ』ネレ・ノイハウス

創元推理文庫 2024年2月13日発売予定

【内容概略】
≪著名な編集者ハイケが失踪した。彼女の家のドアには血の跡があり、二階には鎖でつながれ
た老人がいた。捜査が始まり、老人は彼女が介護していた父親だと判明、血痕はハイケのもの
と断定された。彼女に剽窃を暴露されたベストセラー作家が被疑者に浮かぶが……。出版業界
をめぐる事件に刑事オリヴァー&ピアが挑む。≫

世界累計1100万部突破!

ドイツミステリの女王と言われるネレ・ノイハウスによる ”刑事オリヴァー&ピア”シリーズ
の最新作。
過去作品は多分(?)いや絶対読んでいる筈なのですが、直ぐに思い浮かばないというボケで
す(最近こればっか)。
新作が出る前に初心に戻って最初から読み直そうかと・・・・。

※ 『有名すぎて尾行ができない』クイーム・マクドネル

創元推理文庫 2024年2月29日発売予定

【内容概略】
≪平凡すぎる顔が特徴の青年ポールは、恋人のブリジット、元警官のバニーと探偵事務所を始
めることに。早速訪れた依頼人の女性は、国中が注目する詐欺事件の被告三人組のひとりの愛
人で、その男の浮気調査をしてほしいと言う。ポールは依頼を引き受けたが、相手を尾行して
は見失っているうちに、またも殺人事件に巻きこまれてしまう。『平凡すぎて殺される』に続
く、ノンストップ・ミステリ第2弾。≫



一作目の『平凡すぎて殺される』は前回ご紹介したばかりで、現在進行形で読んでいる所です
が、独特のユーモアとスピード感あふれるミステリの様に感じます。

これまでアイルランドのミステリは何作か読んでいるのですが、過去読んだ作品とは全くイメージ、
タイプ、カラーが異なるアイリッシュミステリです。

かなり早い2作目発売ですね。
一作目『平凡すぎて殺される』読了後感想を・・・書けるかな???(と、何時もの得意フレーズ)




(source :創元社 &  etc.)




『ヴェラ~信念の女警部』S13 : 日本初放送

2024-02-11 | 海外ドラマ
”Vera”:Season 13

ITV Jan.07 2024 初放送
3エピソード

何時ぞや少し触れましたが、英国ITVでのシーズン13が2024年1月7日初放送、1月21日に
3エピソード迄放送されました。

S13は以前も書きました様に3エピソード構成で、
タイトルは、
E1 : ”Fast Love”
E2 : ”Tender”
E3 : ”Salt and Vinegar”
(何れも日本語タイトルは未定)

シーズン13は、何度も書いてきました様に、エイデンが去る事になり 思いもよらなかった
ジョーの復帰という大きな目玉があります。





取りあえず、S13の出演者を確認しておきましょう。

DCIベラ・スタンホープ:ブレンダ・ブレシン
ジョー・アッシュワーズ:デヴィッド・レオン
DCケニー・ロックハート:ジョン・モリソン
DCマーク・エドワーズ:ライリー・ジョーンズ
病理学者ポーラ・ベネット博士:サラ・カミーラ・インビー
加えて、新しいメンバーとして
DCステフ・ダンカン:リアノン・クレメンツ が加わっています。(ジャックの後任ですね)





各エピソードの概略は出ているのですが、ここには書かないで置きます。
ただ、
エイデンが去って心もとなく思っていたヴェラの元に突然現れた元相棒のジョー。
その姿を見て非常に驚いたというヴェラですので、彼が戻る事は知らなかったのでしょうね。
そして、それが何を意味するのか、2人の関係はどうなるのか???
ジョーの登場が何やら不穏な雰囲気もあり、メインストーリーと共に非常に気になるし、興味が
深まるところです。

(因みに、エイデンはオーストラリアで新しいスタートを切る事になるとか?)

ネタバレをして興味を削いではいけないので、先ずはチラッとだけ情報を・・・・。

エイデンの降板、ジョーの復帰に関してのブレンダさんのインタビュー記事があり、詳細書きか
けていたのですが、全部書ききれず途中で脱落したままという(グチャグチャ言い訳)

ただ、その中でブレンダさんは、ジョーの復帰が可能でなければシーズン13を続ける気持ちは無
かったと語っていました。

何度も書いていますが、ブレンダさんの年齢の事もあり、個人的には シーズン13で終り、その
為にジョーを復帰させたのでは?と勘ぐっていたのですが・・・・。

そして、シーズン13の最終エピソードが放送された直後、X/Twitterで あるファンが、「なぜこ
こでこれが最後の#Veraだと言っている人が沢山いるの??私が何か見逃してるの??」と泣き
顔のエモジと共に投稿した事に対し、ブレンダさんがリツイート「最後ではないわよ」と答えて
います。 
え?え? 本当ですか? と、思わず二度見しましたよ。

恐らく、私のみならず多くのファンがシーズン13で終りと思っていたのでしょうね。

という事で、
”ヴェラ”のシーズン14は一応確定したと考えて良いのでしょう(多分?現時点では)
又、
多分、ジョーも引き続き出演するのだろうと言われています。

そして、ミステリチャンネルでは、2024年4月に このシーズン13の日本初放送と告知しています。
意外に早い日本放送ですね。 楽しみです!

訂正です。

日本初放送は4月ではなく、5月でした。
お詫びして訂正します。

放送日詳細分かり次第追記します。

又、今回自粛しているイロイロな点(何?)も差しさわりがなくなり次第書いていくつも
りです。



(source : ITV, WhatToWatch, Chronicle Live, Yahoo News, ミステリチャンネル & etc.)

翻訳刊行待ちの海外ミステリ : 2024年(5)

2024-02-08 | ブックレヴュー&情報
・・・・その(5)です。

★ 刊行日、邦題も発表されていないので 今回も引き続き原作タイトルのままでご紹介します。
(一部暫定の日本語タイトルが付いている作品もあります)

※ 『This is How It Ends』エヴァ・ドーラン

”終着駅” (?)

【内容概略】
≪建て替えで立ち退きを迫られ、住民がほとんどいなくなったロンドンの集合住宅。その空き部屋
のひとつで、ある晩、若い女性が男を殺してしまい、親しくしている年輩の女性に助けを求める。
ふたりは協力して男の死体をエレベーターシャフトに投げこみ、それが事故死として処理されるこ
とを願うが、年輩の女性は若い女性の説明にいくつかの矛盾点があることに気づき、しだいに疑心
暗鬼に陥っていく。はたして若い女性の言葉はどこまで信用できるのか? 彼女が殺した男はいっ
たい何者だったのか? ひとつの殺人を起点に、過去へとさかのぼっていく章と、現在がそのまま
進行していく章とが交互に展開され、事件を取り巻く状況がすこしずつあらわになる。そして最後、
ふたりの女性がいきついた先に待っていたのは……。≫

英国ミステリ界の新鋭が放つ衝撃作!

だそうです。
なかなか魅力的な内容の様です。

※ 『Hurricane Force』ジャナ・デリオン

"嵐にも負けず”(?) (ワニの町へ来たスパイ)

【内容概略】
≪新町長シーリア就任のせいで、シンフルの町はいまだ落ち着かない。長年、行方不明だったシー
リアの怪しい夫も現われ、不穏さは増すばかり。そんななか、ハリケーンが襲来、困難な状況をあ
またくぐり抜けてきたフォーチュンも、自然災害にはお手上げだ。なんとかやり過ごしてほっとし
たのもつかの間、嵐はとんでもない置き土産を残していっていた……。今度は、偽札に殺人?! 
フォーチュンに公私ともども最大級の危機が迫る! 破天荒すぎな老婦人ふたりの助けを借りて、
フォーチュンは町と自分の窮地を救えるか? 好評〈ワニ町〉シリーズの第七弾!≫

毎度おなじみ(?)”ワニ町”シリーズもあっという間に7作目になりました。
よくも毎回事件が続くもんだ・…と言う程、フォーチュンの周りでは相変わらずの大騒ぎの様です。
原作は既に25作迄刊行済との事。 
そんなに長く事件ばかりが続くのかと思うとチョット心配もあり、フォーチュンとオバアチャン二
人組の活躍(?)も気になり・・・・。

※ 『Under Lock & Skeleton Key』ジジ・バンティアン


【内容概略】
≪主人公のテンペスト・ラージはマジシャン一家の末裔。かつては大スターだったが、不幸な出来
事によって引退を余儀なくされ、父の経営する会社を手伝うことになった。その会社とは、隠し部
屋や風変わりな仕掛けのある住宅の建築やリフォームを専門とする〈秘密の階段建築社〉。今日の
仕事は、築百年以上たっている屋敷のリフォームだったが、テンペストはパントリーに入ったとた
ん、ぞくりとした。この部屋はどこかおかしい。案の定、壁の中から死体が発見される。壁の中の
空間は少なくとも数十年は密閉されていたはずなのに――。≫

秘密の小部屋や謎めいた階段などに心ひかれたことのある人へ贈る、新シリーズ開幕

又1つ楽しみなシリーズが出てきました。
さて、どんな作品でしょう。

※ 『Dead and Gondola』アン・クレア


【内容概略】
≪ここは美しい雪山の書店〈ブック・シャレー〉。故郷に帰ってきたエリーは、姉のメグと看板猫
のアガサとともにミステリ好きの集うこの書店を切り盛りしていた。ある日、山腹と麓をつなぐゴ
ンドラのなかで男の刺殺体が発見される。男は死の直前に店を訪れ、クリスティ『春にして君を離
れ』のサイン入り初版本を残しており、時を同じくして店からは従業員の女性が姿を消した。ふた
つの事件には関係が? エリーは否応なく推理を働かせることになり……。探偵役も容疑者もミス
テリ好きばかり。謎と雪が降り積もる書店を舞台に贈る新ミステリシリーズ!

クリスティ作品へのオマージュ作品は本当に沢山書かれていますが、何れもクリスティ愛を感じます。 
又新しいシリーズが開幕するとの事。
これも楽しみです。



(source : 東京創元社、早川書房 & etc.)



・・・・・・to be continued(まだ続きます)


これから読む予定のミステリ:Feb./1(2024)

2024-02-04 | ブックレヴュー&情報
※ 『コールド・リバー』上&下 サラ・パレツキー

ハヤカワ・ミステリ文庫 2024年2月6日発売

【内容概略】
≪ヴィクが救出した火傷を負った少女は病院から姿を消した。少女から渡されたものをよこせと、
警察は執拗にヴィクに迫るが……。≫

”V・I・ウォーショースキー・シリーズ” の21作目になります。
随分長く続いていますが、ヴィクも年齢を重ねました。
何となく懐かしくて読み続けています。

※ 『テラ・アルタの憎悪』ハビエル・セルカス


ハヤカワ・ミステリ新書 2024年1月10日発売

【内容概略】
≪獄中でユゴーの『レ・ミゼラブル』と出会い、犯罪をやめ警察官となったメルチョールは、カタ
ルーニャ州郊外の町テラ・アルタで、富豪夫妻殺人事件の捜査に当たる。夫妻は拷問の末に惨殺さ
れていた。メルチョールは夫妻の事業には裏があることを直感するが…… ≫

珍しくスペインのミステリです。
南欧のミステリも時々読んでいたと思うのですが、スペイン・ミステリは殆んど無いかな・・・と
思ったら、ありました!
カルロス・ルイス・サフォン! 随分前に読んでいましたっけ。

今回は勿論初読みの作家さん作品ですが、カタルーニャが舞台の様です。
どんな作風、雰囲気なのか・・・・。

※ 『平凡すぎて殺される』クイーム・マクドネル

創元推理文庫 2022年2月18日発売予定

【内容概略】
≪28歳のポールの特徴は“平凡すぎる”顔だ。わけあって無職のまま、ボランティアで病院を訪れて、
彼を自分の息子や甥と思いこんだ老人たちを癒す日々を送っている。ある日、末期ガンの老人を見
舞うと、錯乱した彼に誰かと間違われてナイフで肩を刺されてしまう。老人は亡くなり、警察は恐
ろしい事実に気がついた。彼は悪名高いギャングで、有名な誘拐事件の関係者だったのだ。警察に
衝撃が走る一方、ポールは爆弾で命を狙われ、さらに……。身を守るには逃げながら誘拐事件の真
相を探るしかない!? 巧みな構成が光るノンストップ・ミステリ! ≫

「このミステリ、面白すぎる!!」
――翻訳者・編集者・校正者
人違いがきっかけで命を狙われた青年の運命は?
読み出したら止まらない
ノンストップ・ミステリ!

とあります。
もう読むしかないじゃありませんか。

※ 『三十九階段』ジョン・バカン

創元推理文庫 2024年1月26日発売

【内容概略】
≪アフリカ帰りの鉱山技師リチャード・ハネーは、ロンドンの生活に退屈しきっていた。しかし、た
またま知り合った男が殺され、国際的スパイ組織の陰謀に巻き込まれてしまう。世界大戦の危機をは
らむ陰謀を阻止する手掛かりは、ただひとつ、「三十九階段」という言葉のみ。スパイ小説の原点と
もいうべき古典名作を、エドワード・ゴーリーの10点のイラスト入りで贈る魅惑の一冊。≫

随分昔にも翻訳出版されている様ですので、今回は改訂版という事でしょう。

又、原作 ”The 39 Steps" は1915年刊行されているのですが、1935年にはアルフレッド・ヒッチ
コック監督により映像化(タイトルは『39夜』)


その後も何度かリメイクされている様です。
残念ながらどの作品も観た事はありませんでした。


(source : ハヤカワ、創元社 & etc.)





『P分署捜査班』ドラマ版:日本放送は?

2024-02-01 | 海外ドラマ
”The Bastards of Pizzofalcone”


前回”P分署捜査班”の新作刊行待ちをご紹介したのですが、フトこのシリーズのドラマ版を思い
だしました。

ドラマ化に関しては、最初に一作目の『集結』内容をご紹介した時にもチラッと書いたのですが、
その後一向に日本での放送になりませんね。

最近新しく放送予定されている海外ドラマがどれもこれも食指が動かない・・・・という悲しい、
とても寂しい状態にあるので、猶更このドラマの日本放送が待たれます。

以前の繰り返しになりますが、
原作は、マウリツィオ・デ・ジョバンニ
これまで3作品(『集結』、『誘拐』、『寒波』が日本でも刊行され、4作品目の”子犬”?の翻訳
刊行待ち(コチラをご参照下さい)

ドラマは、英語でのタイトル”The Bastards of Pizzofalcone”(ピッツォファルコーネのろくでなし)
のタイトルで 2017年から放送されており、現在シーズン4迄放送済です。

S1(2017年):6エピソード
S2(2018年);6エピソード
S3(2021年):6エピソード
S4(2023年):4エピソード

概略は、
ナポリでも治安最悪の地区ピッツォファルコーネ分署(架空の分署)で、汚職により捜査課に大
量欠員が発生。 そこで、各地から腕利きだが問題のある警官達が送り込まれ、急遽捜査チーム
が結成される。ロヤコーノ警部を筆頭にこれらのメンバーが頭を悩ませる事件が相次ぐ。

一作目『集結』レビューはコチラに書きました。








キャストは、あまり馴染みのないイタリアの俳優さんなのですが、中心となるロヤコーノ警部に
はアレッサンドロ・ガスマンが扮しています。



メンバーそれぞれがかなり濃い、特徴のあるキャラクターなので、どの様に描かれているのかと
ても興味があります。
かなり評価、人気も高い作品である様ですね。

最近イタリアのミステリも幾つか放送され始めてはいますが、どれも綺麗なオネエサンが露出
過多の衣装ばかりが目立つという・・・・まぁ、背景となっている各地の風景を楽しむってい
う見方だけならOKですが、ミステリとしてはどうなんでしょう?って作品ばかりですね(私見)。

フレンチミステリも随分増え、色々なタイプのドラマが観られるようになってきたことは楽し
みなので、イタリア産のミステリももう少し硬軟取り混ぜたタイプのドラマが観てみたいもの
です。

このドラマもなんとか早く日本での放送を期待しています。

一作目『集結』のFirst Look Trailer が見つかりました(イタリア語ですが、英語の字幕が入れられます)

https://youtu.be/_k04-xPkxxk