劇場予告で見て気になっていた作品、DVDが出たので鑑賞しました。
題名「天使の分け前」とは、ワインやブランデー、ウィスキーなど、熟成中に樽から蒸発する
水分・アルコールのこと(約2%ほど)。何とも粋なネーミングです。
予告編で、失業中の若者が利き酒の才を活かして職を得て活躍するようなストーリー
をイメージしていたのですが、こんなことあり?とちょっと驚く展開でした。
監督は英国の労働者階級や移民をシリアスに描く社会派ケン・ローチです。
スコッチウイスキーにもワインと同様テイスティングがあり、花の香りや果実の香りなど
匂いや味わいを言葉で表現するって知りませんでした。
そういえば…本作でテイスティングに使っているのと同じグラスがうちにあるじゃない
Mちゃんに聞くと、エジンバラのスコッチウイスキー博物館(The Scotch Whisky Heritage
Centre)のツアーに参加してもらってきたグラスでした。果実の香りが特徴の「ハイランド」
スコッチウイスキーを味わってきたそうです。私はワインを飲むのに使ってました。
グラスの底に「The Glencairn Glass」の文字があります。
匂いを嗅ぐのに丁度よい形で、底が厚く重く安定感があり、手に馴染むんです
********************
天 使 の 分 け 前
THE ANGELS' SHARE
********************
< ストーリー >
グラスゴーに住む主人公ロビーはケンカに明け暮れ、トラブルを起こし警察沙汰になる。
しかし妊娠中の恋人の出産が近づき、刑務所送りの代わりに300時間の社会奉仕活動をすることになる。
子供が生まれたことで、何とか真っ当な生活をと思うが、職も家もなく、喧嘩相手のグループにつけ狙われ、恋人の親族からも拒否される中、更正指導員ハリーにウイスキーの指南を受け、利き酒の才に目覚る。人生の大逆転を賭け、奉仕活動仲間3人とある計画を実行する。
長男誕生を知り、とっておきのウイスキーを飲ませてくれたハリー(左)とロビー
ハリーとの出会いがロビーに人生を変える。いい人なんよ~。
利き酒の才を使って地道に頑張るのかと思ったら、さにあらず。
オークションに一樽100万ポンド(1億7千万円)超えのまぼろしの高級ウイスキーが出品されることを
耳にし、社会奉仕仲間3人と大勝負に出るんです
いくら「幻」のウイスキーったって…一樽に100万ポンドをポーンと出して競り落とす人たち。
闇ルートでもいいからと、大金を積んでこっそり手に入れようとする人たち。
ロビーたちはちゃっかり「天使の分け前」を頂こうと策を弄するのですが・・・。
キルトをはいて珍道中~。
一つ間違うとダークな犯罪ものになりそうなところを、陽気で間抜けな4人のキャラクターを
暖かい目線でユーモアたっぷりに描かれており、ハラハラするシーンあり、最後にじーんとくる
心憎い作品でした。
「天使の分け前」とはキリスト教精神に基づく救済のようなもの。
酒樽100万ポンドの2%、2万ポンド(350万円くらい)で誰かが人生をやり直せるんですよ、
というのが監督のメッセージでしょうか?
見終わって、思い出しながら書いていると、非常に練られたストーリーだなぁ~と
後からじわじわきました。題名もとってもいい
題名「天使の分け前」とは、ワインやブランデー、ウィスキーなど、熟成中に樽から蒸発する
水分・アルコールのこと(約2%ほど)。何とも粋なネーミングです。
予告編で、失業中の若者が利き酒の才を活かして職を得て活躍するようなストーリー
をイメージしていたのですが、こんなことあり?とちょっと驚く展開でした。
監督は英国の労働者階級や移民をシリアスに描く社会派ケン・ローチです。
スコッチウイスキーにもワインと同様テイスティングがあり、花の香りや果実の香りなど
匂いや味わいを言葉で表現するって知りませんでした。
そういえば…本作でテイスティングに使っているのと同じグラスがうちにあるじゃない
Mちゃんに聞くと、エジンバラのスコッチウイスキー博物館(The Scotch Whisky Heritage
Centre)のツアーに参加してもらってきたグラスでした。果実の香りが特徴の「ハイランド」
スコッチウイスキーを味わってきたそうです。私はワインを飲むのに使ってました。
グラスの底に「The Glencairn Glass」の文字があります。
匂いを嗅ぐのに丁度よい形で、底が厚く重く安定感があり、手に馴染むんです
********************
天 使 の 分 け 前
THE ANGELS' SHARE
********************
< ストーリー >
グラスゴーに住む主人公ロビーはケンカに明け暮れ、トラブルを起こし警察沙汰になる。
しかし妊娠中の恋人の出産が近づき、刑務所送りの代わりに300時間の社会奉仕活動をすることになる。
子供が生まれたことで、何とか真っ当な生活をと思うが、職も家もなく、喧嘩相手のグループにつけ狙われ、恋人の親族からも拒否される中、更正指導員ハリーにウイスキーの指南を受け、利き酒の才に目覚る。人生の大逆転を賭け、奉仕活動仲間3人とある計画を実行する。
長男誕生を知り、とっておきのウイスキーを飲ませてくれたハリー(左)とロビー
ハリーとの出会いがロビーに人生を変える。いい人なんよ~。
利き酒の才を使って地道に頑張るのかと思ったら、さにあらず。
オークションに一樽100万ポンド(1億7千万円)超えのまぼろしの高級ウイスキーが出品されることを
耳にし、社会奉仕仲間3人と大勝負に出るんです
いくら「幻」のウイスキーったって…一樽に100万ポンドをポーンと出して競り落とす人たち。
闇ルートでもいいからと、大金を積んでこっそり手に入れようとする人たち。
ロビーたちはちゃっかり「天使の分け前」を頂こうと策を弄するのですが・・・。
キルトをはいて珍道中~。
一つ間違うとダークな犯罪ものになりそうなところを、陽気で間抜けな4人のキャラクターを
暖かい目線でユーモアたっぷりに描かれており、ハラハラするシーンあり、最後にじーんとくる
心憎い作品でした。
「天使の分け前」とはキリスト教精神に基づく救済のようなもの。
酒樽100万ポンドの2%、2万ポンド(350万円くらい)で誰かが人生をやり直せるんですよ、
というのが監督のメッセージでしょうか?
見終わって、思い出しながら書いていると、非常に練られたストーリーだなぁ~と
後からじわじわきました。題名もとってもいい
天使の分け前、私はとってーも気に入った作品です。
ケン・ローチ監督の温かいまなざしが伝わってくる作品でしたね。
映画のハリーの姿が、監督に重なって見えました。
↓ ゼロ・グラビティの帰還方法について...
なんだか非科学的(ご都合主義的)に思えて、私もやっぱり気になりました。
ただあくまでフィクション、ということでなんとか受け入れましたが...
これがスタートレックだったら、気にならなかったんでしょうけれどね。
さて、ryokoさん、今年も映画のレビューをはじめ、楽しい話題をありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いします。
よい新年をお迎えください☆
年越しのコメントになってしまいました
見終わった時はこれってどうなの?と思ったのですが、思い出しながら書きすすめていくうちにじわじわと良さが見えてきました。噛めば噛むほど、スルメのように味わいが広がる素敵な映画でした
セレンさんも帰還方法についてはやはり気になられたのですね。彼女の生きる力を引き出した過去の出来事というドラマ部分は良かったのですが・・・。
スタートレックならオッケーです!
こちらこそ、コメントを沢山いただきありがとうございました。
本年も、どうぞよろしくお付き合いいただきますようお願いします。
今年がよい年になりますように