The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

“Paddington in Peru”(パディントン3)追加情報

2023-06-28 | 映画
”Paddington in Peru”(原題)


最初にパディントンの3作目製作発表を取り上げたのが2年前でした。(コチラで)
そして、続報としてタイトルが決まったという情報を書いたのが丁度一年前(コチラで)
そして、ようやく撮影開始の情報が入って来ました。



前回書きました様に、3作目となる”Paddington in Peru”は、タイトルからもわかる様に
パディントンの生まれ故郷である南米ペルーが舞台。赤い帽子と青いジャケットがトレードマーク
のパディントンとブラウン一家がアマゾンの熱帯雨林を抜け、ペルーの山頂を目指す思いがけない
旅へ出るという。

そして、キャストの顔ぶれも発表され始めました。
監督:ドゥーガル・ウイルソン

出演者としては、
ブラウン家のヘンリー・ブラウン(ヒュー・ボネビル)、ジュディ(マデリン・ハリス)、ジョナサン
(サミュエル・ジョスリン)は続投と言われていますが、お母さんメアリーのサリー・ホーキンスは戻
らず、代わりにエミリー・モーティーマーが出演するだろうと言われています。
又、パディントンの声はベン・ウィーショー君(当然!)でしょうね。



そして、


アントニオバンデラスがリバーボートの船長ハンター・カボット役、
オリビア・コールマンがペルーの老クマホームの修道女
等の豪華な出演者が予定されている様です。

その他の出演者も決定し次第発表されると思います。

”Paddington in Peru”(原題)の撮影は2023年7月24日に開始予定とされています。

又情報が出次第順次追記しましょう。

ところで、
全く知らなかったのですが、ウクライナのゼレンスキー大統領がパディントンの声優を勤めていたと
の事!(いや、知らなかったのは私だけかも・・・・)



ゼレンスキー大統領が以前は人気コメディアンであった事は知っていたのですが、パディントンにも
関わっていたとは・・・・。
「パディントン」、「パディントン2」のウクライナ版でのパディントン声は下記から

https://youtu.be/-vlb4z9ge5E



(source: Variety, THE RIVER、FRONTROW & etc.)



『ダービーとジョーン キャンピングカーの旅事件簿』7月初放送

2023-06-25 | 海外ドラマ
”Darby and Joan”

S1:8エピソード 2022年

この数か月新作海外ドラマは北欧ミステリ―、フレンチミステリ―、そして新しい所ではカナダ、
又これもご紹介した作品ではニュージーランド等の珍しいドラマが放送されるようになってきまし
た。
そして次は”オーストラリア”です。 

7月にAXNミステリ―で日本独占初放送予定されている作品が
”Darby and Joan” 『ダービーとジョーン キャンピングカーの旅事件簿』です。

オーストラリアが舞台のミステリ―ドラマは少ないですね。

因みに、
”ダービー”と”ジョーン”はドラマの主人公であるジャック・ダービーとジョーン・カーホープの名前
からでもあるのですが、もう一つ、”ダービーとジョーン”と言えば英国に於いては仲の良い老夫婦、
又は年配の男女のカップルをさす代名詞といわれています。
この由来は、
1735年Gentleman's Magazineに掲載された詩にある表現で
“Old Darby, with Joan by his side …(中略)They're never happy asunder.”
老ダービー、彼の脇のジョーン。・・・彼らは別々では決して幸せではない(いつも一緒が幸せ)。
(オックスフォード原題英英辞典から)

今回のドラマの概要は、
欧米では、“英国好きのためのNetflix”とも評されるくらい、英国の良作を多数配信しているAcorn TV
で配信され話題となった、オーストラリアを舞台にした最新ミステリー。

元看護師のイギリス人・ジョーンは夫が突然亡くなり、未亡人となってしまう。しかし、夫の死に不
審な点があり、ジョーンはなぜ夫がオーストラリアにいたのかを突き止めるため、キャンピングカー
でオーストラリアをめぐる旅に出る。一方、引退した刑事であるオーストラリア人のダービーは過去
から逃れるため、唯一の伴侶でもある愛犬と共にドライブしていた。そんな二人がひょんなことから
出会い、旅先で出会う様々な謎や事件を共に解決していく。
控えめで無骨な魅力を持つオーストラリア人と、話上手で機知に富んだ英国人女性という対照的な二
人だが、共に過ごすうちに、最高のバディになっていく。









ダービーを演じるのは映画「カクテル」のブライアン・ブラウン、ジョーンを演じるのは、映画「推
定無罪」などで知られるグレタ・スカッキ。英豪の名優たちが好演する。
(AXNミステリ―公式ページから)

と言うのがドラマの概略だそうです。

キャンピングカーでオーストラリアをめぐりながら様々な事件に遭遇していく、ノマド・ミステリー!
とされていますが、
因みに、”ノマド”とは、
”遊牧民を意味する「nomad」に由来する言葉で、現代では主に特定の場所やオフィスを持たずに
仕事をする働き方を指す。 また、そういった働き方をする人をノマドワーカーと呼ぶ。”

AXNミステリ―では日本独占初放送で、
7月30日(日)16:00~


↓ official trailer はコチラ
https://youtu.be/ckEePbI4R4Y

これ迄とは一味違う、オーストラリアを背景に、手堅い経験豊かな俳優陣が演じる、ちょっと毛色
の変わった二人組が織りなすドラマがどの様に描かれているのか、気になる作品の1つになりま
した。

オージーイングリッシュ聞き取れるかなぁ・・・・。


(source : AXNミステリー、Acorn TV & etc.)

これから読む予定のミステリ:2023-Jun./2

2023-06-21 | ブックレヴュー&情報
今回も特に待ちかねていた作品ばかりです。
3作共7月発売予定作品。

※『卒業生には向かない真実』ホリー・ジャクソン

創元推理文庫 2023年7月18日発売予定

以前コチラで翻訳出版待ちでご紹介した作品ですが、ようやく・・・・です。

【内容概略】
≪大学入学直前のピップに、ストーカーの仕業と思われる出来事が起きていた。無言電話に匿名
のメール。敷地内に置かれた、首を切られたハト……。 それらの行為が、6年前の連続殺人の被
害者に起きたことと似ていると気づいたピップは、調査に乗りだす。──この真実を、誰が予想
できただろう? 『自由研究には向かない殺人』から始まる、ミステリ史上最も衝撃的な三部作
完結編!≫

『自由研究には向かない殺人』、『優等生は探偵に向かない』に続く三部作完結編です。

”信じられない結末”との評も出ています。 前2作も読み直しておいた方が良いかも?

※『木曜殺人クラブ 逸れた銃弾』リチャード・オスマン

ハヤカワ・ミステリ 2023年7月4日発売予定

【内容概略】
≪大規模な詐欺事件を調査していたキャスターが、不可解な事故で死んだ。〈木曜殺人クラブ〉は、
事故の裏に何かあると直感し、捜査を始める。一方、メンバーのひとりであるエリザベスは、友人
のジョイスを殺されたくなければ元KGB大佐を殺すようにと脅迫され……。≫

これも以前にご紹介した
『木曜殺人クラブ』、『木曜殺人クラブ 二度死んだ男』に続く3作目です。

高級高齢者住宅に住むエリザベスを中心にする(木曜殺人クラブ)の高齢者達の活躍が続きます。
時に励まされ、時に慰められ、時にクスッとさせられたり、色々考えさせられる、でもそれぞれの
強みを生かしたメンバーの活躍には力を貰えます。
元看護婦のジョイスが良い味だしています。

※『ウェッジフィールド館の殺人』エリカ・ル―ス・ノイバウアー

創元推理文庫 2023年7月14日発売予定

【内容概略】
≪英国の領主屋敷に滞在中のジェーン。だが、館の使用人が車の事故で死亡。さらに怪しい人影
が目撃されるなど不審な出来事が……。アガサ賞デビュー長編賞受賞シリーズ第二弾。≫

以前コチラでご紹介した『メナハウス・ホテルの殺人』に続くシリーズ第二弾です。

一作目は既に読了しました。
余り固い事は言わずにいればサクサク読めるミステリで、同時に当時のカイロの市内の状況も彷彿
とさせられる観光案内(?)にもなりそうな・・・。(突っこみどころもアレコレあれど)
何れにしても、クリスティのカラーを感じさせられる運びでした。
2作目となる今作は舞台を英国に移しての作品です。




(source : 創元社、ハヤカワ & etc.)





『シェトランド』S8情報&『炎の爪痕』

2023-06-19 | 海外ドラマ
”Shetland”:Season 8

6 episodes

シーズン8に関して、前回コチラで分っていた情報を少しだけ書いたのですが、又チョコットだけ
情報追加しておきます。

シーズン8の製作は既に開始されており、スコットランド周辺とシェトランド諸島での撮影も開始さ
れている様です。

前回ご紹介した様に、ジミー・ぺレスの後任であるルース・スカダ―警部役のアシュリー・ジェンセ
ンとアリソン=トッシュ=マッキントッシュ役のアリソン・オドネルが新コンビとなり、その他サンディ・
ウィルソン(スティーヴン・ロバートソン)、ビリー・マッケイブ(ルイス・ハウデン)等がこれま
でに引き続きの登場となります。

又、ゲスト出演として
『ダウントン・アビー』でヒューズ夫人役で良く知られるフィリス・ローガンの名前が上がっています。



S8のBBC Oneでの初放送は2023年秋の予定と言われています。

これから順次情報が出ると思いますが、
心情的には非常に複雑でもあり、心配もあり、どんな風になるのか不安もあり 等々入り乱れます
が どうでしょうねぇ・・・・。

そして、
これも以前ご紹介しましたが、原作の最終章である『炎の爪痕』も刊行され、私も発売直後手に
し読了しました。



原作に関しても以前コチラでご紹介しました様に、ジミー・ぺレスを主人公としたシェトランド・
シリーズの8作目にして最終章です。

このシリーズ紹介として、
東京創元社から刊行のアン・クリーヴス『炎の爪痕』は、ペレスを主人公とした〈シェトランド四
重奏〉シリーズの第八作にして、最終巻にあたる。〈シェトランド四重奏〉は、前半四作は春夏秋
冬の四季に(邦題には順に『冬』『夏』『春』『秋』が入っているが、原題には『黒』『白』『赤』
『青』の四色が含まれている)、後半四作は『水』『風』『地』『火』の四元素にあてはめられている。
四季・四色、四元素。各作品ではそれぞれの特色や特徴を生かしつつ、様々な手法で楽しませてくれ
たクリーヴスだが、今回挑む事件は、たとえていうなら情念の炎の事件と言えるかもしれない。フレ
ミング一家が引っ越してきたシェトランド本島の家は、前の持ち主が首吊り自殺を遂げたというかど
で悪評の立っている家だった。何者かが敷地に侵入しては、ハングマン(首吊り男)のイラストが描
かれた紙片をばらまき、フレミング一家は中傷に苦しめられるが、同じ納屋で第二の首吊り死体が発
見される…

今作では、8作かけて描かれてきた、ジミー・ペレスの私生活、人生の物語も佳境に入る。運命の女、
画家フラン・ハンターとの出会い、婚約、別れ。その娘、キャシーの成長。主任警部ウィロー・リー
ヴズとの新たな出会い……本作ではいよいよ、ペレスの大きな決断が描かれる。過度に盛り上げるこ
となく、静かに、しかし確かな歩みで進み続けてきたペレスが最後に辿り着く景色に、じんわりと感
動が込み上げてきた。
↑ 
とあります様に、ジミー・ペレスの最後の決断にホッとさせられ、心に染みる最後となっていました。

で、今更なのですが、
私は原作を読み始めたのがドラマを知るよりずっと前(多分12,13年前位?)で、その後ドラマ製作
を知り観始めたのですが、ドラマを観て色々と原作との違いを感じました。
先ず、
ジミー・ぺレスと言うキャラクターは、名前からもわかる様に 先祖はスペイン系、容姿も黒髪、黒い
瞳で”地中海風”と表現されている。 なので、最初にドラマでを観てのヘンシェオールさんがのイメージ
が違っていました。 ただ、これは次第に慣れて、それはそれで良いんじゃないかと・・・・。

又、亡き妻の娘キャシーは、ドラマでは18歳位?のハイティーン設定で始まっていて、最初ドラマを観
た時はいきなり大きくなっていてビックリしたものですが、最新作『炎の爪痕』ではやはりまだ子供の
まま(?)でした。

何と言っても、一番大きな違いは”トッシュ”でしょうね。
原作には登場しないキャラクターで、最初にドラマを観た時には『あれ?又読み飛ばしていて気付かな
かったのかな?」と思ってしまったのですが、このトッシュがドラマでは非常に大きな位置を締めてい
て大切なキャラクターになっていましたね。
その分サンディーの存在感が薄くなっています。

その他にも色々と原作と異なるキャラクター、キャラクター設定等もありましたが、それはそれとして。

原作を読んでいて”シェトランド諸島”のイメージがなかなかつかめず(行った事がないので)、想像を
膨らましているのみでしたので、ドラマで実際の風景、情景を観られたことは大いに役立ち、納得でき
たものです。(想像していたより都会だった←スミマセン)。
もう一つ、言葉の点として、
原作にもあった様に、シェトランド諸島では本土とは全く言葉が違うとの事で(現地では本土の言葉を
”イギリス語”とか言っていましたよね。)
それがどんな風か、どんな違いがあるのか知りたくて、毎回じ~~~っと耳をすませて聞いていたので
すが、良く分からなかった(聞き取れなかった) 兎に角普通の英語(というか本土の英語?)とは確
かに違っていたということで。

原作とドラマの違いは大きかったのですが、ドラマの良さも大いにありましたし 原作との違いも”パラ
レルワールド”として(?)別の視点で見られ それぞれに好きな作品である事は間違いないかと感じま
した。

とは言え、シーズン8はどんな風になるのか・・・は又別の思いで。
取りあえず観てみなければ・・・ですね。



(source :British Period Dramas, What to Watch, 東京創元社 & etc.)

『ヴェラ~信念の女警部』S13 :ファーストルック

2023-06-16 | 海外ドラマ
“Vera” : Season 13


以前コチラでご紹介しました様に、S13でジョーが10年振りにカムバックするというニュースは多くの
方(含むワタクシ)にとって大きな驚きでした。 流石に、これは想定外ということでした。

S13は既にノーサンバーランドでの撮影開始となり、ジョーとヴェラのファーストルックもリリースさ
れました。



ジョーも流石にオッサンっぽく(暴言)になったわね~、と・・・10年ですもん、当然です。



ジョーが突然降板した際には、エイデンから聞かれたヴェラが 単に”栄転”だとしか言っていなかった
し、視聴者には具体的な経緯は説明されていなかったので、今回突然の復帰に関しては、先ず気になる
のが、ジョーが具体的どの様に、何故戻って来るか?と言う点で、
元居た署に戻り再びヴェラとタッグを組んでいくのか? その場合はどんなポジションで復帰するのか?
或は、単に事件の経緯からヴェラと協力して捜査する様になるのか?
まぁ、ドラマのメインプロット以外にもジョー絡みのイロイロ気になる事が多くなりそうな新シーズン
になることでしょう。

そのS13 のリリース時期は未発表ですが、今回も3エピソード構成になるようです。
最初のエピソードタイトルは、”Fast Love” である事だけは発表されています。
このエピソードはアン・クリーヴスの原作には無い作品で、ポール・マシュー・トンプソンが脚本を
手掛けたとの事。

何と言っても、ジョー・アッシュワーズを演じるデヴィッド・レオンに関心が再燃したようなので、
今更ですが少し情報を、

デヴィッド・レオンは俳優としては勿論ですが、監督、プロデューサーとしても仕事の幅が広く、
『ヴェラ』においても、S8E2では監督として参加していました。

俳優として、ワタクシ個人的に記憶にあるのは ”Gold Digger” 位なのですが、何れにしても、ど
の映像、画像を見ても”ヒゲ、ヒゲ”なので、これがチョットね~・・・なのですけど。

そうこうしていたら(意味不明)、何と!個人的にとても気に入っていたドラマ ”Silent Witness”
(法医学捜査班)に出演していたって事で(シーズン25からかな?)。



このドラマは、ご本家では既にシーズン26迄続いているという超長寿人気ドラマなのですが、 過
去に何度もひつこく嘆き節を書いていた様に 何故か日本では途中迄しか放送されず、不思議で
ならないのですが、何処かで放送して下さ~~いと声を大にして叫んでいるのですが・・・・。
そんなドラマにも又”ヒゲ”で出演しています。

”ヴェラ”のシーズン13に関しても、現時点では未だ余り情報は出て来ませんが 徐々に追加され
ると思いますので、又追記していきましょう。




(source : ITV, I Heart British TV 、British TV.com & etc.)




『 グッド・オーメンズ』S2 : Trailerやポスター等

2023-06-13 |  ∟グッド・オーメンズ
”Good Omens” S2


前回お知らせしました様に、ようやく『グッド・オーメンズ 2』の配信日が発表されましたが、その
後新ポスターと、そして待ちかねたTrailerが発表されました。(少し遅れまして申し訳ありません)

又、シーズン2としてのエピソードは、S1同様6エピソード構成である事も発表されました。
(但し、エピソードタイトルは未発表です)

今回は、新しいヴィジュアル、ポスターをメインに、そして勿論 Trailerも!





↓ Official Trailer はこちら
https://youtu.be/9GljnUA6Ll0

大天使ガブリエルのあられもないお姿も・・・・




何かもうTrailerを見ているだけでもワクワク、楽しみが増してきます。

それにしても・・・・
これまでひつこく何度も書きましたが、アジラフェルの姿のマイケル・シーンが何時ものヒゲずら
とはとても同一人物とは思えないのです。

個人的には『プロディガル・サン』のシリアルキラー・パパの姿が目に焼き付いているので猶更な
のですが(それにつけても、『プロディガル・サン』のいきなりの途中打ち切りは意味不明ですわ。
楽しみにしてたのに~)

先ずは、Trailer でどんなお話しが展開されるのか・・・妄想いたしましょう。


 キャスト等を含む過去記事は、右カテゴリー欄 ∟グッド・オーメンズ をご参照下さい。


 
(source : Amazon Prime, Screen Rant, BBC & etc.)




『マーロー殺人クラブ』ドラマ化決定

2023-06-11 | 海外ドラマ
”The Marlow Murder Club”


ロバート・ソログッド著による『マーロー殺人クラブ』がUK TVと米国MASTERPIECEにより共同
製作ドラマ化されることが発表されました。
(トップ画像は原作者のロバート・ソログッドと主演のサマンサ・ボンド)

『マーロー殺人クラブ』は既に日本でも翻訳出版されていますので、先ずはその原作のご紹介から。

ロバート・ソログッド(著) アストラハウス刊(2022年8月11日)



【内容紹介】
≪ジュディス・ポッツは77歳。
ロンドン郊外マーローの古びた邸宅に独り住まいで幸せな日々を送っている。
まわりには、仕事やウィスキーの量に口をさしはさむ人などおらず、退屈しのぎに「タイムズ」紙
向けのクロスワード・パズルを考案している。
ある夜、テムズ川で泳いでいると、ジュディスは残忍な殺人を目撃してしまう。
地元警察は彼女の話を信じず、ジュディスは自ら事件の調査に乗り出すと決め、ドッグ・ウォー
カーのスージーと、司祭の妻であるベックスを仲間に加え、「マーロー殺人クラブ」が誕生する。
別の死体が現れたとき、3人は自分たちの行動範囲に連続殺人犯がいることに気づく。3人が解こ
うとしたパズルは、逃れることができない罠となる。 ≫

2012年フランス映画の「フランスへの道」賞受賞脚本家
「アガサ・クリスティに現代風のひねりを加えた」(英SUN紙)
「ユーモアたっぷり、素晴らしいプロット、スロットル全開のフィナーレ」(英ランカシャー・イブニング・ポスト紙)

英仏で20万部突破のコージー・ミステリ

以上が原作のご紹介です。
いわゆるコージーミステリですが、原作者のロバート・ソログッドは、同じくドラマ化され日本で
も大人気作品 ”Death in Paradise” 『ミステリ―inパラダイス』の原作者 でもあります。

(因みに、”Death in Paradise” の原作は4作品刊行済。日本では未だ翻訳されていません)

今回発表されたドラマ化作品は、4エピソード構成で製作される予定で、
監督:スティーブ・バロン
出演者は、
ジュディス・ポッツを演じるのはサマンサ・ボンド
(『007作品』、「 名探偵ポアロ』、『ミス・マープル』、『ダウントン・アビー』等で良く知ら
れていますね)
その他、
スージー・ハリス:ジョー・マーティン
ベックス・スターリング:カーラ・ホーガン






リリースは2023年後半又は2024年初めとされています。
第一報なので、これから情報は順次出てくると思います。

分かり次第追記する事にします。
現代版ミス・マープルと言ったところでしょうか。
ドラマも楽しみです。
日本での放送も楽しみに待つ事にしましょう。 
何れにしても、原作を読み直しておかなければ・・・・。

そして、
原作に関しても、2作目の”Death Comes to Marlow” も日本での翻訳出版待ちですね。

それにしても、フト思ったのは、
この所何故かシニアを主人公としたミステリが増えてきている様な気がします。
”ワニの町に来たスパイ”シリーズ、”木曜殺人クラブ”、その他色々
特に選んでいる訳ではないのですが、偶然手に取る事があり、なかなかとパワーを貰える作品が
続きます。
アチコチ身体の不具合は出るけれど、何事にも興味を失ってはいけません・・・・と言うのが共通
しているテーマかも(教訓)




(source :British Period Dramas, MASTERPIECE, & etc.)





これから読む予定のミステリ:2023-Jun./1

2023-06-08 | ブックレヴュー&情報
今回は三作品共にちょっとハードタッチの様な気もしますが、どれも気になる作品です。

※ 『血塗られた一月』アラン・バークス

ハヤカワ・ミステリ 2023年6月17日発売予定

【内容概略】
≪1973年、グラスゴー。特別房の囚人が予言した少女射殺事件の捜査に挑む刑事ハリー・マッ
コイは、事件の裏の巨悪に触れるが……。≫

最近スコットランド関連の小説、ドラマにご縁がある様な気がしています。
特に意識した訳ではないのですが 今作も又スコットランドのグラスゴーが舞台の様です。

※ 『小さな壁』 ウィンストン・グレアム

創元海外ミステリ 2023年6月30日発売予定

【内容概略】
≪第一回クロスド・レッド・ヘリング賞受賞作!
アムステルダム運河で謎の死を遂げた考古学者。その死に疑問を抱く青年は真実を求め、紺碧の
ティレニア海を渡って南イタリアへ向かう。様々な思惑が入り乱れるカプリ島に嵐警報発令。≫

初読みの作家さんです。 この作品は以前(2022年)に新潮文庫から『罪の壁』というタイトル
で発売されていた様ですが、今回は『小さな壁』とタイトル変更での発売です。
尤も、原題は”The Little Walls” ですので、今回のタイトルが直球ですね。

そして、内容概略にもありますが、第一回クロスド・レッド・ヘリング賞(現ゴールド・ダガー
賞)最優秀長編賞に輝き、戦後欧米ミステリ―の可能性を切り開いた記念碑的作品。 
↑ だそうです。

又、著者は2003年に死去なさったそうですが、1983年には大英帝国勲章を受賞。
そして、 あのドラマ ”ポルダーグ” の原作者でもあるそうです(知らなかった・・・)

※『謀略のカンバス』ダニエル・シルヴァ

ハーパーBOOKS 2023年6月20日発売予定

【内容概略】
イスラエル諜報機関長官を引退したガブリエルはヴェネツィアに居を構え、美術修復師として静
かな生活を送ろうとしていた。そんな矢先、画廊経営者の友人からある事件を調べてほしいと依
頼される。
先日取引されたファン・ダイクの名画に懸念があると知らせてきた女性が、事故死したというのだ。
やがて正体不明の超一流の贋作師と背後に蠢く組織の存在が浮上し――。
伝説のスパイ×美術ミステリー! 】

シリーズ連続全米初登場1位!
伝説のスパイ×美術ミステリー。
世界的巨匠の名画に浮上した衝撃の真実――
背後に潜む組織と、顔のない贋作師の正体とは!?

”ガブリエル・アロン” シリーズとして20作品以上刊行されているのですが、必ず読んだ筈と思う
もののはっきり覚えていないお恥ずかしい状態ながら、今作を読んでみれば思い出すのでは?と
はかない期待をしつつ。



(source : ハヤカワ、創元社、ハーパーBOOKS)





『シェパード警部 ブロークンウッド事件簿』放送日等追加

2023-06-05 | 海外ドラマ
”The Brokenwood Mysteries”

S1~S3

前回コチラで初放送を前に”予習”をしたのですが、放送日が発表されましたので 少し追加情報
です。

一部前回の内容に重複しますが、ご了承下さいませ。

イントロダクションINTRODUCTION
2014年にニュージーランドでスタートし、その後、オーストラリア、アメリカ、フランス等、世界
中で展開され、エドガー賞TVエピソード部門ほか、各国のアワードを賑わせている、“ニュージー
ランドのバーナビー警部”とも称される話題のミステリー!

2014年にスタートして以来、現在も継続中の人気シリーズであるニュージーランドが舞台のミステ
リーシリーズ。アメリカ、フランス、デンマーク、イタリア、オーストラリア、韓国など世界中で
展開され、本国に留まらず、ニューヨークフェスティバル TV&フィルムアワード、ディテクティブ・
フェスト(ロシア)、ソウルドラマアワード、そして、2022年は権威あるエドガー賞など世界中の
アワードを賑わせている話題の作品である。

ブロークンウッドは一見のどかで平和な小さな町。しかしその裏には、埋もれた秘密、裏切り、敵意、
そして殺人が隠されていた・・・。







マイク・シェパードはとある事件を解決するためにブロークンウッドにやってくるが、事件解決後も
この町に住むことを決意する。シェパードは古い車とカントリーミュージックを愛し、いまだカセッ
トで音楽を聴くことにこだわり、そして、不特定多数??の元妻を持つ。さらには、「被害者の8割
が加害者を知っている」という持論で、捜査のはじめに遺体に話しかけることをポリシーとする変り
種の刑事。そんなシェパードは地元警察の刑事クリスティンとバディを組み、のどかな町で発生する
不可解な殺人事件を捜査していく。
(AXNミステリ―公式ページより)

前回ご紹介しました様に、2014年シーズン1初放送以来、2023年のシーズン9迄継続放送されてい
る人気ドラマとのことですが、今回のAXNミステリ―での初放送はシーズン1のみかと勝手に思い
込んでおりました所、シーズン1からシーズン3までの全12話の放送になる様です。

で、今回AXNミステリ―での独占日本初放送スケジュールは、
2023年7月16日(日)16:00~ シーズン1先行初放送
2023年7月24日(月)S1~S3 レギュラー放送 毎週月曜日夕方4時から放送

となっています。

S1 4エピソード タイトルは、
E1 : しし座流星群の夜
E2 : ワインに染まった遺体
E3 : ゴルフ場殺人事件
E4 : 疑惑の銃弾

殆んどお馴染みのないニュージーランドの作品ですので、出演者も存じ上げない方ばかりという
ある意味先入観無く観始められるかな?と・・・・。

メインのシェパード警部がビジュアル的にはちょっとアレ(?)ですが、プロット、ロケーション、
風景等々、”ニュージーランドのバーナビー警部”と称されるとのことで、長閑な面もありそうだし、
まったり系でもあるのでしょうか?
派手さは無さそうですが あまり脳みそを振り絞って緊張して観なければならないという感じでは
ないかと、個人的にはかなりの期待感を持っています。(が、期待通りだと良いのですけどね~)

DVDも発売されている様です(日本版ではありませんが)
The Brokenwood Mysteries - Series 1-6 Box Set [DVD]


The Brokenwood Mysteries: Series 7 [DVD]




(source : AXNミステリ― & etc.)




アンソニー・ホロヴィッツ : ”ホーソーン&ホロヴィッツ・シリーズ”

2023-06-02 | ブックレヴュー&情報
"ホーソーン&ホロヴィッツ シリーズ”


これまで何度か取り上げてきましたが、アンソニー・ホロヴィッツによる”ホーソーン&ホロヴィッツ・
シリーズ”に関して、ホロヴィッツ氏が先日ご自身のツイッターで新作(5作目)の予告をしていらっしゃい
ました。
このシリーズは大好きですので、大変に楽しみです。

ホロヴィッツ氏によれば、当初からこのシリーズは全10部作を予定しているということでしたが、
かなり早いペースで着々と新作刊行されています。

そんな折ですので、ここらでこのシリーズの復習と予習を兼ねて纏めておきましょうか。

このシリーズは、”わたし”(アンソニー・ホロヴィッツ)が 元警察官で退職後探偵をしているダニエル・
ホーソーンから自分を主人公としたミステリを書いて欲しいと依頼を受けた事から始まる。 ホーソーン
をホームズに、わたし(ホロヴィッツ)をワトソンという立場で色々な事件に立ち向かう謎解きミステリ
です。
私生活をベールに隠した気難しいホーソーンと、ホーソーンに振り回されながら自虐的になりながらも事
件を追いかける”わたし”の視点から描かれる事件簿です。

【3年連続ミステリランキング4冠!】
*第1位『このミステリーがすごい! 2021年版』海外編
*第1位〈週刊文春〉2020ミステリーベスト10 海外部門
*第1位〈ハヤカワ・ミステリマガジン〉ミステリが読みたい! 海外篇
*第1位『2021本格ミステリ・ベスト10』海外編

#1: 『メインテーマは殺人』”The Word is Murder”


史上初めて7冠を制覇した『カササギ殺人事件』に並ぶ傑作登場!
謎解きの魅力全開の犯人当てミステリ

自らの葬儀の手配をしたまさにその日、資産家の老婦人は絞殺された。彼女は自分が殺されると知って
いたのか? 作家のわたし、アンソニー・ホロヴィッツは、ドラマ『インジャスティス』の脚本執筆で
知りあったホーソーンという元刑事から連絡を受ける。この奇妙な事件を捜査する自分を本にしないか
というのだ。かくしてわたしは、きわめて有能だが偏屈な男と行動をともにすることに……。ワトスン
役は著者自身、謎解きの魅力全開の犯人当てミステリ! 
7冠制覇『カササギ殺人事件』に並ぶ圧倒的な傑作登

#2: 『その裁きは死』”The Sentence is Death”


実直さが評判の離婚専門の弁護士が殺害された。裁判の相手方だった人気作家が口走った脅しに似た方
法で。現場の壁にはペンキで乱暴に描かれた数字“182”。被害者が殺される直前に残した謎の言葉。
脚本を手がけた『刑事フォイル』の撮影に立ち会っていたわたし、アンソニー・ホロヴィッツは、元刑
事の探偵ホーソーンによって、奇妙な事件の捜査にふたたび引きずりこまれて──。年末ミステリラン
キングを完全制覇した『メインテーマは殺人』に並ぶ、シリーズ第2弾! 驚嘆確実、完全無比の犯人
当てミステリ。

#3: 『殺しへのライン』”A Line to Kill”


『メインテーマは殺人』の刊行まであと3ヵ月。プロモーションとして、探偵ダニエル・ホーソーンと
わたし、作家のアンソニー・ホロヴィッツは、初めて開催される文芸フェスに参加するため、チャンネ
ル諸島のオルダニー島を訪れた。どことなく不穏な雰囲気が漂っていたところ、文芸フェスの関係者の
ひとりが死体で発見される。椅子に手足をテープで固定されていたが、なぜか右手だけは自由なままで……。
傑作『メインテーマは殺人』『その裁きは死』に並ぶ、〈ホーソーン&ホロヴィッツ〉シリーズ最新刊!

#4: ”The Twist of a Knife”

この作品は以前コチラでご紹介した作品で、2022年8月刊行され、日本での翻訳出版待ちの作品です。

【内容概略】
《「きみとの契約は終了だ」作家アンソニー・ホロヴィッツは、元刑事の探偵ダニエル・ホーソーン
にこう告げた。もうホーソーンのミステリは書かない。いまは、自分が脚本を書いた演劇「マインド
ゲーム」の公演のことで頭がいっぱいだった。公演初日の夜、サンデー・タイムズの劇評家による批
評レビューがネットにアップされる――特に脚本が駄目だというレビューが。翌朝、その劇評家の刺
殺体が発見された。凶器は短剣で、表面にはホロヴィッツの指紋がベタベタとついていた。
当然のことながら、殺人容疑で逮捕されるホロヴィッツ。拘置所で孤独と絶望に苛まれる彼には分かっ
ていた。自分を救ってくれるのは、あの男しかいないと。》

そして、最初にご紹介しました様に、
#5: ”Close to Death”

このタイトルはホロヴィッツ氏が自らのツイッターで明らかにしたもので、2024年3月刊行予定との
事です。 内容概略は現時点では不明です。

で、既にpre-order受付開始ですって。

ホーソーンというキャラクターは非常に興味深く、鼻持ちならないチョット嫌みな独断的とも思える
行動で、私生活は全く話さず霧の中。
ワトソンと同様に記録者として捜査に同行するも ホーソーンからは経緯や意見は全く知らされず蚊
帳の外でオタオタする 自虐的にも思えるわたし(ホロヴィッツ)と言う構図ですが、作品が進むにつ
れ少しずつホーソーンの私生活の一部が垣間見え始めます。

又、わたし(ホロヴィッツ)が関連する出版業界、テレビ業界の裏話しも交えられ、これも興味深い
所ですね。

兎に角、新作が楽しみです。




(source : 創元社、Anthoney Horowitz & etc.)