映画の話でコーヒーブレイク

映画の話を中心に、TVドラマや旅行の話などを綴ります

王になった男

2013-10-24 | 映画 あ行
思い起こせば、あれは2009年のことでした。
朝パソコンを立ちあげ、ブログのアクセス数を見てビックリ!
いったい何が起こったの? 桁違いに多い数字でした。
今に至るまで、あんなアクセス数をたたき出したことはありません。今後もないでしょう
(随分前のことで…桁違いに多かったということだけで正確な数字は忘れてしまいました
考察するに・・・、
キムタク、ジョシュ・ハートネット、イ・ビョンホン主演の「アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン」を
アップした後に起こった現象でした。
試写会で鑑賞後すぐにアップしたのですが、公開までどんな映画なのか情報があまり出ていなかった
らしく、それで当ブログに来て下さった方が沢山いらっしゃったということだったようでした。
そして、どうもその多くがイ・ビョンホンさんファンの方々だったようなのです。
この時、彼の人気の凄さを実感した次第です。

来日時のインタビューなどTVでよくお見かけしていたましたが、彼の出演作って…あまり見ていませんでした。
初めて見た韓国映画の「JSA」、その後「グッド・バッド・ウィアード」、「アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン」に
ハリウッド進出映画「G・Iジョー」くらい。

本作は、初の時代劇。加えて初の1人2役。
昨年韓国に行った際公開されていて、観客動員数がスゴイということを耳にしましたが未見でした。
たまたまビデオショップで目にし『チャングム』同様、先日観光した昌徳宮で撮影をしたのかも?
っと、見てみることにしました。
自分が実際に行った場所がTVや映画に出ると、何だかうれしいものですよね。
残念ながら、本作では昌徳宮が使われたのかどうか?わかりませんでした。

今まで私が見た映画では、たまたま悪役が多かったのですが、コミカルな演技もなさるのですね。
そして、国王と王の影武者になる道化師という複雑なシチュエイションを巧みに演じ分けられ
今さらですがいい役者さんだな~っと魅せられました
         
           左が道化師。  右が王さま。




     ********************

          王  に  な  っ  た  男

     ********************


 < ストーリー >
1616年、朝鮮王朝15代国王・光海は、王位を狙う者からの暗殺を恐れ、次第に暴君と化していく。
一方、王と瓜二つの顔立ちの道化師ハソンは、宮廷に連れて行かれ影武者に仕立てあげられる。
折も折、薬を盛られた王・光海が意識不明となり、ハソンは王として公務を行うことになる。
王として宮廷の生活に慣れるに従い、次第に政治のあり方に疑問を抱き始めたハソンは、自らの
思いを政の場で発言し始める。

      
マーク・トゥエインの「王子と乞食」を思わせるシチュエーション。
こういうストーリーは、みんな好きですよね?

暗殺を恐れる王の影武者として時々王の代わりを務めるはずが・・・急遽、王として公務を
行うことになる道化師のハンソン。
ヨーロッパの王妃は世継ぎを取り換えられない様に(だったっけ?)皆の前で出産を行ったと聞いた時、
そんな恥ずかしいことって!? 王妃様も大変だわねぇ~っと驚きましたが、
韓国の王さまって(他の国でもそうだったのか?)…トイレもお供の前で用を足して、終わった後に
拭いてもらってたのです…ハンソンも恥ずかしくって困ってました。
その上、王さまの健康状態を確かめるために御典医はそれを食べて確認って
その他宮殿での約束事や、家来衆が王さまにひれ伏す姿はハンソンの目には滑稽に写るのです。
         
家臣のホ・ギュンに言われるままに振る舞っていたハンソンが、民を苦しめ、賄賂を受け取っている
役人を糾弾し、民を慈しみ、民の模範となるのが王の務めであると、自らの言葉で家臣らに語りかける
ようになる。彼の正体を知る者たちすら、次第に変わっていくハンソンに魅せられていく。
このシーンは見応えあります。

王の様子がおかしいと気付く者、ハンソン演じる王に傾倒していく者。
本物の王さまが回復したあかつきには、影武者ハンソンはどうなるのか?
陰謀渦巻く宮殿で繰り広げられる夫々の命がけの戦いに、切ないエンディングに
すっかり引き込まれました。

イ・ビョンホンさん、上手いなぁ~

去年公開てことは、当時の大統領は李明博。
韓国の歴代大統領は任を終えると、収賄など逮捕される人が多いけれど、李元大統領は大丈夫の
ようですね。(側近やご兄弟は在任中に逮捕されましたっけ?)
まさか、この映画は時代劇の形を借りた当時の政治批判な~んてことは…ないですよね?


*「王になった男」で思い出すのは「王になろうとした男」。
 英国キプリング原作でショーン・コネリー、マイケル・ケイン主演でなかなか面白かったです。


 にほんブログ村 映画ブログへ





 ***** 見た 映画 *****

 10月23日 「危険なプロット」@109シネマズ川崎

         「トランス」 @TOHOシネマズ川崎