のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.1352

2017-12-21 00:49:38 | 新しい子猫たち 

洋太郎の父の洋之助は、美術品を集める事で知られていたが、いわばゼニ儲けとしての収集であって、転売して大分儲けていた。ただ途中から売れなくなった。実は 内情は苦しいのかもと疑われるようになってしまった。売れなくなった、こうした美術品を集めて、結局は治部美術館なるものが出来た。洋太郎の家にも紡績にも美術品、骨董は山のようにあった。ただ洋太郎もそれ程美術品は好きと云うワケではなくて、そこそこの知識はあるものの愛好家とは言えない。


 


加代子のアメリカの会社の責任者は加代子に当然近い、加代子が美術品、骨董を集めているのは知っていて、見たりする事もあって、そこそこの知識はあるが、本物の愛好家とはとても言えない。


 


二人は、あの おやっさんの作品 を金にしたら本当はどんだけ と云う知識はある程度だった。


 


洋太郎は 有難うとは言ったものの、それ程感銘を受けている節はない


 


あやっさんへの礼状 程度は、紡績の総務に文章には煩い奴を呼んで 任せる事にした。 ただ加代子のアメリカの会社の責任者は軽い気持ちで、日本の陶芸としてコーヒーカップとか紅茶カップは作れないものかと聞いてくれ、出来るなら、それを欲しいと付け加えてと頼んだ。 文章書きの上手い奴の手に掛かると、あなた方の作品には感銘を受けた。コーヒーカップとか紅茶カップは今までは西洋の陶芸品が知られているがこれに対抗するように 日本の陶芸品として出来ないものだろうか、出来たら、それを欲しいとかに変わった。


 


肝心のカヨコファイナンシャルの タックスヘイブンの資産管理会社の事については、洋太郎は自分の経験を含めて、あういう資産は隠しまわって結局ワカランようになりやすい、ぜひ整理しておいた方がいいよ、金融関係のこういう事は、リトルホワイトの調査機関が優れているのだ、アイツらは金融犯罪にも そもそも詳しい、頼んでやるよ