徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

墓参り

2007-05-04 15:08:07 | その他
 彼女は小さな湾を見下ろす小高い丘の上に眠っていた。30年ぶりの再会がこんな形になろうとは・・・。私よりもひと回り年下、しかもタバコなど吸ったこともなかった彼女の命を肺がんが奪った。五十路にもまだ届かぬ年齢で愛する家族と別れなければならなかったのはつらかったろう。それを察するに忍びない。真新しいお墓に手を合わせると、どうしても会社で机を並べていた頃の、まだ高校生っぽさが抜け切らない愛らしい笑顔しか思い出せなかった。


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