徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

三島由紀夫と小篠四兄弟とカーネーション

2017-11-23 19:53:36 | 歴史
 今日は天気も良いので、近場の紅葉を見て回ろうと、まず本妙寺の方向へ車を走らせた。運転しながらふと、明後日は三島由紀夫事件から47年になることを思い出した。ちょうど本妙寺に行くなら、しばらくお参りしていない小篠(おざさ)四兄弟のお墓参りもしようと、近くの花屋でカーネーションを5本買った。
 三島がこの事件を起こした動機の一つは、明治9年、熊本で起こった「神風連の乱」に影響を受けたことといわれている。その神風連123士の中に岸和田出身の小篠四兄弟がいる。
 小篠四兄弟のお墓がある本妙寺塔頭の雲晴院は、熊本地震後、まだ整理がついていないようで、角度が変わったままの墓前にカーネーションを一本ずつ手向け、三島の冥福も合わせ手を合わせた。
 花をカーネーションにしたのは、2011年度下半期のNHK朝ドラ「カーネーション」のモデルとなった小篠(こしの)家は、読み方が異なるものの小篠(おざさ)家と同じ一族であると聞いているからである。


右から長男小篠一三(29)、四男源三(18)、次男山田彦七郎(25)、三男小篠清四郎(22)

 一三と彦七郎は事変敗退後、島原へ渡り再挙をはかったが、その機会がなく熊本に帰り中島の荒木社で自刃した。清四郎と源三は、同志と金峰山南麓にひそんでいたが、再挙の望みなく谷尾崎の山王社で自刃した。源三の愛犬「虎」は、帰らぬ主人をさがし求め家人が源三の墓を教えると、そこを動かず餓死したという。



 本妙寺塔頭の雲晴院には小篠四兄弟と義犬の墓がある。向かって左から、長男一三、次男山田彦七郎、四男源三、源三の愛犬「虎」。手前が三男清四郎の墓。

▼NHK朝ドラ「カーネーション」(2011年度下半期)