入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’19年「春」 (61)

2019年05月11日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 昨日の夕暮れ時、杖突街道沿いにある長藤の集落まで降りてきたら、眼下に見える幾枚かの田に早くも水が張られていた。かすかに期待しながらその田圃道の際を走り抜けようとしたら、やはり思った通りカエルの鳴く声がした。家に帰り、風呂に入っていても、そしてその後一日を終えるお祭りをしている時も、遠くから懐かしいその声がして、しばらく爽やかな声に聞き入った。里にまた、本当に良い季節がまた来たのだという実感が強く湧く時だ。
 仕事をするようになってから、夜更けの散歩を止めてしまったが、暗闇から聞こえてくる天竜川の川音や、それと絶妙に溶け合う終電車の鉄路を走る音の代わりを、この声がこれからしばらくは続けてくれるだろう。

 きょうの写真は「貴婦人の丘」からのお馴染みの風景だと思うだろうが、実は違う。背後の大沢山にある放牧地から写したもので、同じダケカンバではあるがこっちにある木の方が樹形もいいし、元気だ。以前に今と同じころ、某テレビ局の特別番組の最終シーンに使いたいという話があったが、確か草の状態が期待に沿えず実現には至らなかった。

 今日初めて、小入笠まで電牧の点検を兼ねて登った。鹿の被害を覚悟していたがそれほどではなく、アルミ線はほぼ無事だった。雪で支柱が折られないよう急斜面は撤去しておいたが、その立ち上げも半分ほど終わり、全域に通電すると電圧は落ちるが今は9千ボルト以上と絶好調で、あれなら鹿対策になってくれそうだ。
 中腹からの眺めも実にいい。楽しみにしている山桜の古木は開花までもう少し、すでにその背景になる御嶽と乗鞍は準備ができているようだった。
 
 営業案内「入笠牧場の山小屋&キャンプ場(1)」およびその(2)です。下線部をクリックしてご覧の上、どうぞご利用ください。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする