19歳の誕生日(2020年7月16日)
メニューは定番の
・お赤飯 ・鯛の塩焼 ・キューリの酢物 ・パプリカ
ケーキはいちごケーキとチーズケーキ
7月16日は、チュンの19歳の誕生日だ
お赤飯と鯛。
伝統的なお祝いメニューである
お昼から、お米を水につけて準備
小豆は前日にお母さんが炊いていた。
もち米1合、お米半合で、ちょうどいい加減だ
ちょっと柔らかいが、お年寄向けだろう
鯛はあらかじめ、捌いて冷凍していた
例年なら、この時季は祇園祭で賑わう。
チュンといえば祇園祭だが、今年はお囃子の
聞こえない静かな誕生日だ。
「お赤飯は、もち米1合、お米半合やで」
「もち米だけやと柔らかすぎるやろ。わかった
」
「うまい具合に炊けた。
いい塩梅は、こういう事を言うんや。違うか
」
「売ってる赤飯は、色粉が入って良くない
」
「お姉ちゃんのは、小豆の汁で炊いたから体にええし
自然な色で赤飯に見えるやろ。聞いてるか
」
これもすっかり定番の、大演説が始まった
「鯛は超特価で490円やった。
冷凍しとけばええし、買い物上手やろ
違うか
」
さらには
「このお椀は、橋立で買うた塗りのお椀やで
」
「ええ器で食べると、美味しさもアップするやろ。聞いてるか
」
「床のお掃除もしたんやで。
綺麗な部屋で食べるのも、ご馳走のうちやで。わかった
」
地味な事を言っているのに、非常に暑苦しい
誕生日に似合わないセリフだ
祇園祭のない静けさを、ものともしない
賑やかすぎる誕生日だった